本当は10月まで待つつもりでしたが、我慢できなくなって書いてしまいました。
では、どうぞ!!
目覚めたら、見知らぬ場所にいた。
2013年 11月 東京都内 とあるマンション
ジリリリリリリリリリッ
「…うっ……うう…。」
うるさく鳴り響く目覚まし時計に俺は嫌々に目を覚ます。そして俺はその目覚まし時計を叩いて、うるさく響く音を強制的に止める。
「ふわぁぁぁぁ………。」
俺は大きな欠伸をしながら起き上がり、ベッドから出てすぐさま洗面台に向かう。
自分の顔を洗って一気に眠気を飛ばす。タオルで顔を拭き、リビングに戻ってトースターでパンを焼く。
その間、俺はテレビをつけてニュースを見る。まぁほとんど俺にとってどうでもいい内容ばかりだがな。
…と、テレビを見ている間にパンが焼けた。俺は冷蔵庫からマーガリンとブルーベリージャムを取り出してパンに塗る。そしてパンにかぶりつく。
パンを食べた後、俺は制服に着替えてバッグを持ち、自室を後にする。
約15分歩くと、学校が見えてきた。ちなみに俺は工業高校の1年だ。俺は教室に入ってカバンを下に置く。
そこからはつまらない授業が4時間続いた。本当にやる気が出ないどころか意欲が皆無にも等しい。
しかし5、6限は俺の大好きな自動車整備の授業がある。これだけは他と違ってやる気を思う存分に出せる。
俺は小さい頃に見たカーレースがきっかけで車が大好きになり、その頃はいつものようにミニカーで遊んでいた。遊園地でもゴーカートが一番好みで、有名なレーサーみたいな運転をしてみたいという気持ちでゴーカートに乗った。そんなのは無理と思っていたが小4のある日、ゴーカートでこれを本当に実現できた。準備待ちしていた人達どころか自分でも驚いた。まさか俺にドライバーの適性があるとは思ってもいなかった。
終わった後、偶然見ていたらしいレーシングカートのチームからスカウトを頼まれ、両親の同意の上でOKした。
大会に向けての特訓はかなり厳しかったが、それでも俺のドライバーテクニックを見せつけて連続優勝を成し遂げてチームのエースになる。俺はあの有名なレーサーみたいになれる!という夢も芽生えていた。そう思うと希望が満ち溢れてきた。
“あの事件”は起きるまではな……。
これが理由で俺はレーサーという夢から縁を切り、将来を自動車整備士に切り替えた。
学校から下校して自室に帰宅した後、俺は制服から私服に着替えた。そして財布をポケットに入れ、コンビニへと向かった。
辺りはすっかり真っ暗になっているがコンビニはすぐ近くにあり、看板もあるため分かりやすい。俺はコンビニへ向かって歩くが、その時に足が突然動かなくなった。
「ん?…何……!?」
俺はあかしく思って足下を見る。すると俺の足下に“スキマ”が出来ていた。
「まずい…!早く抜け出さないと…!」
俺は必死に抵抗して抜け出そうとするも、“スキマ”の吸引力に逆らえず、どんどん体が吸い寄せられていく。
「う、うわああああああああああ!!!!」
遂に俺は完全に“スキマ”に吸い寄せられてしまった。
…………俺はここで死ぬんだ。
「はっ!」
俺は咄嗟に目を覚ます。俺の目の前にはハンドルがある。どうやらここは車の中らしい。俺は車のシートやハンドル、ギアなどを見てみる。
「(これって…ホンダのNSXか?…にしても中がすごく改装されてるな。この感じだと外側も絶対改装されてる…ん?)」
このホンダNSXが改装されてそうなことを呟いてると、隣のシートに妙なバックルが置いてあった。
「(…こ、腰に当てるのか?)」
俺は恐る恐るそのバックルを掴んで腰に当てる。すると、自動でシートベルトを模したベルトが腰に巻き付いて固定された。
「うおっ!?」
俺は一瞬驚いてしまった。とりあえずドアを開けて車から外に出る。
「…………」
やっぱりこのホンダ・NSXは改造されている。補助用とはいえ、何でタイヤが六つもあるんだ?訳がわからん。
それはともかく俺は辺りを見る。一本道以外は殆ど森だ…。
「はぁ……やる気が失せた。」
俺がそんなことをつい呟く。すると、腰元から声が聞こえた。
『そろそろやる気になってくれないか?』
次回は進也が霊夢と出会います。
では、次回もお楽しみに!