東方加速戦士   作:レティス

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遅れました。色々と忙しかったので………


日蝕のスペカは完成するのか?

ブレンside

 

「ハート、最近仲間達が次々とやられています。」

「ああ…たった108体しかいない“友達”を消されるとはな……!」

 

とある一室で僕とハートは会話をしていた。啓斗はもたれながらその会話を聞いていた。春冬異変で【101】が倒されてから、4体も“仮面ライダー”に仲間達を倒されている。ハートは仲間が倒されたことに苛立ちを募らせている。

 

「俺がもう一度行く。」

「いや、結構…僕が行くよ。いいよね?ハート。」

「ああ。」

 

僕はハートに許可を得ると、啓斗を退けて一室から出た。

 

 

進也side

 

「陰陽【ジ・イクリプス】!」

 

俺は紫さんから受け取ったスペカの特訓をしていた。だが、これが全く成功しない。俺の知ってるイメージでやっているが、どう工夫しても失敗する。ただ、このスペカはハンドル剣とクラウソラスの二刀流で行うのは正解らしい。そこからが問題であることがはっきり分かった。

 

「なぁミハエル、特訓始めてからどのくらい経った?」

『これで8日目は経過したな。』

 

マジか……スペカの特訓ってこんなにきつかったっけ?まぁ、紫さんとミハエルが放ったスペカならば非常に強力なのは間違いないな。

 

「進也、そろそろ休憩した方がいいんじゃない?」

「うーん…それもそうだな。」

 

俺はアリスの意見に賛成して、一旦家に戻ることにした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うーむ、何が足りないんだろう…。」

 

俺は紅茶を飲みながら失敗点や不足しているものを考えるが、これもまた無意味だった。幻想郷はイメージが大事というのに、ここ最近イマジネーションがガタガタとしている。

 

「ミハエルとスキマ妖怪が放ったものだから、失敗するのも当たり前だと思うわ。」

 

アリスも同じ考えを言うのか…。

その後、俺たちは30分は休憩した。

 

「よし、もう一度行くか。」

休憩を終え、再び特訓に励む………が

 

「ああああ………また駄目かよ。」

「うーん、やっぱり原因はイメージ不足だと思うわ。」

 

何度やっても結果は同じだった。これじゃあ完成はいつ頃だろうか………はぁ、やる気になれねぇよ。

 

 

 

「全く、複雑で無能で間抜けな奴だ。」

『「「!?」」』

 

突然何者かの声が聞こえた。俺達がふと振り向くと、そこには緑を基調とした服を着て眼鏡をかけた青年がいた。

 

「お前、誰なんだ?」

 

あいつ、服装から見て確実に幻想郷の住民じゃないな。

 

「僕は名前はブレン。」

 

ブレン……すなわち“頭脳”を意味している。なんか気味悪い名前だな。

 

『ブレン…だと?』

「ほぅ、やはりベルトになっても察しはいいんだね、檀。」

 

こいつ…ミハエルのこと知ってるのか?

ブレンがそういった時、一瞬にしてブレンの体が機械じみた姿に変わった。

その姿は、間違いなくロイミュードだった。緑色を基調とした機械の体に緑色のマント、そして“頭脳”の名の通りに肥大化した頭部。他のロイミュードとは明らかに違う雰囲気を漂わせていた。

 

「これが僕の本来の姿さ。」

「だったらこっちも行くぞ。ミハエル!」

『分かった。 スタート・ユア・エンジン!』

「変身!」

『ドライブ!タイプスピード!』

 

俺はドライブに変身し、右手にハンドル剣を握る。

 

『気を付けろ…あいつは他のロイミュードとは違う!』

「分かった、行くぜ!」

 

俺はブレンに向けてハンドル剣を振るう。ブレンはこれを防ぐ。やっぱり一筋縄じゃいかないな。

 

「輪符【ストライクホイール】!」

 

俺はスペカを放つも、これを軽々とかわされてしまう。

 

「ふっ!」

「うぐっ…!」

 

ブレンの右ストレートを俺は咄嗟にガードするも、のけぞってしまう。

 

「どうした?“仮面ライダー”である君の実力はその程度かい?」

「くっ……まだまだ!」

『タイヤコウカーン!マックスフレア!』

 

俺はフレアタイヤに交換し、さらにレバーを三回倒す。

 

『フレア!フレア!フレア!』

「喰らえ!」

 

俺はハンドン剣から炎の剣圧を飛ばす。ブレンは右手からビームを放って剣圧をかき消した。

 

「くそっ!……うわっ!?」

「進也!?」

 

その間に俺はまたブレンの攻撃を喰らってしまった。俺はすぐに立ち上がろうとしたが、ブレンに掴み上げて身動きが取れなくなってしまった。

 

「くそ……動けない…!」

「やはり君は無能で無様で惨めな奴だったようだね。」

「黙れ!」

「ご褒美に、僕の毒をあげるよ。」

 

そう言ってブレンは、俺の頭上に左手人指し指を向けると、脳から左手に流れてきた毒を一滴、俺の頭にかけた。

 

「ぐわっ!?うわああああああああ!!?」

 

次の瞬間、俺の体に激痛が走った。神経を通じて体が焼き焦げる程に熱い。

 

「ふっ、所詮はこの程度か……さて、次は君だね。」

「…!」

 

ブレンは今度はアリスに穂先を向けた。まずい、アリスじゃあいつに勝てる訳がない…!

アリスは剣やランスで武装した人形を操作してブレンを攻撃する…が、全てビームで撃ち落とされてしまった。

 

「咒符【上海人形】!」

 

ここでアリスは上海人形からビームを発射させた。しかしブレンは同じくビームを放って相殺してしまった。

 

「!?…そんな…!」

「そんな程度かい?」

 

ブレンはアリスに殴りかかろうとした。畜生、体が毒で動かねぇ…!マッドドクターがあれば…!

 

 

 

「霊符【夢想封印】!」

「魔符【スターダストレヴァリエ】!」

「!?」

 

その時、突然ブレンに弾幕が降り注ぐ。ブレンは全ての弾幕を避け切れずに何発か披弾した。

 

「お待たせだぜ!」

「間に合ったようね。」

「霊夢…魔理沙…。」

 

霊夢と魔理沙が俺たちのピンチに駆けつけてくれた。それと同時に、サイレンの音と共に救急車型シフトカー・マッドドクターが俺のもとにやってきた。

 

『進也、すぐにドクターにタイヤ交換だ!』

「ああ……霊夢、魔理沙、アリス、俺が解毒を終えるまで持ちこたえてくれ!」

「分かったわ。」

「OKだぜ!」

「ええ!」

 

俺は霊夢、魔理沙、アリスにそういうとキーを回し、ブレスにドクターを装填して倒す。

 

『タイヤコウカーン!マッドドクター!』

 

心電図模様のドクタータイヤに交換し、左手に治療装置・キュアクイッカーが装備された。俺はそのままキーを回し、ブレスの赤いボタンを押してレバーを倒す。

 

『ヒッサーツ!フルスロットル!ドクター!』

 

すると俺の体が浮遊し、周りに注射器型のエネルギーが出現し、そこから高圧電流が流れた。

 

「ぐああああああああ!!」

 

やっぱりミハエルの言う通り高速治療は激痛を伴うな…死ぬほど痛い…けど毒の痛みよりはよっぽどマシだ。

そして、俺の体が地面についた。治療が終わったようだ。俺はすぐに立ち上がる。

 

「皆、終わったぞ!」

 

俺は三人にそう言い、すぐに参戦しようとハンドル剣を構える。

 

「無茶よ進也!治療したばかりの体で…!」

『アリスの言う通りだ、ここは霊夢たちに任せた方がいい!』

 

アリスとミハエルは治療したばかりの体で戦うことを反対した。確かに治療後の影響で体がきつい。どうすれば…………そうだ。

 

「ミハエル。」

『何だ?』

 

 

「“アレ”をやるぞ。」

『何言ってるんだ!?あれはまだ特訓で一度も成功してないんだぞ!?』

「今はそんなこと言ってられない!出来る出来ないじゃない、やるしかないんだ!」

『……分かった!』

「よし。光剣【クラウソラス】!」

 

俺はミハエルを説得し、左手にクラウソラスを装備する。

 

「霊夢、魔理沙!下がって!」

「?…ええ。」

「分かったぜ。」

 

アリスは霊夢と魔理沙に下がるよう言い、二人はアリスの言う通りブレンから距離をとる。これで準備は整った。

 

「何だ…?」

 

ブレンが俺たちの行動に謎めく中、俺は頭上でハンドル剣とクラウソラスを交差させてから離し、そのエネルギーを解放する。すると2つの剣の刀身に黄金のライトエフェクトが纏われた。

 

「行くぞ!」

 

俺は2つの剣を構えて、ブレンの目の前に瞬間移動する。

 

「何!?…ぐっ!?」

「はああああああああっ!!」

 

俺はそのままブレンに剣を振るう。さらに今度はブレンの後ろに瞬間移動して斬り、その次は右から、またその次は左…即ち全方位からブレンに光の斬撃を叩き込んでいく。

 

「何…あのスペカは?」

「見たことないぜ…そして眩しいぜ…!」

「これが、進也がスキマ妖怪から託されたスペカなのね。」

 

三人はそれぞれそんなことを呟いていた。

俺はブレンに25連撃目の斬撃を叩き込んだ後、上に飛んでからブレンに向けて急降下する。2つの剣は金環日食の如く輝いた。

 

「『陰陽【ジ・イクリプス】!!』」

 

そして俺は地面に着地すると同時に2つの剣でブレンを斬り裂く。斬り裂いた際、太陽のコロナのような黄金のエネルギーが放出された。

 

「うっ……ぐ…!」

「どうだ!」

「くっ…なかなかようだね……今回はひとまず退くよ。次は無いと思っててくれよ。」

負傷したブレンは状況を判断して、その場から立ち去った。

 

「……はぁ…はぁ…。」

 

俺は変身を解除すると、戦闘による疲労と高速治療の痛みでそのまま倒れそうになる。すると、アリスが駆け寄って俺の体を支えてくれた。

 

「アリス。」

「馬鹿…心配したんだよ?」

「ごめんな。」

 

アリスは少々涙目になっている。色々と心配かけちゃったな…。

 

『進也、とうとう完成したな。』

「ああ、やっとな…。」

「進也、アリスから聞いたけどそのスペカって紫から渡されたのよね?」

「そうだけど…。」

「すごいぜ進也!あんなすごいスペカは見たことないぜ!」

「ミハエルのおかげでもあるけどな。」

 

俺たちはそんな会話をした後、アリスに肩を貸してもらいながらトライドロンに乗り、家に戻った。

 

 

 

ブレンside

 

 

「すまない…負けてしまった。」

 

僕は負傷した部位を押さえながらハートに謝罪する。

 

「まぁいいじゃないか、帰ってこれただけでも。」

 

ロイミュード達には慈悲の深いハートは僕にそう言った。

 

「やはり仮面ライダーを殺すのは、俺の方が適任だ。」

 

啓斗は壁にもたれながらそう言った。

 




次回 東方加速戦士

いよいよ永夜抄編に突入!
進也たちはある日の夜、月を眺めていた。その際、ミハエルは昔に紫達と共に月へ攻め行ったエピソードを話す。
その時、前に進也と戦った妖怪・砿角がやってきて、砿角は進也たちに異変解決の依頼を話す。
次回[その月は何故偽物なのか?]

スタート・ユア・エンジン!
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