東方加速戦士   作:レティス

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意外と早く投稿できました。
ではどうぞ


巫女は収入が少ない

「…えっ!?」

 

い、今ベルトが喋った!?

俺は突然の出来事に驚いてしまった。

 

「お…お前は…誰だ?」

 

俺は少々震えた声でベルト(?)に話しかける。

 

『オレはドライブドライバー、お前が今着けているベルトだ。』

「そうなんだ…。」

 

俺は汗をかきながらなんとなく了承した。そして俺はさっそくあの改造ホンダNSXについて質問した。

 

「なあ、あの改造された車は何?」

『それはトライドロン、特殊機能を備えたスーパーカーだ。」

「おお…。」

 

この改造車両はトライドロンと呼ぶらしい。通りでデザインが違う訳だ。

それは置いといて、流石にこのままドライブドライバーって呼ぶのは面倒そうだ。

 

「あのさ。」

『ん?』

「いくら俺でもドライブドライバーって呼び続けるのは流石に面倒だから、[ミハエル]って呼んでもいいか?こっちの方が分かりやすい。」

 

ミハエル…それはF1レーサーの中で有名な人物である“ミハエル・シューマッハ”から取った名前だ。F1レーサーの中では俺が特に気に入っている人物だ。

 

『ああ、分かった。ちなみにお前は?』

『俺は炎斗群進也だ。じゃあこれからよろしくな、ミハエル。』

 

お互い自己紹介を終え、俺はトライドロンに乗り込む。すると俺の左腕にオートマを模した謎の腕輪が付いていることに気づいた。

 

「おいミハエル!」

『どうした?』

「この腕輪は何だ?再びトライドロンに乗ったら何故か付いてたんだよ。」

 

俺が慌てて質問する中、ミハエルはこう答える。

 

『それはシフトブレスだ。それについては後で話す。』

「そうか…。」

 

腕輪の詳細が分からないまま、俺はシートベルトを付ける。そして既に挿入されている起動キーを回そうとした…が

 

ギギギギギッ!ブゥオン!

 

「!?」

 

おいおい嘘だろ!?キーが勝手に回って車を起動させたぞ!?一体どうなってるんだこの車!?

 

『ああ、いい忘れてたけどトライドロンは俺が赤外線通信で動かしたり、自動操縦まで可能なんだ。ここは俺にまかせろ。』

「そう言うことは先に言ってくれよミハエル。」

 

何がともあれ、トライドロンはミハエルによる赤外線操縦で発進した。

 

「…どこに向かってるんだ?」

『この先に神社があるから、一旦そこに寄る。』

 

ミハエルはこの道の先に神社があることを伝える。

 

 

 

数分後、その神社がある階段の前でトライドロンが停車した。

俺はトライドロンから出て、階段を登り切ってすぐの鳥居を通り抜けると、その先に神社らしき建物を見つけた。

俺はそこまで歩いてようやく拝殿にたどり着いた。そこには神社でよく見る賽銭箱が置いてあった。俺はつい上から賽銭箱の中を覗く。

 

「……空っぽだな。」

 

まさかの賽銭が一円も入っていないという神社としては経営難が問題視されそうだ。ってか今でもやってるのか?

 

『進也、せっかくだから賽銭を払ったらどうだ?』

 

ミハエルはそう提案した。確かにこの神社は収入がかわいそうだな…よし。

俺はポケットから財布を取り出す。中には一万円札が21枚、千円札が7枚、百円玉が9枚入っていた。

俺はその中から一万円札を4枚賽銭箱に入れてから二回拍手し、お辞儀をする。

すると

 

「お賽銭ーーーーー!!!」

 

本殿の奥から大きな声と共に俺と年齢差がない女の子が走ってやってきた。

この神社の巫女だろうと思うが、紅白の装束にしては袖が分かれていたり、露出した部分があったりと俺が想像する巫女とは全く異なっている。

 

「あなた、いくら入れたの!?」

 

巫女は輝かしい目で俺を見て言った。

 

「4万は入れたよ。」

 

俺は苦笑いしながら答えた。

 

「やった!久々の収入だわ!」

 

巫女は俺が賽銭箱に4万も入れたことを聞くと、さらに大喜びした。そんなにここ客来ないのか…?

 

「こんなに良い額を入れてくれたから、お礼はするわよ。」

「じゃあ、ありがたく…。」

 

俺はそう言うと、巫女と一緒に神社の拝殿の奥にある小屋の中に入った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

収入がこれまで全く無い雰囲気を出すように、和室の中はとにかく質素だった。

巫女はお茶を淹れに奥の台所に入ったため、俺はしばらく座って待っていた。

 

「お待たせ。」

 

巫女はお茶とお菓子をちゃぶ台に置いた。

 

「ありがとう、さっそくだけどいくつか質問いいか?」

「いいわよ。何を?」

「まずは名前を教えてほしい。」

 

俺はまず巫女に名前は何なのかを質問した。

 

「私は博麗霊夢、この博麗神社の巫女よ。」

「俺は炎斗群進也だ。よろしく。」

「よろしくね、進也。」

 

俺と霊夢はお互いの名前を教える。

 

「二つ目はこの世界についてだ。」

「ここは幻想郷って言って、人間や妖精、妖怪、神などが住んでいる忘れられた者が行き着く場所よ。」

「うーん、よく分からない。」

 

俺はその複雑な説明に頭を抱える。

 

「あなたもしかして外の世界から来たの?」

「え?…まぁ、そういうことだな。変なスキマに吸い寄せられて、目を覚ましたときには車の中だったんだ。」

「車?」

 

俺の言葉に霊夢は頭に?を浮かべる。すると

 

『全く理解できてないようだぞ?』

 

ミハエル…このタイミングで喋るのかよ。

霊夢はこの声を聞いて一瞬驚く。

 

「な、何!?今の声?」

『おっと、驚かして悪いな。俺はミハエル。進也のベルトだ。』

「え?ああ…よろしく…。」

 

ミハエルの自己紹介に霊夢は多少の冷や汗をかいている。そりゃいきなりだもんな。

 

「ところで、さっき言っていた“車”って何?」

「車を知らないの?」

「ええ…。私には聞いたことがなくて…それに私は空を飛べるからいいし…。」

 

車を知らないなんて…本当にこの世界はどうなってるんだ?

…待てよ?さっき空を飛べるって言った!?…まあ次の質問でどういうことか聞いておこう…。

 

「実はというとその車を今、神社の入り口前に停めてあるんだ。」

「え?そうなの!?」

「ああ。後で外に言って見てみる?」

「うん!」

 

よっぽど車が気になるんだな。

俺はお茶を飲むと、次の質問に移る。

 

「次はこの世界で知っておくべきことは何なのか、だな。」

「私から教えることは3つ、一つは能力、二つは弾幕、三つはスペルカードね。」

 

霊夢はこの三つが知っておくべきだと言う。やはりこの世界に飛行能力は書かせないのか。

 

『あと俺からも教えておくことがあるぞ。』

 

ここでミハエルも何かを主張したいようだ。

 

「何だ?」

『それは…変身することだ!』

「へ、変身!?」

 

変身ってどういうことだよ!?おい!

 

『ポケットの中を探ってみろ。』

 

俺は言われるがまま財布のあるポケットの反対側を調べる。

すると、ポケットには赤いミニカーが入っていた。見た感じトライドロンと配色が同じっぽい。

 

『それはシフトカーといって、シフトブレスに取り付けて変身するために必要なものだ。』

「へぇー。」

『これ以外にもちゃんと種類はあるんだぞ。』

「じゃあ何故これだけなんだ?」

『シフトカーは意志を持ってるからな。』

 

ミハエルはそう答えた。

俺はまた理解できないまま、霊夢に三つのことについて教えてもらうことにした。




次回は魔理沙登場に加え、初弾幕ごっこ及び進也がついにドライブに変身します。
では次回もお楽しみに
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