今回はプロローグなので短めです。
ではどうぞ
冬が過ぎないのは何故か?
進也side
「ギイイイイイヤァアアアアアアア!!?」
雪が降りしきるその日、俺はシフトカー・ランブルダンプを使いこなす特訓をしていた。ミハエルが言うにはタイプスピードじゃダンプの出力に振り回されてしまうと主張しているが、俺は慣れればどうということはないと振りきり、特訓を続けた…けど駄目だった。丸太を背負おうが座って使おうがダンプのドリル状の武器・ランブルスマッシャーの出力は名前の通り荒ぶり過ぎた。俺はそれに振り回されては木や岩にぶつかるのがお決まりだった。そして案の定頭にたんこぶが数えきれない程あった。痛い…。
俺は変身を解除すると、そのたんこぶで一杯の頭を雪に突っ込んだ。
「痛……これじゃ確かに慣れる訳がないな…。」
『タイプスピードではダンプとは相性が悪いんだ。』
「だろうね。これを使うのは永久的に無理そうだな。」
『いや、そうでもないぞ。これを見てくれ。』
「ん?」
ミハエルはそういうと、ウィンドウを展開する。そのウィンドウにはドライブの新たな姿と思われるものが写っていた。
『スピードを犠牲にしてパワーと耐久力に特化したドライブの新形態、その名もタイプワイルドだ。』
タイプワイルド…見た感じラグビー選手のような姿は確かにダンプと相性が良さそうだな。
『要は馬力の強い車に乗り換える感じだ。ランブルダンプを含める重い武装を容易に使えるんだ。今のところ最終調整に入っているんだ。』
おお、そりゃ楽しみだな……え?
「待てよ?それって誰が作ってるんだ?」
『……。』
スルーかよ。どうなったらそんな沈黙するんだろうな…。
俺は衣服についた雪を払いながらトライドロンに乗車する。
「なぁミハエル、今何月だ?」
『5月のところだな。』
「いくら何でも未だに雪降ってるのはおかし過ぎないか?」
『ああ。』
冬は大体12月~2月ぐらいまでで、3月からは春になって桜も咲くはずだ。なのに5月になってなお景色は銀世界そのものだ。本来なら四季の法則は保たれるのが常識なはずだ。本来なら…いや、常識じゃないのが幻想郷だ。
「これは間違いなく【異変】だな。」
『そうだな。とりあえず神社に戻ろう。霊夢と魔理沙と共に異変の元凶を突き止めよう。』
「OK。」
俺はミハエルをクレードルにセットすると、トライドロンを発進させて神社へ向かった。
?side
俺は奴が車に乗り込んで発進したのを見ると、同じくライドチェイサーに乗る。
「異変…か。」
奴は異変を解決しに行くって言っていたな。まあいい、あいつが異変を解決しようがしまいが関係ない。あいつは俺がこの手で殺すんだからな。
俺は奴の乗った車を見失わない内に尾行する。
魔進チェイサーとは後に戦う描写を書きたいと思います。
次回もお楽しみに!