東方加速戦士   作:レティス

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テスト勉強つらい…。


追跡者は何者なのか?

俺は冥界を目指してトライドロンを走らせている。途中レティという妖怪に攻撃されたが何とか追っ払った。

 

「なぁ、アリス。」

「何?」

「俺が変身した時、その姿を見て硬直してたよね?」

「…ええ。」

 

俺はあの時に変身した際、アリスが俺の姿を見て硬直していたからそのことについて尋ねる。俺にはアリスがドライブの姿を見るのはこれが初めてじゃないという感じが伝わってくる。何故だろう…?

 

『進也…。』

「どうしたミハエル?」

『俺がアリスを見たのは…これが初めてじゃないんだ。』

「え?」

 

ミハエルはアリスを見たことがあるのか?

『俺は肉体を失った後、予めこの事態を予想してベルトに自身の魂を移した。そしてプロトドライブと共に行動し、ロイミュード達が引き起こした異変に立ち向かったんだ。』

 

ミハエルじゃない別の人物がドライブに変身したのか。

 

「その異変って?」

「幻想停止異変[ファンタジアフリーズ]。幻想郷最大の異変のことよ。この異変で幻想郷に住んでいた種族の大半が死傷したわ。」

「……まさか!?」

『そうだ。ロイミュード達が幻想郷中に重加速を引き起こしてテロを行ったんだ。』

「けど結界内だと上級以外は重加速は発動できないはず…!」

『今はな。けど当時は重加速を無効化する結界は無かった。』

そうか。当時は重加速を無効化する結界が無かったのか。それに重加速の状況下だと自分や自分の放つ弾幕以外の動きが鈍くなるから幻想停止異変[ファンタジアフリーズ]を解決できたのは全部ドライブのおかげだったのか。

 

『異変解決の最中、ロイミュードに襲われていたアリスを見つけ、プロトドライブと共にロイミュードを撃退した。』

「なるほど。確かミハエルが初代、俺が三代となるとその人は二代目ドライブってことになるんだな。」

『ああ。だがプロトドライブに変身した二代目は後に死亡した…。』

「ああ…そうか。」

『それにプロトドライブにはロイミュードのコアを破壊する力を持っていなかった。ロイミュードはコアが生き残れば何度でも蘇るからな。復活した個体に復讐されたんだろう。』

もしその二代目ドライブの変身者が生きてたら紫さんに頼んで会いに行こうと思ったんだけどな……ロイミュード達を幽閉した過程で死んじゃったか。アリスも悲しげな顔してるな。何せ命の恩人だから相当ショックだろうな。

俺にアリスの心の傷を癒すことなんてできるのか……?

 

 

バンバンバンバンバンッ!!!

 

 

「「!?」」

 

暗い雰囲気になっているその時、突然進路上に銃弾がばらまかれた。俺は咄嗟にブレーキを踏んで回避する。

 

「くそ!お次は何だよ!?」

 

俺はミハエルを装着してトライドロンから出る。そこにはバイクに乗りながら銃を俺たちに向けている男性がいた。バイクは黒をベースに紫色の炎のようなペイントが施されており、フロント部には骸骨の装飾がある。

男性の服装は紫色のジャケットに黒いズボン。そして右手にはメリケンサック状の銃と、幻想郷に住んでいるとは思えない容姿をしていた。

 

「何だあいつ?」

「銃をこちらに向けているわ。戦いを仕掛けるつもりよ。」

「見れば分かる。」

 

俺とアリスが話していると、男性がバイクから降りた。

 

「見つけたぞ、仮面ライダー…。」

「!?…何で俺のことを…!?」

『この男…まさか…!』

 

あいつ、何で俺のことを知ってるんだ!?それにミハエルはあいつのことを知っているようだな。

 

「お前は…俺が殺す。」

 

男性は冷たい口調で言いながら銃のマズル部を押し込み、離した。

『ブレイクアップ』

 

すると男性の周りにバイクのパーツみたいなものが現れ、それが男性に集まり、男性は異形の戦士に変身した。

 

「俺は魔進チェイサー。またの名を【死神】だ…………さぁ、処刑を始めようか。」

 

死神…別名ではあるがあいつからはものすごい殺気を感じる。戦うしかないか…!

 

「変身!」

『ドライブ!タイプスピード!』

 

俺はドライブに変身し、ハンドル剣を片手に死神に突撃する。

 

「ふんっ!」

「ぐあっ!?」

 

死神はハンドル剣の一撃をパリングしながら腹に銃・ブレイクガンナーを叩き込んできた。あの銃、形からか近接戦用にメリケン機能が付いている。

 

「こっちにはこれもある!」

 

俺は後ろに下がり、左手から弾幕を放つ。

 

『ガン』

 

死神は再びマズルを押すと、ブレイクガンナーから銃弾を発射し、俺の弾幕を全て弾いた。

 

「くそ、並の弾幕だと弾かれるな。」

『………。』

「どうしたミハエル?」

『あの戦士…プロトドライブを元に造られている!』

「何だって?」

 

死神が纏っているアーマーがプロトドライブをベースにしているだと…!?

 

「こうなったら…。 輪符【ストライクホイール】!」

 

俺はスペカを放ち、死神を攻撃する…ん?あいつ、避けようとしない……?

俺はよく見ると、死神が銀色のシフトカーみたいなものをブレイクガンナーに装填しているのがよく見えた。

 

『チューン チェイサー・スパイダー』

 

すると、死神の背中から蝙蝠の羽みたいなものが生え、羽は右腕に移って蜘蛛のような形になって装着された。

 

「牙符【クラッシュバイト】!」

 

すると死神は右腕に付いたクロー・ファングスパイディーからスペカを放ち、俺のスペカを相殺してしまった。

 

「な……!?」

「あの人…強い!」

 

俺はもちろん、観戦していたアリスも呆然としていた。

 

『油断するな進也!』

「はっ!?」

「ふんっ!」

「ぐっ……!」

 

俺はミハエルの言葉で我に返ると、咄嗟に死神の攻撃を防ぐ。くそ…力の差があり過ぎる!

 

「はぁ!!」

「!?」

 

俺は死神を押し返すと、さらに蹴りを打ち込んで遠ざける。

 

「頼むぞ、シャドー!」

『タイヤコウカーン!ミッドナイトシャドー!』

 

俺はシャドータイヤにタイヤ交換し、さらにレバーを二回倒す。

 

『シャ、シャドー!』

「食らえ!」

 

俺はハンドル剣から手裏剣型の衝撃波を飛ばす。だが、またも弾かれてしまう。

 

「くたばれ。」

「ぐあっ!?」

 

急接近してきた死神に突き飛ばされ、ハンドル剣を手放してしまった。

 

「くっ……強い…。」

『まずいぞ進也。早く打開策を…!』

「言われなくても分かってる!」

 

このままだと…やられる!何か…何か手はあるはずだ!………そうだ!

 

「来いベガス!」

『タイヤコウカーン!ドリームベガス!』

 

俺はすぐにベガスタイヤにタイヤ交換する。

 

「ふん、仮面ライダー。所詮口ほどにも無いな。さて、死刑の時間だ。」

 

死神はそう吐き捨てると、マズル部を押した。

 

『エグゼキューション フルブレイク スパイダー!』

「死ね。」

 

死神はクローから衝撃波を放ってきた。畜生…この弾速は間に合わない…!もうダメか…!?

 

 

 

 

カキンッ!

 

 

「!?」

「?」

『アリス!?』

「ドライブは…私が助ける!」

 

死神の衝撃波を弾いたのは、アリスだった。アリスは自分の操っている人形

から弾幕を放って衝撃波を弾いたらしい。

 

「アリス…お前…。」

 

俺はアリスと視線を合わせる。この感じ…やっぱり同じだ。

 

「……。」

 

まずい!死神がアリスの方を向いた!俺はすぐにブレスの赤いボタンを押し、レバーを倒す。

 

『ヒッサーツ!フルスロットル!ベガス!』

 

スロットのように重なったベガスタイヤが回転を始めた。頼む、大当たり出てくれ!俺が祈ったとき、スロットは777と運よく大当たりだ。

 

「今だ!!」

 

俺はベガスタイヤから大量に排出されるコインを飛ばして死神の目を眩ませる。

 

「ミハエル!」

『ああ!カモン、トライドロン!』

 

するとトライドロンが自動操縦で動きだし、アリスを乗せる。目くらましを終えたところで俺もトライドロンに乗り込み、一気にアクセルを踏み込んで何とかこの場から離脱した。

 

「……ちっ!」

 

死神は舌打ちすると、バイク・ライドチェイサーに乗り、その場から撤退した。

 




次回 東方加速戦士

長き道のりの末、ようやく冥界に辿りついた進也達。そこで剣士・魂魄妖夢が立ちはだかる。妖夢の二刀流に進也も二刀流で対抗する!

次回[桜舞う殺陣]

スタート・ユア・エンジン!
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