メルファリア~第Ⅱの人生~   作:Vermillion

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司令官⑪話-水鉄砲と役割

[宿舎前]

 

Sergeant「・・・。みんな、私が指定したものは持って来たかしら?」

 

 

マスト「おう。もちろんだぜ!」

 

 

アルモニカ「指定したものですよね! はい! ちゃんと忘れずに持って来ましたよ!!」

 

 

インティゴ「はぅ・・・やっぱり水着じゃなくて、シャツで来て良かったぁ・・・。」

 

 

フォビドゥン「にゅふふふふ~。司令が頼んだ玩具、買ってきましたよ~。」

 

 

Sergeant「フォビ、ありがとう。後で使った代金は、経費で落としておくわね。」

 

 

ワイバーン「経費で落ちるのか・・・? いや、落ちないだろ。」

 

 

カジュアル「でも司令が、シグルス司令に言い寄って

      無理やり経費で落として貰う姿が見えます・・・。」

 

 

ロイ「あ、あの~。Sergeant司令?」

 

 

Sergeant「・・・ロイ。なんで鎧を着ているの?」

 

 

ロイ「えっ。訓練を・・・するんですよね・・・?」

 

 

Sergeant「えぇ、そうよ。訓練をするのよ?」

 

 

ロイ「・・・で、では何故・・・全員薄着なんですか・・・?」

 

 

アイベックス「・・・・・。」

 

 

シュバルツ「・・・・・・。」

 

 

ファントマ「・・・・・・。」

 

 

ロイ「それに普段見かけない人達も、居るみたいですし・・・。」

 

 

Sergeant「シュバルツ達は今日仕事が無いから、訓練に参加してもらうことにしたの

     薄着な理由は・・・アンソニア、ロイに伝えなかったの?」

 

 

アンソニア「すみません、Sergeant司令。丁度、ロイだけ居なくて・・・

      マストに伝えて貰うように伝えたんっスけど・・・。」

 

 

マスト「すまん! 司令、ロイ!! 伝え忘れた!!!」

 

 

Sergeant「はぁ・・・。仕方ないわね・・・。ロイ、鎧を脱いでインナーだけにして。」

 

 

ロイ「は、はい・・・。」

 

 

Sergeant「それで・・・訓練場に向かう前に・・・。1つ聞きたいのだけど。

     ハーミール、プレートさん・・・本当にその恰好で良いの?」

 

 

[普段着]ハーミール「んゆー☆ 大丈夫だよー☆ いつも、こんな服だからー☆」

 

 

[褌]プレート「司令殿、この肉体美に不満でも?」

 

 

Sergeant「いえ貴方達がそれで良いというなら、私は止めないけど・・・。

     ・・・。じゃ、今日 行う訓練所に向かうわよ。」

 

 

ロイ「え、訓練所ってここじゃないんですか?」

 

 

Sergeant「えぇ。今回は自警団と合同で訓練を行うから。

     城下町で訓練するわよ。それじゃ、出発。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[城下町]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sergeant「スカーレット!」

 

 

スカーレット「Sergeant。・・・これが、あんたの部隊?」

 

 

Sergeant「えぇ。1人ばかり部隊員じゃないけれど。」

 

 

ファントマ「・・・。俺のことか・・・。」

 

 

Sergeant「ちなみに彼が噂の英雄よ。本土侵攻された時に大活躍したのが彼。」

 

 

ファントマ「・・・。・・・?!」

 

 

シュバルツ「胸を張りなさい。ファントマ。」

 

 

スカーレット「ふぅん。これが噂のねぇ・・・。それで、Sergeantが用意して

       欲しいって言った玩具だけど・・・人数分、用意しておいたわよ。」

 

 

Sergeant「ありがと。それじゃ、全員集めてもらえるかしら?」

 

 

スカーレット「そう言うと思って、全員もう揃えておいたわよ。」

 

 

Sergeant「流石、噂の自警団長。行動が早いわね。」

 

 

スカーレット「噂の司令官にそんなことを言われても、

       あたしなんてまだまだ未熟過ぎて ちっとも嬉しくないわよ。」

 

 

Sergeant「謙遜なんていらないわ。」

 

 

スカーレット「謙遜してるのは、どっちだか・・・。」

 

 

Sergeant「ふふふっ。・・・始めましょ。」

 

 

スカーレット「そうね。

       別に今日はあんた達と、おしゃべりをしに来たわけじゃないし。

       で、でも。もし時間があるなら別に――。」

 

 

Sergeant「みんな! フォビドゥンとマスト、アンソニアが運んできた

     木箱の中の物を手に取って!!」

 

 

スカーレット「・・・・・・。全員、用意するように言った得物を手に持ちなさい!」

 

 

Sergeant・スカーレット「「対{自警団・軍部隊}戦よ!!」」

 

 

 

 

 

ロイ「こ、これって・・・水鉄砲ですか!?」

 

 

Sergeant「そうよ。みんな、好きな水鉄砲を選んで。」

 

 

アンソニア「それじゃ、この竹作品のを使わせてもらうっス!」

 

 

マスト「へへへ・・・2つあれば最強だろ!?」

 

 

カジュアル「え、ええと・・・この木で出来た水鉄砲でいいかな・・・。」

 

 

ハーミール「遠くまで飛ばせる水鉄砲が良いな~☆」

 

 

フォビドゥン「司令も参加するんですよね~? 司令は選ばなくていいんですか~?」

 

 

Sergeant「えぇ。でも心配はいらないわ。私は私で持参してきたから。」スッ

 

 

アルモニカ「そ、それは・・・!!」

 

 

シュバルツ「Ser、Sergeant・・・。それって・・・。」

 

 

アイベックス「おいおい・・・俺の記憶が正しければ、そいつは・・・。」

 

 

ワイバーン「・・・。」

 

 

Sergeant「4人とも、知っているの?」

 

 

アルモニカ「はい! 以前、フォビドゥン殿の尻尾を買いに行ったときに

      簾の向こう側の更に、奥の簾の向こう側あった大型注射器ですよね!

      合成樹脂(プラスチック)製の!!」

 

 

シュバルツ「・・・Sergeant。それは趣味?

      趣味なら絶交したいのだけれど・・・。」

 

 

アイベックス「ツッコミを入れて欲しいのか? Sergeant。」

 

 

ワイバーン「・・・尋問に使用する道具だと聞いた事がある・・・。」

 

 

Sergeant「・・・4人とも大体、合っているわ。シュバルツ、これが趣味なわけないでしょ。

     アイベックス、これは水鉄砲と同じ要領で使えるのよ。」

 

 

スカーレット「・・・!?」

 

 

Sergeant「ハーミール、確か射程が長いのが良いのよね?」

 

 

ハーミール「んゆー☆ マスター、もしかして・・・。」

 

 

Sergeant「私ので、良ければ貸すわよ。」

 

 

ハーミール「んゆー☆ ありがとー!」

 

 

Sergeant「新品だから、壊さないようにしてほしいわ。」

 

 

プレート「それで、司令殿は主力武器を渡してしまい

     どうやって戦うのですかな?」

 

 

Sergeant「・・・アレの小型を使うわ。」

 

 

スカーレット「ちょっと、Sergeant。こっちの準備は整ったのだけど

       そっちはどうなのよ? 行けるの?」

 

 

Sergeant「えぇ。大丈夫よ。」

 

 

 

 

 

スカーレット「・・・そ。さ、訓練をするにあたって説明するからよく聞きなさい。

       今回は、お互いの戦闘経験を向上するために行う訓練よ。訓練と言っても

       こんな暑い日に苦しい鎧なんか着て戦闘をしたら、誰かが倒れかねない

       って噂のSergeantが言ってきたから今回は薄着で怪我の少ない

       水鉄砲合戦にしたわ。」

Sergeant「そう。それで、戦闘をするにあたってだけど【一撃】でも水に当たったら

     アウト。退場型式で戦闘を行うわ。勝利条件は最後まで生き残っていた方の

     勝ち。水の補給はココと、ココ。自主撤退はなし、水が当たるまで退場は

     出来ないってことね。基本的に接近戦で殴り合わなければ、何をしても

     良いけど・・・魔法で水の軌道を変えたりする行為は無し。それは反則よ。」

 

 

 

Sergeant・スカーレット「「さぁ、{自警団・軍部隊}に{部隊・自警団}の連携を見せてやるわよ!!」」

 

 

 

『『おおっー!!』』

 

 

 

 

 

インティゴ「司令官~。作戦はあるんですかぁ~?」

 

 

Sergeant「今回は無いわ。まぁ、訓練と言うよりも遊びに近いものもあるから

     ・・・自警団と友好を深めるつもりで、楽しみつつ敵の攻撃を回避するのを

     学んでほしいわ。」

 

 

アイベックス「・・・。」スゥッ

 

 

Sergeant「あ、アイベックス。貴方の気配消しは今回なし。

     見えないのはズルすぎるわ。各自、楽しみながら自分の思うように動いて。」

 

 

マスト「よっしゃー! 攻撃して攻撃して攻撃しまくるぜー!」

 

 

フォビドゥン「にゅふ。にゅふふふふふ。水鉄砲合戦、頑張っちゃいますよ~!」

 

 

Sergeant「怪我や喧嘩の無いようにするのよー。」

 

 

シュバルツ「・・・ふふふっ。Sergeant、あなた考えたわね。」

 

 

Sergeant「え? 何がかしら?」

 

 

シュバルツ「訓練の仕方よ。空気が熱で歪むような日は、部下や兵士の士気は落ちて

      訓練がクダクダになるところを、水鉄砲を使用する訓練に切り替えることで

      士気や気力を保ったまま訓練を可能にするなんて。・・・・・・。

      その発想力は一体どこから湧き出してくるのかしら?」

 

 

Sergeant「・・・。少し昔の同居人が、友人達にしていたことを真似ているだけよ。」

 

 

シュバルツ「・・・そうなの。」

 

 

Sergeant「えぇ。・・・さ、シュバルツも訓練開始よ。」

 

 

シュバルツ「えぇ。そうね。・・・それで、Sergeant・・・。あなたが私に渡してくれた

      水鉄砲だけど・・・。」

 

 

Sergeant「ふふふっ。それは水鉄砲じゃないわ。」

 

 

シュバルツ「えぇ。知っているわ・・・これって、コ――」

 

 

Sergeant「シュバルツ専用 水風船。よ。」

 

 

シュバルツ「あ、あの、ね? だから、これはコンド――」

 

 

Sergeant「シュバルツ専用 水風船。」

 

 

シュバルツ「・・・・・・。」

 

 

Sergeant「それじゃ、健闘を祈るわ。」

 

 

シュバルツ「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

マスト「オラオラ! ドンドン攻撃だ!!」ビュー

 

 

「ふん! なんの!! 応戦だ!!」ビュー

 

 

カジュアル「わひゃぁ! なんで私!?」ビチャァ!

 

 

マスト「ねーちゃん、撃たれてやんのー!」ビュー

 

 

カジュアル「ちょ、マスト! あんた味方でしょ!! なんであたしに攻撃するの!?!」バチャァ!

 

 

マスト「えー。だって、ねーちゃん反応が面白いんだもん。なー?」ビュー

 

 

「なー?」ビュー

 

 

カジュアル「意気投合してるんじゃないわよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

ハーミール「んゆゆ☆ せーのっ☆」ビューーーー

 

 

「うぐぁっ! へへ・・・なかなかやるじゃねぇか。」ビチャァ

 

 

ハーミール「んゆゆゆゆ~☆ 4人目~☆」

 

 

「だが・・・。」スッ

「ツメがあまいぜ! お嬢ちゃん!!」ビュー

 

 

ハーミール「んゆっ!?」ビシャァ

 

 

「後ろに隠れていたのさ!」キリリッ

 

 

ハーミール「んゆー・・・残念だけど、面白かった~☆」ビショビショ

 

 

 

 

 

 

ファントマ「・・・。」

 

 

「ほらほら、隠れているだけじゃ 訓練にならないよ!」ビューーー

 

 

ファントマ「・・・。」

 

 

フォビドゥン「ファントマさん。ファントマさん。」

 

 

ファントマ「・・・。どうした・・・。」

 

 

フォビドゥン「にゅふふ。集中砲火されて困っているようなので援護に来ました~。」

 

 

ファントマ「・・・。別に困っていない・・・。」

 

 

フォビドゥン「にゅふふ~。またそんな事言って~。これ、使って下さい。」

 

 

ファントマ「・・・。なんだこれは・・・。」

 

 

フォビドゥン「水風船ですよ。水風船。コレを相手に投げるんです~。」

 

 

ファントマ「・・・。だが投げつけるタイミングが無い・・・。」

 

 

アルモニカ「ファントマ殿、援軍に来ましたよ!」

 

 

フォビドゥン「じゃあ、わたしとモニカちゃんで相手を引き付けるので

       その間にファントマさんが投げつけてもらえます~?」

 

 

ファントマ「・・・。わかった・・・。」

 

 

フォビドゥン「にゅふふふ。モニカちゃん、一斉射撃行きますよ~。」

 

 

アルモニカ「はい!」

 

 

フォビドゥン「せーのっ。」

 

 

アルモニカ「せやぁー!」ビュー

 

 

「あまい!!」ビュー

「1人じゃないんだなこれが!」ビュー

「丸聞こえだったぞ。」ビュー

 

 

アルモニカ「アラー!?」ビッチャァ

 

 

フォビドゥン「今ですよ~。」

 

 

ファントマ「・・・。・・・!!」ブンッ

 

 

「うわっ!」バチャ

「ふぁっ!」バチャァ

「あぁっ!」バチャ

 

 

フォビドゥン「にゅふふふふ。ナイス投擲です~。」

 

 

ファントマ「・・・。そうか・・・?」

 

 

アルモニカ「うううう・・・フォビドゥン殿~・・・。」

 

 

フォビドゥン「モニカちゃん、どうしたの~?」

 

 

アルモニカ「どうしたの、じゃないですよ・・・。なんで、わたし一人で攻撃

      することになってるんですか・・・。ひどい・・・。」

 

 

フォビドゥン「だってモニカちゃん、声が大きいから作戦が丸聞こえなんですよ~。」

 

 

アルモニカ「だからって、わたしを囮にしなくても良いじゃないですかー!」

 

 

ファントマ「・・・。」サササッ

 

 

フォビドゥン「あ、ファントマさん何処に行くんですか~!」

 

 

ファントマ「・・・。騒がしいのは苦手だ・・・。」

 

 

アルモニカ「フォビドゥン殿、逃がしませんよ。こうなったら道連れです!」ビュー

 

 

フォビドゥン「うにゃぁー!!!」ビチャァ

 

 

ファントマ「・・・。南無三・・・。」

 

 

 

 

 

アンソニア「こっちは相手が居ないっスよ。こっちからまわり込むっス。」

 

 

ロイ「なかなか、この訓練 緊張感があっていいですね!

   また、一撃だけでも離脱というのが何とも・・・。」

 

 

「スキありっ!!」ビュー

 

 

ロイ「・・・しまっ――」フリムキ

 

 

プレート「ロイ殿ー!!」ビチャア

 

 

ロイ「プ、プレートさん!?」

 

 

アンソニア「すかさず、攻撃っス!」ビュー

 

 

「しまった!」ビチャァ・・・

 

 

プレート「ロイ殿・・・大丈夫ですかな?」

 

 

ロイ「は、はい・・・。で、でも、プレートさんが・・・。」

 

 

プレート「はっはっはっ・・・なんのこれしきの事・・・。

     なにがともあれ、我はロイ殿が無事で居れば・・・満足ですぞー・・・。」

 

 

ロイ「・・・は、はい・・・。プレートさん・・・。」

 

 

アンソニア「・・・・・・。」ジー

 

 

Sergeant「・・・。」サッ

 

 

アンソニア「うわっ! 真っ暗っス!!」

 

 

Sergeant「アンソニア、ちょっとこっちに来ましょうか。」ズルズルズル・・・

 

 

アンソニア「な、なんだ・・・Sergeant司令っスか・・・。」

 

 

 

 

 

Sergeant「あんな、ど真ん中で棒立ちは危険よ。何やってるの・・・。」

 

 

アンソニア「いや・・・ロイとプレートさんの友情を・・・。」

 

 

Sergeant「えぇ。そうね。友情ね。でも、あんな真ん中でしていたら・・・。」

 

 

 

 

 

プレート「ロ、ロイどのー!!」

 

 

 

 

 

Sergeant「・・・。」

 

 

アンソニア「・・・。」

 

 

Sergeant「ホラ。」

 

 

アンソニア「・・・危ないところ、助かったっス。」

 

 

Sergeant「えぇ。いいのよ。」

 

 

アンソニア「Sergeant司令。同行者がやられたので一緒に行動しても良いっスか?」

 

 

Sergeant「私もそのつもりで、アンソニアを此処まで引きずってきたの。

     よろしく頼むわね。アンソニア。」

 

 

アンソニア「こちらこそ、よろしく頼むっス!」

 

 

 

 

 

ワイバーン「待て。」

 

 

アイベックス「・・・。」

 

 

インティゴ「はぅっ。」

 

 

「・・・居ないなぁ・・・。」

 

 

「どこかに隠れてるんじゃねぇか?」

 

 

ワイバーン「前方に2人居る。どうする? ・・・やるか?」

 

 

インティゴ「はぅ・・・あんまり、交戦は避けたいですぅ・・・。」

 

 

ワイバーン「アイベックスは?」

 

 

アイベックス「いつでも行けるぜ。」

 

 

ワイバーン「・・・交戦する。」

 

 

アイベックス「よしっ!」ブンッ

 

 

「なっ!」バシャッ

 

 

「そこに居たか!!」ビュー

 

 

アイベックス「おおっと。」ササッ

 

 

ワイバーン「どうだ?」

 

 

アイベックス「1人片付けたぜ。」グッド

 

 

インティゴ「アイベックスさんは、相変わらず凄いですねぇ・・・。」

 

 

アイベックス「はははっ。そうか?」

 

 

ワイバーン「確かに技といい今回といい、凄いと思うぞ。」

 

 

アイベックス「ならもう少し、頑張らなきゃな。・・・水切れなんだが・・・

       少し分けてもらえるか?」

 

 

インティゴ「はぅ。私ので良ければどうぞ~。」チョロチョロ・・・

 

 

アイベックス「おう。ありがとな。」

 

 

インティゴ「えへへ。わたしは撃つより、こうして補給係が好きですからぁ。」

 

 

「おい! 居たぞ!!」

 

 

「3人だ!!」ビュー

 

 

ワイバーン「・・・! アイベックス! 反対側から来た!! ワタシはこちら側をやる!

      お前はそっち側の敵を片付けてくれ!!」

 

 

アイベックス「敵の給水所から近いが・・・ま、頑張るとするか!」

 

 

 

 

 

シュバルツ「・・・・・・。」プニプニ

 

 

ファントマ「・・・。シュバルツ様?」

 

 

シュバルツ「・・・! ファントマ、無事だったの。」ササッ

 

 

ファントマ「はい。シュバルツ様、武器は・・・?」

 

 

シュバルツ「ぶ、武器!? 武器は・・・えっと・・・。」

 

 

ファントマ「・・・。無いのなら、俺のを使ってください。水は少ないですけど・・・。

      撃てるはずです。」

 

 

シュバルツ「え、えぇ・・・。ありがとう。でも、ファントマは?」

 

 

ファントマ「シュバルツ様がご無事であれば、俺は十分です。」

 

 

「オレも、早く敵を倒さないと・・・団長にどやさちまう・・・。」

 

 

ファントマ「・・・! ここは俺が囮を務めます。ですからシュバルツ様、

      お先にお逃げください。」

 

 

シュバルツ「・・・。えぇ。それじゃ・・・任せるわよ。」

 

 

ファントマ「はい。ご健闘を。」

 

 

 

 

 

Sergeant「・・・なかなか、仲間に会わないわね。」

 

 

アンソニア「そうっスね。・・・みんな、やられたとか・・・ないっスよね?」

 

 

Sergeant「無いとは言い切れないわ。私達が最後の生き残りって事もある・・・。」

 

 

アンソニア「・・・・・・な、なかなか・・・緊張するっスね・・・。」

 

 

Sergeant「えぇ。その緊張が、本番の戦闘でも役に立つ日が来るはずよ。」

 

 

アンソニア「そういえば・・・Sergeant司令は何人ぐらいやっつけたんスか?」

 

 

Sergeant「ええと・・・5人ぐらいかしら・・・ね・・・。」

 

 

アンソニア「5人!?」

 

 

Sergeant「アンソニアは?」

 

 

アンソニア「は、恥ずかしながら・・・まだ1人っスね。」

 

 

Sergeant「・・・。」

 

 

アンソニア「・・・すまないっス。」

 

 

Sergeant「なによ。普通に凄いじゃない。」

 

 

アンソニア「へ?」

 

 

Sergeant「1人既に無力化したのよね?」

 

 

アンソニア「ウ、ウッス。」

 

 

Sergeant「十分よ。アンソニア。」

 

 

アンソニア「でもSergeant司令に比べたら、オレなんてまだまだで・・・。」

 

 

Sergeant「アンソニア。初めてなのよね? この訓練。」

 

 

アンソニア「そうっスけど・・・。」

 

 

Sergeant「なら十分な戦果よ。胸を張っていいと思うわ。」

 

 

アンソニア「でも・・・1人っスよ?」

 

 

Sergeant「あのね。これは士気低下に繋がる危険性があったから、みんなに言わなかった

     のだけれど・・・。今回の相手。自警団。彼等は初訓練じゃないのよ?」

 

 

アンソニア「へ? そうなんっスか?」

 

 

Sergeant「えぇ。始める時、気付かなかった? 遊び紛いの訓練の筈なのに

     彼等の水鉄砲が、妙に良い装備を使っていることに。」

 

 

アンソニア「・・・。気付かなかったっス・・・。」

 

 

Sergeant「スカーレットからの情報だけど・・・

     なんでも、仕事が無い時よく近所の子供たちと遊ぶらしいから正式に

     水鉄砲を買ったらしいわよ。まぁ、近所付き合いがいいのは良い事よね。」

 

 

アンソニア「・・・。」

 

 

Sergeant「まぁ、水風船の発想は無かった様子だけど・・・。

     それに私も今回の訓練は初めてじゃないから。5人なら当然の結果よ。」

 

 

アンソニア「でも凄いっス。」

 

 

Sergeant「ふふふ。・・・ありがとう。」

 

 

 

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ッ。」

 

 

 

Sergeant「止まって。」

 

 

アンソニア「ど、どうかしたんっスか?」

 

 

Sergeant「誰か、こっちに走ってくる。」

 

 

アンソニア「て、敵っスかね?」

 

 

Sergeant「わからないわ。この角の先から来るはずよ。一応、水鉄砲を構えて。」

 

 

アンソニア「ウッス。」

 

 

「ハァ・・・ハァ・・・ハァッ!」バッ

 

 

Sergeant「・・・!!」

 

 

アンソニア「・・・!」グッ

 

 

インティゴ「う、撃たないで下さいぃ~・・・。」

 

 

Sergeant「インティゴ?」

 

 

インティゴ「司令官に・・・アンソニアさん・・・無事だったんです・・・ねぇ・・・。」

 

 

アンソニア「インティゴも無事みたいっスね。」

 

 

Sergeant「・・・貴方1人だけ?」

 

 

インティゴ「・・・いえ・・・っ。

      ワイバーンさんと・・・アイベックスさんも一緒だったんですけど・・・っ。」

 

 

アンソニア「けど?」

 

 

インティゴ「お、お2人ともぉ・・・水鉄砲にやられて・・・。」

 

 

Sergeant「・・・そう。よく逃げてきたわね。お疲れ様・・・。」

 

 

インティゴ「・・・わ、わたし・・・お2人の・・・なんの役にも立てなくって・・・。」

 

 

アンソニア「・・・。」

 

 

インティゴ「・・・なんで、役に立たないわたしなんかを・・・。」

 

 

Sergeant「インティゴ、役に立っているわよ。貴方。」

 

 

インティゴ「え・・・?」

 

 

Sergeant「貴方は十分。役に立ったわよ。」

 

 

インティゴ「そ、そんな・・・。そんなこと・・・。ピィちゃんも途中でやられちゃって・・・。」

 

 

Sergeant「それでも役に立ったわ。」

 

 

インティゴ「・・・ど、どんなことに役に立ったんですかぁ?」

 

 

Sergeant「そうね・・・2人についての報告かしら・・・。それだけでも十分。」

 

 

インティゴ「でも・・・でも・・・っ。」

 

 

Sergeant「・・・インティゴ。貴方、そもそも性格からして戦闘は苦手なタイプでしょ。」

 

 

インティゴ「はぅ・・・。」

 

 

Sergeant「戦闘は前線で戦うだけが戦闘じゃないわ。その他の伝達や補給も、

     重要な戦闘の一部よ。だから、今回インティゴが行った伝達は

     インティゴなりの戦いだった。それに成功したのだから・・・

     役に立ってない訳がないわ。」

 

 

インティゴ「はぅぅ・・・。」

 

 

Sergeant「・・・。さ、少し場所を移動しましょうか。インティゴ、貴方 水は大丈夫?」

 

 

インティゴ「アイベックスさんにあげたのでカラッポですぅ・・・。」

 

 

アンソニア「だったら、オレのを少し分けるっスよ。

      大丈夫っス。予備の水が残ってるっスから。」

 

 

インティゴ「ふぇぇ・・・ありがとうございますぅ・・・。」

 

 

Sergeant「・・・。本当に良い働きをしたじゃない・・・。」

 

 

インティゴ「ふぇ?」

 

 

 

 

 

シュバルツ「くっ・・・。このコ・・・水風船・・・重いわね・・・。

      もう、誰も居ないのかしら・・・。」

 

 

 

 

 

ハーミール「んゆー☆ みんなビチョビチョだねー☆」

 

 

カジュアル「もう、マストが相手と一緒に集中砲火するから全身びしょ濡れよ・・・。」

 

 

マスト「いやー。そのあと俺も背後から水を掛けられるなんてな!!」

 

 

ワイバーン「・・・インティゴは無事に逃げられただろうか・・・。」

 

 

アイベックス「大丈夫だろ。ちゃんと援護射撃もしたし。

       いやぁ・・・あいつの水の補給が無かったら危うく全滅してたな。

       危ない。危ない。」

 

 

「ピィ!」

 

 

ファントマ「・・・。」

 

 

フォビドゥン「あら~。ファントマさんも、やられちゃいましたか~。」

 

 

アルモニカ「私を囮に使った罰ですね!! えぇ、きっとそうです!!」

 

 

プレート「ロイ殿! さぁ、インナーが濡れたままでは風邪をひきますぞ!!

     裸になって我と一緒に暖めあいましょうぞー!!」

 

 

ロイ「うわぁあぁあああ!! こっち来ないで下さい!」

 

 

 

 

 

シュバルツ「・・・。まだ、Sergeantと部隊長が生き残っているみたいね・・・。

      どこに居るのかしら・・・。」

 

 

 

 

 

スカーレット「さ、こちらもかなり削られたけど、相手も残りわずかよ!

       ここで自警団は軍部隊とも同等に戦いあえることを知らしめてやるわよ!」

 

 

「「「「「おおっーー!!」」」」」

 

 

アンソニア「・・・前方敵が集結中っス。数は敵の大将も含めて6人・・・圧倒的戦力差っス。」

 

 

インティゴ「はぅぅ・・・。どうしましょう・・・司令官。」

 

 

Sergeant「1人、2人・・・刺し違えても倒すつもりでいけるかしら?」

 

 

アンソニア「ちょっと、難しいっス。」

 

 

インティゴ「1人倒せるかも不安ですぅ・・・。」

 

 

Sergeant「・・・なるべく見つかっていない 今のうちに畳みかけたいのだけれど・・・。

     ・・・・・・。・・・2人とも、不意打ちなら2人倒せるかしら?」

 

 

アンソニア「・・・! Sergeant司令・・・!!」

 

 

Sergeant「・・・。私は2人に賭けるわ。それじゃ、頼むわね。」ササッ

 

 

インティゴ「司令官!!」

 

 

スカーレット「それじゃ・・・ミリ率いる――」

 

 

Sergeant「スカーレット!! 覚悟ォ!!」ダッ

 

 

スカーレット「・・・! Sergeant! 来たわね・・・!!」グッ

 

 

アンソニア「今っス!!」ビュー

 

 

インティゴ「・・・・・・。」ダッ

 

 

「挿み撃ちだ!!」ビチャ

 

 

スカーレット「なに!?」

 

 

「冷たいっ!」バチャッ

 

 

「ヒヤッ!」ビチャァ

 

 

 

「まだまだ!」ビュー

 

 

「まだ3人残ってるぜ!!」ビュー

 

 

アンソニア「グッ・・・。あとは・・・頼んだっスよ・・・。インティゴ・・・」バッチャァ

 

 

インティゴ「はい・・・。・・・ぁっ」ズルッ

 

 

「残念でした。」ビュー

 

 

「惜しかったな。」ビュー

 

 

インティゴ「・・・。」ビチャビチャ・・・

 

 

スカーレット「・・・。よし。」ガッツポーズ

 

 

Sergeant「よそ見なんかしていても良いのかしら?」ビュー ビュー

 

 

「いけねっ!」バチャ

 

 

「団長! あとは、頼みます!」バシャ

 

 

スカーレット「・・・!」スッ

 

 

Sergeant「・・・っ!」

 

 

「Serrrrrrggggeeeeeaaaaaannntttt!!」ブンッ

 

 

スカーレット「!?」シャーーーー

 

 

シュバルツ「貴方の渡したコンド・・・水風船・・・。

      まさか最後の最後に使うことになるなんてね。」バシャー・・・

 

 

スカーレット「え、これって・・・コンドーm――」バッシャーン!

 

 

Sergeant「・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[戦闘勝利]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sergeant「・・・。最後のは予測して居なかったわ・・・。」

 

 

シュバルツ「でも、勝てて良かったじゃない。最後がコン・・・大型水風船なのが

      絵図ら上、あまりよろしくないけど。」

 

 

マスト「水鉄砲を使った初訓練で、水鉄砲玄人の自警団に勝利かよ・・・。

    すげぇな! 俺達!!」

 

 

アイベックス「インティゴ。」

 

 

インティゴ「は、はいっ!」

 

 

アイベックス「伝達と水の補給ありがとうな。俺等が思うにインティゴのあの行動が、

       勝利につながったと感じてるんだよ。」

 

 

ワイバーン「あぁ。上手くSergeantと接触ができたから

      今回の戦闘は勝利することができた。お疲れ。」

 

 

インティゴ「え、えへへ・・・そ、そうかなぁ?」

 

 

アルモニカ「いやー・・・最後はヒヤヒヤしましたね! フォビドゥン殿、ファントマ殿!!」

 

 

ファントマ「・・・。一瞬、時の流れが遅く感じた・・・。」

 

 

フォビドゥン「にゅふふ。司令が勝つとわたしは信じていましたよ~。」

 

 

ロイ「スカーレットさんもSergeant司令も、お2人とも凄かったですよ!

   また機会があればよろしくお願いします!!」

 

 

プレート「ロイ殿ー。我はどうでしたかー?!」

 

 

ロイ「・・・。」

 

 

プレート「無視は良くないと思いますぞー!!!」

 

 

カジュアル「司令。この後の予定はどうなっているんですか?」

 

 

ハーミール「んゆー☆ もう一回戦するんだよねー?」

 

 

Sergeant「スカーレット、どうする?」

 

 

スカーレット「もう一回、もう一回よ! Sergeant!! 次は負けないわ!!」

 

 

Sergeant「わかったわ。みんな、もう一回戦。それが終わったら、おやつにしましょ。

     それと、スカーレット服が濡れてしまった仲間はどうすれば良いのかしら?」

 

 

スカーレット「その点は大丈夫よ。Sergeantの部隊の全員、集まって。」

 

 

全員『・・・?』

 

 

スカーレット「ミリ、お願い。」

 

 

「・・・はい。・・・ホットクリア!」ブォッ!

 

 

全員『・・・!!』

 

 

 

 

 

スカーレット「これで、服が渇いたわね。さ、2回戦目行くわ!!

       今度は負けないわよ!!」

 

 

『おおっーーー!!』

 

 

 

 

 

Sergeant「次の水鉄砲合戦も勝ちに行くわよ!」

 

 

『おおっーーーーー!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[後日]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シグルス「Sergeant司令・・・? なんだ? この請求書は?」ピクピク

 

 

Sergeant「今回の訓練代と、料理代よ。経費で落ちるわよね?」

 

 

シグルス「・・・なんだ? この駄菓子屋からの水風船代と言うのは・・・?」ピクピク

 

 

Sergeant「その名の通り、水風船よ。」

 

 

シグルス「ふざけているのか?」ピクピク

 

 

Sergeant「そんなつもりはないのだけれど・・・。」

 

 

シグルス「それで、どんな訓練をしたのだ?」ピクピク

 

 

Sergeant「水鉄砲で楽しみながら、回避とチームプレーの強化ね。」

 

 

シグルス「・・・は?」ピクピク

 

 

Sergeant「シグルス、キレたいのは分かるけど。別に遊んでいたわけじゃないのよ。

     ちゃんと、自警団の人たちと一緒に水鉄砲を使った訓練を行ったの。」

 

 

シグルス「ならば、今度は私も同席させて貰おうか・・・。

     ぜひ、その水鉄砲合戦、水風船合戦という訓練に。」ピクピク

 

 

Sergeant「シグルスも来るの? わかったわ。自警団の団長に伝えておくわね。

     よかったわ。クリィム司令に話をしたら是非、参加したいって言うから・・・

     これでチームバランスが とりやすくなるわ・・・。シグルス、またね。」

 

 

 

バタン・・・

 

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

シグルス「・・・ジュウカラ。」ニッコリ

 

 

ジュウカラ「・・・お呼びでしょうか。シグルス様。」ゾッ

 

 

シグルス「私の部隊を徴集しろ・・・。

     たかが水鉄砲・水風船の訓練経費とはいえ・・・本当の訓練とはなんなのか

     Sergeant司令やSergeant司令の部隊、自警団に教えてやることにした。」

 

 

ジュウカラ「・・・・・かしこまりました。」

 

 

 

 

 

 




【後日談】

軍部内の訓練所に、水鉄砲・水風船合戦専用の訓練場ができたのは、
シグルス司令率いる暗殺部隊が 自警団とSergeant司令部隊、クリィム司令に
完膚なきまで集中砲火(フルボッコ)されたのが理由として完成したというのが
カセドリア連合王国で、永久(とわ)に語り継がれることとなった。

この話の詳細は、また別の機会に・・・。



【お知らせ】

今回投稿するかどうか迷いましたが、
せっかく原作不沿いのオリジナルを書き上げていたので投稿することにしました。

さて、来月の投稿ですが
また、かなり投稿方法が変わると思います。



【一言】

振り返って過去メルファリアSS確認してみたら、ところどころガバガバなんよー。
今回の分も時間が無くて訂正してないから、ガバガバなんよー。


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