メルファリア~第Ⅱの人生~ 作:Vermillion
[最前線]
マスト「ファントマ! 放ってくれ!!」
ファントマ「・・・。・・・!」バシュッ
ワイバーン「敵を集めたぞ。『ショクエンスイ』を当てろ。」
カジュアル「ほら、ほらほらっ!!」バシャッ! バシャッ!!
アンソニア「次の波が来るっスよ!!」
インティゴ「はぅぅ・・・『しょくえんすい』間に合うかなぁ・・・。」マゼマゼ・・・
フォビドゥン「にゅふふふふふふふ~! 近づけさせませんよ~。」ビィン
[密林地帯]
シュバルツ「・・・圧倒的ね。」
Sergeant「全部、シュバルツとファントマのおかげよ。
まさか・・・ここまで感電作戦が上手く行くとは思わなかったわ・・・。」
シュバルツ「えぇ。私もファントマの雷魔法が役に立つとは思わなかったわ・・・。」
Sergeant「・・・。」
シュバルツ「・・・。」
Sergeant「ねぇ。」
シュバルツ「なにかしら?」
Sergeant「クリスタルって、壊して欠片を集める訳じゃないのね・・・。」
シュバルツ「えぇ。正直、最初は何をしているのか目を疑ったわ。」
Sergeant「・・・。」
シュバルツ「・・・。敵も いい加減学んだようね。集団になるのは危険だと。」
Sergeant「えぇ。でも 少なくなった兵士が、今更個別になったところで
あまり意味はなさないわ。むしろ、ただのスカウト隊の的よ。」
シュバルツ「・・・本当に圧倒的ね・・・。作戦を編み出した、あなたが怖いわ・・・。」
Sergeant「えぇ・・・。私も順調にここまで行くと逆に怖いわ。ホントに。」
シュバルツ「・・・・・・想定外なの?」
Sergeant「えぇ・・・。」
シュバルツ「・・・。」
Sergeant「・・・。」ピクッ
シュバルツ「・・・? どうかしたかしら?」
Sergeant「・・・。」ジッ・・・
シュバルツ「・・・なに?」
Sergeant「・・・。」ジー
シュバルツ「だから、何よ?」
―ガサガサガサ・・・キィッ――
シュバルツ「Sergeant?」
Sergeant「・・・! シュバルツ!」ガシッ グイッ!!
シュバルツ「・・・っ!!」ヨロッ
トスッ・・・!
シュバルツ「・・・矢!?」
Sergeant「・・・誰? 隠れていないで出てきなさい。」
インペリアル「・・・・・・。」スッ
ササッ ササッ・・・
シュバルツ「奇襲部――!?」
Sergeant「静かに。・・・シュバルツ、下がって。」ボソッ
シュバルツ「・・・・・・。」ジリッ
インペリアル「・・・・・・。」
Sergeant「貴方たち、軍の人?」
インペリアル「・・・そう。」
Sergeant「なら、話は早いわね。私達、この辺の木苺を取りに来た
近くの村に住んでいる住人なのだけど・・・。」
シュバルツ「・・・Sergeant。」
Sergeant「大丈夫よ。話せばわかってもらえるわ。お姉ちゃん。」
シュバルツ「お姉っ。」
インペリアル「・・・・・・。」
Sergeant「木苺を積んでいるうちに なんだか大通りで戦闘が始まったのよ。
それで帰れなくなっていたところなの・・・。私達どうすればいいのかしら?」
シュバルツ「・・・。」コクコクコクッ
武装兵「・・・・・・どうしますか? インペリアル様・・・民間人のようですが・・・。
見逃しますか・・・?」
インペリアル「・・・。・・・命令は・・・絶対。」スッ
武装兵「了解しました。」キリキリキリッ
シュバルツ「Ser、Sergeant・・・。」
Sergeant「・・・。合図したら、そこの木の陰に隠れて第一射をやり過ごすわ。
終わったら、大通りまで逃げて味方と合流するわよ。」ボソッ
シュバルツ「えぇ・・・。」
武装兵「悪く思うなよ・・・これも命令だ。」ビィン!
Sergeant「こっちよ!!」ササッ
トストストストスッ!!
Sergeant「走って!!」ダッ
シュバルツ「・・・っ!」ダッ
インペリアル「・・・追撃。」
武装兵「了解です。」キィッ
ビュンッ! ビュンッ!!
シュバルツ「Sergeant!!」
Sergeant「振り返らな・・・っ!!」ドスッ
シュバルツ「Sergeant!」ピタッ
Sergeant「痛・・・っ。」
武装兵「よし! 一匹!!」
武装兵「足に当たったぞ!!」
シュバルツ「今、戻るわ!」クルッ
Sergeant「シュバルツ! そのまま走り抜けて!! 私はいい!」ガチャッ・・・カシャカシャ・・・
シュバルツ「ダメよ! 一緒に・・・!」
Sergeant「いいから! このままだと、私の部隊が危険に晒されることになるわ!!
それは避けたいの! だから、攻撃しないで早く行って・・・行って!!」
シュバルツ「・・・。・・・ごめんなさい。」ダッ
Sergeant「・・・いいのよ。・・・。第二の人生も・・・中々、悪くなかったわね。
死んだら人間化は解けるのかしら・・・。」
武装兵「チィッ! 1匹、逃がした!!」
武装兵「インペリアル様、動けなくなった民間人の方はどうしますか?」
インペリアル「・・・私が・・・やる。」スタスタスタ
武装兵「了解しました。」
インペリアル「・・・。」スッ
Sergeant「・・・。ふふふ・・ふふふふふっ・・・・はははははっ。」クルッ
武装兵「何が可笑しい?」
Sergeant「いえ? ただ単に、私の演技も捨てたものじゃないと思っただけよ。」
武装兵「お前・・・。」
Sergeant「そう。私は民間人じゃない。あははははっ! 演技も見抜けないなんて
まだまだ未熟部隊ね。」
武装兵「と言うことは・・・。クソッ!!」
インペリアル「・・・・・・。」
Sergeant「ねぇ、そこの・・・無表情の貴方。
最後に冥土の土産として教えて貰えないかしら?」
インペリアル「・・・なにを・・・?」
Sergeant「この未熟部隊の指揮者を教えて欲しいのだけど。」
インペリアル「・・・・・・私。」
Sergeant「そう。名前は?」
インペリアル「・・・インペリアル。」
Sergeant「・・・私はSergeantよ。」
インペリアル「・・・・・・。」
Sergeant「ところで・・・インペリアル、貴方は『銃』を知っているかしら?」
インペリアル「・・・銃・・・?」
Sergeant「えぇ。コレのことだけど。」ジャキッ
武装兵「っ! インペリアル様・・・!」
Sergeant「動かないで。
次、動いたら引き金を引いて貴方たちの指揮官を殺るわよ。」
武装兵「・・・ハッタ――」
ズドン!!
武装兵「うぐぁっ――。」ドサッ
Sergeant「脅しじゃない。次は本当に指揮官を殺るわ。」ジャキッ
武装兵「痛い・・・!! 痛ぃぃいいいぃい!!」ゴロゴロゴロ・・・
インペリアル「・・・。」ゾクッ
Sergeant「私、こう見えて寂しがり屋なのよ。だから、ひとりで死ぬのは嫌なの。
だから、インペリアル・・・一緒に死んでくれないかしら?」
インペリアル「・・・。」ジリッ
Sergeant「大丈夫よ。急所を射抜けば一発で死ねるわ。
そこに転がった兵士のように下腹部なんか狙わないから安心しなさい。」
インペリアル「・・・。」ジリッ・・・ジリッ・・・
Sergeant「逃げるつもり? 何処に逃げてもいいのよ。
何処に行こうとも、この距離なら貴方を確実に殺せるのだから。
例え障害物が多い密林の中でもね。」ニッコリ
インペリアル「・・・・・・っ。」
Sergeant「・・・・・・私の場合、腕を射抜かなかったことを・・・
せいぜい・・・あの世で、後悔するのね。」グッ
ササッ
Sergeant「・・・!!」ピクッ
ザシュッ
メキメキメキメキッ
武装兵「・・・! 木が倒れるぞ!! 逃げろ!」
武装兵「あ゙ぁぁあぁぁぁぁ――」グシャッ
武装兵「・・・! 兄さん!!」
Sergeant「・・・!」
武装兵「インペリアル様! こちらへ!!」
インペリアル「・・・・・・!」
Sergeant「・・・逃がさないわよ!!」ズドン!
武装兵「アパッ―――」ビシャッ
Sergeant「・・・くっ・・・。外した・・・。
~~が見たら・・・・クソ
アイベックス「・・・・・・。」ササッ
Sergeant「・・・なるほど・・・木を切り倒したのは・・・・・・貴方だったの・・・ね。」
アイベックス「・・・。」ヨイショッ
Sergeant「背負ってくれるの・・・? ありがとう。・・・助かったわ。」
[夜]
[シグルスのテント]
シグルス「Sergeant司令。」
Sergeant「・・・えぇ。」
シグルス「私が言いたいことは分かるな?」
Sergeant「・・・。上官命令を無視したわ。」
シグルス「その通りだ。私は司令室でなんと伝えた?」
Sergeant「『戦場に紛れて敵に一撃を入れるような、無謀な真似はするな』。」
シグルス「そうだ。では何故、戦場に出た?」
Sergeant「・・・それは。」
クリィム「・・・シ、シグルス。も、もう良いんじゃないかな?
今回はSergeant司令の作戦のおかげで、大勝利して残りは
砦攻略だけになったんだし・・・。」
シグルス「クリィムは口を挿まないで貰えるか。これは私とSergeant司令の問題だ。」
クリィム「・・・・・・。」
Sergeant「・・・。」
シグルス「Sergeant司令。」
Sergeant「・・・出る必要があったから、出た・・・それだけよ。」
シグルス「上官命令を破ってもか?」
Sergeant「えぇ。上官命令を破ってでも・・・ね。」
シグルス「・・・そうか。」
Sergeant「・・・そうよ。」
シグルス「だが、その上官命令を破った結果どうだ?
君は怪我を負い、大勢の人間に心配をかけさせたのだぞ?」
Sergeant「私はそう思わないわ。確かに、私は怪我を負った。
けど、あの場所に居なかったら部隊は奇襲を受けて痛手を負っていた。
大勢の怪我と大勢の心配、どちらの方が良かったのかしらね?」
シグルス「・・・。」ピクッ
Sergeant「・・・。」ジッ
クリィム「・・・。」ブルルッ
シグルス「・・・現在、カセドリア連合王国の兵士は多いが圧倒的な司令官不足だ。
Sergeant司令・・・言いたいことは分かるな?」
Sergeant「えぇ。だけど、私は彼等を、仲間を・・・見捨てることが出来るほど薄情な
魔物ではないわ。つまり、シグルスはこう言いたいのよね?
『君の代わりは居ないが、君の部隊兵士の代わりはいくらでも居る』と。」
シグルス「・・・辛いだろうが、それが現実だ。」
Sergeant「えぇ。それが現実ね。同意するわ。
でも、だからと言って、黙って見逃すような現実ではないわ。」
シグルス「・・・・・・。」
Sergeant「・・・・・・。」
シグルス「・・・・・・。」
Sergeant「・・・・・・。」
シグルス「・・・Sergeant司令。君が次の作戦に参加することを許可しない。
大人しく暫くココで頭を冷やせ。砦攻略は私とクリィムで行う。」
Sergeant「・・・わかったわ。2人で攻略すればいいんじゃない?」
シグルス「勿論だ。だが君の兵士は私が指揮を執らせてもらう。」
Sergeant「・・・!! ちょっと。」スクッ
シグルス「なんだ?」
Sergeant「それは許さないわ。彼等は私の――」バッ
シグルス「Sergeant司令。私に対して、今の君に発言権があると思っているのか?」
Sergeant「・・・・・・ッ。」ビキッ
シグルス「大人しく座っていろ。
いくら私達と身体の構造が違えども、傷が余計悪化するぞ。」
Sergeant「・・・。」スッ・・
シグルス「・・・それでいい。ではクリィ――」
Sergeant「・・・シグルス。」ボソ・・・
シグルス「・・・まだ何か・・・・・・・・・ッ!」ゾワッ
Sergeant「私の仲間を・・・一人でも戦死させてみなさい・・・。
その時は貴方を庇う人間諸共・・・惨たらしく皆殺しにしてやる・・・。」ギロッ
シグルス「・・・・・・っ。」ゾッ
クリィム「・・・。」ガクガクガク
Sergeant「わかったわね。」ギッ
シグルス「・・・善処はしよう。」サッ
Sergeant「・・・。朝の言葉がそのまま帰ってきたわね・・・。クリィム司令。」
クリィム「な、何かな・・・。」ガクガクガク
Sergeant「・・・私の仲間のこと・・・よろしく頼むわね・・・。」ガックリ・・・
クリィム「・・・うん、うん! わかったよ。」
Sergeant「はぁ・・・。」シュン・・・
[外]
クリィム「シグルス・・・。」
シグルス「・・・・・・。Sergeant司令を軽く脅すつもりだったのだが・・・。」
クリィム「・・・尋常じゃない殺気だったね・・・。」
シグルス「・・・あぁ。」
クリィム「それで、どうするの? 本当にSergeant司令の部隊を使う気なの・・・?」
シグルス「言っただろう。彼女を軽く脅すつもりだったと・・・。」
クリィム「逆効果だったね。」
シグルス「・・・あぁ。エンジニア、Sergeant司令の警備、監視を任せるぞ。」
エンジニア「はっ! 承知しました!!」
[シグルスのテント]
Sergeant「・・・。シュバルツ達、どうしているのかしら・・・。」
Sergeant「作戦は成功したらしいけど・・・。・・・。」
Sergeant「・・・・・・。」
Sergeant「誰も・・・欠けていないわよね‥‥。」
Sergeant「・・・少し~~の気持ちがわかった気がするわ・・・。
だから、いつも1人で無茶をするのね・・・。」
Sergeant「・・・。」
Sergeant「・・・そういえば・・・この銃・・・・・・。発砲した時、熱を感じなかったわね。
・・・アドレナリンが分泌されて、熱さを感じなかったのかしら?」
Sergeant「・・・。」
Sergeant「大丈夫よ。大丈夫・・・。シグルスだけじゃなくて、クリィム司令もいる。
誰も欠けないで帰って来るわ・・・大丈夫よ・・・。」
Sergeant「・・・大丈夫。・・・大丈夫。
生きて帰ってくる・・・絶対、生きて帰ってくる・・・。」ガクガクガク
Sergeant「誰も欠けない・・・大丈夫・・・大丈夫・・・。大・・・丈夫。」ガクガクガク
Sergeant「ベテランが2人もいるのよ・・・大丈夫・・・。大丈夫・・・。」グスッ
Sergeant「・・・・・・。」グスッ
Sergeant(でも、もし・・・砦の中で奇襲に遭ったら? 2人と分断されたら?)
Sergeant「・・・・・・。」プルプルプルプル・・・ギリリッ
Sergeant「・・・大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫・・・。
生きて帰ってくる・・・生きて帰ってくる・・・生きて帰ってくる・・・
生きて・・・。」グスッ
Sergeant「・・・そう。私はあの時死ぬ運命だったのよ・・・。だったら・・・。」ジャキッ
Sergeant「泣いている場合じゃない・・・助けに・・・助けに行かなきゃ・・・。
彼等は・・・この世界の大事な、大切な仲間だもの・・・。」フラッ
[新・キャンプ地]
アンソニア「大丈夫っスかね・・・。Sergeant司令・・・。」
カジュアル「矢で射抜かれたって聞いたけど・・・。」
フォビドゥン「・・・うにゃー・・・。」
ワイバーン「・・・・・・。」
アルモニカ「大丈夫ですよ! 軍曹殿なら、きっと元気です!!」
インティゴ「はぅぅ・・・シュバルツさん達は・・・帰っちゃいましたし・・・。
マストくんも何処かに行っちゃいましたし・・・。」
ハーミール「んゆー・・・。」
マスト「呼んだか?」ヒョコッ
カジュアル「・・・! バカマスト!! あんた、司令が一大事って時にどこ行ってたの!!」
マスト「お、怒らないでよ。ねーちゃん。
・・・ちゃんとシグルス司令のテント見つけてきたからさ。」
ワイバーン「・・・! 本当か!?」バッ
マスト「あぁ。入口にシグルス司令の兵士が立って居たから間違いないぜ!!」
アンソニア「・・・・どうするっスか? 確認しに行くっスか?」
ハーミール「んゆー☆ わっちは、確認に行きたいなー☆」
インティゴ「でも、シグルス司令にキツく会うなって言われたよぉ?」
アルモニカ「バレなきゃ、問題じゃないと思います。はい!」
ワイバーン「状態の確認はすべきだろうな。」
フォビドゥン「司令、奇襲からわたし達を守ってくれたらしいので、
一度会ってお礼を言いたいです~。」
カジュアル「あたしは行くわよ。」
マスト「俺も勿論行くぜ! そのためにシグルス司令のテントを探したんだからな!」
アンソニア「賛成7、反対1スか・・・。」
アルモニカ「インティゴ殿!
インティゴ殿は、軍曹殿に恩がないと言うのでありますか!?」
インティゴ「はぅ・・・モ、モニカちゃん・・・違うよぉ・・・。ただわたしはシグルス司令に
そう言われたって・・・話を・・・。ねぇ、ピィちゃん?」
「・・・。」プイッ
インティゴ「む、無視しないでぇ・・・。」
アンソニア「それで、どっちなんスか? インティゴは。賛成スか。反対っスか。」
インティゴ「そ、そんなの賛成に決まってるよぉ! 司令官に会いたいもん!!」
マスト「よし! 決まりだな!! 司令に会う!」
アルモニカ「悪いこともみんなでやれば、怖くない! みんな、同罪です!!」
アンソニア「マスト、案内よろしく頼むっスよ!!」
マスト「任せてくれよな! 部隊長!!」
[シグルスのテント―裏―]
アンソニア「ここっスね?」
マスト「おう。正面にシグルス司令の兵士も確認した。」
カジュアル「で、どうやって中を確認するつもり?」
インティゴ「覗けそうな穴は無いよぉ・・・。」
フォビドゥン「こっちも駄目です~・・・。」
アルモニカ「万事休すか・・・うむむむ。」
ワイバーン「待て。ワタシに任せろ。」グリグリグリ
ハーミール「んゆー☆ 何をするのー☆?」
ワイバーン「テントに穴を開ける・・・。」グリグリグリ
アルモニカ「わぉ、ワイバーン殿も中々のワルですね・・・。」
ワイバーン「バレなければ、犯罪じゃない。」グリグリグリ
エンジニア「貴様等・・・そこで何をしている・・・?」
カジュアル「・・・。早速、バレた訳だけど・・・。」
ワイバーン「・・・! 時間を稼いで欲しい。
このテントの布に穴を開けるのには時間が掛かる!」グリグリグリ
マスト「おっしゃぁ! 司令の為だ!! 悪いけど、ここは通さないぞ!!」
アンソニア「やる気っスか?! そっちが、その気なら受けて立つっスよ!!」
フォビドゥン「援護しますよ~。」
アルモニカ「軍曹殿への道を邪魔する人は、アルモニカが月に代わってお仕置きです!」
ハーミール「んゆー☆ 味方だけど、やっちゃうよー☆? やっちゃうよー☆?!」
エンジニア「司令は私が守る! 残党共、ここから生きて帰れると思うな・・・!!!」
インティゴ「はぅぅ・・・流石、シグルス司令直属の兵士・・・。
みんな、簡単に組み伏せられていきますぅ・・・。」
カジュアル「残るは・・・あたしたちだけ・・・ね。」
エンジニア「さぁ・・・そこから離れろ・・・。司令に仇名す残党共が・・・。」ユラァ・・・
ワイバーン「・・・! 開いたぞ・・・!!」スポッ
マスト「本当か!?」ガバッ
アンソニア「早速、確認っスよ!!」ガバッ
ハーミール「マスター☆」ムクッ
アルモニカ「軍曹殿!!!」ガバッ
フォビドゥン「みんな、待ってほしいです~!」ヨイショ
エンジニア「!? プギュッ?!!」
インティゴ「あ、組み伏せた5人に轢かれましたぁ・・・。」
マスト「どれどれ?」チラッ
アンソニア「待つっス! オレが最初っスよ!!」ドンッ
ハーミール「んゆー☆ 順番ー☆」グイグイ☆
ワイバーン「待て! 穴を開けたワタシが最初だろう!!」グイッ!
アルモニカ「わたしが先ほどの戦闘で活躍したので、わたしが一番です!」ポカポカ!
フォビドゥン「モニカちゃんだって、一緒に組み伏せられたんじゃ~・・・。」グイグイグイ
インティゴ「今度は、6人で喧嘩を始めましたぁ・・・。」
カジュアル「・・・醜い争いね・・・。穴を大きくすれば良いんじゃない?」
6人『・・・! それだ・・・!!』
インティゴ「え、でも・・・シグルス司令に会いに来たことがバレちゃうんじゃぁ・・・。」
6人『・・・・・・。{オレ俺わっちわたしワタシわたし}が一番!!』
カジュアル「・・・。あんた達!」
6人『・・・!』
カジュアル「こうしている間にも、シグルス司令が戦闘を終えて帰ってきているかも
しれないのよ! 貴重な司令の確認なんだから早く覗くなら覗きなさい!」
6人『・・・。』
ハーミール「んゆー・・・少し大人げなかったかなー☆ わっちは後ででいいよー☆」
フォビドゥン「わたしも後でいいです~。安否の確認ですから~・・・。
司令が無事ならいいです・・・。」
アンソニア「・・・オレもいいっス。先、どぞ・・・。」
ワイバーン「あぁ。・・・少しムキになり過ぎた。先、良いぞ。」
アルモニカ「・・・どうします?」
マスト「モニカが一番でも俺は構わないぜ。ただ、次は俺な!」
アルモニカ「・・・。それでは・・・失礼して。」ジー
インティゴ「モニカちゃん、どぉ~?」
アルモニカ「・・・ん? んん? あれ・・・おかしいですね。」
ハーミール「んゆー☆ どうしたのー☆?」
アルモニカ「中に・・・誰も居ませんよ?」
マスト「はぁ? そんなはずは無いぜ? ちょっと変わってくれ。」
アルモニカ「はい。」
マスト「・・・・・・。」ジー
ワイバーン「どうだ?」
マスト「居ない・・・。」
アンソニア「もしかして、テントを間違えたんスか?」
ハーミール「んゆー☆ それは無いかなー☆ そこの兵士さんの意味が・・・」
マスト「直接、中で聞いてみるしかないな。」チラッ
エンジニア「」
ハーミール「んゆー・・・まだ話の途中だよー・・・。」
[シグルスのテント]
アンソニア「起きるっス。起きるっスよ。」ユサユサ
エンジニア「ぅ・・・・・・ぁ・・・ここは・・・貴様等!? Sergeant司令の!」ガバッ
アンソニア「単刀直入にお聞きしますっス。Sergeant司令は何処っスか?」
カジュアル「あたし達、シグルス司令に『司令に近づくな』って言われたんですけど
どうしても、あたしもみんなも司令が心配で・・・。
司令の居場所を教えて頂けませんか? お願いします・・・。」
エンジニア「・・・。」
マスト「別に会いたいって訳じゃないぜ? 司令を一目見たら帰るからさ、頼む!!」
エンジニア「・・・。もう、会った後ではないのか・・・?」
ハーミール「んゆー☆?」
エンジニア「司令は、この部屋におられるはずだが・・・。」
全員『・・・。・・・!?』
アンソニア「で、でも最初から誰も居なかったスよ?!」
エンジニア「・・・。Sergeant司令!」
全員『・・・・・・。』
アルモニカ「軍曹殿ー?」
フォビドゥン「司令~。」
全員『・・・・・・。』
マスト「・・・ト、トイレ・・・とか・・・・・・?」
エンジニア「その時は、私にテントの中から一言入れて下さるように伝えてある。」
全員『・・・・・・。』
ワイバーン「・・・ッ。おい!」
インティゴ「はぅぅ・・・どうかしましたぁ~?」
ワイバーン「この物資の陰・・・。
テントの杭が抜かれて、人1人分通ることが出来るようになっている・・・。
しかも、テントの裾に血痕が・・・まだ新しい・・・。」クルッ
全員『・・・・・・。』
エンジニア「・・・そんな・・・まさか・・・・・・。」
全員『・・・・・・。』
アンソニア「ぁぁぁあぁぁあああああ?! アンタ、本当に何していたんスか!?
Sergeant司令、脱走しているじゃないっスか!!」
エンジニア「司令・・・何故ッ・・・私めでは不満と仰りたいのですか・・・っ!!」
カジュアル「ままままままって、しし司令は何か理由があるから、ここから出たのよ!
理由が分かればばばばば。。。」
アルモニカ「軍曹殿! 軍曹殿ォー!?」
インティゴ「どどどどうしよよう・・・司令官、出血してるのににに・・・」
マスト「司令!? 司令?!!! 司令ィーー!!」
フォビドゥン「よ、夜の森は危険でいっぱいですよ! そんな中を司令~!!」
ハーミール「んゆー☆ 大パニック☆ んゆー・・・わっちも内心穏やかじゃないよー☆」
ワイバーン「・・・・・・。お前はヤツが、何処へ行ったのか見当は付かないのか?」
エンジニア「・・・私は何も・・・。」
アンソニア「何でもいいっス! なにか司令に関する情報は?!」
マスト「司令との会話とか、会話とか! 会話とか!!」
エンジニア「・・・なにもしていない・・・。」
全員『』
カジュアル「だ、だったら、司令と他の人の会話は?!
そこから司令の行先が分かるかも・・・!」
マスト「流石、ねーちゃん! 頭いいな!!」
エンジニア「・・・・・・。」
アンソニア「何か、何か無いんスか!!」
エンジニア「今、思い出している・・・! ・・・! そういえば・・・。」
全員『・・・・・・!』
エンジニア「シグルス様のテントから、シグルス様とクリィム司令が
こんな会話をしていた・・・。」
エンジニア「本当にSergeant司令の部隊を使うのか。とクリィム司令が・・・
Sergeant司令を脅すためだけつもりだった。とシグルス様が・・・。
お2人ともテントから出る時、非常に顔色が悪かったのを覚えている・・・。」
ワイバーン「シグルス司令がワタシ達を・・・?」
アルモニカ「脅す為だけに・・・重要そうな単語ですね。」フム・・・
フォビドゥン「あの2人の・・・顔色が悪く・・・ですか・・・。」ウーン・・・
マスト「あああ! 頭の中がごちゃごちゃになって分からねぇ!!」
カジュアル「・・・あの、それで・・・今お2人はどちらに・・・?」
エンジニア「砦攻略奪還作戦に出撃しているが・・・。」
ハーミール「・・・! ん、んゆー・・・もしかして、マスターも・・・。」
[砦前]
ズキン・・・ズキン・・・
Sergeant「くっ・・・。結構、痛むわね・・・。出血も・・・
でも、また・・・仲間を失うことに比べたら・・・こんなもの・・・!!」ギチギチギチッ
Sergeant「・・・数分じゃ、足は壊死しないわよね。
シグルス隊とクリィム司令隊・・・中に入ったのかしら・・・。
私も追いつかないと・・・。」ズルズルズル・・・
Sergeant「ホントに・・・人間の体って不便でしょうがないわ・・・。」ズルズルズル・・・
[シグルスのテント]
アンソニア「・・・出撃するっスよ・・・。」ボソッ
ワイバーン「・・・!」
アンソニア「出撃するっス・・・よ! 迷子のSergeant司令保護作戦・・・!!」
マスト「・・・おう!」
カジュアル「あたしは、いつでも行けるわ。」
フォビドゥン「にゅふふふふ。」
ハーミール「んゆゆー☆」
アンソニア「午後、オレ達はSergeant司令に助けられたっス!
その恩。今この作戦で返すス!!」
ワイバーン「無論だ。」
アルモニカ「今回の戦場ではあんまり活躍できなかったですからねー。
モニカ、いっきまーす!!」
インティゴ「が、頑張りますぅ・・・。」
エンジニア「・・・・・・。私も、行ってもいいか・・・。」
アンソニア「・・・!」
エンジニア「今回は私がしっかり監視して居なかったばかりに、起った事件だ。」
アンソニア「別にいいっスよ。戦力は多い方が、心強いっスから。」
マスト「無事に保護できたら、シグルス司令には言わないでやるよ。」
エンジニア「・・・・・・。」
アンソニア「Sergeant部隊出撃っスー!!」