ではどうぞ
「うう…気持ち悪い…。」
宴会後の翌日に俺は目を覚まし、神社の外で酔った状態を治そうとするが、なかなか治らない。
『久しぶりに泥酔してしまった。』
ミハエルも気分が悪そうな声で言う。ベルトが酔うって………はぁ、これは本当の意味でやる気になれねぇよ。
俺が鳥居にもたれると、突然オーロラが現れてそこから一人の青年が出てきた。この展開まさか……
「お前が仮面ライダードライブか。」
「ん?…そうだけど?」
俺は気分の悪い状態で話す。
「俺は炎斗群進也だ。こっちのベルトはミハエルだ。お前は?」
「俺か?…そうだな、ある時は人間、ある時は吸血鬼、ある時は不死者、ある時は死人、ある時は旅人…。」
「つまり?」
「通りすがりの仮面ライダーだ!」
「名前を聞いてるんだよ!?」
「神童拓斗だ。」
神童……イナイレGOのアイツを思い浮かべたのは俺だけか?そして拓斗はこう言った。
「進也、今すぐ俺と勝負しろ!」
やっぱりかよ!?この流れは大体理解してたけどさ……
「すまん、無理だ…昨日の宴会で無理矢理酒を飲まされてな…とても戦える状態じゃないんだよ…だから帰ってくれないか?」
こんな泥酔した状態でどう戦えばいいんだよ…それにゆっくりと休みたいしな…。
「絶対にノゥ!!」
強制かよ!?というより何でそのネタ引っ張って来たんだよ!?
『戦う以外の選択肢は無さそうだ。』
「はぁ…異世界の仮面ライダーは強引野郎が多いな。」
俺は愚痴を言いながらミハエルのキーを回し、シフトスピードをブレスに装填する。
「変身!」
そしてそのままレバーを前に倒す。
『ドライブ!タイプスピード!』
俺はドライブに変身する。一方、拓斗は両手をへその位置に構えた。するとベルトが出現した。
「変身!」
そしてポーズを取った後にベルトの左腰部分のボタンを左手の甲で押し込んだ。すると足から順に姿が変わっていき、変身が完了した。
「な…何だ?その姿は?」
「仮面ライダー…クウガだ!」
「なるほど…それじゃ拓斗、ひとっ走り付き合えよ!」
俺は決め台詞を言うと、拓斗に向かってダッシュし、殴りかかる。
「はぁ!」
「せいっ!」
俺と拓斗は互角の格闘戦を繰り広げる。だが酔いが治らないせいか、徐々に押されていき…
「はぁ!」
「ぐっ…!」
ついに拓斗の右ストレートで吹っ飛ばされてしまった。俺はすぐに受け身をとって態勢を整える。くっ…やっぱり酔った身体で戦闘するのは無茶があり過ぎたか。
『進也、タイヤ交換だ!』
「ああ!」
俺はキーを回し、ブレスにシャドーを装填して前に倒す。
『タイヤコウカーン!ミッドナイトシャドー!』
俺はシャドータイヤにタイヤ交換すると、またキーを回してレバーを3回倒す。
『シャドー!シャドー!シャドー!』
「さぁ、反撃…」
「させるか!蹴符【マイティキック】!」
拓斗は追い打ちとばかりにライダーキックを繰り出してきた。そして拓斗のキックは俺に命中………
した瞬間、煙と共に木の棒で出来た身代わりにすり変わった。
「なっ…身代わり!?」
「俺はこっちだ! 輪符【ストライクホイール】!」
俺はシャドーの忍術によって拓斗の真上に瞬間移動し、急降下しながらスペカを放つ。
「やるな…だが、まだ甘い。超変身!」
拓斗は俺の弾幕を避けながらまた左手の甲でベルトのボタンを押した。するとバックル中央の部分が青くなり、それに伴ってクウガも先程赤かった部分が青くなった。そして拓斗は落ちている身代わりとなった木の棒を掴んだ。すると木の棒は突然変異というべきか、クウガのような装飾が施された棒になった。
『木の棒を武器に変化させただと!?』
「そんなのありかよ!?」
「ありだぜ。ドラゴンフォームのクウガならな!」
拓斗はそう言うとさっきとは比べ物にならないスピードで接近してきた。青い状態…すなわちドラゴンフォームだと機動力が上がるのか。
「突符【スプラッシュドラゴン】!」
「うわあああっ!?」
俺は拓斗の持っている棒・ドラゴンロッドで突き出されて木にぶつかる。
「くそ…ならこっちも得物を…来いハンドル剣!」
俺は痛みを堪えながら立ち上がると、ハンドル剣を呼び出す。
「もう一本。 光剣【クラウソラス】!」
俺はさらにクラウソラスを呼び出して二刀流状態になる。
「二刀流か…ちょうどいい、あれを再現できそうだな。超変身!」
拓斗は何らかを言いながらドラゴンロッドを捨てると、また別の姿に変身した。今度は銀色をベースに紫色のラインが入った西洋の鎧のような姿になった。なんか見た感じ硬そうだな。
『気を付けろ進也、奴は何かを企んでいる。』
「分かってる。」
拓斗はゆっくりと歩んでくる。俺はハンドル剣とクラウソラスで迎え撃つ。しかし、予想通り紫色のクウガは硬く、俺は拓斗に両手を掴まれた。
「ふん!」
「ぐふっ!」
そして膝蹴りを食らって怯み、ハンドル剣とクラウソラスを手放してしまった。
「タイタンフォームの俺はかなり硬いぜ?にしても、これがお前の武器か。」
「くっ、それを返せ!」
「だが断る!」
拓斗はそう言うとハンドル剣とクラウソラスを別の剣に変化させた。嘘だろ!?ハンドル剣とクラウソラスが…!?
「斬符【ダブルカラミティタイタン】!」
俺は奪われた剣で攻撃を食らい、突きを受けた後に爆発を受けた。
「ぐはっ……!」
俺は過大なダメージを受けて動けなくなった。その間に拓斗が一歩一歩迫る。くそ…動け………!!
「!?」
その時、拓斗の横に丸い黄色いゲートが開き、そこからシフトカーが現れて拓斗に向かって突撃した。
「何だあのシフトカー?」
『おお、ディメンションキャブ!復活したんだな!』
「あれが…ベガスの相棒?」
シフトカーの正体、それは昨晩にミハエルの口から語られたベガスの相棒・ディメンションキャブだった。するとベガスが真っ先にキャブのもとへ駆けつけた。それ程ベガスは会いたかったんだな。
『加速剣にも使われた圧縮SO-1合金がキャブのボディの復元にも役立ったみたいだ。』
「よかったなベガス。また親友と組めて。」
俺はミハエルの話を聞きながらキャブとじゃれあっているベガスに少し羨ましそうに言った。戦闘中なのに何故か癒されるな…。
「よそ見するな!」
「うおっと!?」
しかし拓斗はこの隙を逃がさず、執拗に攻撃を仕掛けてくる。
「おらぁ!」
「!?」
俺は拓斗をノックバックさせる。そしてキーを回し、俺の手元にやってきたキャブをブレスに装填して前に倒す。
『タイヤコウカーン!ディメンションキャブ!』
シャドータイヤが弾かれると、代わりにキャブタイヤが装着された。
「こいつを食らえ!」
拓斗は捨てたドラゴンロッドを再び拾い、そのまま俺に向かって投げつけた。
しかし当たる直前、俺の体がタイヤの境目に沿って分離され、ドラゴンロッドを避けた。
「こっから反撃と行くぜ!」
俺は上半身の姿で拓斗の背後に回る。拓斗はタイタンソードを振り下ろすが、俺はそれを避けながらタイタンソードの刀身を登り、連続パンチを叩き込む。
「くっ…!」
拓斗はのけぞると、上半身の俺に攻撃しようとする。下半身の存在を忘れて…。
「おい。」
「ん?」
「そりゃ!」
「うおっ!?」
そこで俺は下半身を動かして拓斗を蹴りつける。そして上半身を下半身と合体させて元の姿に戻る。
すると突然、ベガスも俺の手元にやってきた。
「どうしたベガス?」
『進也ならスリーセブンを当てられるんじゃないかと言ってるぞ。』
「良いのか!?…よし!」
俺はさっそくキーを回し、ベガスをブレスに装填して前に倒す。
『タイヤコウカーン!ドリームベガス!』
俺の体にベガスタイヤが装着されると、2つのドラムシールドも装着されてスロットの回転が始まった。
「遊び心を取り戻したようだな。行くぜ!」
そしてスロットは777と、見事にスリーセブンが揃った。その瞬間、ベガスタイヤから大量のコインが激流の如く発射された。
「ぐっ…うおおっ!?」
流石の拓斗もこの攻撃には耐えきれず、二本のタイタンソードを手放した。
「よし!」
俺はタイタンソードを拾うと、ハンドル剣とクラウソラスの姿に戻った。
『進也、今だ!』
「ああ! 光速【スターバースト・ストリーム】!」
俺は二刀流で怒濤の16連撃を叩き込む。
「ぐああああああああ!!」
拓斗はこれを受けて変身が解除された。俺も変身を解除した。俺は倒れた拓斗に歩み寄る。
「立てるか?」
「ああ。にしてもなかなかの攻撃だった。」
拓斗は立ち上がると、俺にそう言った。
「俺もびっくりしたよ。まさか武器を形成するなんてな。」
「まぁ、さっき変身した姿もあれだけじゃないしな。」
「え!?もっとあるの!?」
「そうだよ。」
oh..クウガ以外にも変身できるなんてな……。俺たちが話してると、また銀色のオーロラが出現した。
「じゃあ、俺帰るな。」
「またいつか戦おうぜ。」
「ああ!」
俺たちは約束を交すと、拓斗はオーロラを通っていった。
「俺もいつか別世界に行ってみたいな。」
『その時はいつか来るさ。』
………ん?待てよ?さっきから何か殺意の波動が……
「………」
「………」
『………』
俺の後ろには黒いオーラを撒き散らした霊夢が立っていた。
「な…何だ?」
「鳥居を直しなさいよ!!」
あ…そういえば拓斗と戦った時に……壊れたな……。
「今・す・ぐ・直・し・な・さ・い!!」
『「はいいいいいい!」』
拓斗ぉおおおおおおおお!!戻ってこいいいいいい!!
次回どうしましょう…文か紫のどちらか1つの話を終わらせてから妖ヶ夢編に入りたいと思いますが…正直迷います。