メルファリア~第Ⅱの人生~ 作:Vermillion
[雪山・道場前]
アンソニア「ホントに・・・こんな作戦で成功するんスかね・・・。
ちょっと正気を疑うっス・・・。」
ワイバーン「・・・あぁ。正気とは思えないな。」
アンソニア「イザって時の為に武器を準備した方が良いっスかね・・・?」
ワイバーン「・・・・・・そうだな。」
アンソニア「・・・・・・不安っス。」
Marshal「・・・・・。」
Marshal「・・・仕方ないな・・・。Sergeantの代わりに俺が士気を
上げてやるとするか。」
[道場]
イオネ「おいおい、正気かよ!? Sergeant!!? 地面の雪で雪壁を作って、
屋根の上から落とした雪を雪玉作成に使い、さらにそれを追い返すのに使う?!」
ラーダー「そんなことをするよりも、ここからあいつ等に向かって走って行って
あいつ等をぶっ飛ばした方が良いと思うアル!!」
ロリス「何を考えて居るのか分からない、賛同できないわ。
今からでもアロータワーを出現させて・・・。」
Sergeant「それじゃダメよ。そんなことをすれば、この作戦以上に怪我人が出るわ。
言う通りにして。勝算はあるから。」
イオネ「・・・いや。無理だなSergeant。その作戦は無謀過ぎる。
そもそも何を根拠に、そんな攻撃であいつ等が引き返すと思ってんだ?」
Sergeant「・・・根拠は私の故郷で実際にある雪による死亡人数よ。」
ラーダー「はぁ? こんなに雪はフワフワなのに、雪なんかで人が死ぬはずがないアル。
高台から飛び降りてもクッションの代わりになる雪アルヨ?
何、寝ぼけたことを言ってるネ。」
Sergeant「死ぬのよ簡単に。そうね・・・イオネ、ここに来るとき貴方転んだわよね?」
イオネ「・・・あぁ。」
ロリス「え、アンタ転んだの?」
イオネ「・・・ちっ・・・転んだよ。」
Sergeant「貴方は何故転んだか、自分で分かっている?」
イオネ「・・・氷だろ。」
Sergeant「えぇ。でもあれはただの氷じゃないわ。雪が圧縮された結果の氷よ。」
イオネ「つまり、氷だろ。」
Sergeant「っ・・・そうじゃないの。そうじゃないのよ。」
ボルクス「何を揉めているんじゃ?」
Sergeant「・・・!」
ロリス「師匠!!」
ボルクス「ほれ、これが地図じゃ。」
Sergeant「・・・! 助かるわ。・・・うっ・・・。」
Sergeant(な、なにが書かれているのか分からない・・・。)
ボルクス「それで、お主等は敵が迫ってきていると言うのに何を揉めているんじゃ?」
ロリス「実はSergeant司令が雪を使って、武装兵士を交戦せずに
追い返すって言い出してて・・・。」
ボルクス「何!? 雪を使い 交戦しないじゃと!?」クワッ
Sergeant「・・・。」ビクッ
Sergeant「・・・えぇ。そうよ。・・・この戦闘は交戦しないで追い返すわ。」ジロッ
ボルクス「・・・・・。」ウーム・・・
ラーダー「・・・正気とは思えないアル。師匠、こんな司令ほっといて
早く敵をぶっ飛ばすアル!」
ボルクス「・・・Sergeantよ。その作戦の勝率は何割と想定しているんじゃ?」
ロリス「師匠!!」
ボルクス「黙っておれ!」カッ
イオネ「」ビクッ
ボルクス「・・・Sergeantよ。」
Sergeant「・・・今のタイムロス分も換算して・・・8割の勝算。
低く見積もると7割程度・・・かしら。」
ボルクス「8割7割か・・・。・・・。あい、わかった。
ロリス、ラーダー。Sergeantの作戦通りに動くんじゃ。」
ロリス・ラーダー「「師匠!」」
ボルクス「まだわからん―」
Sergeant「ボルクスさん、彼女たちの言い分もわかるわ。
・・・だから叱らないで上げてもらえるかしら。」
ボルクス「・・・・・すまぬ・・・とにかく、今はSergeantの作戦通――」
Marshal「Sergeant! 石炭! 石炭を少し分けてくれ!!」
Sergeant「・・・ごめんなさいボルクスさん。
あの部屋の暖を取るために使用したと思われる石炭を
少し拝借しても宜しいかしら?」
ボルクス「・・・構わん。」
Marshal「サンキュー・・・って、室内で何やってんだSergeant。
雪壁作ってないじゃないか。」
Sergeant「・・・揉め事があってね。今から作るところなのよ。」
Marshal「マジかよ! 待ってろ、今この石炭を向こう側に持っていったら
俺もこっちの雪壁作りに参戦するからよ!!」
ボルクス「その必要はない。ソンソン!」
ソンソン「ナモォ! ナモナモナモッ!!」
ソンソン2「ナモ!」
ソンソン3「ナモッ?」
ソンソン4「ナモナモナモ!!」
イオネ「ひぃっ! 白い悪魔がゾロゾロと!! 」
ソンソン「ナモッナモッナモッ!!」
ソンソン達『ナモォー!!』ゾロゾロゾロ・・・
ボルクス「さぁ、ソンソン達も手伝うと言っておる。Sergeant指示を!」
Sergeant「・・・えぇ。まず―」
[道場・西側]
アイベックス「せ、石炭を雪玉に込めるのか?!」
Marshal「おう! 頭部に当たれば致命傷だぜ!!」ギュッギュッ
フォビドゥン「うにゃー・・・。大雪玉班、準備完了しましたー。」
Marshal「えーっと、なら・・・。」
インティゴ「水を運んできましたぁ・・・。」
アンソニア「それは、アレっすね。雪壁に掛けて欲しいっス。」
ワイバーン「なぁ、水を掛けると固まるって本当か?」
Marshal「あぁ♪ 本当は1晩ぐらい置いたものが、ガチガチに凍って良いんだが
そんなに時間は無いからな。」
アルモニカ「ほぇー・・・。アンソニア殿の班は少人数の割に作成が早いですねー。」
アイベックス「主にMarshalのおかげだがな。」
Marshal「そんなことないぜ。俺がやったのは屋根の雪下ろしと石炭集めぐらいで・・・。」
フォビドゥン「それでも凄いですよ~。手慣れた手付きで雪を降ろしてくれたので
すぐに雪玉と雪壁を作成できました~♪」
Marshal「へへへっ・・・♪」テレッ
ワイバーン「マストとカジュアル、ロイとプレートも見習ってほしいものだ・・・。」
インティゴ「どうしたんですかぁ~?」
ワイバーン「シャルトリューとハーミールとアルモニカは、しっかり手伝っているのだが
残りの5人がだな・・・。」
アイベックス「・・・あぁ。」
Marshal「モニカ偉いな。真っ先に遊びそうな雰囲気だったが・・・。」
アルモニカ「えっへん。同じ弓スカウトのフォビドゥン殿やハーミール殿、
Marshal殿が働いているのに自分だけサボる訳にはいきませんからね!!」
ワイバーン「・・・人手が足りてないんだが、良かったら手伝って貰えるだろうか?」
Marshal「あぁ! いいぜ。それに雪玉作りなら、そんなに難しい作業じゃないからな。
敵が射程内に入るまでには時間もあるし。手伝いに行くぜ。」
アンソニア「それじゃ、こっちは雪玉作りしてるっスよ。」
Marshal「おう。石炭込めるの忘れるなよ~。」
????「・・・・・・。」ジー
[道場・東側]
プレート「こっちの大きな雪だるまが我で♪
こっちの小さな雪だるまがロイ殿ですぞー♪」
ロイ「プレートさん、ちゃんとSergeant司令の作戦通り雪壁と雪玉を作らないと・・・。」
プレート「血迷った小娘の作戦など気にしなくともいいと思いますぞー♪
イザとなれば剣を交えればいいのですからな♪」スリスリ・・・
マスト「うぉぉぉおぉおお! もう容赦しねぇ!! この大バカカジュアル!
よくもさっきから雪玉をボンボンぶつけやがってぇぇええぇぇええ!!」ウガー!
カジュアル「なによ!! たかが数十発の雪玉を背中に受けただけじゃない!」
レギナ「雪ウサギデス! 雪ウサギが完成しました!」
Marshal「・・・。」
ワイバーン「・・・。・・・酷いものだろう?」
Marshal「・・・あぁ。コイツは酷いな。」
ハーミール「んゆー☆ あ、まーしゃるだー☆」
シャルトリュー「まーしゃる☆さんなのー☆」
Marshal「・・・。」
アルモニカ「まーしゃる殿、良い仇名でしょ?」
Marshal「・・・。まぁ・・・悪くは無いと思うぞ。」
ハーミール「んゆー☆」
シャルトリュー「まーしゃるさん、どうしたのー?」
Marshal「いや、ワイバーンが、作業なかなか進まないって嘆いていたから、
手伝いに来たんだ。」
ハーミール「んゆー☆ ありがとー、まーしゃる☆」
アルモニカ「ありがとうございます! まーしゃる殿!!」
Marshal「んじゃ、壁と玉作り頑張るぞ。えいえい、おっー!!」
アルモニカ・ハーミール・シャルトリュー「「「おっー☆」」」
ワイバーン「おー・・・。」ボソッ
[敵軍]
インペリアル「・・・・・・。」
――回想――――
インペリアル「・・・・・♪ ・・・♪」
ブラック「おい! インペリアル!!」
インペリアル「・・・・・・?」
ブラック「カクタスが失敗した。今から仕置きをしに行くのだが・・・。」
インペリアル「・・・・・・。」
ブラック「ボクがカクタスを仕置きしている間は、暇か?」
インペリアル「・・・。・・まぁ。」
ブラック「なんだ。煮え切らない返事だな。・・・・・駒のクセに。」
インペリアル「・・・・・・ごめんなさい・・・。」
ブラック「フンッ。まぁいい。それで、暇か?」
インペリアル「・・・・・・。」コクン
ブラック「なら、ここから西にあるセスタス道場を襲撃してこい。
どうせ今頃 軍の連中が協力依頼を出しに行っている頃だ。
ボクの駒を使って協力できない状態までセスタスを追いこんでやるんだ!!」
インペリアル「・・・・・・了解。」
ブラック「お前も失敗したらカクタス同様 扱いてやるからな!
覚悟して置けよ!!」
インペリアル「・・・・・・。」
―――――――
インペリアル「・・・・・・。」
武装兵「インペリアル様 見えてきました! セスタス道場です!!」
インペリアル「・・・・・・散開・・・。・・・姿勢を低く・・・・・・道場を攻撃する・・・。」
武装兵s『はっ!!』
インペリアル「・・・。」
―――――――
ハルト「はぁ!? また出撃?!」
インペリアル「・・・・そう。」
ハルト「あぁぁぁぁぁ!! インペリアルと一緒に
思ってたのに・・・。」
インペリアル「・・・・・・断った方が・・・よかった?」
ハルト「是非!!! あ、いや。まぁ・・・どちらかと言えば・・・。断って欲しかったな。」
インペリアル「・・・そう・・・。」
ハルト「ちなみに誰からの命令?」
インペリアル「・・・・・・ブラック様・・・。」
ハルト「・・・また、あいつか・・・。ちくしょう・・・今日はインペリアルたんの
生着衣タイツをhshsする予定だったのに・・・。」
インペリアル「・・・・・?」
ハルト「いや、なんでもない。いつ出撃?」
インペリアル「・・・今から。」
ハルト「・・・。・・・そうか。それじゃあ、気を付けて行ってくるんだよ。」
インペリアル「・・・了解・・・。」
ハルト「俺はインペリアルが無事に帰ってくる。それだけで十分だから。」ナデナデ
インペリアル「・・・・・・っ///」
―――――――
インペリアル「・・・♪」
インペリアル「・・・。・・・・・・っ。」
武装兵「・・・? 今何か・・・?」
インペリアル「・・・この戦闘・・・絶対・・・・・・勝つ・・・。」
武装兵「・・・!! 了解しました!!」
武装兵「我々も全力を尽くさせて頂きます!」
武装兵「インペリアル様、伝達です。正面、側面は何やら高い雪壁が築かれており、
侵入接近が困難になっている模様!!」
インペリアル「・・・。」
武装兵「しかし、後方の入り口は特にそのような壁のようなものは見受けられず
突撃しやすい状況のようです!」
インペリアル「・・・。少数部隊で正面と側面を攻撃・・・。わたしを含む
残りの部隊は背後に回り込んで攻撃を仕掛ける・・・。」
武装兵「了解しました!!」
インペリアル「・・・絶対に。・・・・帰る。」
[道場・正面]
ボルクス「どうするんじゃSergeantよ。」
Sergeant「・・・そうね。大雪玉、配置準備。さっき教えた梃子の原理を使いなさい!」
ラーダー「大雪玉、配置準備ネ!」
ロリス「・・・! 本当に重い雪玉が、木の棒と石と軽い力で持ち上がったわ。」
ボルクス「ふむ・・・。」
イオネ「俺は伝達に行ってくる!」ダッ
武装兵「・・・・・・。」ジリッ・・・
武装兵「・・・・・・。」ジリッ・・・
Sergeant「・・・落ち着いて。」
門下生「・・・・・・。」ゴクッ
武装兵「・・・・・・。」ジリッ・・・
武装兵「・・・・・・。」ジリッ・・・
Sergeant「・・・まだよ・・・。」
ロリス「・・・・・・。」
武装兵「・・・・・・。」ジリッ・・・
武装兵「・・・・・・。」ジリッ・・・
Sergeant「今!!」ドンッ
ボルクス「そぉ゙れっ!!」ボンッ
ロリス「・・・!」グイッ
ラーダー「・・・!!」ドンッ
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!! ゴロゴロゴロゴロゴロ!!
ゴロゴロゴロゴロ!! ゴロゴロゴロ!! ゴロゴロゴロ! ゴロゴロゴロ!!!
武装兵「なんだ!? 雪玉か!?」
武装兵「大きいぞ!?」
武装兵「へっ、こんなの避けなくても受け止め・・・ぐぶぉはっ!?」バキッ
武装兵「ぶそうへいーーー!!」
Sergeant「どんどん転がして!! 斜面にある雪が“全て真っ平”になるぐらいに!!」ドンッ
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!
[道場・西側]
イオネ「おい! Sergeantが攻撃命令を出したぞ!!」ザッザッザッ
アンソニア「なら、まず大雪玉を落とすんっスね!」グイッ
フォビドゥン「Marshalが作った大雪玉がゴロゴロ草木を巻き込んでいますねー。
圧巻ですー。」
インティゴ「はぅ・・・水を掛けた大雪玉が敵を弾き飛ばしてますぅ・・・。」
アイベックス「・・・MarshalがSergeantの作戦を肯定してくれなかったら、
この少人数で俺達、門下生を守りながらあの人数と
交戦していたのか・・・。・・・スゲェな。」
[道場・東側]
アルモニカ「ま、ま、まーしゃる殿ー!! 雪壁が間に合いません!
どうすれば良いのでありますか!?」
ハーミール「んゆー・・・。やっぱり、交戦なのかなー?」
プレート「ワイバーン殿!! 我はいつでも出撃できますぞー!!」
ワイバーン「待て! これ以上勝手に動くな!」
ワイバーン(・・・やはりワタシが副部隊長を務めるなど無理だったのだ・・・。
どうすれば・・・。)
Marshal「くっ・・・。」
Marshal(どうする・・・。このままじゃ間違いなく、この人数で3倍の敵部隊と
交戦することになっちまう・・・。Sergeanttに秘密裏で持って来たSMGを
使うか・・・? いや駄目だ! どちらにしろ発砲音でバレる・・・・・。どうすれば・・・。)
????「くふふ♪ くふふふふふふっ♪」
全員『・・・!!』
????「わらわも一緒に混ざっても良いか?」
ワイバーン「・・・は? Sergeant・・・?」
ルーメン「Sergeant・・・? 一体誰だ?
わらわはルーメンだ♪ くふふふふっ♪ 先ほどから、そなた等が
雪合戦や雪だるまを作っていたのを傍観していたのだが、
わらわも参加したくなってな。一人退屈していたところだ。
参加してもよいか?」
ワイバーン「・・・・・・。」
ルーメン「くふふふふふふっ♪ わらわは強いぞ♪ ブリザードカレスを放ったわらわは、
もっと強いぞ♪ 混ぜてはくれぬか?」
Marshal「えっ・・・それを俺に聞くのか・・・? 部隊長は後ろのワイバーン――」
ルーメン「わらわは、そなたに聞いているのだ。くふふふ♪」
Marshal「・・・。その前に聞きたいんだけどよ・・・ブリザードカレス・・・ってなんだ?」
ルーメン「くふふ♪ ブリザードカレスと言うのは、わらわの得意魔法でな。
広範囲の地面を凍らすことが出来るのだぞ♪ 凄いであろう♪」
ワイバーン「・・・! Marshal!!」
Marshal「・・・っ! どうした?!」
ワイバーン「『案』を思いついたルーメンを頼む!!」
ルーメン「♪」ニコニコ
Marshal「お、おう! ま、まぁよ。ウチの部隊長も良いって言ってるし
俺は全然かまわないからさ。混ざりたいなら混ざってくれよな。」
ルーメン「本当か! くふふふふふふふふふっ♪
・・・そういえば、まだそなたの名を聞いていなかったな。名はなんと言う?」
Marshal「俺か? 俺はMarshalだ! ちょっと悪い部隊長が呼んでるんだ
ルーメンは雪玉を作って待っていてくれ!」
ルーメン「そなたがそう言うのならば、作るぞ♪ たくさん作るぞ♪
だから、後で目一杯褒めるのだぞ♪」フオン フオン♪
Marshal「お、おう! いっぱい作ったらな!! ・・・ワイバーンなんだ?」
ワイバーン「・・・
大雪玉と壁と地面が勝利への鍵だと。」
Marshal「おう。」
ワイバーン「ならばルーメンだ。奴なら広範囲で地面を凍らすことが出来る!!」
Marshal「・・・!」ピクッ
ワイバーン「・・・ワタシが問題児をまとめ上げる。Marshalはルーメンやハーミール達と
先に作戦を遂行していてくれ。」
Marshal「・・・。了解したぜ。こっちは任せろ! ハーミール、シャルトリュー、
アルモニカ! 作戦開始だ! 大雪玉を転がす――」
[大雪玉の山]
Marshal「」
ワイバーン「」
ハーミール「あっ☆ まーしゃるー☆」
アルモニカ「まーしゃる殿ー!!」
シャルトリュー「まーしゃるさーん!」
Marshal「ナ、ナンダ・・・? コノ、ユキダマヤマ・・・ハ?」ガクガクガク
ルーメン「わらわのおかげだぞ♪ ほれ、頭をナデナデしながら
存分に褒めるとよい♪」
Marshal「ル、ルーメンか・・・。」
ルーメン「・・・褒めてくれないのか?」ショボーン
Marshal「い、いや! そんなことないぞ!! えらいえらい!」ワシャワシャ ナデナデ ワシャワシャ ナデナデ
ルーメン「くふっ♪ くふふふふふふふふふふふっ♪」ポワポワ
Marshal「・・・3人とも、大雪玉を坂から転がし始めてくれ。
ルーメン。これから、大雪玉を坂から転がす遊びをするんだが
一緒にやらないか?」
ルーメン「そなたが、もっと褒めてくれるのならば喜んでやるぞ!」
Marshal「おう! もちろんだ。」
[敵軍・東側]
武装兵「インペリアル様。あの丘を越えたならば セスタス道場です。」ザッザッザッ
インペリアル「・・・・・・わかった。」ザッザッザッ
武装兵「・・・・・・?」
インペリアル「・・・どうしたの?」
武装兵「い、いえ! 大したことではありません! お気になさらずに・・・。」
インペリアル「・・・・・敵?」チャキッ
武装兵「いえ! 本当に大したことではないんです!
ただ、あの丘・・・先ほどから大きく遠くなっているような・・・。」
インペリアル「・・・・・・?」
武装兵「逆光で良く見えないな・・・。」
武装兵「気のせいだろ。」
インペリアル「・・・。」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
武装兵「なんだ!? 雪崩か?!!」
武装兵「・・・これは・・・違う・・・!」
武装兵「お、おい・・・アレ・・・!!!」
武装兵「雪玉!?」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!! ゴロゴロゴロゴロゴロ!!
ゴロゴロゴロ!! ゴロゴロゴロゴロゴロ! ゴロゴロゴロゴロ!
武装兵「うぁ・・・うわぁぁあぁあああ――」ボフンッ
武装兵「インペリアル様! 木の陰に!!」ササッ
インペリアル「・・・っ!」サッ
武装兵「ぎゃぁあぁあぁあああ――」ベチャン
武装兵「かーさぁ―――」ボンッ
ゴロゴロゴロ!! ゴロゴロゴロゴロゴロ! ゴロゴロゴロゴロゴロ!
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ! ゴロゴロゴロゴロ!!
武装兵「あ゙ぁぁぁあああああ――」ゴロンゴロンゴロン
武装兵「ぐばっ!!」バキッ
武装兵「く、来る――」バドンッ
インペリアル「・・・っ。・・・っ。」ドキッ・・ドキッ・・・
武装兵「ど、どうなされますか!? インペリアル様! 」
インペリアル「い・・・・・・生き残ったのは・・・?」
武装兵「私とインペリアル様! あとは木蔭に隠れることが出来た数名で――」メキャッ
インペリアル「・・・・・・っ!!」ゾワッ
武装兵「インペリアル様!!」ブルブルブル
武装兵「インペリアル様!!!」ガクガクガク
インペリアル「お・・・大玉が・・・止んだら撤退・・・。・・・撤退!」
武装兵「りょ、了解・・・!!」
ルーメン「くふふふふ♪ Marshal♪」
Marshal「おう。約束だからな。」ワシャワシャワシャ
ルーメン「くふふ・・・・・・想像通りだ・・・そなたはとても暖かい・・・。」
ワイバーン「・・・。・・・はぁ・・・。見ろ。」
レギナ「なんデスか?」
ワイバーン「敵が撤退していくぞ・・・。」
ハーミール「んゆー☆ 一見落着だねー☆」
プレート「くっ・・・あともう少しで我の勇姿をロイ殿に見せられたと言うのに・・・!」
ロイ「」
シャルトリュー「手袋が雪解け水でグチョグチョに濡れちゃったの。」
マスト「あれ? もう終わり? 案外、呆気なかったな。」
アルモニカ「わぁぁ!!」サスリサスリ
カジュアル「何?! 今度はなに!? どうかしたの!?」ビクッ
Marshal「お、おい・・・やめろよ。アルモニカ・・・。」オロオロ
アルモニカ「まーしゃるどの! まーしゃる殿の腕!! 凄く暖かいです!!」頬擦り サスリサスリ
ルーメン「アルモニカ! やめるのだ! そなたがMarshalの片腕を独占するから
Marshalが、わらわの頭を撫でられないであろう!!」腕抱き締め
アルモニカ「まーしゃる殿は、ルーメン殿のモノではありません!
だからその頼みは聞けません!!」ナデリナデリ
ルーメン「なぬっ!!」
アルモニカ「そんなことより、本当にまーしゃる殿ホッカホカなんです!
ハーミール殿、シャルトリュー殿、ワイバーン殿も触ってみてください!
二度と離したくなくなるぐらい暖かいですよ!! ほら、レギナ殿や
マスト・カジュアル姉弟も!!」
ハーミール「んゆー☆ ほんとだー☆ まーしゃるポカポカー☆」ギュー
シャルトリュー「雪から近い足元もホカホカなのー♪」サワサワ
レギナ「私がビジュアル担当なら、まーしゃるは暖房担当デスね!!」
マスト「うわっ! 本当にMarshalねーちゃんあったけぇー・・・。
それに比べてねーちゃんは・・・。」チョンチョン ギュッ
カジュアル「何? また雪玉を頭にぶつけられたいの?」
マスト「滅相もございません。カジュアルお姉様。」
ワイバーン「・・・・・・。」スッ
Marshal「やめろ! お前等!! 俺はホッカイロじゃない!」
ルーメン「Marshalもそう言っている! 早くMarshalから離れるのだ!」
プレート「ぬぅ・・・別にいいですぞー。我にはロイ殿が居ますからな。」ギュー♪
ロイ「」
アイベックス「おーい! Marshal――」
アンソニア「そっちは無事っス――」
インティゴ「はぅぅぅぅぅ。」
フォビドゥン「うにゃ~・・・どう言う状況なんですかね~?」
Marshal「アンソニア! アイベックス! 頼む!!
コイツ等をひっぺり剥してくれ! 無駄に冷たいうえに 身動きが取れない!!」
アイベックス「お、おう! 俺達に任せとけ! 部隊長、行くぞ!」
アンソニア「・・・・・・っス。」
アイベックス「・・・は?」
アンソニア「モテモテで羨ましいっス。」
アイベックス「・・・何、言ってんの?」
アンソニア「Marshal! どうやったら、そんなにモテるんっスか!!
是非、俺にも教えてくださいっス!」ダダダダッ
アイベックス「お、おい! 部隊長?!」
インティゴ「・・・どうしよっかぁ・・・フォビドゥンちゃん・・・。」
フォビドゥン「どうしますかね~。」
アルモニカ「インティゴ殿も、フォビドゥン殿も!
まーしゃる殿、とても暖かいんですよ!! 一緒に抱き締めましょう!」
インティゴ「ど、どうしよっかぁ・・・?」
フォビドゥン「う~ん・・・。・・・わたしは気になるので抱き締めてきますね~。」
インティゴ「ふぇっ!?」
フォビドゥン「手も悴んで感覚がなくなってきてしまったので~。」ダダダダダッ
インティゴ「わ、わたしも行きますよぉ・・・。」ダダダダッ
Marshal「あ・・・・・・あぁ・・・――」
アッーーーーー!!!
[道場・正面]
Sergeant「・・・作戦成功。」
ロリス「や・・・やったぁ・・・。」ドサッ
イオネ「すげー・・・ホントに追い返しちまった・・・。」ドサッ
ラーダー「師匠も凄かったけど・・・シレイさんも中々ネ。
最後まで雪玉を投げ続けられたのは2人だけアル・・・。」
Sergeant「えぇ・・・。
ボルクス「・・・Sergeantよ。書簡の件だが・・・。」
Sergeant「・・・えぇ。もしかして、もう考えてくれたのかしら?」
ボルクス「うむ。我がセスタス道場も軍の協力要請に対して、肯定的な反応を示し
お主等を町まで送ろうと思うのだが・・・。」
Sergeant「ふ、ふふふ・・・ありがとう。でも別に送り届けなくても・・・―――。」ガクッ
イオネ「・・・!? お、おい?! Sergeant・・・?!」
ロリス「・・・ちょ、ちょっと?! 司令倒れちゃったわよ!?」
ソンソン「ナモォ。」
ボルクス「・・・。・・・大丈夫だ。息はある。気を張りながら雪山を登り
その状態を維持したまま戦闘へ、そして今 ついに緊張の糸が切れたのだろう。
どれ、お前達Sergeantの部下を呼んでくるように。」
ラーダー「了解ネ。」
ロリス「イオネ!
私が司令を看ておくから、アンタは早く他の部隊員を連れてきなさいよ!」
イオネ「お、おう! すまねぇな!!」
ラーダー「チャッチャと行くアルヨ。爪楊枝野郎。」
イオネ「は? テメェ、今なんつった?!」
ボルクス「そちらも中々苦戦した様子だな。アンソニア」
アンソニア「ウッス・・・。(Marshal争奪戦の意味で)苦戦だったっス・・・。」グッタリ
ルーメン「Marshal大丈夫か?」
アルモニカ「まーしゃる殿。わたし達に寄り掛かって下さい!
大丈夫です! 王都まで責任を持って運びますので!!」
Marshal「・・・・・・おう。」グッタリ
ボルクス「・・・。待たれよ。」
フォビドゥン「・・・にゅ・・・?」
ボルクス「そのご婦人は、どちらの者だ?」
ルーメン「わらわのことか・・・? くふふふふっ♪ わらわはルーメン!
Marshalに一生ついて行くと決めたルーメンだ! 覚えておくとよいぞ。」
Marshal「・・・・・・おう。」グッタリ
ボルクス「・・・・・・もしや、お主・・・ルーメンお嬢さ―」
ルーメン「Marshal ! 早くそなたの家へと帰るぞ!
そこでいっぱい、今日の事に関して褒めるのだ!!」
Marshal「・・・・・・おう。」グッタリ
ボルクス「・・・。」
アイベックス「・・・町まで送って行ってくれると聞いたがマジか?」
イオネ「あぁ。多分、野党から守るためだろうな。薄暗くなってきたし
助かる―――。」
アイベックス「ん? どうかしたのか―――。」
ソンソン「ナモォ!!」
ソンソン2「ナモナモ!」
ソンソン3「ナモッモッ♪」
イオネ「」
Sergeant「」
ロイ「」
Marshal「・・・・・・おう。」
アイベックス「Ser、Sergeant?!?!?!!
ど、どうした?! 何があったんだ!?」
アルモニカ「アイベックス殿、なにをノンビリしていたんですか!!
帰りますよ!!」
アイベックス「か、帰るって・・・おいおい、大丈夫なのかよ。
Marshalは意識が残っているが、Sergeantとロイは無いじゃん・・・。」
フォビドゥン「乗るんですか~。乗らないんですか~。
ソンソンソリ出発しますよ~。」
マスト「しゅっぱーつ!!」
ソンソン「ナモォ!!」
ソンソン達『ナモナモナモォ!!』ズルズルズル
シャルトリュー「さ、三人とも頑張ってほしいの! 宿舎で待っているの!」
インティゴ「頑張ってくださぁい・・・。」
ハーミール「んゆー☆ 早いねー☆」
ワイバーン「・・・しっかり捕まらないと落ちるぞ。」
カジュアル「早い! 早いですったら!!」
プレート「ぬっふぅぅうぅうぁぁああぁああああ!!」ゴロンゴロンゴロン!!
ルーメン「鎧姿の筋肉達磨が落ちたが、止めなくて良いのか?」
Marshal「・・・・・・おう。」グッタリ
ソンソン達『ナモッナモッナモォッ♪』ズザザザザザー!!
アイベックス「・・・・・・。」
イオネ「」
アンソニア「・・・。」
アイベックス「・・・部隊長。お前もか・・・。」
アンソニア「ウッス・・・帰るっスよ。」トボトボ
イオネ「」トボトボ
アイベックス「あぁ・・・。」トボトボ・・・
ボルクス「うわっはっはっはっはっはっ!!
いつでもまた来るがよい! 今度は最高の
それでは雪山ランニングダウンヒル・・・始めぇいっっっ!!」カッ
アンソニア「は、走るっス!!」ダッ
アイベックス「疲れてるってのによぉ!」ダダッ
イオネ「」ダダダッ
【お知らせ】
次回は諸事情により、12月15日(火)15:00に投稿します。
よろしければ、引き続きよろしくお願い致します。