目がいたい…。
俺たちは咲夜に案内されてお嬢様のいる部屋の前まできた。
「この先がお嬢様のいる部屋です…。」
「ここか…。」
『この先からただならぬ気を感じる。』
「入るわよ。」
霊夢が目の前の扉を開いて中に入っていく。俺も霊夢に続いて入った。
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入った部屋の中は広いホールだった。やはりここもあちこちに紅い装飾が施されている。そしてその奥にある玉座にはこの館のお嬢様と思われる薄ピンク色のドレスを身に纏い、悪魔のような翼を背中に生やした少女が座っていた。
「…来たわね。」
俺たちが近づくと、少女はそう呟く。なんだろう…俺よりも体格は明らかに小さいはずなのに、この妙な威圧感は?この少女にもそれだけ大きいカリスマ性を持っているのか…。
「私はレミリア・スカーレット。この紅魔館の主で、誇り高き吸血鬼よ。」
レミリアは自分の名前を誇らしげに名乗ると同時に玉座から立ち上がった。
「私は博麗霊夢。博麗神社の巫女よ。」
「俺は炎斗群進也。外来人だ。」
『俺はミハエル。進也のベルトだ』
俺たちも同じように名前を名乗る。
「巫女はいいとして…外来人がここに来るのは久しぶりね。まぁ、予測はし
てたけど。」
あの吸血鬼、未来予知ができるのか。だとしたら俺たちが来ることも…いや、さすがにそれは分かっていたか。
「それで、貴方たちは何をしに来たのかしら?」
「あの紅い霧を消してもらうために来たのよ。」
「それが原因で里の皆が外に出れなくて困ってるんだ。」
『早めに消してくれれば、俺たちはすぐここから立ち去る。』
俺たちはレミリアに霧を消すように交渉するが…
「断るわ。霧を出さないと私は昼間に外を出歩けないのよ。」
誇り高き吸血鬼にも、やはり日光には勝てないのか…。だがそれを放っておく訳にはいかない。
「確かに吸血鬼にとって日光は弱点だから仕方ないこともある。けど、皆を困らせるようなことは俺は許さない!」
「何がなんでも、あんたを倒して霧を消してもらうわよ!」
「ふん、巫女と外来人だけに私を倒せるとでも…?」
「ああ倒してみせる。お前がこの空を紅く染めるのなら、俺たちが青く塗り返すだけだ!」
俺はそう言い放ち、ミハエルのイグニッションを回す。
『スタート・ユア・エンジン!』
続いてシフトスピードをレバーにしてブレスに装填する。
「変身!」
そしてシフトスピードを前に倒す。
『ドライブ!タイプスピード!』
俺はドライブに変身する。
「さて…吸血鬼さん。霧を消す前に、ひとっ走り付き合えよ!」
俺はそう言って走り出し、レミリアに向けて弾幕を放つ。レミリアは易々とこれを避ける。
「そんなものは当たらないわ。」
「これはあくまで牽制だ。接近戦で勝負だ!」
通常の弾幕では相手を倒せないことは想像済みだ。俺はホルダーからスパイクを取ってレバーにし、スピードの代わりにブレスに装填する。そしてキーを回した後、スパイクを前に倒す。
『タイヤコウカーン!ファンキースパイク!』
黄緑色のスパイクタイヤがスピードタイヤを弾いて胸に装着された。俺はそのままタイヤを回転させて棘を飛ばす。
「無駄よ。 紅符【スカーレットシュート】!」
レミリアは棘を避けながらスペカを放ってきた。俺は空を飛んで攻撃を回避する。
「霊符【夢想封印】!」
霊夢は攻撃中のレミリアに向けてスペカを放った。
「ふふっ…。」
「嘘!?」
しかしレミリアはこれを全て避けきり、霊夢に迫る。
「地に伏せなさい。 神術【吸血鬼幻想】!」
そしてそのままゼロ距離でスペカを霊夢にぶち込んだ。
「うっ!?」
霊夢はこれを食らって地面にたたきつけられた。
「どうすりゃいいんだ!?」
『奴の動きを封じればいい。 ハンター!』
ミハエルはそう言って何かを呼んだ。すると、サイレンの音と共にパトカー型のシフトカーが俺のもとにやってきた。
「これか!」
俺はキーを回すと、早速ハンターをレバーにしてブレスに装填して前に倒す。
『タイヤコウカーン!ジャスティスハンター!』
すると、飛んできたタイヤから鉄格子のようなものが分離され、スパイクタイヤを弾いてハンタータイヤが胸に装着されると同時に鉄格子型の盾・ジャスティスケージが装備された。
「新たな得物か…にしても、これはダサくないか?」
『そこは気にするな。』
いやミハエル、いくらなんでもこんなバーベキューに使う網みたいな装備は初めて見たぞオイ。
そうしてる間にレミリアが殴りかかってきた。
「うおっ!?」
俺はジャスティスケージを前に構えて防御する。
「痛っ!」
するとレミリアは硬い鉄格子で拳を痛めたらしく、手を押さえる。その際若干涙目になっている。
「あれ…こういうこと?…ほっ!」
そして俺はケージを振り回してレミリアを吹っ飛ばす。そしてケージをレミリアの方に投げてキーを回し、レバーを3回倒す。
『ハンター!ハンター!ハンター!』
すると、ケージは牢屋に変形してレミリアを閉じ込める。レミリアはここから出ようと弾幕を放つが、牢屋の檻から電流が放たれ、レミリアを麻痺させる。
「全く、てこずらせるわね。」
その間に霊夢も復活していた。
「一気に仕留めるぞ! 輪符【ストライクホイール】!」
「分かってるわよ! 夢符【封魔陣】!」
俺たちはスペカを身動きが取れないレミリアにスペカを放った。その瞬間、辺りが煙で見えなくなる。
「やったか…?」
煙が晴れると、そこにはレミリアの姿があった。
「っ!?」
「うそだろ!?」
信じられない…。あれだけの弾幕を食らってまだ戦えるなんて…。やはり誇り高き吸血鬼の名は伊達じゃなかったか…。
「くそっ!どうすりゃいいんだよ!?」
俺は考えがまとまらなくなった。するとミハエルはこう言った。
『それならば新戦力でその差を埋めよう。』
すると俺の右手に青いポリゴン片が集まり、一本の剣になった。見た感じ刀身は銀をベースに水色の刃がついている。
鍔にはトライドロンのハンドルとシフトカーを装填する部分があった。
「なんだこれ?」
『ドライブ用の加速剣だ。新開発の圧縮SO-1合金で出来ているぞ。名前は未定だけどな。』
「どう見てもハンドル剣だなこれ。」
『いや、見たままだな…。もう少しいい名前つけないか?』
戦闘中にかよ!?えーと、ハンドルは日本語で操舵だろ?それからハンドルで出来るのはステアリンg
「紅符【スカーレットマイスタ】!」
俺がそうしていると、レミリアが容赦なくスペカを放ってきた。俺は剣で弾幕を全て弾く。
「ああ、もういい!ハンドル剣に決定だ!よし行くぜ!」
俺はレミリアに接近し、ハンドル剣を振るう。しかし軽々と避けられてしまう。だがそれ以前にも問題はある。このハンドル剣、コントロールが効きづらいのだ。
「くそ、これとんだ暴れ馬だな。」
『ハンドルを操作して直感的に戦え!』
「OK。フィーリングだな。」
俺は再びレミリアに斬りかかるが、剣を受け止められる。
「いくらやっても無駄よ。」
「それはどうかな?」
俺はすぐにハンドルを右に回す。
『ターン!』
そして右に回転しながら斬りつける。
「うっ!?」
レミリアはこれを食らって多少怯んだ。俺は続いてハンドルを左に回す。
『ターン!』
そして今度は左に回転して斬りつけ、さらにハンドルをもう一回右に回す。
『Uターン!』
俺はレミリアを斬りつけた後にそのまま走り出し、Uターンするように滑り込んだ。レミリアは弾幕を放とうとするが
「がら空きよ!」
「っ!?」
霊夢が弾幕を放ってレミリアを妨害する。
「食らえ!」
俺は接近してレミリアを吹き飛ばす。レミリアはそのまま壁に激突した。
「うっ、誇り高き吸血鬼の私が…人間ごときに…!」
レミリアはすぐに態勢を立て直すも、既に満身創痍だ。
『ハンターを剣に装填しろ!』
「わかった!」
俺はハンターをブレスから外し、ハンドル剣にハンターを装填した。
『ヒッサーツ!ジャスティスハンター!フルスロットル!』
「せやあああああ!!」
「ラストワード 【夢想天生】!」
俺はハンドル剣から衝撃波を飛ばし、霊夢は目を閉じて今までとは比べ物にならない程の弾幕を放った。
「うっ…ああああああああ!!」
レミリアはまともにこれを食らって地に落ちた。俺たちも地面に着地する。俺は変身を解除した。
『ナイスドライブ。』
ミハエルは喜ばしい声で言った。俺たちはレミリアに近づく。
「決着はついたわね。さっさと霧を消してもらうわよ。」
「うっ…分かったわ。霧を消すわ。」
霊夢の言葉を聞いてレミリアは指を鳴らす。俺たちは確認するために空を見ると、赤い紅い霧が消えたのが確認できた。
「終わったな。」
「ええ、これで異変解決ね。」
『二人とも、ご苦労だ。』
すると、咲夜がホールに入ってきた。
「お嬢様!大丈夫ですか!?」
咲夜が慌ててレミリアのもとに駆けつける。
「ええ、大丈夫よ。咲夜。」
レミリアはそう言い返す。あっちがそういうやりとりをしている間に魔理沙もホールに入ってきた。
「おーい進也ー!霊夢ー!」
「おーいじゃないわよ。あんた私たちのもとを離れて何してたのよ?」
「いやー、白黒のシフトカーに道案内してもらってたけど途中ではぐれちゃってさ。」
『それはもしかしてジャスティスハンターのことか?』
ミハエルの言葉と同時にハンターがやってきた。
「そうそう!こいつのことだぜ。」
「おいちょっと待て魔理沙。その本なんだ?」
俺は魔理沙のポケットから本がはみ出ていたので指摘する。
「ああ、これはちょっと図書館で借りてきたんだぜ。」
「あんた借りた物返さない主義でしょ?どうせ盗んだんでしょ?」
「その通りだぜ!」
「ハンター、次から魔理沙が盗みに入らないように偵察頼む。」
俺がハンターにそう言うと、ハンターは機械音を出して了承した。
「そういえば元兆は?」
「お前が迷子になってる間にとっくに解決したよ。空を見てみろ。」
俺がそう言うと、魔理沙はすぐに窓側を見る。
「本当だぜ。もう霧がなくなってるぜ。」
『まあ、何がともあれ異変は解決したな。』
「そうだな。ところでさ、ちょっと聞きたいことが…」
ドゴーーーーーーーン!!!!
「「「『!?』」」」
俺がミハエルに質問しようとした時、突然下から爆発音と共に衝撃が走った。
「な、何だ!?」
『下から爆発音が聞こえたな。』
「!?…妹様!?」
何が起きたか分からない俺たちに咲夜が心当たりのある発言をした。
「なあレミリア。お前に妹なんているのか!?」
「ええ、495年間も地下に閉じ込めてるけど。」
閉じ込めてるだと…。
『異変は解決したが…問題が一つ増えたな。』
「ああ…。」
妹とは…一体誰なんだ?
次回はいよいよフランとの戦いです。お楽しみに