メルファリア~第Ⅱの人生~ 作:Vermillion
シグルス「・・・・・・。もう朝か。朝食を食べにいかねなくては・・・。
・・・。蜘蛛型Sergeant司令は何処に行った?
「シグルス司令、おはようございます!」
シグルス「おはよう・・・Aセットで頼む。」
「はい。Aセットですね! Aセット1つ!!」
シグルス(ここにもSergeant司令は来てないのか・・・。)
「Aセット入りました~。」
Sergeant「はい。Aセットの海苔と味噌汁、煮付と卵ね。」
シグルス「あぁ、ありがとう。」
Sergeant「今、ご飯も装ってくるから待っていて。」
シグルス「あぁ。・・・・・・。・・・!?」
Sergeant「はい、ご飯よ。」ゴトッ
シグルス「Sergeant司令? 何をやっているんだ?」
Sergeant「え? 何って、配膳の手伝いだけど?」
シグルス「それは見れば分かる。私が言いたいのは、何故Sergeant司令が
配膳の白衣を着て厨房に立っているのかと言う話だ。」
Sergeant「え? なにか、まずかったかしら?」
シグルス「・・・・・・。」
Sergeant「あぁ、見ればわかると思うけど。あの姿は05:00には
戻っていたわ。直らなかったら、どうしようって思っていたところよ。」
シグルス「・・・・・・。」
Sergeant「朝から頭を抱え込むと、ご飯が不味くなるわよ。
さぁ、冷める前に食べた方が良いわ。」
シグルス「・・・君が新たな頭痛の種となりそうだ・・・。」
カジュアル「おはようございまぁふ・・・。Bセットで・・・。」
フォビドゥン「うにゃー・・・同じくBセット・・・。」
「Bセット、2つー!」
Sergeant「わかったわ。」
カジュアル「・・・・・・フォビドゥン・・・。なんか、厨房にSergeant司令が
見えるんだけど・・・。」
フォビドゥン「うにゃ~他人の空似じゃ~・・・Sergeant司令?!」
Sergeant「はい、Bセットのオカズ、二人分ね。
ってカジュアルとフォビドゥンじゃない。朝、早いのね。」
カジュアル「司令も十分お早いですよ。」
フォビドゥン「うにゃ~司令~こんなところでなにしてるの~?」
Sergeant「何も? 配膳の手伝いをしているだけよ。マストやアンソニア、
ワイバーンは居ないのかしら?」
カジュアル「あー、バカマストは まだ寝てます。」
フォビドゥン「アンソニアも・・・寝てるかな~?」
Sergeant「ワイバーンは?」
カジュアル「散歩に出かけると言ってました。
ちゃんと帰って来るとも、言ってましたよ。」
Sergeant「えぇ。そこは特に心配してないわ。大丈夫よ。
さぁ、冷める前に食べちゃって。」
2人「「はーい。」」
Sergeant「・・・男2人組は寝てるのね・・・。
よし、御結びでも持ってって、あげようかしら。
あ、フライパンとおたまを借りるわよ。」
ギュッギュッ
?????「いやっほー!! あれ? 今日は何かいつもとは違う匂いがするぞー?」
「えぇ。今日はお手伝いさんが来て手伝ってくれたからね。
何を食べる?」
?????「とりあえず、元気のAランチでー!!!」
「Aセットね。」
????「アルモニカ殿、今日も元気一杯ですな! 元気なのは良い事ですぞ!!」
アルモニカ「あ、プレート隊長! おはようございます!!
今日もムキムキしてますね!!」
プレート「ハッハッハッ! 筋肉、筋肉!!」
アルモニカ「筋肉! 筋肉!! 筋肉は裏切らない!!」
?????(はぅぅ・・・少なめのCセットって言えない・・・。
絶対に筋肉祭りに巻き込まれちゃぅ~・・・。)
[寮・宿舎]
マスト「ごぉぉぉおおおぉぉ・・・。」
アンソニア「ZzzzZzz・・・・・・。」
Sergeant「・・・。」ヌッ
ガン!! ガン!! ガン!! ガン!! ガン!!
マスト「うわっ!?」ガバッ
アンソニア「・・・なんスか・・・もうぅ・・・。」モゾモゾ
Sergeant「朝ご飯の時間よ。」
マスト「なんだ・・・司令か・・・ねーちゃんかと・・・?!」モゾモゾ
アンソニア「Sergeant司令!?」ガバッ
Sergeant「マスト、アンソニア。食堂に顔を出さないってどう言うこと?」
マスト「い、いやよ! 司令、これには深~い事情があるんだよ!」モソモソ
アンソニア「・・・!」コクコク
Sergeant「へぇ、深い事情ねぇ・・・。どんな事情?」
マスト「そ、それは・・・。アンソニアが知ってる。」
アンソニア「オレ?! オレっスか!!?」
Sergeant「アンソニア。どんな・深い・事情?」
アンソニア「・・・・・・ぐぬぬス。」
Sergeant「ちなみに今なら、本当は深い事情なんかないです、ごめんなさいって
言っても良いのよ?」
アンソニア「ホントは深い事情なんか無いっス!! ごめんなさい!!」
マスト「あ、アンソニア!!」
Sergeant「マスト? 事情、ゆーっくり聞こうかしら?」
マスト「・・・・・・ぁ。」
ゴメンナサーーーイ!!
カジュアル「今、バカマストの断末魔が・・・。」
フォビドゥン「うにゃ~・・・ 何も聞こえなかったよ~?」
Sergeant「いい? 2人とも、朝食は食べないと脳に血液が行かないくて
頭の回転が遅くなるの。訓練での判断力もそうだけど、
一番影響してくるのは、座学の記憶力。だから、朝食は取らないと
司令が許さないわよ。」
ワイバーン「・・・今、帰ったぞ。」
Sergeant「おかえり、朝食は?」
ワイバーン「必要ない。」
Sergeant「・・・。」
マスト「あっ・・・。」
アンソニア「説教、追加コースっスね。」
フォビドゥン「あ~。ワイバーンちゃんが司令の魔の手に・・・。」
カジュアル「気のせいだと思うわよ。」
Sergeant「・・・分かって貰えたかしら? 3人とも。」
アンソニア「ウッス。」
マスト「分かったよ。」
ワイバーン「分かった。」
Sergeant「それじゃ、朝食の御結びね。3人分。」
マスト「いただきまーす。」
ワイバーン「・・・・・・。」ムシャムシャ
アンソニア「・・・Sergeant司令。御結びと御握りの違いってなんスか?
知ってたりするんスか?」
Sergeant「いい着眼点ね。簡単よ。御結びは綺麗な三角形を作って握ること
御握りは、とにかく握って固めればいいの。その違いね。」
アンソニア「へぇー。司令って物知りなんスね~。」モグモグ
Sergeant「そんなことは無いわよ。私も知らないことは山ほどあるわ。
例えば・・・この後って何をしたらいいのかしら?」
マスト「基本的に出撃命令が出てなければ、訓練だな。
ワイバーンも新たに加わったことだし、訓練はしておいた方が良いぜ。」
Sergeant「訓練ね。頭の片隅に入れておくわ。」
アンソニア「そういえばっスけど、Sergeant司令、部隊長指名はしたんスか?」
Sergeant「部隊長指名・・・?」
アンソニア「その様子だとしてないみたいっスね。部隊長指名って言うのは、
戦場での指揮を執る人の事を指すっス。基本的にには、
Sergeant司令の指示通りに動くんスけど、時には兵士が独断で
動かなきゃならないって時も出てくるんっスよ。その時に
揉めないためのリーダーみたいなモノっスね。」
Sergeant「なるほど・・・ねぇ・・・。」
アンソニア「難しく考えない方がいいっスよ。
考え過ぎは、頭が余計に痛くなるだけっスから。」
Sergeant「でも安易には、選べなさそうよね・・・。」
アンソニア「そうっスね。Sergeant司令の代わりに指揮を執る人っスもんね。
簡単には決められないっス。」
Sergeant「あ、アンソニア、食べながら話しても良いのよ?
折角の白米が固まっちゃうわ。」
アンソニア「気遣いどもっス。」モグモグ
マスト「ま、こればっかりは全員で集まって決めるしかないな。
もしも出撃命令が無かったら、いつもの場所に全員集まると思うから
そこで部隊長を決めれば良いんじゃないか?」モグモグ
Sergeant「いつもの場所?」
マスト「あ、司令とワイバーンは知らないか。俺が一緒に連れて行ってやるよ。」
Sergeant「えぇ。一緒に。お願いするわね。」
ワイバーン「・・・・・・。」ムシャムシャ・・・
Sergeant「3個目食べる?」
ワイバーン「・・・食べる。」ムシャムシャ
Sergeant「・・・・・・♪」
アンソニア「あ、そういえば。コレ、Sergeant司令の司令室のドアノブに
垂れ下がってたっス。盗られたら、不味いものかと思ったので
保管しておいたっス。随分重い袋っスけど・・・。」
Sergeant「? 布袋・・・?!!」
アンソニア「な、なんスか!? トラップでも仕掛けられていたスか!!?」
Sergeant「い、いえ・・・ちょっと見覚えのある袋だから驚いただけよ・・・。
中身は・・・・・いったい何が・・・・・・?」
マスト「司令、俺にも中 みせてくれよ!」
Sergeant「えぇ、いいわよ。大したものは見たところ入ってなさそうだけど・・・。」
ガシャガシャ
マスト「なんだ? コレ? 棍棒?」
ワイバーン「何かの薬と鉄の塊が、ほとんどのようだな。あと、鉄パイプ。」
アンソニア「これは何スか? ブーメランか何かっスかね? ・・・重いっスけど。」
Sergeant「・・・・・・。・・・~~。」[メモ有]
ワイバーン「何か言ったか?」
Sergeant「・・・なんでもないわ。3人とも、私が袋の中身を見てもいいって言ったのだけど・・・。
見たかわりに お願いがあるんだけど、いいかしら?」
3人『・・・?』
Sergeant「特に出撃命令は無かったわ。」
マスト「おう。集合場所はこっちだぜ。」
ワイバーン「・・・・・・。」
Sergeant「えぇ。」
アンソニア「来たっスね!」
マスト「おう!!」
Sergeant「やっぱり、戦闘服と私服は違うわよねー。」
ワイバーン「・・・・・・・・・。」
Sergeant「あ、気にしないで・・・なんか、ごめんなさい。」
ワイバーン「元から気にしてない。」
4人『・・・・・・。』
Sergeant「あら? カジュアルとフォビは?」
マスト「ごめん。司令。
いつもなら、もう先に集まってるはずなんだけど・・・。」
アンソニア「二人が遅刻なんて珍しいっスね。」
ワイバーン「・・・・・・。」
Sergeant「・・・。円陣を組んで。」
マスト「え、エンジン?」
Sergeant「エンジンじゃなくて、円陣よ。丸く、こう・・・輪になれってコト。」
[円陣]
アンソニア「どうしたんスか? 司令。」
Sergeant「アンソニア、もっと声を落として・・・。
この会話、実は盗聴されているの。」コソコソ
マスト「盗聴・・・!?」コソコソ
Sergeant「えぇ、シグルスの手先ね。後ろの木の陰。」コソコソ
ワイバーン「・・・・・・。」チラッ
マスト「ワイバーン、何か居たか?」コソコソ
ワイバーン「何も見えなかった。」コソコソ
Sergeant「あぁ、また気配消しを使ってるのね・・・あのNINJA。」コソコソ
アイベックス「・・・・・・。」ササッ
Sergeant(でも私の探知能力、舐めないで欲しいわね。)
Sergeant「とにかく、このまま話すけど良いかしら?」コソコソ
3人『どうぞ(っス)。』コソコソ
Sergeant「あの秘密道具は緊急時に使えるようにしたいから
身内にも他言無用ね。マスト、ねーちゃんに〆られたら
私から、絶対に言うなって言われたって言いなさい。それで
通用しなかったら私の元まで来なさい。良いわね。」コソコソ
マスト「分かった。」コソコソ
Sergeant「2人も同じよ。
上官になんか言われたら、『Sergeantに聞いてください。
俺達は何も知らない』って言いなさい。もしも、仮面が襲ってきたら
『Sergeantに言いつけてやるー!!』って叫んで司令室に逃げ込んで。
途中で捕まったら『下腹部、鼻、横顎、鳩尾、脛、肘の内側』を
狙って殴打を繰り返して。案外、痛いわよ。」コソコソ
アンソニア「頑張るっス。」コソコソ
ワイバーン「しかし、実践となると難しくなるだろうな。」コソコソ
Sergeant「そこで、2人が到着するまでの訓練ね。
いきなりやってと言っても、無理でしょうから見本を見せるわね。」
3人『見本?』
Sergeant「アイベックス、実験台よろしく頼むわね。」[後ろ蹴り]メコリッ
アイベックス「」ゴフッ・・・
4人『あっ・・・。』
Sergeant「ア、アイベックス。ごめんなさい。悪気はなかったの。
もっと後ろにいると思って(棒) アイベェエックス。」ユサユサ
アイベックス「」
Sergeant「今のは下腹部への一撃。喰らった相手は社会的に死ぬ。
あと膀胱に尿が溜まってたりすると失禁するらしいわね。
アイベックスは・・・大丈夫。失禁してないわ。」モミモミ
ワイバーン「そういう問題ではないと思うぞ。」
アンソニア「Sergeant司令、身体柔らかいっスねー。キレーに体が曲がったと
思ったら、足がNINJAの腹部に・・・。くの字に飛んだっス。」
マスト「メコリって。メコリッって音が聞こえた・・・。」
Sergeant「とりあえず、アイベックスはここに置いてといて。」
ワイバーン「いや、治療室に運ぶだろ。」
アンソニア「とりあえず、治療室っスね。」
マスト「ねーちゃんたちには、言っとくよ。」
Sergeant「・・・。」ガシッ
[治療室→シグルス司令室→厨房→治療室→訓練場]
Sergeant「行ってきたわ。」
?????「マスター☆やっほー☆んゆー☆」
Sergeant「やっほー☆ んゆー☆ って、誰この子。」
アンソニア「・・・人、1人を軽く機能停止させたわりに、ノリが良いっスね。」
カジュアル「司令、昨日カジノで紹介を受けたらしいですよ。」
ハーミール「んゆゆー☆ 昨日紹介を受けたハーミールだよー☆ よろしくね☆」
Sergeant「Sergeantよ。最近司令になったばかりだけど、よろしく頼むわね。
ハーミール。・・・ハーミール?」
フォビドゥン「うにゃー・・・どうしたんですかぁ~司令~。」
Sergeant「ハーミール・・・ねぇ・・・・・・昔、聞いた事があるのよ。
なんだったかしら・・・。」
ハーミール「ゆっくり思い出すと良いよー☆ でも、あんまりゆっくりだと
日が暮れちゃうかも☆」
Sergeant「そうね。思い出したら、伝えることにするわ。」
ハーミール「んゆゆゆゆゆ~~☆」
Sergeant「さてと。
全員、集まった所で早速、訓練を開始したいところなんだけど・・・。」
カジュアル「司令、どうしたんですか?」
Sergeant「私、部隊長を決めるの忘れていたみたいなのよ。
と言うことで、各自自己紹介も含めて発言後、部隊長も決めさせて。
1番手は頂くわね。Sergeantよ。まだまだ新米司令官で不安な事が
多いけど、全力で貴方達をサポートできるように頑張るわ。よろしくね。」
マスト「俺はマスト! 前衛を務めるウォリアーだ。連続攻撃なら任せてくれ!!」
カジュアル「あ、あたしの番?! え、えっと・・・どうしよう。カジュアルです。
ソーサラーで、近中距離の連続攻撃が得意です。
・・・司令、こういうことをするなら事前に情報が欲しかったです。」
フォビドゥン「うにゃー フォビドゥンです~ ネコ耳風帽子可愛いでしょ~?
スカウトで中距離からの狙撃が専門です~。
今度、尻尾も付けようかと思ってま~す。」
アンソニア「オレっスね。アンソニアっス。セスタスで最初の2人と同じく
連続攻撃が得意っス。スカウト、ウォリアー、ソーサラーの
3すくみ関係が無いので、弱点に関係なく戦場に出れるのが
強みっス!! ただ、フェンサー相手だけは勘弁っスね。」
ワイバーン「ワタシもするのか? ・・・・・・・・・ワイバーンだ。
昨日までは山賊の頭をしていた。今はSergeantの元で戦う
ウォリアーだ。・・・・・・よろしくな。」
ハーミール「んゆー☆ ハーミールだよー☆ スカウトで最長遠距離から
攻撃できるんだー☆ マスター☆ 私を部隊長にすると、
明日にはマスターのメールボックスが パンパンだよ~☆」
Sergeant「・・・・・・。」
カジュアル「司令、どうしますか?」
Sergeant「・・・・・・。決めたわ。」
ワイバーン「・・・・・・。」
Sergeant「アンソニア、部隊長任せるわね。」
アンソニア「オ、オレっスか!?」
ハーミール「んゆゆゆゆ~~!!?」
Sergeant「ええ。3すくみって何かは分からないけど 少なくとも、
現状では弱点が無いんでしょ? なら、アンソニアしか居ないじゃない。」
マスト「そうだな。弱点が無いならアンソニアが現状では適任か。」
カジュアル「マストにしては素直ね。『いつもなら、俺が部隊長だー!』って騒ぐのに。」
マスト「ねーちゃん。俺がいつまでも子供だって思うなよ。
俺だって成長ぐらいするっての。」
フォビドゥン「うにゃー・・・しょうがないかもね~。」
ワイバーン「・・・・・・。」
Sergeant「さてと、訓練だけど6人居るから3vs3で模擬戦でもしましょうか。」
フォビドゥン「司令~チーム分けはどうするんですか~?」
Sergeant「大丈夫よ。考えてあるわ。呼んだ3人は右に来てくれるかしら。
アンソニア、マスト、フォビドゥン。」
アンソニア「ウッス。」
マスト「はーい。」
フォビドゥン「にゅふふふふ~。」
Sergeant「はい、このチームで模擬戦ね。」
カジュアル「司令、具体的にどう模擬戦をすれば・・・?
すみません。したことのない模擬戦方法なので。」
Sergeant「いつもはどうしていたの?」
カジュアル「いつもなら他の部隊の方とSergeant司令が分けたように
攻守に分かれて訓練をしていたんです。」
Sergeant「そうなの・・・わかったわ。
次回からはそうできるように手配しておくわね。」
マスト「まぁ、俺は司令のやりたいようにやればいいと思うけどなー。」
アンソニア「そうっスね・・・。他の部隊と訓練しても、オレ達じゃ
練習用の的になるのが精いっぱいスから・・・。」
Sergeant「練習の的?」
アンソニア「・・・気にしないで欲しいっス。」
Sergeant「攻守に分かれて行うわ。先にアンソニア隊が攻、ワイバーン隊が守よ。
復活はなし。クリスタルは1つ借りてきたから、それを使って。
それじゃ、始め!」
ハーミール「んゆ~☆ 準備おっけー☆ だよ~☆」
カジュアル「さぁ! マスト!! 何処からでも掛かってきなさい!!」
ワイバーン「・・・・・来い。」
フォビドゥン「にゅふふふ~ どうします~? 前から、ワイバーン、カジュアル、
ハーミールですけどー・・・。」
マスト「俺が突っ込んでも、ワイバーンに足止めされて ねーちゃんの魔法が
集中砲火するだけだな・・・。」
フォビドゥン「うにゃー・・・私が出たら、カジュアルは倒せても
ワイバーンにやられちゃいます~・・・。」
アンソニア「しょうがないっスね! オレが先陣を切ってワイバーンを倒すっス!
その後ろにフォビドゥンが来て、カジュアルを倒して欲しいっス!」
マスト「そして、俺が残ったハーミールを倒すのか。」
アンソニア「行くっスよ!!」
マスト「盛り上がって来たー!!」
フォビドゥン「にゅふふふふふ~ 狙い撃ちですよー。」
Sergeant(ちゃんと、自主的に考えて出撃しているわね・・・。いいじゃない。こっちは・・・。)
ワイバーン「・・・っ!!」
カジュアル「あわわわわわわわっ!!」
Sergeant(ダメね・・・。)
ハーミール「んゆー☆」
Sergeant(・・・・・・。)
ワイバーン「ぐっ・・・・・・。」シュン
カジュアル「まさか、アンソニアを壁にフォビドゥンがくるなんて・・・。」シュン
Sergeant「おかえりなさい。散々。だったわね。」
ワイバーン「・・・・・・あぁ。悔しいが。」
カジュアル「マストが先陣切って突っ込んでくると思ったのに・・・。」
Sergeant「つまり、思い込みで行動はダメって事よ。ちゃんと考えて
配置に付かないと。訓練で良かったわね。」
カジュアル「はい・・・。」
マスト「よっしゃー!! ハーミール! 覚悟ー!!」
ハーミール「狙って☆狙って☆・・・んゆー☆」ンユー☆
アンソニア「残念スけど、打ち消しさせてもらうっス!!」シュン
フォビドゥン「うにゃー!? 消えてないよー!!」シュン
マスト「えっ、ちょっと待――」シュン
ハーミール「んゆー☆ 勝ったよー☆」ピョン♪ピョン♪
Sergeant「・・・・・・。えっ。」
2人「「・・・・・・。」」ポカーン
ハーミール「んゆー☆ マスター☆ 褒めて、褒めて☆」
Sergeant「・・・。す、すごいわね・・・。」
ハーミール「にゅはははははははー☆」
Sergeant「こ、攻守交代!!」
[林の中]
アンソニア「・・・どうするっスか?」
フォビドゥン「うにゃー・・・攻撃が貫通するなんて初めて見たー・・・。」
マスト「どうしようもないだろ・・・。貫通するんだぜ?」
3人『はぁ・・・。』
Sergeant「ちょっと・・・。」
アンソニア「Sergeant司令・・・?」
Sergeant「戦う前から、なんで諦め全開なのよ・・・。訓練にならないわよ?」
マスト「そんなこと言ってもよー。司令。攻撃が貫通するんだぜ?」
フォビドゥン「うにゃー・・・どう対処をすれば、いいのか分からないですー・・・。」
Sergeant「・・・私に良い考えがあるわ。3人とも耳を貸しなさい・・・。」
コソコソコソ・・・
マスト「なるほど!! 流石、司令!」
アンソニア「参考になるっス!」
フォビドゥン「にゅふふふふ~ 勝てる気がしてきました~!」
Sergeant「頑張って!」
アンソニア「アンソニア隊、行くスよ!!」
3人『おっー!!』
[林への入り口]
カジュアル「司令!」
Sergeant「」ドキッ
カジュアル「マスト達、どうでした? やっぱり、気落ちしていましたか?」
Sergeant「・・・えぇ。気落ちどころか戦意喪失すら感じさせられる雰囲気だったわ。」
カジュアル「そうですか・・・。」
Sergeant「でも、訓練は訓練! 最後までやるわよ。それじゃ、始め!!」
ワイバーン「どうだった?」
カジュアル「気落ちどころか、戦意喪失って、司令が。」
ハーミール「んゆー☆ 今回も簡単に勝てそうだねー。」
ワイバーン「ならば、全員で仕掛けよう。気押しで勝てる。」
カジュアル「そうね。そうしましょう。最初からラッシュよ!」
ハーミール「んゆー☆ 楽しくなってきたねー☆」
Sergeant(・・・。面白くなってきたわ。)クスッ
カジュアル「って、本当に最終防衛線まで誰も居ないわ。」
ワイバーン「余裕だな。」
ハーミール「押し切って勝利だよー☆」
Sergeant(・・・今よ!)チラッ
マスト「合図だ!! オラァ!!」ザシュッ!
ハーミール「んゆゆゆゆー!?」シュン
ワイバーン「奇襲か!?」バッ
アンソニア「よそ見なんかしていても、大丈夫なんスかね!!」ゴンッ!
ワイバーン「くっ・・・また・・・。」シュン
カジュアル「司令! 戦意喪失しているんじゃ・・・。」
Sergeant「・・・。」ニッコリ
カジュアル「もしかして・・・司令も・・・!!」
フォビドゥン「カジュアル覚悟ー!!」ビィン!
カジュアル「」シュン
マスト「か・・・勝ったぁー!!」
アンソニア「やったっス!! 勝ったっスよー!!」
フォビドゥン「司令、流石です~!」
Sergeant「よく頑張ったわね。おめでとう!」
アンソニア「誰も欠けて無いっス!!
やっぱり、Sergeant司令は才能を秘めてるっスよ!」
Sergeant「それは無いわね。これでも結構、貴方達に危い橋を渡らせたのよ?
それを考えたら、私なんて まだまだよ・・・。」
フォビドゥン「でも、最終的に勝てたじゃないですか~。」
マスト「そうだぜ! 司令!!」
カジュアル「司令・・・。」
Sergeant「カジュアル、そんなに怖い顔をしないの。」
ワイバーン「お前はワタシ達を騙したのか?」
Sergeant「いい教訓になったでしょ?」
ハーミール「マスター・・・。」
Sergeant「力の『過信』は『慢心』を生み出すわ。分かった?」
ハーミール「んゆー☆」
Sergeant「さてと、1:1で引き分けね。それで3回目だけど――」
マスト「あー・・・腹減ったなー。」ボソッ
Sergeant「・・・!」ピクッ
フォビドゥン「うにゃー・・・でも、そう言われてみれば もうじきお昼ですよ~。
ほら~太陽がもうあんな位置に~・・・。」
カジュアル「マスト、フォビドゥン!! ご、ごめんなさい司令!」
Sergeant「いいのよ。カジュアル。育ち盛りなのね・・・。
・・・それじゃ、一旦休憩をはさんで昼ご飯にする?」ゴソゴソ
マスト「え、マジで!?」
フォビドゥン「やったー!!」
アンソニア「Sergeant司令? 何、してるんスか?」
Sergeant「アイベックスを治療室に連れて行った時、ついでに厨房も寄ったのよ。
そうしたら、朝食用のパンが余ったらしくてね?」
ワイバーン「まさか・・・。」
Sergeant「そのまさかよ。はい、サンドウィッチ。」
ハーミール「んゆゆゆゆー☆ マスター☆」
カジュアル「・・・。司令。本当に色々と凄すぎます・・・。」
マスト「俺、コレ!!」
カジュアル「こら! マスト!! すみません司令。また、あたしの弟が・・・。」
Sergeant「いいのよ。まだ、他にも種類があるから食べて。」
ワイバーン「・・・!」ムシャムシャムシャ!
ハーミール「んゆー☆ みんなで、ピクニックに来たみたいー☆」モグモグモグ
フォビドゥン「司令~。水とかって~・・・」ゴックン
Sergeant「紅茶ならあるけど・・・。水は持ってこなかったわね。」
カジュアル「紅茶があるんですか?!」
Sergeant「えぇ。シグルスの司令室に行った時にもらったのよ。
それを厨房でお湯に浸して・・・。訓練後に熱いのは嫌だろうから
できた後、冷水で冷やしたのだけど・・・。」
カジュアル「・・・・・・。」ボーゼン
フォビドゥン「頂いても良いですか~?」
Sergeant「えぇ。もちろん。紅茶でも良いならね。」
アンソニア「美味すぎるっス!!!」モグモグモグモグ!
[別の訓練所]
アルモニカ「・・・クンクン・・・。プレート隊長!」
プレート「どうかしましたかな? アルモニカ殿?」
アルモニカ「ちょっと、向こうの森から良い匂いがするので行ってきますね!!
プレート隊長は先に帰っていて下さい!!」
プレート「では、我はロイ殿と食べさせあい・・・・
ではなく、一緒に昼食を取ってきますぞー。」
アルモニカ「さぁ、インティゴ殿も一緒にレッツゴーです!」
インティゴ「はぅぅ~。私もですかぁ~?」
アルモニカ「そうだ! ただ行くのではなく お互いの体力をつけるために
競争しましょう! われながらに名案です! 行きますよ!! よーいドンッ!!」
インティゴ「待ってよぉ~! モニカちゃ~ん・・・。」
マスト「ゲップ・・・もう・・・もう限界だ・・・。」
フォビドゥン「司令~・・・作り過ぎです~・・・。」
アンソニア「でも、様々な味わいで美味しかったっス!! また、時間があれば
作って欲しいっス!」
ハーミール「んゆー☆ もう、お腹いっぱいー☆」
Sergeant「カジュアルとワイバーンは?」
カジュアル「司令、無理です。入りません。」
ワイバーン「ワタシもだ・・・。だが、是非また今度 食べたい。」
Sergeant「・・・。私も もう食べられないし、流石に捨てるのは・・・。」
アルモニカ「ちょぉーっと、待ったぁー!!」ズザザザザザーーーッ
全員『・・・!?』
アルモニカ「呼ばれてないけど、現れる!! 呼ばれたら呼ばれたで現るる!!
アルモニカ、ただいま参上しました!!」
Sergeant「え、えぇ・・・。」
アルモニカ「こちら側から、美味しそうな香りがしたので参上したのですが・・・
匂いの発生源はどこですかね・・・?」クンクン
Sergeant「美味しそうな香り? これのコトかしら?」
アルモニカ「ふぉぉおおおぉおおおおお!? な、なんなんですか?!
この三角の形をした、パンはぁぁぁあ!!?」
Sergeant「え・・・何って・・・・・・サンドウィッチだけど・・・。」
アルモニカ「サンド・・・・ウィチ・・。」ゴクリ・・・
Sergeant「あ、良かったら食べる? 私の隊の残り物だけど・・・。」
アルモニカ「いいんですか!!?」
Sergeant「えぇ。捨てるには勿体ないし、夜まで持ってたら腐っちゃうから。」
アルモニカ「では、遠慮なく! いただきます!!」パクッ モグモグモグ
ハーミール「んゆー☆ 凄い勢いで無くなるよー☆」
アルモニカ「うまっ! 美味いですねー!! コレ!! 何を使っているんですか?!!」
Sergeant「何って・・・朝の残り物のパンと、残り物のオカズかしら?」
アルモニカ「下手したら、食堂のランチより美味しいですよ!!」
マスト「あ、それはあるかもな。
今年は良いとして、去年の食堂は酷かったもんなー。」
フォビドゥン「そうですねー・・・思い出したくない味でしたー・・・。」
Sergeant「そうなの? まぁ、褒めてもらえると嬉しいわね。」
インティゴ「ひぃ・・・ふぅ・・・はぅ~。やっと追いついた~。」
アルモニカ「あっ! インティゴ殿、遅いですよ? もう殆ど食べてしまいました!」
インティゴ「えぇ~・・・そんな~・・・。」
アルモニカ「でも、安心してください! わたしはプレート隊長のように、
鬼ではありませんから!! ちゃんと、インティゴ殿の分もありますよ!!」
ワイバーン「まるで自分の物のように言うな・・・。」
インティゴ「本当~?」
アルモニカ「えぇ、本当です! わたしは嘘を付きませんからね!!」
Sergeant「走って来たの?
なら先にお茶を飲んでから、ゆっくり食べた方がいいわね。はい。」
インティゴ「ありがとうございます~・・・。あ、美味しい・・・。」
Sergeant「シグルスの所の紅茶よ。」
インティゴ「シグルス司令の紅茶ですかぁ・・・?」
Sergeant「えぇ。大丈夫。別に盗品とかじゃないわ。」
アンソニア「もし盗品だったら、オレ達も同罪ってことになるっスね・・・。」
インティゴ「あ、わたし、インティゴって言います・・・。」
Sergeant「Sergeantよ。よろしくね。」
アルモニカ「Sergeant!? もしや、模擬戦もなしに
初陣で山賊を皆殺しにした鬼軍曹Sergeant隊長ですか・・・!?」
インティゴ「はぅっ!? 皆殺し??!!」
Sergeant「・・・確かに撃退はしたけど、皆殺しにはしてないわよ?
噂が勝手に、背びれ尾ひれをつけて独り歩きしているみたいね・・・。」
ワイバーン「・・・・・・。」
アルモニカ「こ、これは、し、失礼しましたぁーーっ!!
鬼軍曹Sergeant隊長と知らず、色々とご無礼を・・・!!」
Sergeant「あの・・・アルモニカちゃん・・・?」
アルモニカ「はい! わたしのことは、普通にアルモニカでも、モニカちゃんでもいいです!
鬼軍曹Sergeant隊長殿!!」
Sergeant「もしも、本当に失礼なことをしたと思うなら『隊長と鬼』を付けないで
貰えるかしら・・・。あと、軍曹とSergeantは文法的に――」
アルモニカ「はい! 分かりました!! 軍曹殿!!」
Sergeant「・・・・・・。」
アルモニカ「あっ、そろそろ訓練の時間なので戻りますね!!
インティゴ殿も行きますよ!!」
インティゴ「えぇ~? まだ、紅茶しか飲んでないよぉ・・・。」
Sergeant「なら、そのまま持っていきなさい。」
インティゴ「いいんですか・・・?」
Sergeant「えぇ。いいわよ。」
インティゴ「はぅぅ~。ありがとうございます~。」
Sergeant「・・・・・・。」
アンソニア「台風のような人たちだったっスね。Sergeant司令。」
Sergeant「・・・・ぃ。」ブツブツブツ
カジュアル「司令?」
Sergeant「私・・~~・・れない。・・~~・・・よう・・・強・・。」ブツブツブツ
ハーミール「マスター☆? だいじょーぶ?☆」
Sergeant「・・・えっ? あ・・・。何かしら?」
ワイバーン「・・・・・・。普通の・・・・・・状態では、ないな。」
マスト「司令! 今日はもう休んだらどうだ?
昨日の今日でまだ疲れてるんだよ! なっ?!」
Sergeant「えっ・・・えぇ・・・でも・・・午後の訓練は・・・。」
フォビドゥン「にゅふふふふ~。
心配しなくても、各自でちゃんとやりますよ~。」
Sergeant「そ、そう・・・? な、なんか、心配かけさせているみたいね・・・。
ごめんなさい・・・。」
マスト「司令! 司令が謝る必要はないって!
俺達の計らいをそのまま受け取ってくれよな!!」
Sergeant「・・・。それじゃ、怪我には気を付けて訓練するのよ?」
アンソニア「大丈夫っスよ! 部隊長に任せて欲しいっス!!」
Sergeant「・・・・・・。」
カジュアル「・・・行ったわ。マストにしては機転が利いたわね。
でも計らいって言葉は、目上の人が目下に使う言葉よ。」
マスト「とっさの言葉だったから、あれしか無かったんだよ。」
ワイバーン「で・・・・・・聞いたか?」
アンソニア「・・・強い・・・とかスか?」
カジュアル「なれない・・・って言葉も聞こえたわ・・・。」
フォビドゥン「あと発音の出来ない単語も聞こえたよ~・・・。」
5人『・・・・・・。』
ハーミール「んゆー☆マスターには、マスターなりの悩みがあるんだよ☆
マスターから、打ち明けてくれるまで☆ 待ってよー☆」
カジュアル「そうね・・・。そうしましょう。
それじゃ、この話は終わりにしてアンソニア指揮をお願い。」
マスト「えー。本気で午後も訓練やるのかよー。」
カジュアル「マスト、司令に各自でやるって言ったんだからやらないと。」
アンソニア「そうっスよ! それじゃ、午前中 学んだ事を思い出して
3:3に分かれて模擬戦っス! 怪我の無いようにやるっスよー!」
ハーミール「んゆー☆」
[シグルスの司令室]
Sergeant「はぁ・・・・・・。」
シグルス「Sergeant司令。どうして、君は私の部屋へ来る?」
Sergeant「自室(司令室)は落ち着かなくって・・・ね。アイベックスの意識は戻った?」
シグルス「・・・あぁ。Sergeant司令の背後に近づいた辺りから、
記憶がないようだが・・・な。」
Sergeant「・・・そう。この果実、1つ貰っても良いかしら?」
シグルス「・・・あぁ。」
Sergeant「・・・あぁ・・・。」ムキムキムキ・・・
シグルス「皮を地面に落とさないで貰えるか?」
Sergeant「分かってるわよ・・・。」ムキムキムキ・・・
シグルス「・・・・・・。」
Sergeant「シグルス・・・ここの皿。借りるわね・・・。」
シグルス「・・・あぁ。」
Sergeant「・・・・・・。」ムキムキムキ・・・
シグルス「・・・Sergeant司令。午後の訓練は?」
Sergeant「自習・・・よ。シグルス。1匹あげるわ。」
シグルス「・・・・・・。これはなんだ?」
Sergeant「林檎兎・・・。アイベックスは治療室よね?
届けてくるわね・・・・・。」バタン・・・
シグルス「・・・・・・。リンゴウサギ・・・。」
クリィム「シグルスー。」バタン
シグルス「・・・今度は、クリィムか。なにか用か?」
クリィム「Sergeant司令のことでちょっと・・・。・・・なにコレ?」
シグルス「Sergeant司令が、そこにある果実から作り出した。
リンゴウサギ・・・と。」
クリィム「食べられるの?」
シグルス「・・・恐らく。」
クリィム「・・・初めて見た・・・。」
シグルス「・・・・・・・・・・私もだ。」
[治療室]
Sergeant「アイベックス・・・居る・・・?」
アイベックス「・・・・・・。」
Sergeant「午前中はごめんなさいね。蹴り飛ばしたりなんかして・・・。」
アイベックス「・・・・・・。」
Sergeant「シグルスが、もう起きているって言っていたのだけど・・・。寝てるのかしら?」
アイベックス「・・・・・・。」
Sergeant「・・・書き置きしておきましょ。」サラサラサラ・・・
アイベックス「・・・・・・。」
Sergeant「これ、林檎兎ね・・・。ホントは6匹いたんだけど・・・。はぁ・・・。」
アイベックス「・・・・・・。」
Sergeant「そう・・・最初は6人・・・居た・・・・・・。」バタン
アイベックス「・・・・・・。」ムクッ
アイベックス「リンゴウサギ・・・ねぇ・・・。」
アイベックス「初めて見るな。・・・美味いのか? 」パクッ・・・
アイベックス「・・・・・・っ!!!」シャクシャクシャク
[シグルスの司令室]
Sergeant「ただいま・・・。」バタン
シグルス「・・・!」
クリィム「・・・!」
Sergeant「・・・そう。最初は6人・・・。6人確かに居たのよ・・・。」グデー
クリィム「Ser――」
Sergeant「クリィム司令・・・。私がアラクネだって証拠・・・②。今夜ここで
公開するのだけど・・・見るかしら?」クルッ
クリィム「う、うん。も、もう、十分かな。」
Sergeant「シグルスは? もちろん。見るのよね・・・?」ジー
シグルス「あ、あぁ・・・。あぁ・・・。」
Sergeant「・・・・・・あぁ・・・。みんなの夕飯の支度・・・してくるわ・・・。」フラッ・・・
シグルス「・・・・・・。」
クリィム「・・・目が虚ろだったね。」
[厨房→シグルスの司令室]
Sergeant「あぁ・・・。」グデー
シグルス「・・・・・・。」
Sergeant「ジュウカラは・・・?」
シグルス「“特殊任務”に出ている。」
Sergeant「そう・・・。さみしいわね・・・。」
シグルス「・・・!?」
Sergeant「無事に帰ってくるといいけど・・・。」
シグルス「Sergeant司令? ジュウカラとは・・・。」
Sergeant「あ、今日のデザートには林檎兎が出るわよ。」
シグルス「・・・作ったのか。」
Sergeant「えぇ。みんな喜んでくれると良いわね。」
シグルス「・・・。あの後、クリィムがSergeant司令の真似をして
私の司令室が果実の皮で溢れた。」
Sergeant「あらあら・・・。」クスッ
シグルス「笑い事ではないぞ。その剥いた果実を誰が、全て食べたと思う?」
Sergeant「シグルス?」
シグルス「・・・おかげで、書類がノルマの半分も終わらなかった。
本当に胃痛になりそうだ・・・。」
Sergeant「その時は、治療薬を処方してあげるわよ・・・。」
シグルス「私としては、そうなる前に君が気を利かせて欲しいのだが。」
Sergeant「大変身はどうする? やめておく?」
シグルス「あぁ。やめてもらえるか?」
Sergeant「わかったわ。・・・それじゃ、おやすみ。」
シグルス「あぁ。」
[自室への通路]
Sergeant「・・・・・あっ。」
アンソニア「あっ。」
Sergeant「・・・訓練、お疲れさま。」
アンソニア「・・・・・・。」ジトー
Sergeant「な、何?」
アンソニア「Sergeant司令、ちゃんと休んだスか?」
Sergeant「・・・休んだわよ。」
アンソニア「ホントっスか? 本当は、食堂の厨房に立ったんじゃないスか?」
Sergeant「・・・・・・。」
アンソニア「・・・Sergeant司令。みんな、大喜びでしたっスよ。
美味しい夕飯に可愛らしいデザートまで付いて・・・。」
Sergeant「・・・!」
アンソニア「でも。Sergeant司令、少し、自分の体も大切にして欲しいっス。
ロイに聞けば、昨夜は日付が変わってもシグルス司令の部屋で
朝まで、なにかをしていたそうじゃないっスか。」
Sergeant「・・・。」
アンソニア「初日から、少し体を酷使しすぎたんスよ。頼みますから、
少し休んで下さい。これは、俺だけじゃなくて同じ部隊全員からの
意見っス。」
Sergeant「・・・・・・。みんなから?」
アンソニア「そうっス。みんな、司令のことが心配なんスよ・・・。
マストなんか、初日の朝から司令に小石を頭部に当てて・・・。」
Sergeant「・・・ふふふっ。」
アンソニア「笑い事じゃないっス! とにかく!! 今日はもう休んで下さい!
書類とかあるなら、俺等でやるっスから!!」
Sergeant「はいはい。分かったわ。ちゃんと、休むわよ。・・・それで。」
アンソニア「・・・?」
Sergeant「林檎兎は美味しかった?」ドヤッ
アンソニア「・・・! ・・・・!! サーヴァントしれぇぇぇええええい!!」
Sergeant「ふふふふふふふふふっ。」
[寮・宿舎]
カジュアル「どうだった?」
アンソニア「やっぱり、厨房に立ってリンゴウサギ作ったらしいっス。」
ワイバーン「・・・・・・だろうな。あんなものは初めて見た・・・。」
マスト「しかし、あのリンゴウサギ甘くて美味かったよな!!」
カジュアル「マスト!」
マスト「でも、美味かったろ?」
カジュアル「・・・・・・。」コクン
ハーミール「んゆー☆」