メルファリア~第Ⅱの人生~ 作:Vermillion
[Sergenat司令室]
マスト「司令ー!」
バンッ
カジュアル「だから、マスト! 司令室に入るときはノックをしなさいって
言ってるでしょう!!?」
Sergeant「ふふふっ。相変わらずね。いらっしゃい。」クスッ
カジュアル「司令、本当にすみません! ・・・ってアレ? 司令。その服・・・。」
Sergeant「似合ってないでしょ?
でも、これは軍規らしいから・・・仕方ないのよ。」ヤレヤレ
カジュアル「い、いえ! そんなことは無いです! 似合ってますよ!!」
Sergeant「ふふふ・・・ありがとう。それで、今日はどうしたの?」
マスト「おう! 実はBOXの中に、こんな手紙が入っててな!」ピラッ
Sergeant「BOXの中に? ・・・勝手に開けたの?」ヨッコイセ・・・
マスト「あ、いや、これはだな。司令がちゃんとBOXを確認しているか――」
カジュアル「マスト!? あんた、司令に許可を貰ったって・・・。」
マスト「だ、だから、それは――」オロオロ
Sergeant「あら、私はそんな許可出した覚えないわよ?」
カジュアル「・・・。マ~ス~トォ~?!!」ゴゴゴゴゴ・・・
マスト「い、いや・・・ご、ごめんなさぁーい!!」
Sergeant「それで、どんな手紙が入っていたの?」
マスト「こんな手紙です・・・。」ショボーン
Sergeant「どれどれ・・・?」スッ
ふぉっふぉっふぉっふぉっ!
最近のお主たちの活躍は聞いとるぞ!
なんでも、初陣で山賊を蹴散らして全員捕らえ
所属不明部隊の本土強襲戦では、鬼神の如く司令官が先頭に立って
最後まで圧倒的戦果を残し、
最近の大きな出来事では、軍や自警団も手を焼いていた有名な盗賊団を
12人と言う少数の部隊で捕獲壊滅まで追い込んだようじゃな!
そこでそんなお主たちに挑戦状じゃ!
今日午後、訓練場の森(ほら、昇格試験をしたとこじゃ。)で
お主たちを待つ!! お主たちにこの巧みなベテラン兵たちを倒せるかな?
深緑の老兵、ベテラン兵より。
追記:来なければ、軍全体にお主の部隊は
腰抜けの集まりだと言いふらしてやるわい。
Sergeant「・・・。へぇ・・・腰抜けね・・・へぇ・・・。」フフッ
マスト「司令、もうアンソニアとワイバーンがみんなを訓練場に集めてたぜ!
これから軽くウォーミングアップをして、午後の戦闘に備えるんだけど
司令も一緒にやるよな?」
Sergeant「えぇ。もちろん。私も参戦するから、一緒に訓練をしましょ。」フフフッ
カジュアル「し、司令・・・? なんか、目が・・・目が笑ってないですよ?」
Sergeant「気のせいよ。カジュアル。さ、老兵に私たちの力を見せつけるために
準備運動と行きましょう?」フフフフフフフッ
[訓練場]
アンソニア「あ、Sergeant司・・・・・・令?」
Sergeant「おはよう。1時間ぶりね。
フォビドゥン、ハーミール。貴方たちの戦闘服が完成したわよ。」フフフ・・・
フォビドゥン「わーい。」
ハーミール「んゆー☆ マスター、ありがとー☆」
アンソニア「ワ、ワイバーン・・・なんか、今日のSergeant司令。
若干、気合入ってないっスか?」
ワイバーン「あぁ、いつもなら目尻もニコニコしながら来ると言うのに・・・
今日は一切笑みがない。誰が気合を入れたのかはわからないが
あの顔は完全に気合が入った後の顔なのは確かだ。」
Sergeant「あら? アイベックスは?」
アイベックス「」サササッ
ロイ「アイベックスさんなら、そこに・・・あ、あれ?」
インティゴ「・・・居なくなっちゃったね・・・。」
Sergeant「そう。まぁ、どこに居るのかは大体わかるのだけれど。」ムンズッ
アイベックス「!!!!?!!???!????!」ビクゥッ!!?
アルモニカ「何もない空間から、突然アイベックス殿が?!」ビクッ
Sergeant「おはよう。アイベックス?」ニッコリ
アイベックス「オ、オハヨウゴザイマス・・・Sergeant司令・・・。」ゾクッ
Sergeant「どうかしたの?
昨日のように『おはよう! 今日も元気そうだな Sergeant!』
って言っても良いのよ?」ニコニコ
アイベックス「イ、イヤ・・・。あのだな・・・。」
Sergeant「大丈夫よ。昨日のアイベックスの暴走は、私が気絶させて終わったの。
すべては丸く収まったわ。」
ワイバーン「正確には顔面を殴って蹲らせたところに、すかさず腹部に膝蹴りし
最後は背後に回り込んで後ろに投げ飛ばしたのだがな。」
アルモニカ「動きが俊敏でしたよね。1、2、3拍子で技の決めに入ってましたもんね。」
ロイ「こんなことを言うのは失礼ですが・・・。時折、Sergeant司令は人間なのか
疑わしくなる時がありますね。シグルス司令の一部下でもあるアイベックスさんを
こうも簡単に伸してしまうと・・・。」
Sergeant「・・・!」ピクッ
ロイ「あっ、いえ!
本当にSergeant司令の事を決して そのように考えているのではなく・・・
普通の人間とは思えないような動きができて、素晴らしいなと思いまして・・・。」
Sergeant「・・・そう。とにかく。アイベックス、昨日の件は全部終わったの。
3連続攻撃を私が打ち込んで、アイベックスが気絶して・・・終わったの。
・・・いいわね?」パッ
ワイバーン「・・・・・・。」
アイベックス「あ、あぁ・・・。」
Sergeant「それじゃ、午後の模擬戦を配慮して訓練を始めるわよ。今回の件は
みんな部隊長やマストから聞いた?」
プレート「深緑の老兵から来た挑戦状のことですかな?」
Sergeant「そう。初めは・・・そうね。無視して普通の訓練を行おうと思ったのだけれども
みんなのやる気と文章の内容から、今日の午後。模擬戦をした場所で
その挑戦状に受けて起つと決めたわ。」
カジュアル「今回も何か特別な作戦が、あるんですか?」
Sergeant「作戦・・・そうね・・・。所属不明部隊の侵攻時みたいな相手に大損害を
出させるような作戦ではないけれど、一応考えてあるわ。」
アンソニア「どんな作戦っスか?!」
Sergeant「せっかく、訓練場に集まってもらったのに悪いけど
一回、私の司令室に全員 来て貰えないかしら? そこで今回の作戦について
話そうと思うの。」
マスト「えぇ~・・・。ここじゃ話せないのか? 司令・・・。」
Sergeant「えぇ。マスト、ごめんなさいね。これなら、みんなを司令室に集める方が
効率はよかったわよね。2度手間かけさせて・・・ごめんなさい。」ペコッ
マスト「あ、いや・・・そんなに真剣に謝らなくても・・・。」
カジュアル「マスト・・・。」ゴゴゴゴゴ・・・
マスト「」
Sergeant「とにかく、みんな司令室に一回来て貰えないかしら?
作戦はそこで話すわ。」
インティゴ「わかりましたぁ~。」
Sergeant「それと。フォビドゥンとハーミール。さっき渡した戦闘服を持って駆け足で
司令室に行って着替えて待っていて。私もすぐに向かうから。」
フォビドゥン「にゅふ。わかりました~。」
ハーミール「んゆー☆ わかったよ、マスター☆」
Sergeant「それじゃ、それ以外は歩いて司令室まで来て。以上。解散。」
[Sergeant司令室]
ハーミール「マスターが作ってくれた服、珍しい柄だねー☆
フォビドゥン、見たことあるー?」
フォビドゥン「いえ~。初めてですね~。わたし、城下町の服屋によく行きますけど
この柄の服は見たことは無いですね~。」
ハーミール「にゅはははは☆ 何か特別な服だったりして~☆」
フォビドゥン「にゅふふふふふ。ありえますね~。」
コンコン
フォビドゥン「はーい。どなたですか~。」
ハーミール「マスターは、今いないよー☆」
Sergeant「着替え終わった? フォビドゥン、ハーミール?」
フォビドゥン「あ、司令~。終わりましたよ~。」
ハーミール「マスター、おかえり~☆」
ガチャッ
Sergeant「ぴったりね。どうかしら? 重すぎたり軽すぎたりしてない?」ジー
フォビドゥン「わたしはちょっと軽めって感じですかね~。」
ハーミール「重すぎじゃないけど、わっちはちょっと重いかな~☆
でも、お腹とか太腿とか暖かいから気にしてないよ~☆」
Sergeant「ならいいけど・・・。あと、2人が必要であれば・・・だけれど
手袋は必要?」
フォビドゥン「手袋ですか~?」
Sergeant「そう。これなんだけど・・・。」バサッ
ハーミール「わっちは大丈夫だよ~☆ 自分のがあるから☆」
フォビドゥン「そうですね~。わたしは貰っておきますね~。
指の間とか、擦れたりして皮が剥けたりするので・・・助かります~。」
コンコン
Sergeant「大丈夫よ。入ってきて。」
ガチャ
ロイ「失礼しま・・・うわっ! なんですか!? そ――」
Sergeant「アイベックス。」
アイベックス「・・・。」ササッ
ロイ「むぐっ!?」
Sergeant「全員、早く入って。・・・。」
Sergeant「・・・・・・。」キョロキョロ
バタン・・・
アイベックス「・・・。」パッ
Sergeant「ありがとう、アイベックス。」
ロイ「な、なんですか・・・。その服は・・・。」
フォビドゥン「にゅぅ?」ギュッギュッ
ハーミール「にゅははは☆ マスターに作ってもらった戦闘服だよー☆
カッコいいでしょー☆?」クルクル
アルモニカ「ぐ、軍曹殿! きょ、恐悦ながらわたしもこの服欲しいです!!
デザインがカッコいいです!!」キラキラキラ・・・
ワイバーン「・・・。見たことのない模様の戦闘服だな・・・。」マジマジ
プレート「斑模様が特徴的ですぞー。」
カジュアル「司令。この服は・・・?」
Sergeant「この服の名前は迷彩服:森林タイプね。森林と同色なおかげで敵から
発見されにくくなる服よ。」
アンソニア「見れば見るほど凄いっスね・・・。」マジマジ・・・
フォビドゥン「なるほど~。ミミクリーさんと一緒の効果があるんですね~。
わたしも頑張れば木になれるかも・・・。」
Sergeant「残念だけど木には、なれないかしら・・・ね。
・・・フォビドゥン。・・・ミミクリーさんって?」
フォビドゥン「わたしが部隊に所属する前の同じスカウト隊の老兵さんですかね~。
あ、多分ですけど司令に届いた送り主はミミクリーさんだと思いますよ~。
深緑の老兵なんてミミクリーさんぐらいですから~。」
Sergeant「・・・。」ウーン
ワイバーン「・・・。」
ワイバーン(何を考えているのだ?)
インティゴ「あ、司令官。司令官が持っている筒状の紙はなんですか?」
Sergeant「え。・・・コ、コレ? これは、今回の作戦を説明するための地図ね。
マスト、破かないようこっちの端を持って。」バサッ
マスト「こうか?」ニギッ
Sergeant「えぇ。それじゃ、これをそのまま机の上に置くわよ。・・・はい。」フワッ・・・
ロイ「こ、これって・・・。」
アイベックス「訓練場(森)の地図か?」
Sergeant「えぇ。それじゃ、地図を広げて早速だけど作戦を説明するわね。
ここがまず、昇格試験をした場所。それでこっちが恐らく今回の
戦場となる場所よ。」トントン
ロイ「森林戦ですか・・・。」
Sergeant「えぇ。それで、今作戦では部隊を2つに分けるわ。
まず、α隊のメンバーよ。」
カジュアル「ア、アル・・・ファ・・・?」
Sergeant「第一部隊と考えてくれればいいわ。
メンバーはフォビドゥンとハーミール。以上よ。」
フォビドゥン「えっ。」
ハーミール「ん、んゆー?」
Sergeant「大丈夫よ。作戦を聞けばその不安は消化されるから。
続いてβ隊。これは今呼んでない9人全員よ。いいわね。」
Sergeant「それで・・・ええと・・・。」ゴソゴソ
アンソニア「探しものなら手伝うっスよ?」
Sergeant「いえ、結構よ。アンソニア、貴方のその兜を貸して貰えるかしら?」
アンソニア「ウッス。」
Sergeant「ありが・・・・・・っ!?」ピクッ
アンソニア「・・・? どうしたんっスか? Sergeant司令?」
Sergeant「・・・せ、静電気よ。か、借りるわね。」スッ
アンソニア「どうぞっス。」
Sergeant「全員、地図に注目して。まず、アンソニアの兜が敵の想定位置。
それで、二枚のコインがフォビドゥンとハーミール。そして、この小銭入れが
私たちよ。」
Sergeant「まず、初期段階で二人は部隊から離脱。
この場所に待機し、私たちの様子を伺って。」
ハーミール「んゆぅー・・・・マスター・・・たちを・・・?」
Sergeant「そう。向こうから挑んできた挑戦状よ?
想定では向こうから此方側にコンタクト・・・じゃなくて接触してくるはず。
それも相手は同軍の老兵。現時点では奇襲、待ち伏せはしてこないと思うわね
例え奇襲してきても全員慌てないこと。次の手は考えているわ。」
Sergeant「そして相手の話に乗り、森林で戦闘が始まったらフォビドゥン、ハーミールの
出番。2人はこっち側から森林内に侵入。相手に見つからないように
用心しながら、この戦闘位置まで来て。到着したら、その場で待機。
私達の部隊が戦闘を始めたら、敵に向かって矢を放ちなさい。
背後や側面から攻撃が来れば敵は大混乱・・・いえ、混乱は
しないわね。でも、2方向からの攻撃には戸惑いと焦りを感じるはず。」
Sergeant「こちらの部隊は一気に攻撃の態勢に移り
全軍突撃するわ。そして戦闘終了。私たちの戦闘勝利になる作戦よ。」
プレート「・・・・・・。」
Sergeant「何か質問は?」
全員『・・・・・・。』
Sergeant「無いみたいだから、訓練に戻るわね。各自、再び訓練場に集合。
フォビドゥン、ハーミール・・・ごめんなさいね。何度も着替えたりさせて・・・
もう一回普段の戦闘服に着替えてもらえるかしら? 相手にこのことが
悟られないように。」
フォビドゥン「うにゃー・・・了解ですー・・・。」
ハーミール「んゆー☆」
Sergeant「さてと・・・地図を返してこないと・・・。」バサッバサッ
[訓練場]
Sergeant「それじゃ、模擬戦に向けて訓練を始めるわ。次に呼ぶ人は右側に来て~」
Sergeant「みんな、良い動きよ。アンソニア、下から打撃攻撃するなら
相手の脛を狙ってみるのはどうかしら?
普通に殴るのよりも、威力が出るかもしれないわ。」
Sergeant「アイベックス、少し休暇を挿んだからかしら。技にキレが出てきて
少し前のような無駄がなくなってきたわ。」
Sergeant「マスト、大丈夫? 私が見る分だと武器に振り回されているように
感じたけど・・・もう少し訓練を重ねて、慣れるまではその武器は封印して
前の武器を使用した方が良いんじゃない?」
Sergeant「・・・そろそろお昼ね・・・。訓練はここまでにしましょ。
一足先に食堂に行っているわね。」
アンソニア「ふぅ・・・みんなお疲れ様っス。」
アイベックス「なぁ、俺の技そんなにキレがあったのか・・・?」
インティゴ「はぅぅぅ・・・・・あったと思いますよぉ? わたしは前のアイベックスさんの
技は知りませんけど、確かに威力はありましたぁ・・・。」
マスト「ねーちゃん・・・俺、みんなの足・・・引っ張ってたかな?」
カジュアル「バカマスト。引っ張るどころの騒ぎじゃないわよ。
アイベックスさんが居なかったら負けてたわ。」
アルモニカ「そういえば、軍曹殿は部隊長の変更はしないのでしょうか?」
プレート「と、言いますと?」
アルモニカ「いえ、現部隊長であるアンソニア殿には不満は全然ないのですが・・・。」
ワイバーン「・・・・・・。」ジー
アルモニカ「あ、もちろん副部隊長であるワイバーン殿にも不満はありませんよ!」
ハーミール「それでー☆?」
アルモニカ「はい・・・このままでは、軍曹殿に援軍、戦友が一人もできないなと・・・
思いまして・・・。」
アイベックス「・・・確かに、それはあるかもしれないな。俺も2人に不満は無いが
それは事実だ。・・・Sergeantはどう思ってるんだろうな・・・。」
フォビドゥン「むしろ、戦友について何も知らなかったりして~。」
全員『・・・!!!』
マスト「・・・司令ならあり得るかも・・・。」
アルモニカ「わ、わかりました! 一旦、この話は保留にしてみんなで纏めてから
軍曹殿に話してみましょう!」
ハーミール「ん、んゆ・・・そ、そうだねー☆ 今度、みんなでまとめてから
マスターに話してみようかー☆」
[食堂:昼食→訓練場(森)]
?????「おぉ、約束通り来たの。」ヨッコイセッ・・・
Sergeant「こんにちは。ええと・・・。」
ヒロイック「ヒロイックじゃよ。Sergeant司令じゃな。噂には聞いているぞ
初陣で山賊、その次は所属不明部隊を退け、最近では盗賊やっつけた
素晴らしい部隊だとの。」
Sergeant「いえ、そんなことは・・・。」
ヒロイック「ほっほっほっ。謙遜しなくともよい。
おや? 噂では12人の少人数部隊と聞いておったのだが・・・。
10人しかおらんのう?」
アンソニア「」ギクッ
マスト「」ギクッ
アルモニカ「」ギクッ
Sergeant「・・・そのことだけど。その2人、十分な食後休憩を挿まずに訓練へ
参加したみたいでね。今、お手洗いへ行っているのよ。」
ヒロイック「ふむ。そうじゃったのか・・・。
さて、では早速じゃが模擬戦を始めるとするかのう。」
Sergeant「・・・。」スッ
ヒロイック「そんな、すぐ身構えんでも別にええじゃろ。
ワシ等はこの森の奥で待っておるから、準備や作戦が整ったら覚悟を
決めてくると良い。きっと驚くようなことばかりだと思うぞ?」
Sergeant「えぇ。そうね。」
ヒロイック「それでは、またあとで会おうSergeantよ。」
ザッザッザッ
Sergeant「・・・・・・。」ジー・・・
アルモニカ「き、緊張しました・・・。」ドキドキ・・・
マスト「司令が誤魔化してくれなかったら、作戦がバレてたかもな・・・。
ありがとな! 司令!!」
Sergeant「・・・。」ウーン・・・
アンソニア「Sergeant司令・・・?」
Sergeant「作戦変更。アイベックス、貴方を⊿隊として独立させるわ。
α隊は奇襲隊、β隊は正面攻撃隊、⊿隊は伏兵捜索、撃破をお願い。
あの口ぶりから考えると相手は奇襲を仕掛けてくる可能性が非常に高いわ。」
アイベックス「・・・了解。」
ロイ「でも、どうするんですか? 向こうもアイベックスさんが居ないと気づいたら
きっと警戒すると思うのですが・・・。」
Sergeant「えぇ。だから、その点は居るように偽装するわね。
運よくアイベックスの『顔』は見られていない・・・偽装する段取りとしては
十分よ。」
アルモニカ「でも、もう全員顔を見られてしまったので偽装は不可能ですよ?
それとも、軍曹殿は他の人を連れてきたとでも言うのですか?」
Sergeant「いえ。そんな人間はいないわ。」
アルモニカ「だったら・・・。」
Sergeant「インティゴ、司令官とは何をする人?」
インティゴ「ふぇ? 司令官は・・・後方に下がってわたしたちに指揮する人ですよねぇ?」
Sergeant「そこまで分かっていれば、あとは分かるわね。」フッ
全員『・・・・・・?』
Sergeant「はぁ・・・。私の行動を思い返してくれれば分かるわよ。」
カジュアル「・・・司令。まさか・・・・・・。」
Sergeant「そのまさかよ。」
アイベックス?「・・・・・・。」ボイン
アイベックス「・・・・・・Sergeant。」
アイベックス?「えぇ。胸でバレるわね。」バユンバユン・・・
アイベックス「いや、その服・・・。」
アイベックス?「昨夜、作ったの。そっくりでしょ?」クルッ
アイベックス「・・・あぁ。」
アイベックス?「・・・でも次の手は考えてあるわ。少し待っていて。」
アイベックス?「お待たせ。」キュッ
ワイバーン「・・・胸はどうした?」
アイベックス?「縛って潰して来たわ。コルセットみたいなものね。」
アルモニカ「それでも、ちょっと胸が出ている気がします・・・。」
アイベックス?「だから、始めから剣を抜いて前屈みになって誤魔化すわよ。」
アイベックス「・・・本当に大丈夫か?」
アイベックス?「大丈夫よ。・・・大丈夫よね? アンソニア?」[前屈み]
アンソニア「だ、大丈夫っス!!!!!!」ドキッ///
アイベックス?「これで、身長の差も誤魔化せるわね。さ、行きましょ。
β隊出陣よ。」
[訓練場・森林内部]
????「ふぉっふぉっふぉっふぉっ、待っておったぞ!!」
ワイバーン「・・・! 何処だ!?」
????「ここじゃよ。」
アルモニカ「こ、声は聞こえるのに姿が見えません! どうしましょうか!?
軍曹ど―――」キョロキョロ
アイベックス?「・・・・・・。」バシッ
アルモニカ「痛ッ!」
????「ここじゃと言っておろう。」モソッ
カジュアル「木、木、木が動いた!?」
プレート「ロイ殿ー。こわーい!」ギュゥゥウウ
ギチギチギチッ
ロイ「イダダダダダダダ!!」
アイベックス?「・・・! ギリースーツ・・・!!」ボソッ
ミミクリー「ふぉっふぉっふぉっふぉっ。どうやら驚きを隠せないようじゃな。
ワシの名はミミクリー! お主等の司令官に挑戦状を送りつけた・・・
張・本・人じゃっ・・・ゲホッゴホッゴボッ!!」
アイベックス?「・・・・・・。」スッ・・・ サスリサスリ・・・
ミミクリー「すまんの・・・少し力みすぎたようじゃ・・・。
ところで・・・お主等の司令はどこじゃ?」
アンソニア「Ser、Sergeant司令っスか? 司令なら後方で戦況を確認するって
言って下がってるっス! Sergeant司令に何か用っスか?」
ミミクリー「軽く自己紹介しておこうと思ったのじゃが・・・。
そうか・・・後方に下がってしまったか・・・。」
ロイ(きっと、今 背中を摩っていたのが
Sergeant司令だと知ったら驚くでしょうね・・・。)
ミミクリー「下がってしまったものはしょうがない! では、早速 模擬戦と
始めようかの! 我がベテラン兵の底力、特とご覧あれ!!」サササッ
アイベックス?「・・・・・・。」サササッ
アンソニア「あっ! 逃げたっス!!」
マスト「どうする、追いかけるか!? 部隊長!」
アンソニア「深追いは禁物っス。ここは訓練場の森の中・・・Sergeant司令の想定が
正しければ、あの老兵たちはココの地形を熟知してるらしいっス。
ここは、固まって各個撃破していくっス!!」
アイベックス?「・・・・・・。」チョンチョン
ワイバーン「・・・なんだ。」
アイベックス?「・・・周囲警戒。周りに気配を感じた。」
ワイバーン「・・・わかった。同時に周囲を警戒しろ。
アイベックスが何者かの気配を感じ取ったそうだ。」
アイベックス?「・・・・・・。」コクン
キリキリキリ・・・
アイベックス?「・・・! 全員、伏せっ!!」
ガサガサガサッ!
ビィンビィンビィン!
インティゴ「はぅ?」
アイベックス?「・・・っ!」バッ
プレート「司・・・アイベックス殿!?」
ドスドスドスッ!!
アイベックス?「っ・・・。」ヨロッ ドサッ
ワイバーン「お、おい・・・っ!!」
アンソニア「・・・え・・・。Sergeant・・・司――」
アイベックス?「・・・。」バシッ
アンソニア「痛っ!」
アイベックス?「何をしている。早く、今 顔を出した弓兵を追え!!」
マスト「わ、わかった! 悪い! アイベックス!!」
インティゴ「司令――」
アイベックス?「・・・。」バシッ
インティゴ「あぅ!」
アイベックス?「・・・。」スッ
ロイ「・・・腹部に木の盾を仕込んでいたんですか・・・。」
アイベックス?「・・・。」コクン
プレート「少し今のはヒヤヒヤしましたぞー!!」
アイベックス?「・・・Sergeantからの伝達だ。弓兵から撃破しろと。」
プレート「分かりましたぞー! 我が盾となり、敵を殲滅しますぞ!!」
アイベックス?「奇襲を恐れるな。今回の奇襲は戦力を分散させるものらしい。
分散さえしなければ恐れるに足りない。」
ワイバーン(声も一応、アイベックスに近づけているのか。)
マスト「部隊長、3人ともやっつけたぜ!!」
アンソニア「了解っス。それじゃ、全軍引き続き敵の撃破をするっスよ!!」
[⊿隊]
アイベックス「・・・・・・。」ササッ
「・・・。」キリキリキリ・・・
アイベックス「・・・!」ザシュッ!
「!?」シュンッ
アイベックス「・・・。」
「・・・・・・このっ。」キリキリキリ
アイベックス「・・・。」サッ
「また消えた・・・ッ!!」
チョンチョン
「なんだ・・・っ!」
チョンチョン
「なんだっ!!?」
チョンチョン
「だから、なんだって――」クルッ
アイベックス「・・・。」ザシュッ
「」シュンッ
アイベックス「・・・。」クスッ
[α隊]
ハーミール「んゆー☆ どうかな? フォビドゥン?」ゴソゴソ
フォビドゥン「ミミクリーさん程じゃないですけど、目を凝らさないと見えませんね~。」
ハーミール「にゅはははははは~☆」
フォビドゥン「もう少しで作戦地点ですよ~。」
ハーミール「んゆー☆ 頑張ろー☆」
[β隊]
アイベックス?「・・・・・・。」ズドムッ
「」シュンッ
ワイバーン「な、なぁ、アイベックス?」
アイベックス?「・・・?」
ワイバーン「剣は使わず膝蹴りだけで、なんとかするつもりなのか?」
アイベックス?「・・・・・・。」グッド
ワイバーン「そ、そうか・・・。」
[ミミクリーさんの本拠点]
ミミクリー「そろそろ、奇襲に戸惑い戦力がバラバラになった頃じゃろうか?」
ヒロイック「そうじゃのぉ・・・折角自警団のスカーレットさん達から奇襲用弓兵を
借りて来たんじゃ、今頃驚き逃げ戸惑っている頃じゃないかのう?」
ミミクリー「ふぉっふぉっふぉっ。真っ向勝負には慣れているが
奇襲やおびき寄せ作戦に対し弱いのが新米司令官の特徴。
ぜひ学んでもらわねば困るな。」
[α隊]
ハーミール「2人見つけたよー☆」
フォビドゥン「おやおや、あれはミミクリーさんですね~。
もう一人の方は知りませんが、ウォリアーのようです。
今は隙を伺って、司令達を待ちましょ~う。」
ハーミール「んゆー☆」
[⊿隊]
アイベックス「・・・・・・。」
アイベックス「Sergeantと比べて、手ごたえ無かったな。」ニギニギ・・・
アイベックス「さーて、他の場所の奇襲隊を探してみるか。」
[α隊]
アイベックス?「・・・・・・。」
「」シュンッ
アンソニア「ここも粗方終わったっスね。」
アイベックス?「・・・・・・。」メモメモ・・・
マスト「何、書いてんだ? アイベックス。」
アイベックス?「・・・・・・。」スッ
アルモニカ「地図ですね・・・まさか、司令室で見たものを移したんですかっ!?」
アイベックス?「・・・・・・。」コクン
インティゴ「はぅぅぅ・・・凄いですねぇ・・・。」
アイベックス?「今はココだ。そろそろ、決戦に入る。
恐らく相手は、戦力が分散していると思い込み油断しているだろう。
そこに漬け込み、はぐれたと思わせる第1波隊が相手と接触。
その第一波隊が戦闘している間に残りが背後にまわり込み
今度はこちらが背後から奇襲を仕掛ける。以上だ。」
アイベックス?「第一波隊の編成はロイ、マストの2人だ。慌てた様子で相手と接触。
浮き足を立たせてやれ。では・・・最後の殲滅戦を始めよう。」
[ミミクリー・本拠点]
ミミクリー「まだかのう。」ウロウロ・・・
ヒロイック「そんな、ウロウロせずともそのうち来るじゃろ。」
マスト「うわっ! 話し声が聞こえるから、仲間かと思ったのに・・・!」
ミミクリー「・・・!!」
ヒロイック「ほらの?」
ロイ「マスト、大丈夫だ。相手は2人だけだ。早く倒してバラバラになった
みんなを探しに戻ろう。」
ミミクリー「ヒロイックさんや。どうやら、作戦は大成功のようじゃ。」
ヒロイック「では、まずこの2人から伸して終いますかの。」バッ
ササッ
『・・・・・・。』
マスト「な、なぁ、ロイ・・・ふ、2人だけじゃないようだし・・・
仲間探しに戻らないか?」
ロイ「そ、そう・・・だな。も、も戻ろうか・・・。」
ミミクリー「逃がすとでも?」バッ
サッ
『・・・。』
ロイ「か、囲まれたか・・・!」
ミミクリー「それでは、弓と短剣が織成すハーモニーを存分に楽しむと良いぞ!」
ヒロイック「すまんの。しかし、戦場ではありえなくない状況じゃ。
遠慮なく行かせて貰うぞい。」
マスト「ち、ちくしょー!!」ブンブン!
ミミクリー「ふぉっふぉっふぉっ。闇雲に振り回しても当たらんぞ?」
マスト「くそー! 避けるなー!!」
ミミクリー「ふぉっふぉっふぉっ。」
[α隊]
ハーミール「んゆー?! マストとロイが・・・!」
フォビドゥン「ま、まだです! まだ撃つ時じゃないです!!」
[⊿隊]
アイベックス「・・・・・! Sergeantは何している?!」
[β隊・第2波隊]
アイベックス?「・・・・・・そろそろね。」
アルモニカ「あ、あのー。軍曹殿ー。口調が戻ってますよー?」
アイベックス?「・・・全軍突撃。相手側の増援の見込みは、もう無い。思う存分暴れろ。」
ワイバーン「・・・全軍突撃。」
アンソニア「全軍突撃っス!!」
プレート「ウォオオオオオオ!! ロ・イ・ど・のぉぉおおおお!!
今お助け致しますぞぉおおおおお!!」ドドドドドドドドドドド!!!
カジュアル「インティゴ、分かってるわね!?」キュイン!
インティゴ「ヒロイックさんの鎮圧ですねぇ。が、頑張りますぅ~。」キュイン!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!
ミミクリー「なぬっ!?」ビクッ
ヒロイック「背後から、敵が!? ど、どうするんじゃ!?」
ミミクリー「どうすると言われても・・・。」オロオロオロ・・・
マスト「ハッ!! 背後ががら空きだぜ?!!」ブオン!
ミミクリー「ふぉっ!?」スカッ
マスト「くっそー!! やっぱ、司令の言う通り前の斧で来るべきだったか・・・!」
アイベックス「・・・焦らせやがって、ま、Sergeantのことだから
作戦から、大体の予測はしていたがな。さて、俺もひと暴れすっか。」チャキッ
フォビドゥン「・・・! 撃ちますよ~!!」ビィン!
ハーミール「んゆー☆ 絶景☆ 快適☆ 直線コース☆」ンユー☆
ヒロイック「ミ、ミミクリーさんや! 逆にワシ等が、完全に囲まれて――」
ミミクリー「・・・。」[木に擬態]
ヒロイック「そんな――」
アイベックス「ヒャァ!!」ガバッ
ヒロイック「―――。」[走馬灯]
ワイバーン「・・・ざっと、こんなものだな。」
アイベックス「本当にすごいぜ。Sergeantはよ。
あれだけ奇襲兵が潜んでいたってのに、誰一人欠けてないじゃんか!」
アルモニカ「なかなか、スライディングでキリキリしている戦いでしたね!」
インティゴ「はぅぅ・・・スリリングで、キラキラした戦いでしょぉ?」
フォビドゥン「どうでした~? わたし達の援護射撃~。」
カジュアル「普通によかったと思うわよ。」
ハーミール「んゆゆゆゆー☆ すべて、マスターの作戦通りだったねー☆」
マスト「逃がしたー!!」
アンソニア「あれ? そういえば、Sergeant司令は何処っスか?」
ロイ「・・・え? 先ほどまでそこに居たはずですが・・・。」
プレート「ロイ殿ぉおおおお!!」
アイベックス?「・・・。」ジー
ミミクリー「・・・。」
アイベックス?「・・・。」ジトー
ミミクリー「・・・。」
アイベックス?「・・・。」ガシッ
ミミクリー「こ、降参じゃ! 降参!!」
アイベックス?「・・・。」ズルズルズル・・・
[戦闘勝利]
アイベックス「お、噂をすれば戻ってきたぞ。・・・お土産もあるようだ。」
アイベックス?「・・・。」ズルズルズル・・・ ドサッ
ミミクリー「痛っ。」
アイベックス?「ただいま。」
ミミクリー「イタタタタ・・・もっと優しく・・・降ろせんのかの・・・
・・・なっ。お、お主等2人居たのか!?」
アイベックス「・・・クスッ」
アイベックス?「・・・フフッ」
アイベックス「ハッハッハッハッハ!」
アイベックス?「ふふふふふふふふっ。」
ミミクリー「な、なんじゃ。なんじゃ?!」
アイベックス?「まだ気づかないのか?」
ミミクリー「? ? ? ???」
アイベックス「Sergeant。そろそろネタバラししたらどうだ。
本気で分からないようだぜ?」
アイベックス?「ふふふっ。そうみたいね。」バサッ グイッ
Sergeant「こんにちは。ミミクリーさん。」ボイン
ミミクリー「!? !?!? え!!!?!!」
ロイ「すみません。ミミクリーさん。始めからSergeant司令の作戦の一環で
騙させて貰いました。」
ミミクリー「お、お主がSergeant・・・・・・なのか?」
Sergeant「えぇ。私がSergeantよ。初めまして。ミミクリーさん。
・・・2回目だけれど、初めまして。」
ミミクリー「いつから、え!? えっ!!?」
Sergeant「・・・順を追って教えるわね。」
ミミクリー「な、なんと・・・ヒロイックさんと別れ、森の中に入った時には
既にアイベックスに成りすましていたと・・・。」
Sergeant「えぇ。そして、ミミクリーさんと出会って戦闘開始。
別隊で動いていたアイベックスが奇襲兵を蹴散らし、もう一つの別隊
ハーミールとフォビドゥンが、援護射撃できる位置で待機。
わたし達も少数の奇襲隊に奇襲に遭いつつ撃破してミミクリーさんまで
辿りついたのよ。」
ミミクリー「・・・。奇襲の恐ろしさを教えようとしたワシ等が逆に、奇襲によって
敗北してしまうとは・・・。」
Sergeant「えぇ。ワザと心躍るような囮を用意して、浮足立ったところを狙ったわ。」
ミミクリー「そうか・・・。・・・・・・よし・・・! Sergeantよ。」
Sergeant「なにかしら?」
ミミクリー「今回、確かにワシ等は負けた! しかし!!
完膚なきまでに負けたわけではない! また、お互いに力を付け
互いにそれほどの実力になったらまた模擬戦を願いたいのだが・・・。」
Sergeant「えぇ。受けて立つわ。」
ミミクリー「そうか! Sergeantなら、そう言ってくれると信じていたぞい!
ではまた次のリベンジ戦まで、さらばじゃ!!」
アルモニカ「元気な方ですねー。」
ミミクリー「・・・。」クルッ
ワイバーン「・・・? まだ何かあるのか?」
ミミクリー「そこの小童! 次はそのへなちょこな攻撃でも、ヨレヨレなワシに一撃が
入れられるように しっかりとSergeantの元で学ぶんじゃぞー!!」
マスト「へ、へなちょこな攻撃!? な、何をー!?!!?」
ミミクリー「やーい。やーい。
悔しかったら、追いかけてきて一撃でも居れてみんかーい!」
マスト「よし、ちょっとそこで待ってろ! 今から俺の会心の一撃を絶対に入れてやる!!」
ミミクリー「誰が待てと言われて待つかー!」
Sergeant「・・・・・・。」
アンソニア「あんな、元気な老兵が居るなら この国の安泰は待ったなしで
続いて行くっスね。」
[Sergeant司令室前]
アンソニア「それじゃ、また明日っスね! Sergeant司令!!」ノシ
Sergeant「えぇ。今日はみんなお疲れ様。明日も訓練は通常通り行うつもりだから
ゆっくり体を休めて。」
アルモニカ「今日は、色々わたし達と一緒に動いたんですから軍曹殿も
じっくり休まなきゃ駄目ですよ!!」ノシ
Sergeant「わかっているわよ。それじゃあ・・・ね。」
バタン・・・
Sergeant「っ・・・。ふぅ・・・っ。」カクン・・・
Sergeant「包帯・・・巻き直さないと・・・・・・駄目ね・・・。」ググググッ
Sergeant「・・・。」ゴソゴソゴソ・・・
「・・・・・・。」スッ
Sergeant「・・・・・・誰!」ピクッ
「・・・・・・。」ササッ
Sergeant「・・・。」スッ
「・・・・・・。」
Sergeant「そこで息を潜めているのは誰。
ノックもせずに私の部屋に忍び込もうなんて良い度胸じゃない。」ジャキッ
「・・・。」
Sergeant「悪いけど私を暗殺したいのなら、1ヵ月前の連中のように正々堂々
向かってきなさい。・・・牽制射撃は行わないわ。出てきなさい。」
「・・・・・・。」
Sergeant「・・・そう。出てこないのなら・・・。戸棚ごと――」グッ
アイベックス「・・・・・・。」スッ
Sergeant「・・・・・・アイベックス。・・・貴方だったの・・・。」スッ
アイベックス「・・・あぁ。」
Sergeant「なによ。また敵襲かと思ったじゃない。
ノックしてから入りなさい。それと、気配を消さずに堂々と入る事。」ハァ・・・
アイベックス「・・・。」
Sergeant「いいわね。」
アイベックス「・・・あぁ。次から気を付ける。」
Sergeant「えぇ。それで何か用?」
アイベックス「・・・これを・・・。」スッ
Sergeant「・・・? 部隊脱退願?」
アイベックス「・・・あぁ。悪いが・・・。
俺は今日をもって部隊を抜けさせてもらおうと思ってな。」
Sergeant「・・・そう。」
アイベックス「・・・僅かな時間だったか・・・楽しかったぜ。」
Sergeant「・・・・・・。」
アイベックス「俺は、またシグルス司令の元で働くことになるが
SergeantはSergeantであの愉快な仲間と一緒に頑張ってくれ。」
Sergeant「・・・。」ピラッ
アイベックス「俺からは、それだけだ。・・・・・・じゃあな。」
Sergeant「待って。」ピラッ
アイベックス「・・・・どうした?」
Sergeant「やめる前に・・・一つ、気になることがあるのだけど。」ピラッ
アイベックス「なんだ?」
Sergeant「最初。貴方が私の部隊に入ることになった時、私・・・
なんて言ったか覚えている?」ピラッ
アイベックス「・・・・・・さあな。・・・どうだったか・・・。」
Sergeant「『シャンテさん、アイベックスの除隊手続きしたいのだけど。』よ。
それに対して貴方は・・・拒んだわ。思い出したかしら?」
アイベックス「あぁ。そうだった・・・かもな・・・。」
Sergeant「・・・。それでなんで今更、部隊脱退願を出してきたの?」
アイベックス「・・・・・・。」
Sergeant「ねぇ、アイベックス。」
アイベックス「その部隊脱退願に書き記している通りだ。」
Sergeant「それは無いわね。この部隊脱退願に書かれていることは、最初に
拒むべき内容の物ばっかりじゃない。まだ、あのことを引きずっているの?」
アイベックス「・・・。」
Sergeant「何度、言えば・・・貴方は理解してくれるのかしら。
アレは私が殴打して投げ飛ばして、終わったのよ。気にしなくても良いの。」
アイベックス「だが・・・。」
Sergeant「アイベックス、貴方に私の・・・住んでいた地域での言葉を教えてあげるわ。」
アイベックス「・・・?」
Sergeant「『一発だけなら誤射かもしれない』・・・あれは、たまたまよ。
たまたま、起った事件。」
アイベックス「・・・。」
Sergeant「という訳で・・・この部隊脱退願は返すわね。」スッ
アイベックス「・・・。」スッ
Sergeant「もし、本当に悪かったと思うなら辞めて終わりじゃなくて
これからも私の部隊に所属して、私を支えて欲しわね。」
アイベックス「・・・!」
Sergeant「最初は貴方のこと、辞めさせたい気持ちでいっぱいだったけれど
今はそうでもないわ。・・・これからもよろしく。アイベックス。」
アイベックス「わかった。・・・よろしく頼む。Sergeant。」
Sergeant「それじゃ、また明日よ。」
アイベックス「また明日・・・。」
バタン・・・
Sergeant「・・・。本気で早く包帯を巻き直さないと・・・。」ズキッ・・・
【一言】
一応、キャラの口癖やら第一人称に気を付けながら
書いているんですが、時折ステージによって話し方が変わったりするので
何が正しくて何が誤っているのかが分からなくなるんですよ。
・・・・・・。
いぇーい! シンさん、猫さん、カルルさん、見てるー!?
・・・・・・ごめんなさい。一度でも良いからLobiに居る戦友へ向けて
こんなメッセージを書いてみたかったんです。