メルファリア~第Ⅱの人生~   作:Vermillion

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司令官①話㊦-異世界とアラクネ

 

[???前]

 

シグルス「来たか。」

 

 

Sergeant「えぇ。遅くなったわね。あら? あの漆黒の仮面は・・・。」

 

 

シグルス「仮面とは・・・ジュウカラのことか?

     今、ヤツなら特殊任務に出ているが・・・何か用か?」

 

 

Sergeant「ええ。私のお尻をレイピアで刺したから、お礼に縄酔いを教えて

     あげようかしらと思ってね・・・。シグルスは興味ある? 縄酔い。」

 

 

シグルス「シグル・・・いや、興味無いな。」

 

 

Sergeant「そう? その気になれば、いつでも縛ってあげるわよ?」

 

 

シグルス「・・・・・・。遠慮しておこう・・・。」

 

 

Sergeant「それで、どこに連れていく気?」

 

 

シグルス「もうじき着く。・・・ココだ。」

 

 

 

 

 

 

ギィ・・・

 

 

 

 

 

 

Sergeant「・・・・・・。カジノ?」

 

 

シグルス「そうだ、そのままついて来てくれ。」

 

 

Sergeant「言っておくけど、私。賭け事は基本しないわよ?

     たまにゲーム機でルーレットはやるけど・・・。」

 

 

シグルス「ゲー・・・? ・・・。ここに座ってくれ。」

 

 

????「きゅるきゅるきゅぴーん! この気配はシグルス司令?!と新米司令官さん?」

 

 

シグルス「そうだ。彼女はシャンテ。このカジノのオーナーだ。」

 

 

Sergeant「Sergeantよ。よろしく頼むわ、シャンテさん。」

 

 

シグルス「・・・・・・っ!」

 

 

Sergeant「どうしたの? 私の顔に何か付いているのかしら、シグルス?」

 

 

シャンテ(シグルス司令を呼び捨てするなんて、かなりの度胸を持った

     新米女司令官さんなのです・・・。)

 

 

シグルス「・・・い、いや。」

 

 

シャンテ(シグルス司令の顔が引き攣っているのです・・・。

     ここは穏便に済ませないと、後がこわいのです・・・。)

シャンテ「あ、あ、あっー、そういえば、最近ヴィネルワインを仕入れたのです。

     よ、よかったら、シグルス司令、ど、どうぞ。」スッ

 

 

シグルス「これは、すまない。勤務後に頂くとしよう・・・。」スッ

 

 

シャンテ(シグルス司令、頑張るのです。)

 

シャンテ「それで、今日はプラチナカジノにするのです? リングカジノです?」

 

 

シグルス「プラチナカジノだ。Sergeant司令の初任務終了祝いに

     強い兵士を配属させようかと思ってだな。」

 

 

シャンテ「そうなのですか! では、今回特別サービス! 無料で1人紹介しちゃうのです!!

     ですから、シグルス司令。お代は結構です☆」

 

 

シグルス「・・・色々とすまないな。」

 

 

シャンテ「いいのです! シグルス司令には色々とお世話になっているのです!!

     それではSergeant司令! この中からババッと引いちゃって欲しいのです!」

 

 

Sergeant「カード? 1枚かしら?」

 

 

シャンテ「1枚なのです!」

 

 

シグルス「・・・Sergeant司令、早めに引いてほしい。」

 

 

Sergeant「なら、これね。取り出した時、輝いて見えたわ。」

 

 

シャンテ(輝いて・・・? まさか。でも、そんなはずはないのです・・・。

     えっと引いたのは・・・。・・・・・・ッ!!)

 

 

シグルス「どうした?」

 

 

シャンテ「い、今、Sergeant司令が引いた人を呼んでくるのです。

     ちょっと、待っていて欲しいのです・・・。」

 

 

Sergeant「震えているけど、大丈夫? 無理はしなくていいわよ?」

 

 

シャンテ「だ、大丈夫・・・なのです・・・。待ってて下さいね?

     す、すぐに呼んでくるのです・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sergeant「・・・・・・。」

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

Sergeant「・・・・・・。」

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

Sergeant「・・・ねぇ、シグルス。」

 

 

シグルス「・・・・・・なんだ?」

 

 

Sergeant「もう、お芝居は結構よ。満腹、ごちそうさまってとこね。

     そろそろネタ晴らししてほしいわ。一体、誰に雇われているの?」

 

 

シグルス「・・・? 質問の意図が掴めないのだが?」

 

 

Sergeant「しらばっくれる必要はないわ。だから、全部お芝居なんでしょ?

     山賊も、司令官も、何もかも。」ハァ・・・

 

 

シグルス「・・・。Sergeant司令?」

 

 

Sergeant「人間の《この》身体は流石に疲れるわ・・・解毒薬。持っているでしょ?

     渡してくれない? 素直に渡してくれれば、一般人に手荒な真似はせずに

     済むんだけど。」

 

 

シグルス「本当に君は、何を言っているんだ?」

 

 

Sergeant「・・・これが最終通告よ。解毒薬を、渡しなさい。」

 

 

シグルス「持っていないものは渡しようがない。」

 

 

Sergeant「そう・・・。

     話し合うだけ無駄そうね。力付くでも奪い取らせてもらうわよ?」

 

 

シグルス「・・・・・・。」サッ

 

 

アイベックス「・・・・・・。」ササッ

 

 

 

 

 

 

シュパッ

スカッ

 

 

 

 

 

アイベックス「・・・・・・!」

 

 

Sergeant「こんばんは、忍者さん。その程度で気配を消したつもり?

     でもその程度じゃ私の家族、鈍感アホ番犬でも気づくわよ?」

 

 

シグルス「アイベックス、下がれ。」

 

 

アイベックス「・・・・・・。」コクン

 

 

Sergeant「不思議だわ・・・。夜になればなるほど、魔物だった頃の力が

     戻って来るみたいね・・・ふっ。ふふふふふっ。あはははははははっ。」

 

 

シグルス「・・・・・・魔物? 力? Sergeant司令、これ以上の行き過ぎた行動は

     軍法会議に関わる。止めるんだ。」

 

 

Sergeant「足の数が足らないけど、最速の足は人間でも出るのかしら?」グッ

 

 

シグルス(目が紅に・・・? とにかく、今は迅速に制止させることが先決のようだ。)

 

 

?????「シグルス様! ご無事ですか!!」

 

 

Sergeant「・・・!! ・・・ぁ。」

 

 

シグルス(動きが止まった・・・? アイベックス!)チラッ

 

 

アイベックス「・・・・・・。」ササッ

 

 

Sergeant「・・・・・・なによ、やっぱり隠れていただけよね。だと思った。」[裏拳]

 

 

アイベックス「ぐふっ」

 

 

?????「な、なんだ、お前は・・・。」

 

 

Sergeant「あら? ~~も人間化の薬を飲んだの? 似合っているわよ。

     その服とゴーグル。ここで買ったもの?」

 

 

?????「え、あ・・・。」ブルブル

 

 

Sergeant「怯えなくても大丈夫よ。最初は下らないことをしたから、

     怒鳴り散らそうと思ったけど、夜まで続いたから呆れたわ。

     それにしても、今回はどのくらい出費したのよ。

     まず、人件費でしょ? 装飾代でしょ? 土地代でしょ? 台本代もあるわね。

     あと、マネキン代に血糊代・・・あ、でも怒りも限度があるわよ?

     1000万飛んでたら、シバキ倒すかもしれないわ。

     それにしても人間化しても胸は大きくならないのね。想像を絶するほどの

     断崖絶壁じゃない。それにコート~~に買ってもらったの? 確か、~も似た

     コート着てたわね。ロングの方だけど。それで~~は、何処に隠れているの?

     ジュウカラって男を縛り上げたら帰ろうと思うのだけど 彼は何処?」

 

 

?????「あぅ・・・あぅあぅ・・・・・・。」チラッ

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

シャンテ「ぎゅ、ぎゅるる~ん・・・。アレ? これは、どんな状態なのです?」

 

 

?????「んゆー☆ 大惨事だねー☆ んゆゆー☆」

 

 

シグルス「・・・・・・。」スッ

 

 

 

 

 

 

ガシャン

 

 

 

 

 

 

Sergeant「」

 

 

シグルス「すまない。シャンテ、君から頂いたヴィネルワイン、Sergeant司令を

     気絶させるのに使ってしまった。」

 

 

Sergeant「」

 

 

シャンテ「い、いいのです。まだ、変わりはあるのです。」

 

 

?????「んゆゆゆー☆ シグルスー☆ 大変そうだねー☆」

 

 

シグルス「あぁ・・・今日は朝から疲れた。」

 

 

?????「にゅははははははー☆ それで、わっちのマスター☆ 何処かなー?」

 

 

シグルス「ここで伸びている司令官だ。君はSergeant司令の部隊寮で待つように。

     我々は・・・少し話合いをしなくてはならないようだ。・・・エンジニア。」

 

 

エンジニア「・・・。ハッ・・・。お呼びですか、シグルス司令!!」

 

 

シグルス「アイベックスを起こして、一緒に私の司令室まで来させてくれ。

     私とクリィムだけでは、先ほどのSergeant司令を抑えられる気がしない。」

 

 

エンジニア「はっ! 承知致しました!!」

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

シャンテ(あれは、相当疲れ切っている顔なのです・・・。

     シグルス司令、ファイトなのです!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[シグルスの司令室]

 

 

アイベックス「・・・・・・。」ヒリヒリ

 

 

 

 

 

 

バシャッ

 

 

 

 

 

 

Sergeant「・・・ぅ・・・。ん・・・?」

 

 

シグルス「起きたか。」

 

 

クリィム「大丈夫? Sergeant司令?」

 

 

Sergeant「ここは・・・。」

 

 

シグルス「私の司令室だ。

     我々の安全確保の為、両手足は椅子に縛りつけさせてもらった。」

 

 

Sergeant「あぁ・・・。まだ続いているのね・・・。・・・そろそろ本気でキレそう・・・。」

 

 

アイベックス「・・・・・・っ!!」

 

 

シグルス「Sergeant司令。我々は君に尋ねたいことが いくつかある。

     質問をさせてもらうぞ?」

 

 

Sergeant「・・・ええ。構わないわよ。でも・・・」

 

 

クリィム「でも?」

 

 

Sergeant「すべての質問が終わったら、私にも質問させなさいよね。」

 

 

シグルス「・・・・・・できる限りのことはしよう。では、1つ目だ。

     君が言っていた“芝居”とは何のことだ?」

 

 

Sergeant「・・・それは、貴方達、全員が分かっているコトなんじゃないの?」

 

 

シグルス「・・・・・・。分からないから質問をしている。Sergeant司令。」

 

 

Sergeant「はぁ・・・。“芝居”ってのは、そのまんまの意味よ。

     ここに居る全員、演技をしているってコト。それぞれの合った役ね。」

 

 

シグルス「・・・意味が分かりかねる。」

 

 

Sergeant「シグルス、貴方・・・お芝居とかって見た事無いの?

     オペラとか、劇、映画、ドラマとか。」

 

 

シグルス「ドラマ、映画と言うのは知らないが、

     オペラや劇には何度か行った事はあるな。」

 

 

Sergeant「ならわかるわね。そのまんまよ。」

 

 

シグルス「つまり・・・我々が役を演じて台本通り話していると?」

 

 

Sergeant「そうよ。やっと伝わったわね。」

 

 

シグルス「それは何のために・・・だ?」

 

 

Sergeant「知らないわよ。あの2人が考えるコトだから・・・

     私を驚かそうとかその辺の理由でしょ? そうよね? ~~?」

 

 

エンジニア「えっ。」

 

 

シグルス「最後の所、なんと言った?『そうよね?』の後だ。」

 

 

Sergeant「~~? もう一回必要? ~~。~~。よ。」

 

 

シグルス「・・・クリィム。聞き取れたか?」

 

 

クリィム「うん。聞き取れたけど、発音が・・・出来ない・・・。」

 

 

シグルス「何故、エンジニアに向かって尋ねる?」

 

 

Sergeant「へぇー! ~~。ココではエンジニアって名乗ってるの?

     良いセンスじゃない? 日本語訳だと技術者ね! 素直に良いわね・・・。」

 

 

エンジニア「シ、シグルス様・・・。私めは何も・・・。」

 

 

シグルス「分かっている。・・・質問を変えよう。

     その~~とエンジニアは間違えるほど似ているのか?」

 

 

Sergeant「~~ね。イントネーションがおかしいわよ。間違えるも何もないわ。そのままだもの。

     髪型から髪色、目つき、服装のセンス、断崖絶壁の貧乳[永遠の0]、武器の好みまで

     なにから何まで~~と同じよ。」

 

 

エンジニア「決して、決して! 私はそのような輩ではありません!!

      この司令とは今日初めてカジノで会いました!」

 

 

シグルス「・・・。話によると1人いるようだが、もう一人は何と言うんだ?」

 

 

Sergeant「~~よ。~~。特徴は・・・目が前髪で隠れていて、性別は人間の男ね。

     対魔物関連の薬物、対魔抗兵器が得意で、人間の体が1番!って

     常にボヤいているわ。」

 

 

シグルス「・・・そうか。カジノで人間化がどうのだとか、魔物化がどうだとか

     言っていたが、あれはなんだ?」

 

 

Sergeant「それも、そのまんまよ。人間化と魔物化。そのままの意味で捉えて。」

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

Sergeant「質問は終わり? なら、こちらの番ね。そちらの女性は誰かしら?」

 

 

クリィム「Sergeant司令・・・? 早朝、会わなかったかな?」

 

 

Sergeant「いいえ? 貴方とは初対面の筈よ?」

 

 

クリィム「・・・。ロイ君と一緒にこの宿舎を見学して見回った筈なんだけど・・・。」

 

 

Sergeant「ロイと・・・? 残念だけど、本当に記憶はないわね。

     私が覚えている記憶は、ロイに道端で起こされた時からよ。」

 

 

シグルス「エンジニア、ロイを呼んできてくれ。早急に頼む。」

 

 

エンジニア「ハッ 仰せのままに。」

 

 

 

クリィム「・・・。シグルス、Sergeant司令だけど早朝に会った時とは

     別人みたい・・・。初々しくて、こんな子じゃなかったんだよ?」コソコソ

 

 

シグルス「あぁ。片耳には入れていたからな。気さくと聞いていたが・・・。」コソコソ

 

 

 

 

Sergeant「気さくな性格じゃなくて悪かったわね・・・。」ボソッ

 

 

2人「「!?」」

 

 

Sergeant「どうぞ。続けて? 次は静かに聞いていてあげるから。」

 

 

 

 

クリィム「・・・なんで聞こえたんだろう・・・。」コソコソ

 

 

シグルス「私にも分からない。」コソコソ

 

 

 

Sergeant「~~もとい・・・エンジニア。帰って来るわよ。」

 

 

クリィム「え?」

 

 

 

 

 

 

シーン・・・

 

 

 

 

 

 

シグルス「・・・・・・ハッタリか?」

 

 

Sergeant「・・・・・・。今よ。」

 

 

 

 

 

 

バタン!

 

 

 

 

 

 

エンジニア「連れてきました。シグルス様!!」

 

 

2人「「・・・・・・。」」ポカーン

 

 

Sergeant「お久しぶりね。ロイ。」

 

 

ロイ「な、なんですか・・・いきなり・・・Sergeant司令!?

   何故、椅子に縛り付けられているんです?!」

 

 

Sergeant「色々とあるのよ。ロイも体験してみる? ハマれば楽しいわよ?」

 

 

ロイ「お、お断りします!!」

 

 

シグルス「君がロイか。Sergeant司令と出会った時、何か変化は見られたか?」

 

 

ロイ「変化ですか・・・? 特には・・・あっ!」

 

 

クリィム「何かあるの? ロイ君!?」

 

 

ロイ「クリィム司令と別れて早速、Sergeant司令と模擬戦闘をしようとした時に

   突然森側から小石が飛んできて、司令の頭に直撃しました。」

 

 

Sergeant「そうなの?」

 

 

ロイ「・・・・・・。覚えてないんですか? そのあと、気を失われて・・・

   目が覚めたとき、オレに様々な質問をしてきました。

   大体そのあたりから・・・少し様子がおかしかったような気がします・・・。」

 

 

Sergeant「・・・・・・。」

 

 

シグルス「質問とは?」

 

 

ロイ「ニホンが・・・なんでしたっけ? ・・・Sergeant司令。」

 

 

クリィム「2本?」

 

 

Sergeant「・・・・・・。」

 

 

ロイ「Sergeant司令?」

 

 

Sergeant「・・・・・・! まさか・・・ね。

     シグルス、私から5つ質問良いかしら?」

 

 

シグルス「なんだ。」

 

 

Sergeant「そうねぇ・・・ここの世界には魔王軍と呼ばれる、とある軍隊が

     占領とかしていないかしら?」

 

 

シグルス「魔王軍? それこそ劇でもあるまいし、ある訳がないだろう。」

 

 

Sergeant「それじゃあ、魔物娘と呼ばれる生物・・・もしくは、モンスター娘と

     呼ばれる生物・・・の存在は?」

 

 

シグルス「まもの・・・むす? なんと言った? 聞いたことも無い単語だ・・・。」

 

 

Sergeant「この世界は人間が殆ど占めている?」

 

 

シグルス「あぁ、亜人やエルフなども居るが人間が殆どを占めている。」

 

 

Sergeant「カジノで聞いた事は、全て否定的な返答?」

 

 

シグルス「そうだ。」

 

 

Sergeant「・・・。最後の質問よ・・・。今、全て言った事・・・。

     神に誓って言える・・・かしら?」

 

 

シグルス「私は、無宗教だが・・・嘘は付いていないと約束をしよう。」

 

 

Sergeant「・・・・・・。」

 

 

クリィム「Sergeant司令?」

 

 

Sergeant「全て・・・全て繋がったわ。なるほど、そう言うことね。」ククククッ

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

Sergeant「アイベックスと言ったかしら?」

 

 

アイベックス「・・・・・・。」ビクッ

 

 

Sergeant「カジノでは、ごめんなさいね。裏拳なんか顔面に叩き込んで。」

 

 

アイベックス「・・・・・・。」フルフル・・・

 

 

Sergeant「シグルスも・・・。折角、新しい子を紹介してくれたのに・・・。

     ・・・ごめんなさい。」

 

 

シグルス「何かに気付いたようだな。」

 

 

Sergeant「・・・えぇ。ホントにごめんなさい。」

 

 

シグルス「気づいたことを話して貰いたいところだが、私やクリィムなら

     ともかくとして、他の3人には話辛いこともあるだろう。

     席を外させるか?」

 

 

Sergeant「できればお願いできるかしら・・・。

     あと、ロイ。貴方に外へ出る前にお願いがあるんだけど、良いかしら?」

 

 

ロイ「はい! Sergeant司令! オレに出来る事なら、なんでもやりますよ!!」

 

 

エンジニア「シグルス司令!!」

 

 

シグルス「大丈夫だ。もう彼女にカジノでのような敵意は感じられない。

     瞳の色も元に戻ったようだ。少しの間だけ席を外して貰えるか?」

 

 

エンジニア「くっ・・・何かあれば、すぐにお呼び下さい。このエンジニア

      命に代えてでも、シグルス司令をお守りいたします。」

 

 

クリィム「ロイ君、ロイ君。Sergeant司令に何を頼まれたの?」

 

 

ロイ「両手で両目を隠して欲しいとしか・・・。」

 

 

クリィム「それだけ?」

 

 

ロイ「それだけです・・・。」

 

 

Sergeant「はぁ・・・・・・。サイアクの気分ね。」

 

 

 

 

 

 

バタン

 

 

 

 

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

クリィム「・・・・・・。もうじき23時だよ・・・。」

 

 

Sergeant「・・・・・・。芝居なんかじゃ、なかったわね。」

 

 

シグルス「初めからそう言っているはずだが?」

 

 

Sergeant「えぇ、そのとおりよ。」

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

クリィム「・・・・・・。」

 

 

Sergeant「早速だけど、2人はアラクネっと言う生物は知っているかしら?

     いえ、生物でなくとも、伝説で構わないわ。何か知っているかしら?」

 

 

クリィム「伝説なら・・・。

     確か上半身が人間の女性で、下半身が蜘蛛の・・・?」

 

 

Sergeant「ええ。そのとおりよ。シグルスは?」

 

 

シグルス「話の意図が見えない。Sergeant司令。」

 

 

Sergeant「私がその伝説に出てくる『別世界のアラクネ』の1人だって言ったら、

     2人は・・・信じるかしら?」クスッ

 

 

クリィム「・・・・・・。」

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

Sergeant「顔を見合わせて・・・まぁ、当然の反応よね。

     でも、話したことは本当のコトなのよ。今は信じて貰えなくともね。」

 

 

シグルス「それを示すことの出来る証拠はあるのか?」

 

 

Sergeant「ええ。だから今。“2人に見せる”わ。」シュルッ

 

 

クリィム「あっ・・・。縄が解けてる・・・。」

 

 

Sergeant「いいえ。これは私が解いたのよ。椅子に座ったままだと

     証拠が見せにくいから。椅子も壊れかねないし。スボンも脱ごうかしら?」

 

 

シグルス「どのように見せるという気だ? 隠れて変装でもする気か?」

 

 

Sergeant「初夜だから、そうしたいところだけど

     信じてもらうには目の前で“魔物化”したほうが良いみたいね。

     “魔物化”時に痛みが無いと良いんだけ・・・どっ・・・!」ドクンッ!

 

 

 

 

 

 

メキメキッ

 

 

 

 

 

 

クリィム「・・・・・・っ!」

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

Sergeant「怖いかしら? でもこれが私の本当の姿だから・・・っ

     あまり恐怖の眼差しをっ・・・向けないで、欲しいものね・・・っ!」

 

 

 

 

 

 

ゴシャッ ボキボキ バキン!

 

 

 

 

 

 

Sergeant「凄い音だけど・・・痛みは無いのね・・・ふぅ。

     お腹と足は元通りね。・・・っ! 次は目ッ・・・!!」

 

 

クリィム「・・・っ!・・・っ!」ビクビク・・・

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

パァ・・・

 

 

 

 

 

 

Sergeant「緊張したせいかしら? 変化が遅いような・・・。

     これで、すべて元通りね。」

 

 

シグルス「・・・。それが、Sergeant司令のいう。真の姿なのか?」

 

 

Sergeant「えぇ。そうね。信用できないかもしれないけど・・・。」

 

 

クリィム「・・・・・・。」バタン

 

 

Sergeant「・・・倒れちゃった。刺激が強すぎたのかもしれないわね。」

 

 

シグルス「・・・・・・。そのようだな。」

 

 

Sergeant「シグルスは大丈夫なの?」

 

 

シグルス「・・・そのようだな。

     恐らく脳が疲労で、現状を理解しきれていないのだろう。」

 

 

Sergeant「お疲れさま。」

 

 

シグルス「Sergeant司令。大体の疲労は君のおかけだが。」

 

 

Sergeant「まぁ、そうでしょうね。思い当る点が節々あるわ。」

 

 

シグルス「さて、クリィムをどうするか、だが・・・。」

 

 

Sergeant「少し待ってなさい。それと部屋の一角を借りるわよ。」

 

 

シグルス「どうするつもりだ?」

 

 

Sergeant「私が本物のアラクネだって、証拠のついでに2つ特技を

     見せてあげるわ。」

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

ヌイヌイ・・・ チクチク・・・ ヌイヌイ・・・

 

 

 

 

 

Sergeant「出来たわ。」

 

 

クリィム「・・・・・・。」ユラユラ

 

 

シグルス「・・・・・・。」ボーゼン

 

 

Sergeant「なによ。アラクネの糸で作ったハンモックと壁登りをしただけよ。」

 

 

シグルス「・・・・・・待ってくれ。脳の処理が追いつかない。」

 

 

Sergeant「そう。なら、もう寝た方が良いわね。

     寝不足と疲労は判断力を低下させる原因よ。

     これ以上 証拠を提示したところで、理解しきれないでしょうし・・・。」

 

 

シグルス「Sergeant司令。この後、君はどうするつもりだ?」

 

 

Sergeant「・・・そうね。もしも、シグルスの発言が嘘偽りなく、私の予測が

     的中しているようならば。私は、許されるなら新米司令官として

     ここで生活させてもらうわ。他に行く宛てもないしね。

     私はここに居ても良いかしら? シグルス。」

 

 

シグルス「・・・。本来こういった事は、私1人の独断で決める訳に行かないのだが

     問題が問題だからな。あいにくクリィムは気絶して寝てしまっている。

     ・・・良いだろう。Sergeant司令、君がココに居座ることを許可しよう。」

 

 

Sergeant「・・・ありがと。」

 

 

シグルス「しかし、もしもヘタな真似をしようと・・・。」

 

 

Sergeant「刺客・・・アイベックスでも、けしかけるつもり?」

 

 

シグルス「理解が早くて助かる。」

 

 

Sergeant「・・・。その事なんだけど・・・。

     他の刺客にしてもらうことは出来ないかしら? アイベックスだと・・・。」

 

 

シグルス「なんだ。役不足とでも言いたいのか?」

 

 

Sergeant「えぇ。正直に言うとね。でも彼は、スキルも技もあると思うわよ?

     でも全てが完璧過ぎるのよ。不自然なくらいに。一般人には上出来かも

     しれないけど、悪さをする2人を見てきた私から見ると・・・ね。」

 

 

シグルス「2人と言うと、~~と~~のことか?」

 

 

Sergeant「えぇ。あと~~っていう蜥蜴も・・・って、今紹介しなくてもいいわね・・・。

     とにかく刺客を送るなら、あの漆黒の仮面ぐらいが丁度良いわね。

     ものの言い方が、とても腹が立つけど 良い技術を持っているもの。

     刺客は彼が良いわ。」

 

 

シグルス「・・・検討しておこう。」

 

 

Sergeant「あ、それと。」

 

 

シグルス「まだ何かあるのか。」

 

 

Sergeant「えぇ。アイベックス、彼に休暇は取らせているかしら?」

 

 

シグルス「・・・・・・。」

 

 

Sergeant「重大なその・・・“特別任務”が無ければ無理をしてでも、

     休ませてあげて。あのままじゃ、いつか体を壊すか・・・

     任務に失敗するわよ。」

 

 

シグルス「・・・分かった。」

 

 

Sergeant「少なくとも、先人の言うことは聞いておいたほうが良いわよ。」

 

 

シグルス「先人・・・? Sergeant司令。君がか?」

 

 

Sergeant「えぇ、【人間歴】は短いけど。・・・私もそろそろ寝るわね。」

 

 

シグルス「・・・。何処で寝るつもりだ?」

 

 

Sergeant「クリィム司令の隣だけど?」ヌイヌイ・・・

 

 

シグルス「しれっ・・・! 君には自分の司令室があるだろう?」

 

 

Sergeant「・・・あのね。こんな格好で自室に戻れって言うの?

     確実に通報される容姿しているのよ? 私。それに司令室知らないし・・・。」

 

 

シグルス「・・・仕方がない・・・か。」

 

 

Sergeant「外の3人によろ・・・し・・・くね・・・Zzz・・・。」

 

 

シグルス「・・・・・・。

     ヴィネルワインは、また今度だな。さて、3人になんと説明すれば・・・――」

 

 

 

 

 

 

バタン・・・

 

 

 

 

 

 

Sergeant「・・・・・・。

     ここに居る時ぐらいは・・・今日のようにありのままの自分で生きてもいいわよね・・・。」

 

Sergeant「・・・おやすみ・・・。」Zzz・・・

 

 




【後書き】
ウチのSergeant司令は大体こんな感じです。
ゲーム内でもこんな感じです・・・。
だから、Sergeant司令を人間だと思っていた援軍の皆さん
彼女は人外だ。

人外の司令官など前代未聞。
流石のシグルス司令もタジタジになるはず。うん。大体そんな設定です。


【お知らせ】
司令官①話㊤にて、投稿時間は深夜2時。㊤を毎月1日目と㊦を15日目に投稿すると
予定しましたがこれを変更。来月からは、夜の22時か・22時20分に投稿時間を変更し
㊤は変わらず毎月1日目、㊦は8日目の上記の時間に変更します。
変更の理由として、名前を変えたことによるUAの変動と、早急に自分の書いた内容を振り返り
次の話などで矛盾が発生してないか早期発見するためです。

また、登場人物表などの作成も予定しており作成場所として司令官⓪話に更新という形で
投稿させていただきます。私の書いた某作品のように更新した後の目安として、+①など更新する
度に数が増えていく仕様にします。
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