メルファリア~第Ⅱの人生~ 作:Vermillion
[物置]
Sergeant「・・・・・・。」
Marshal「ははは・・・。」
[Marshal装備DON]
Sergeant「・・・なによ。この装備の山は・・・。」
Marshal「俺が前の世界で居たときに作成した武器と防具と弾薬だな・・・。」
Sergeant「・・・どれだけ、製造したのよ・・・。」
Marshal「生活費分・・・。」
Sergeant「生活費分でこんなに作るものなの?」
Marshal「し、仕方ないだろ。前の世界の同行者の3人・・・
ワーウルフ、悪魔娘、ダークエルフが ぼったくり店で暴飲暴食を働いた
挙句 店の食材全部食べ尽くしちまったんだもん・・・。俺は丁度その頃、
アイツとは別行動だったから捕まらなかったけど 影ながらに借金返済と
生活費のためにコレを作るしかなかったんだ・・・。」
Sergeant「だからって・・・ここまで作る?」
Marshal「・・・安値で買い叩かれちまって・・・。あいつ等足元ばっかり見るんだぜ?
見ろよ。このプレートメイル・・・売店の買値いくらだと思う・・・?」
Sergeant「さぁ? 1000Gぐらいかしら?」
Marshal「・・・正解。じゃあ、売値は?」
Sergeant「500・・・いえ・・・300ね。」
Marshal「・・・。」フルフル
Sergeant「違うの?」
Marshal「・・・100G・・・・・・。」
Sergeant「はぁっ!?!!」
Marshal「・・・さらに足元を見られて70G・・・。」シュン・・・
Sergeant「・・・・・・因みに。暴飲暴食の結果・・・会計は?」
Marshal「アイツから聞いた話だと・・・10,000,000G・・・・・・。」ショボーン
Sergeant「はぁぁぁぁぁあぁああぁああああああ!!!!???!」
バン!!
シグルス「なんだ!? 何事だ!? Sergeant司れ―――ゴフッ」
Marshal「雪崩れた・・・。」
Sergeant「・・・えぇ。」
バタン・・・
Sergeant「まぁ、いいわよ。」
Marshal「・・・あの世界じゃぁ・・・そこら辺にいる弱いモンスターの所持金は25G・・・。
しかも強い奴等は大体混沌神のしもべ・・・。宿屋250G。1日の食事代430G。
水1杯80G。」ショボーン
Sergeant「・・・バカらしくなってくる金額ね・・・。わかった。分かったわよ。
それなら、この武器防具の量にも納得が行くわね。・・・でも1つだけ・・・。」
Marshal「・・・どうした・・・?」ショボーン
Sergeant「・・・この銃器・弾薬はどうしたのよ・・・。
明らかに私達の世界で作った物じゃないわよね・・・?」
Marshal「それか? 俺達がそこで借金返済している後半ぐらいだったかな・・・?
空が朱く染まって 突然、強い魔物が徘徊するようになったんだ。
町の中にも時々現れるようになってよ・・・。だから、護身用に作った。」
Sergeant「・・・。」
Marshal「最初は失敗作とか酷かったけど、現物があったから・・・
真似して作ってみたら出来たってやつ。」
Sergeant「・・・。」
Marshal「それに最後らへんは激戦でさ・・・。俺も戦場に出てたってか・・・。
あくまでも俺は秩序神側の人間・・・あ、いや・・・魔物か。魔物だったからよ
とにかく混沌神を叩き潰すために仲間と前線で戦ってたんだ。」
Sergeant「・・・そう。・・・。」
Marshal「・・・。」
コンコンコン・・・
ハーミール「んゆー☆ マスター☆ 来たよー☆」
Sergeant「・・・! 来てくれたわね。Marshal。」
Marshal「分かってるっての。」
アンソニア「暇かつ自主的に片付けを手伝いたい要員連れて来たっスよー。」
シャルトリュー「うわぁ・・・。武器防具の山なの・・・。」
アイベックス「Marshalは武器収集家なのか?
・・・俺も以前、武器収集家の家に忍び込んだことがあるが・・・。
ここまで装備を溜め込む奴は初めて見たな・・・。」
フォビドゥン「うにゃー・・・。剣、斧、弓、槍、棍、杖、刀、鉈・・・
多彩な種類の武器の山ですね~。」
アルモニカ「武器だけじゃないです! 防具も皮、鎖、プレート、鉄、銀
青銅、銅、簾の奥にあった衣服など 凄い山ですよ!!」
インティゴ「はぅぅ・・・。司令室に入り切らない気が・・・。」
Sergeant「・・・。考えていても仕方ないわね。少しずつ片付けながら
整理して行きましょ。」
Marshal「・・・みんな、ありがとうな・・・!」
フォビドゥン「にゅふ!! この弓!」
Marshal「どうした?」
フォビドゥン「金属で出来ているのにしなやかですね~。
弦も緩すぎず張り過ぎず・・・市販ではなかなか目に罹れない逸品です。」
Marshal「そうなのか?」
フォビドゥン「はい~。ほら、昨日訓練した時に私の武器を見せましたよね~?」
Marshal「・・・おう。あの弓か。」
フォビドゥン「あれ、わたしが軍に初めて所属した時の祝い金と貯金で
やっと買えた弓なんですよ~。」
Marshal「・・・。思い出深い武器なんだな。」
フォビドゥン「はい~・・・それもそうですけど・・・。
そろそろ威力不足を感じてきてですね~・・・。」
Marshal「なら、その武器使うか?」
フォビドゥン「えっ? でも、こんな良い武器・・・いいですよ~。
値段も結構張るだろうし――」
Marshal「値段? 値段なら気にするな。製作費には600Gも掛かってないからよ。」
フォビドゥン「600・・・600G!?」
アルモニカ「製作費用600Gですか!?」
ハーミール「んゆー☆ 製作費と言うとMarshalの手作りなのー☆?」
Marshal「ん・・・まぁな。」
アイベックス「ってことはよ・・・もしかしてこれも手作りなのか?!」
Marshal「おう! それも手作りだぜ。それは斬り付けるより刺殺を目的とした
短剣だな。」
シャルトリュー「用途まで覚えているの?」
Marshal「覚えていると言うより、刃の向きや形、デザイン性で何に使うのかで
答えを引き出しているって感じだな。」
アンソニア「凄いっスね・・・。」
アイベックス「自分で武器を製作して、武器を収集する・・・。
確かに物によってはコストが掛からない良い方法かもな。」
Marshal「鍛冶屋と材料があれば、一通り何でも作れるぜ!!
それで、フォビドゥン。この弓・・・・・・要るか?」
フォビドゥン「Marshalが くれるなら是非欲しいです~。」
Marshal「それじゃ、この弓は今日からフォビドゥンの物な。
大切に扱ってくれよ。」
フォビドゥン「うにゃ~♪ ありがとうございます~♪」
Marshal「別に・・・普通のお礼で良いんだよ。そうだ! こうするか!!」ポンッ
全員『・・・?』
Marshal「今日、自主的に手伝いに来てくれた みんなに何か1つ武器防具を
贈るってのは! 昨日入隊して、こんな事をするとワイロを送っているような
嫌な感じが残るが・・・コレは俺が感謝のしるしとして贈る粗品って事で
・・・・・・受け取ってくれないか?」
アンソニア「その点に関しては、大丈夫っスよ。
MarshalはSergeant司令の友人っスから、そんな卑しい意味なんか
含まれてないことぐらい分かるっス。ありがたく頂くっス。」
Marshal「・・・。・・・ありがとう。」
ハーミール「んゆー☆ お礼を言うのはこっちだよー☆」
シャルトリュー「それじゃあ、早く司令さんとMarshalさんが横になれるように
この部屋を片付けるの。」
アルモニカ「ならば引き続き、リフォーム頑張りますよ!!!」
全員『おっー!!』
アイベックス「・・・。・・・そういえば、Sergeantがさっきから静かだな・・・。」
Sergeant「・・・・・・。」パラパラパラ・・・
インティゴ「司令官、どうかしましたかぁ?」ヒョコッ
Sergeant「・・・! ・・・ちょっとね。」パタン ササッ
シャルトリュー「・・・? 司令さん、今何か後ろに隠さ――」
フォビドゥン「司令~♪ 見てください~♪」トテトテトテ♪
Sergeant「?」
フォビドゥン「Marshalさんが製作した弓~。凄いんですよ~♪
このしなり方・・・匠の逸品です~♪」
Sergeant「武器商人の弟子だからかしらね・・・。」
フォビドゥン「しかも、お手伝いのお礼としてタダで貰っちゃいました~♪
この弓でカセドリア連合・・・・も、そうですが司令を守りますよ~♪」
Sergeant「そうなの。・・・ありがとう。」
アイベックス「なぁ、Sergeant? これってアルコールだよな・・・?
Marshalってよ。酒豪なのか?」
Sergeant「いえ、Marshalはビール1口で酔うけど・・・品種は?」
アイベックス「・・・ス・・・・・・スピリ・・・タス・・・。『スピリタス:Marshal』だってよ。」
Sergeant「・・・?!」
Marshal「あ、それは武器の材料だ。飲んじゃダメだぞ。
一口でぶっ倒れるぞ。」
アイベックス「そうなのか? しかし・・・アルコールで何の武器を作るんだ・・・?」
Marshal「火炎瓶だな。」
Sergeant「?!」ビクッ
アイベックス「火炎ビン?」
Marshal「おう。敵に投げつけて攻撃するんだ。」
アイベックス「敵に当てて酔わせるのか? あまり効果が見込めなさそうだが・・・。」
Marshal「違う違う。それは、ソレ+――」
Sergeant「おしゃべりはそこまで。ボーッとしていた私も悪いけど
これ以上話しこんだら、また立って寝ることになるわ。片付けるわよ。」
アイベックス「あぁ、そうだったな。」
Marshal「おう。すまないな。」
Sergeant「はいはい。やるわよ。」
[Sergeant司令室]
アンソニア「・・・入りきらなかったっスね。」
Sergeant「・・・えぇ。」
ハーミール「んゆー☆ ・・・二部屋分あれば入ったかもねー☆」
アイベックス「すまねぇな。Marshal。新しい武器を譲って貰ってよ。」
Marshal「俺はもう使わないからな。コイツ等も誰かに使われた方が幸せだろうから
他の皆も欲しい武器防具があったら、遠慮せず持って行ってくれ。」
フォビドゥン「にゅふふふふふふ♪」
Marshal「防具も安値で買い取られるぐらいなら
引き取ってもらった方が、俺も幾らか気分が楽だ。貰ってくれ。」
アルモニカ「では、遠慮なく! この衣服を貰っていきますね!!」
インティゴ「それ・・・あの簾の奥に置いてある品物似の洋服だよねぇ・・・?」
Marshal「おう。あ、それなんだが ここに置いてある防具の中で最高の
守備力を誇るやつだな。見た目が悪いが・・・効果は保障するぜ。」
インティゴ「え。」
アンソニア「え?」
シャルトリュー「えっ?」
アイベックス「は?」
ハーミール「んゆ?」
フォビドゥン「にゅふ?」
Marshal「友人と地下牢獄に閉じ込められたときに、闇市で見た高級品の
レプリカなんだ。その防具。・・・はははっ 恥ずかしいが、
それ レプリカのクセに本物よりも硬い装甲を兼ね備えてるんだぜ?」
インティゴ「え。」
アンソニア「え?」
シャルトリュー「えっ?」
アイベックス「は?」
ハーミール「んゆ?」
フォビドゥン「にゅ?」
アルモニカ「おおっ! ありがとうございますMarshal殿!!」
Marshal「大切にしてくれよな。」
アルモニカ「はい!!」
マスト「司令~!!」バタン!!
Sergeant「あら、マスト。息を切らせてどうしたの?
Marshalの引っ越し兼片付けはもうじき終わるわよ?」
マスト「違うんだ! シグルス司令から
大至急、司令に届けてくれって言うからさ・・・。」ゼェゼェゼェ・・・
Sergeant「手紙?」
ワイバーン「・・・・・・やはり、手伝いに来た・・・ぞ。・・・・・・。」ボーゼン
Marshal「悪いな! ワイバーン!!」
ワイバーン「・・・・・・なんだ。コレは?」
アイベックス「・・・Marshalの装備。Sergeantは元主婦だったが・・・
Marshalは製作の匠+武器収集家だったようだ。」
ワイバーン「武器収集にしろ・・・限度があるだろう・・・・・・。」
Sergeant「・・・・・・へぇ・・・そう。」ウンウン
アンソニア「なんて書いてあったんっスか?」
Sergeant「流石に私の司令室だけじゃ入りきらないだろうから、
隣の空き部屋も使って良いって伝達よ。」
Marshal「それって・・・つまり・・・!」
Sergeant「倉庫にしても良いって事ね。」
Marshal「いよっしゃぁぁあああ!! 売らなくて済むんだな!」
Sergeant「みんな、午前中あれだけ手伝って貰ったのに ごめんなさいね。
この余った装備を隣の部屋に運ぶ手伝いして貰えるかしら?」
アンソニア「ウッス! わかったっス!」
アルモニカ「うーん・・・でも手伝う前にちょっとお腹が空きましたねー。」
Sergeant「なら、先に厨房に行っているわね。あと・・・30分ぐらい経ったら
来て頂戴。」
Marshal「おう。わかったー。」
[食堂]
Sergeant「さ、食べましょう。」ゴトッ
全員『いただきまーす!!』
Marshal「・・・! 美味いな! 前に居た所と比にならないぐらい美味い!!
しかもこの質で無料とか・・・あり得ねぇ!」バクバクバクバク!
アルモニカ「Marshal殿、Marshal殿。」
Marshal「ん? どうしたアルモニカ?」
アルモニカ「ふっふっふっ。その料理ですが、なんと軍曹殿が直々に作ってるんですよ!!
凄いでしょう!?」
Marshal「何っ!? マジか?!! Sergeant!」
Sergeant「えぇ。いつも通りでしょ?」
Marshal「・・・・・・こんなに美味かったんだな・・・。」
Sergeant「あ・・・みんなに相談したいことがあったのだけれど・・・。」
ワイバーン「・・・・・・なんだ。」
インティゴ「どうしたんですかぁ?」
Sergeant「主食は、ご飯が良いかしら? パンが良いかしら?」
アンソニア「突然、どうしたんっスか?」
Sergeant「いえ・・・食堂のおばちゃんにここの人たちの主食を聞いたら
パンだって聞いたから・・・。」
ハーミール「んゆー☆ わっちはどっちでもいいよー☆
でも、どちらかかと言うと・・・マスターが作ってくれるご飯の方が
わっちは好きだなー☆ おかずと合わせて食べやすいしー☆
にゅはははははははー☆」
Marshal「ご飯一択だ。パンだと食べた気がしない・・・。」
インティゴ「わたしはパン派ですぅ・・・司令官が作るご飯も好きですけど・・・
ピーちゃんが食べられないので・・・。」
「ピィ・・・。」
アイベックス「俺もパン派だな。確かにモチモチとした触感は嫌いじゃないが・・・
この前、仮面に粒が付いていたみたいでよ・・・恥ずかしい思いをした。」
シャルトリュー「僕はご飯が良いの。言いたいことはハーミールさんと同じなの。」
アルモニカ「私はどっちでも良い派です!! 軍曹殿はあるものでステキな料理を作って
下さるので、どっちも最終的に美味しいからです!!」
アンソニア「オレもアルモニカと同意見っスね。ご飯も嫌いじゃないっス。」
ワイバーン「・・・・・・ご飯が良い。」ボソッ
Sergeant「ご飯4 パン2 両方2・・・。ね・・・。」
Marshal「なぁ、ココに居ない奴もいるのに訊いたって意味ないんじゃないか?」
Sergeant「・・・。・・・それもそうね。」
全員『ごちそう様でした。』
Sergeant「さてと・・・食堂は彼女に任せて、私達は片付けの続きをしましょ。」
[Sergeant司令室]
Marshal「ふぃー・・・やっと3分の2か・・・。」汗ヌグイ
アルモニカ「Marshal殿ー!」
Marshal「おう。今度はどうしたー?」
アルモニカ「この楽器はなんですかー? やけに弦が多いですね!!」
ハーミール「んゆー☆ バイオリンにしては大きいよー?」
フォビドゥン「にゅ。両方の先端に革のベルトが付いてますね~。」
Marshal「そりゃ、ギターだ。ベルトはこうやって肩にかけてだな・・・。」
アルモニカ・ハーミール・フォビドゥン「「「おおっー☆」」」
Sergeant「はぁ・・・。」
アイベックス「大変そうだな。」
Sergeant「えぇ。まったく。誰に似たのやら・・・。」
アンソニア「そういえば、Sergeant司令とMarshalって司令室で寝泊まりするって
噂を小耳に挿んだんスけど、家には帰らないんっスか?」
Sergeant「・・・えぇ。私達、地方の田舎から来たからこのカセドリア連合王国に
持ち家は無いのよ。それにいつ任務が入るか分からないから・・・
ココで寝泊まりしていた方が、すぐに出撃できるでしょう?」
ワイバーン「・・・・・・そうなのか・・・。」
インティゴ「・・・・・・。」
シャルトリュー「色々あるのね・・・。」
Sergeant「・・・さ、続き片付けの続きよ。」
[4時間後]
Marshal「終わったぁ!!」
ハーミール「んゆー☆ お疲れさまー☆」
インティゴ「ふぇぇ・・・夕方だぁ・・・。」
アルモニカ「あれ? 軍曹殿はどちらに?」
アイベックス「Sergeantなら夕食を作りに厨房に行ったぞ?」
アンソニア「何かSergeant司令に用っスか?」
フォビドゥン「Marshalがギターで一曲演奏してくれるみたいだよ~♪
一緒に聞きましょうって 誘おうしたんだけどね~。」
アルモニカ「居ないのなら仕方ないですね! はい!!」
ワイバーン「・・・・・・・・・弾けなければ、楽器など持つはずがないか。」
シャルトリュー「楽しみなのー♪ Marshalさん、Marshalさん。
題名はなんて言うの?」
Marshal「『紅に染まる世界』だな。」ビィン
アイベックス「歌は歌えるのか?」
Marshal「いや・・・俺、音痴気味だから歌は歌えないんだ・・・。
この曲にも一応歌詞はあるんだが・・・。・・・まぁ、聞いてくれよな!」
[食堂]
Sergeant「・・・今日は中々 人が来ないわね・・・。」
「そうだねぇ・・・いつもなら、この時間は大賑わいの筈なんだけどねぇ・・・。」
Sergeant「アンソニアやアルモニカ達も遅いし・・・
もうマスト達は食べちゃったし、何をやっているのかしら・・・。」
インティゴ「ふぇぇぇ、司令官。」
Sergeant「あら、インティゴ遅かったじゃない。お疲れさま。
・・・他のみんなはどうしたの?」
インティゴ「はぅ・・・実は・・・。」
[外・宿舎前]
ジャァァァァァァァァ・・・・
Marshal「・・・!」
・・・・・ンッ!!
Marshal「・・・ふぅっ。」
パチパチパチパチ! パチパチパチ!! パチパチパチパチパチ!
ワアァァァァアアァア!! ナニ、ナンナノ? コノサワギハ? マツリ?
ナンダロウ、モウスコシ チカヅイテミルカ・・・ パチパチパチパチパチパチ!
アルモニカ「Marshal殿! Marshal殿の演奏曲でどんどん見物人が集まってきますよ!!」
ハーミール「人気者になったみたいだねー☆ んゆー☆」
アイベックス「なんだ・・・このマジックボックスは・・・。
Marshalのヤツが楽器に繋げたと思ったら、突然爆音を出しやがって。」
アンソニア「Marshalが言うにはスピーカーって言うらしいっス。」
フォビドゥン「終わる瞬間の余韻がまた良いですね~。」
シャルトリュー「アンコール! アンコールなの!!」
ワイバーン「そろそろ静かにしないと宿舎長が乗込んで来かねないな・・・。」
Marshal「宿舎長?」
アンソニア「あ、Marshalは知らないっスよね。」
ハーミール「んゆー☆ 宿舎長って言うのはねー☆?」
アゼリー「呼びましたか?」ヌッ
アルモニカ「わっ!」ビクッ
ハーミール「んゆっ!?」ビクッ
アゼリー「先ほどから何を宿舎前で騒いでいると思えば・・・
演奏会など・・・軍人としてふさわしい心構えは無いんですか?」
Marshal「・・・・・。」
アイベックス「既に、来てたんだな。」コソコソ
アゼリー「貴方達もです! もっと軍人としての意識を持ちなさい!!」
ハーイ・・・
アゼリー「それで、演奏者は誰ですか?」キョロキョロ
アルモニカ「・・・! Marshal殿。そのギター隠した方が賢明です!」コソコソ
ハーミール「んゆー☆ スピーカーはわっち達が隠すよー☆」ササッ
アルモニカ「・・・・・・。」
ハーミール「・・・・・・。」
アルモニカ「あれ? Marshal殿?」クルッ
ハーミール「んゆー☆ Marshal?」クルッ
モブ兵士「マーシャルって奴なら、宿舎長の目の前にいるぜ?」
アルモニカ・ハーミール「「えっ・・・。」」
アゼリー「隠れてないで出て来な――」
Marshal「・・・俺だけど・・・。」
アゼリー「大音量で演奏していたのは貴方でしたか。
・・・・・? 見ない顔ですね。もしかすると新米兵士ですか?」
Marshal「おう。昨日、部隊に所属したばかりの新入りだ。
俺はMarshal。よろしくな。」
アゼリー「Marshal・・・。私はアゼリーです。宿舎長を務めさせて頂いています。
初めましてMarshalさん。よろしくお願いします。」
Marshal「んでよ。何か俺に用か?」
アゼリー「はい。先ほどの演奏は一体どういうつもりなのでしょうか。」
Marshal「どういうつもり・・・って言われてもなぁ。
ただ俺の引っ越しを手伝ってくれた仲間に、曲を送っただけだが・・・。」
アゼリー「それにしては何曲も奏でて居ませんでしたか?」
Marshal「おう。アンコールコールと久々に1曲弾けたから調子に乗って
組曲メドレーを演奏したからな・・・。五月蠅かったか?」
アゼリー「・・・えぇ、まぁ。宿舎の室内まで聞こえてきました。」
Marshal「・・・そいつは悪かったな・・・。次からはもっと音量を落として演奏するぜ。」
アゼリー「・・・・・・はい?」
アルモニカ(Marshalどのぉぉおぉおおお!!)
ハーミール(ん、んゆー☆ アゼリーが怒ってる理由は他にあると思うなー☆)
アイベックス(火に油を注いでいるじゃん・・・。Marshal、今の発言は不味いだろ・・・。)
シャルトリュー(Marshalさん。今の発言はアゼリーさんに火を付けちゃったの・・・。)
Marshal「ん?」
アゼリー「Marshalさん・・・私が何故、貴女方を注意しにここへやって来たか
ちゃんと理解してらっしゃいますか?」
Marshal「お、ぉぅ? 大音量で演奏していたから注意しに来たんだろ?」
アルモニカ(違いますよ!! 宿舎前で演奏会を開いていたことに激怒しているんです!!!)
シャルトリュー(Marshalさん、Marshalさん。アゼリーさんは、軍人に身を置く人間が
演奏会を開いていることについて怒っているの!)
アンソニア(・・・なんだか、厳重注意だけで済むのか不安になって来たっス。)
アイベックス(楽器没収で終了しそうな流れだよな・・・。)
アゼリー「違 い ま す !!」カッ
Marshal「違うのか? 俺はテッキリ騒音問題が原因かと・・・。
シグルス司令にも怒られたし・・・。」キョトン
アゼリー「私が言っているのは軍人として身を置く人間が、何故!!
娯楽として知られる演奏会を開いているのか。そのことに関して激怒をして
いるんです!!」
アルモニカ(あれぇ?)
ハーミール(んゆー☆ スピーカーは絶対に守るよー☆)
Marshal「・・・軍人は演奏会を開いちゃいけないのか?」
アゼリー「当たり前でしょう。演奏会は貴族や吟遊詩人が開くものです!
軍人が開くべきではありません!!」
Marshal「・・・・・・。」シュン・・・
アゼリー「お判り頂けたらば結構です。明日、反省文を50枚書いて提出をするように。
また楽器についてですが・・・没収処分と言うことで済ませましょう。
さぁ、ソレを渡してください。」
アンソニア(やっぱり没収っスか・・・。ツイてないっスね・・・。)
ハーミール(んゆー・・・。)
ワイバーン(運が悪かったな・・・。)
Marshal「・・・断る。」
アゼリー「・・・。」
Marshal「これは前の世界の大切な思い出が詰まった楽器なんだ。
だから、渡せない。」
アゼリー「・・・。そうですか・・・。大切な思い出の品なんですね。」
アンソニア「・・・!!」
シャルトリュー「アゼリーさんが・・・!」
アルモニカ「融通を・・・!!」
ハーミール「んゆー☆」
アゼリー「しかし、だからと言って規則を破る訳には行きません。
大人しく、その楽器を渡してください。」
フォビドゥン「やっぱり堅物ですね~・・・。」
アルモニカ「フォビドゥン殿! 今の今まで何処に・・・!!」
フォビドゥン「にゅふ♪ スピーカーを隠して来たよ~♪」
Marshal「・・・。渡す前に・・・1つ聞かせてくれ。
何故、軍人が演奏会を開いちゃ・・・演奏したらいけないんだ?」
アゼリー「・・・軍人の本職は戦い民を守ることであって、演奏することでは無いでしょう
もし演奏したいならば、それに応じた職に就くべきです。」
Marshal「・・・軍人は戦い民を守ることが本職か・・・。」
アゼリー「そうです。それ以外の意味のない無駄な行動はすべきではありません。
判って頂けましたか?」
Marshal「ん? ・・・待てよ? その言い草だと無駄な行為じゃなければ、
軍人も他のことをしても良いのか?」
アゼリー「まぁ、法を犯す行為でなければ・・・。」
Marshal「ははははっ! なら軍人も、演奏会を開いても問題ないな!!
没収処分の話は無いか!! 良かった!」
アゼリー「・・・っ!?」
全員【・・・っ!?】
アゼリー「な、なにを・・・。」
Marshal「昨晩Sergeantから聞いた話だと、この世界はあまり文明や科学が
発達してないんだってな! なら知らないだろうけど歌や演奏することは
士気の変動に十分関わってくるんだぜ!!
えーっと、リラクゼーション効果とか言ってたな・・・。」
アゼリー「歌や演奏が? そんな訳・・・。それよりも、Sergeant司――」
Marshal「実際に、極寒の土地へ戦闘要員として送り込まれた兵士が
行進曲を歌うことで士気を高め、大勝利を収めた実績もあるんだぜ!
そう考えると、歌と演奏は関係ない行動には含まれなくなっていくよな!!」
アゼリー「・・・・・・。」
アンソニア「Marshalがアゼリーを圧倒し始めたっス・・・。」
アルモニカ「凄い勢いで捲くし立てて、反論の余地をなくしてますね!」
Marshal「・・・これだけ言っても、まだ軍人の歌と演奏を禁止にして
俺から思い出の楽器を没収するのか・・・?」
アゼリー「・・・・・・。」
Marshal「・・・。」
アゼリー「・・・そうですね。その行為にそのような効果があることは知りませんでした。
仕方ありません、これからは軍人が歌を歌う事、演奏することを許可します。」
Marshal「よしっ!!」カッツポーズ
アンソニア「宿舎長が・・・!」
アルモニカ「折れました!!」
ワイバーン「・・・・・・。」
アゼリー「・・・新入りさん。」
Marshal「なんだ?!」ニコニコ
アゼリー「ここの規則について必ず目を通しておいて下さい。
・・・次は今回の様に行きませんからね。」クルッ スタスタスタ・・・
Marshal「おう!」
フォビドゥン「うにゃ~! Marshal~♪ 凄いです~♪」ダキッ ギュー!
Marshal「おおっと!」
アンソニア「Sergeant司令も凄いっスけど、Marshalも凄いっスね!!」
アイベックス「あぁ! あの堅物で融通が利かないアゼリーを言いくるめるのは
中々出来ることじゃないぜ?」
Marshal「そ、そうか。」チラッ
アゼリー「・・・・・・。」スタスタスタ・・・ チラッ
Marshal「・・・!」
アゼリー「・・・!! ・・・。」ピクッ プイッ スタスタスタスタ!
ワイワイワイワイ・・・
ワイバーン「あー・・・盛り上がっているところ、水を差すようで悪いが・・・。
食堂。・・・・・・・・・閉まるぞ?」
全員『・・・・・。』
アンソニア「い、急ぐっス!!!」ダッ
アルモニカ「行きますよ! フォビドゥン殿!! ハーミール殿! インティゴ殿!
あれ!? インティゴ殿は何処に行かれましたか!?」ダダダッ
アイベックス「アイツなら、先に食堂に向かったよ!
急げぇ!! 夕飯のことすっかり忘れてた!!」ダダダダ
シャルトリュー「みんなさん、待って欲しいの~!!!」ダダッ