進也「ところどころフランが恐ろしいことになってる…。」
ではどうぞ!
俺たちはレミリアの妹に会うため、咲夜にそこまで案内してもらった。どうやら場所は魔理沙が本をパクったとされる図書館だった。咲夜の話によると、この図書館には封印された隠し部屋があるらしく、その部屋に妹を幽閉しているとのことらしい。
「よし、行くぞ。」
俺は扉を開けて中に入った。そこには散らかった本の数々、あちこちに破壊された本棚、そして傷を負った一人の少女の姿があった。
「パチュリー様!」
咲夜はパチュリーという少女のもとへ駆けつける。俺たちもパチュリーに近づく。パチュリーは何かを伝えようとしている。
「うっ…フランが…扉を壊して……。」
「妹様が!?」
咲夜はパチュリーの言葉を聞いて驚きを隠せないでいた。なるほど、フランってやつがレミリアの妹なのか。
「ミハエル。フランってやつが今どこにいるか探知できるか?」
俺はミハエルに探知をお願いする。
『いや、もう目の前にいる。』
「えっ!?」
ミハエルの言葉を聞き、俺は再び正面を向いた。するとそこには、赤い服を着た少女がいた。恐らくフランだろう。少女の翼はもはや翼とは言えない程の形をしており、結晶みたいなものが七色に光っている。
「お前がフランだな。」
「お兄さん…誰?」
フランは俺の方を不思議な目で見ている。
「俺は炎斗群進也だ。」
俺は自分の名前を名乗る。するとフランはこんなことを言った。
「ねぇ進兄ちゃん。
フラントイッショニ“アソンデ”クレル?」
俺はフランの言葉からとてつもない狂気と怨念を感じた。だけどなんだろう……あいつ、本当は悲しいんじゃないのか?
「止めるしかないわね!」
「受けて立つぜ!」
霊夢と魔理沙は既に戦闘態勢になっていた。
「待て。俺にやらせてくれ。」
俺はそう言ってすぐに戦おうとする二人を止める。
「どうして!?」
「どう見てもやばそうだぜ!?」
「頼む…!」
危険だと主張する二人に、それでも俺はお願いした。
「…分かったわ。」
「…死ぬなよ、進也。」
「ありがとう。」
俺は二人に礼を言うと、再びフランの方に視線を向けてイグニッションを回す。続いてシフトスピードをブレスに装填する。
「変身!」
そしてレバーを前に倒した。
『ドライブ!タイプスピード!』
俺はドライブに変身した。
「わぁ、姿が変わった~!」
フランは楽しげな声ではしゃいでいる。やはりこれも不気味な雰囲気を放っている。
「ソレジャア行クヨ? 禁忌【クランベリートラップ】!」
フランは先手必勝とばかりにいきなりスペカを放ってきた…何だこの弾幕の数は!?
「くそっ…!」
俺はキーを回し、レバー操作を三回行う。
『スピード!スピード!スピード!』
「輪符【ストライクホイール】!」
俺は加速して弾幕を避けながらスペカを放つ。
「アハハハハ!スゴク楽シイヨ!」
フランは高笑いしながら俺の弾幕を避けていく。だがそれと同時にフランからどこか悲しい雰囲気も出てきた。
「一筋縄じゃ歯が立たないな…。」
『進也、タイヤ交換だ。』
「分かった!」
俺はミハエルの助言でキーを回し、すぐさまフレアをブレスに装填してレバー操作をする。
『タイヤコウカーン! マックスフレア!』
俺の胸にマックスフレアタイヤが装着されたと同時に両手から炎が出てきた。
「アハハ!輪ッカガカワッター!」
フランはタイヤ交換を不思議そうに見て言っている。その間に俺はキーを回して三回レバー操作する。
『フレア!フレア!フレア!』
すると俺の前にタイヤを型どった炎が現れる。
「食らえ!」
俺はその炎をフランに向けて蹴飛ばした。炎は着弾すると火柱になって巻き上がった。
「…やったか?」
炎が消えると、そこにフランの姿は…なかった。
『消えた!?』
「一体どこにいるんだ!?」
俺はフランがどこにいるのかその場で索敵する。すると
「アハハハハハ!」
「!?」
突然フランが俺の左側に姿を現し、俺の左手を掴んだ。そしてフランは俺の左手を強く握った次の瞬間
「キュットして……ボーン!!」
「ぐあっ!?」
掴まれた左手が爆発し、俺は壁に叩きつけられる。さらにブレスに装填していたマックスフレアに亀裂が入り、ブレスから弾き出された。
「マックスフレアが…!?」
そして胸に装着されていたフレアタイヤが黒く色が褪せた。
『まずい!早くタイヤ交換するんだ!』
「言われなくても!」
俺は慌ててキーを回し、今度はシャドーを装填して前に倒す。
『タイヤコウカーン! ミッドナイトシャドー!』
俺はシャドータイヤを装着すると、キーを回して三回レバー操作をする。
『シャドー!シャドー!シャドー!』
俺はシャドーの効果で四体に分身した。そして両手にエネルギー手裏剣が現れる。
「スゴーイ!分裂シター!ジャアフランモ! 禁忌【フォーオブアカインド】!」
おいおい、フランまで分身できるのかよ…。だが4対4のフォーマンセルなら何とか太刀打ちはできる!
俺は分身と共にフランに立ち向かう。
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霊夢side
「すごい…。」
私は進也の戦闘を見て驚きを隠せないでいた。あんな危険なやつに太刀打ちできるなんて…。
「これが進也の底力なのか?」
「あの妹様に…互角に立ち向かっている…。」
魔理沙と咲夜も驚きを隠せていないらしい。進也とフランの戦いをよく見てみると、お互いの分身が消えながらも互角に……!?また左手を掴まれた!?
「ぐああああああ!?」
進也はまた爆発で吹き飛ばされていた。
「進也……。」
私は願った。進也が勝利することを…
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進也side
「アハハハ!ドウシタノ?モウ疲レタノ?」
「くっ…そ…。」
俺はまたフランに左手を掴まれたまま爆発を食らい、そしてシャドーまでも損傷を受けてしてしまった。この状況でスパイクは自滅行為だ…。俺はスピードタイヤに戻す。
『進也、ここは任せろ。 全輪【オールタイヤアタック】!』
ここでミハエルがスペカを発動した。するとスパイクタイヤとハンタータイヤが飛来し、さらに色褪せたフレアタイヤとシャドータイヤが色を元に戻し、四つのタイヤがフランに突撃していく。
「無駄ダヨ! 禁忌【レーヴァテイン】!」
だがフランは炎の剣を形成して、突撃する四つのタイヤを野球の如く打ち返した。
「近接戦か…来いハンドル剣!」
俺はハンドル剣を召喚してフランに斬りかかる。
「アハハハハハハ!」
フランは高笑いしながら俺の剣を止める。くそ…力が違い過ぎる!
「やめろフラン!これ以上壊して何になるんだ!?」
「破壊ガ私ニトッテノ快楽ナノ。コンナノジャツマラナイ。ダカラ、貴方モ…
血ヘド吐イテバラバラニナッチャエ!!」
「うっ……くそ…うわっ!」
俺は力負けしてまた壁に叩きつけられ、ハンドル剣も手元から離れてしまった。くそ…俺じゃあいつを止めれないのか…?そんな中、邪悪な笑みを浮かべるフランが一歩一歩迫る。
「進也、逃げて!」
「これは非常にまずいぜ!早く逃げるんだぜ!」
二人はここから逃げろと言うが、今の俺は満身創痍。逃げれる体力は微塵も残っていなかった。
「妹様、お止め下さい!妹様!」
咲夜はフランを説得しようとするが、フランは俺を駆逐することだけしか考えていないためか全く耳を貸さない。
「フフフ♪…コワレチャエ!!!」
フランはそのままレーヴァテインで
俺の腹部を貫いた。
「が……はっ…………。」
『進也!』
俺はミハエルの言葉を最後にそのまま視界が真っ黒になり、意識が途切れた…。
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霊夢side
嘘…進也が…死んじゃった………そんな…。
「あ…ああ……。」
私はひざまずいてすすり泣く。こんなに残酷なことはなかったから…。
「嘘…だろ?」
「妹様、なんてことを…。」
魔理沙もその場でひざまずき、咲夜はフランを見て悲しげな顔をする。
そこへレミリアが到着した。レミリアは力尽きた進也の亡骸を見た後、フランに対して怒りの形相を表す。
「フラン……貴方少し覚悟しなさいよ?」
「…ズルイよお姉さまばっかり、今までこんな遊びしてたなんて…。」
フランは妄想するように文句を言った。これは遊びどころの問題じゃないのに…。
「私の邪魔をするみんな全員……粉々にする的よ!!」
フランも怒りを露にする。
私は立ち上がり、フランと戦おうとした。その時、進也から眩い光が放たれた。
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進也side
「ここは…?」
俺は今、何にもない真っ白な空間にいる。そうか、フランの攻撃を受けて死んじゃったか…。
「はぁ……もう、やる気になれないや。」
俺はそう呟いた。何も果たせずに散ってしまったんだから今更もう遅いか…。
俺は無力だ…。ごめん……皆………。
『進也……。』
「?」
誰だ?俺を呼ぶのは…?
俺はふと振り返ると、そこには金色の蝶が一匹飛んでいた。こいつなのか?
『貴方には、まだやることはあるわ。』
「だけど、俺はもう死んだ。何もできない。それよりも、お前が誰だか分からない。」
『忘れたの?私は貴方の夢をずっと支えてきたんだよ?』
夢?……あれか、レーサーの夢…。
「あれはもう決別した。」
『何で?』
「憧れていた人に目標を潰されたからだよ。」
そう、“あの事件”のせいでな…。
『それは“あの事件”で私が死んじゃったからなの?』
「え?」
“あの事件”を知ってる?……まさか!
「……そうか…お前だったのか。」
『ええ、私よ。』
やっと思い出した。咲夜の能力でフラッシュバックして映ったのは、あいつだった。
「なあ、俺はどうすればいいんだ?」
『今から私の力で貴方を蘇生させるわ。それと同時に貴方に“力”を与えるわ。』
「“力”…分かった。頼む。」
俺は彼女にそうお願いした。
『私の分まで頑張って……進也。』
ああ…分かったよ………
千津瑠……
俺は意識を取り戻して立ち上がった。そして光と共に、俺の背中に蝶の羽が生えた。フランや霊夢達も俺に視線を向けた。
『進也…背中に蝶の羽が…。』
「それよりも、フランを止めることが最優先だ!」
俺はミハエルにそう言うと、ハンドル剣を拾う。
「アレェ?マダ壊レテナカッタノ?チジャアマタ壊ワシテアゲル!!」
フランはそう言ってまたレーヴァテインで俺に斬りかかってきた。
俺はそれを弾いた。
「光剣【クラウソラス】!」
「ウワッ!?」
俺は左手にもう一本の剣を呼び出し、フランを吹き飛ばした。これが…千津瑠が与えてくれた“力”か。
「うう…フザケルナ!! 禁忌【スターボウブレイク】!」
フランは激怒し、尋常じゃない程の弾幕を放つ。
「無駄だ!」
俺はクラウソラスを回転させてフランの弾幕を全て弾く。
「ソ、ソンナ…!?」
俺はフランが戸惑っている間に急接近した。
「これで終わりだ…。」
俺はそう言うと、ハンドル剣とクラウソラスに青白い光を纏わせて構える。
「光速【スターバースト・ストリーム】!!」
俺は光の速さでフランに斬撃を叩き込んでいく。
もっとだ……もっと……速く!!!
「うっ…!?」
フランはレーヴァテインでガードするも、手数の多さと千津瑠から授かった力に圧倒されている。
「でりゃああああああああ!!!!」
俺はフィニッシュとしてクラウソラスで渾身の突きを繰り出す。
「きゃあああああ!?」
フランはついにガード出来ずに突きを食らい、吹っ飛ばされた。
「はぁ……はぁ……。」
俺は息を切らしながらも変身を解除した。
『進也…大丈夫か?』
「……ああ…ようやく…これで…終わったな………。」
そして俺はそのまま地面に倒れてそのまま意識を失った。
進也が放ったスペカは完全にキリトのパクりです。はい…。
次回は紅魔編最終回です。お楽しみに