東方加速戦士   作:レティス

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もうすぐテストだ……。


白き仮面ライダーはどこからやって来たのか?

俺たちはてゐについて行き、しばらく竹林の中を通っていくと、一件の大きな屋敷が見えてきた。おかしいな、この屋敷って確か随分古いらしいけど一つも古びた様子がないな...。むしろピカピカだな。まぁ、幻想郷だとこんなの普通だからなんとも言えないか。

 

「ここがてゐの言っていた屋敷か。」

『ふむ、竹林の中にも関わらず立派な建物だな。』

「ん?…あれって…?」

 

俺とミハエルが、目の前に見えてきた屋敷の話題を話していると、アリスが何かを見つける。俺はアリスの指さす方向に目を向けると、そこには既に先着していた霊夢の他、レミリア、咲夜、妖夢、幽々子もいた。そしてもう一人、てゐと同じく兎の耳を生やした学生服姿の少女もいた。

 

「霊夢?…先着してたのか…。」

『それだけじゃない、幽々子達もいるな。』

「けど…もう一人は誰なの?」

 

皆がいる中、アリスは兎耳の少女が気になった。見た感じ、てゐと同じく屋敷の関係者っぽいが...。

俺は屋敷の近くで停車し、ミハエルを装着してアリスと共にトライドロンから降りる。

 

「先に着いてたと思ったら遅かったじゃない。」

「霊夢、いつの間にこんなところにいるんだ?」

「まぁ、勘で進んでいったら丁度よくここに着いたわ。そこにいる奴と戦う羽目になったけど。」

 

魔理沙が尋ねると、霊夢はそう答えた。まぁ、このパターンはお決まりと言ってもいいか。

 

『幽々子に妖夢も来ていたか。』

「ええ、月の異常を察知して、妖夢と共に異変解決に介入したの。」

「それにしても、偽物だと聞かされても普段の月と変わらない気がしますが...」

「妖夢、あの月の顔を見るのは忌まわしい事よ。今すぐに見るのを止めなさい。」

「すみません、幽々子様。」

 

偽物の月を見る妖夢に幽々子は月を見るのを止めるよう言った。今回の幽々子さんはすごいカリスマ性を出してるな。俺とエンカウントしたときはあんなカリスマ的なオーラを出さなかったのに。

 

「レミリア達も来てたのか。やっぱり月が原因か?」

「ええ、そうよ。」

「月の異常はお嬢様のみならず、妹様にとっては死活問題ですので。」

 

咲夜がレミリアに代わって異変解決に介入した理由を説明した。まぁ、フランの事も考えると納得か。

 

「てゐ、今までどこ行ってたの?」

「竹林の中を散歩してたら突然、変な二人組に襲われて、ちょうどその時にあの人達に助けられたんだ。」

 

てゐが少女と会話している中、てゐは俺とアリス、魔理沙の方に指を指した。

 

「あの、てゐを助けてありがとうございます!」

「いいって、助けるのは当然だし。」

「私は鈴仙・優曇華院・イナバと言います。」

「俺は炎斗群進也だ。」

「私はアリス・マーガトロイドよ。」

「私は霧雨魔理沙だぜ。」

『俺はミハエルだ。』

 

俺たちは鈴仙に名前を名乗る。鈴仙の名前って意外と長いんだな。

 

「それよりも、さっさと本丸に会わせなさいよ。」

 

霊夢はこんなことよりも異変解決を催促させる。確かに異変を解決したい気持ちは分かるけどな。

 

「分かりました。勝負に負け、それ故にてゐを助けてもらったんです。姫様に会わせましょう。」

 

鈴仙は素直に霊夢の要件を受け入れた。姫様が今回の異変の元凶か...一体どんな奴なんだ?.....けど、竹が一杯あるってことは、もしかして昔話のあの人物なのか?

けど俺には、その前に気になることがある...。

 

 

 

「僕は死なないよ...。」

 

 

 

そう、ボルトが死に際に言い放ったあの言葉が気になる。この異変の裏にロイミュードが何か企んでるかもしれない。用心しておかないとな。

俺達が屋敷に入ろうとしたその時

 

 

「「「グオオオオオ!」」」

 

突然、竹林から3体のロイミュードが飛び出してきた。番号はそれぞれ【017】、【058】、【039】のようだ。

 

「な、何ですかこの妖怪は!?」

「妖怪じゃないわ!」

「ロイミュード...いつの間にこんなとこまで?」

「あれが、ロイミュードなのね..。」

「そんなことより、さっさと片付けるぜ!」

「ああ、ロイミュードを屋敷に入らせる訳には行かない!行くぞミハエル!」

『勿論だ。スタート・ユア・エンジン!』

 

皆は戦闘態勢を取る中、俺はミハエルのキーを回そうとした。

 

 

 

「進也さん!?」

「え?..さ、早苗!?」

 

変身しようとしたら、何故か竹林から早苗が出てきた。一体何故..?

 

「お前、何でここに....?ってかどうやってここまで!?」

「それが...私ここに導かれて..。」

 

導かれた…?何かに追ってきたのか?俺の頭の中がモヤモヤしてきた。と、その時

 

ドドドドドドドドドドドドドドド……

 

 

突然、何処からともなくドラムコールが流れてきた。これに俺たちは謎めく。一体どこから………!?

俺はある竹の上を見上げると、そこには前に会った青年・走佑の姿があった。しかも走佑の周りにはピエロ型のシフトカーが走り回っていた。すると走佑に気づいた皆も竹の上を見上げる。

 

「誰よあれ?」

「竹の上を立ってる…?」

「あれ…走佑?」

『アメイジングサーカス!?外の世界に派遣したはず…?』

「そ、走佑君!?」

 

ミハエルが走佑の周りを走るシフトカーを見て言った…というより、早苗は走佑の事を君付けしてたけど……。

 

「Ladies and Gentlemen!(ご来場の皆様!)」

 

走佑は英語でそう言うと、空中一回転ジャンプで別の竹の上に飛び移った。すげぇ身体能力だ…。

 

「It's time for super star action!!(スーパースターによるアクションの時間だ!!)」

 

走佑がそう言うと、サーカスが地面にすごく派手なステージを形成した。そこに走佑がまた大ジャンプをしてステージに着地した。そしてそれと同時に花火が上がった。

 

「「「「「「「「「「「ええええええええ!!?」」」」」」」」」」」

 

ミハエル以外は驚きを隠せない。

「久しぶりだな、早苗!」

「走佑君、なんで幻想郷に私がいるって知ったの!?」

「アメリカで訓練してたときに博士から幻想郷のことを聞いたのさ。」

「なぁ、お前はこのシフトカーについても知ってたのか?」

「知ってるも何も、博士の弟子が作ったやつなんだろ?そうだろ進也?いや、仮面ライダードライブ。」

 

え?俺が仮面ライダーだったことを知ってるのか!?まさか、家に侵入してきたときに…?

 

「まぁ、それは置いといて…お楽しみは俺からだ。」

 

走佑はそう言うと、懐からバックル・マッハドライバー炎を取り出した。あいつ…まさか!?

すると、5機のミニバイク・シグナルバイクが走佑のもとへ走って来た。走佑はその内の白いシグナルバイク・シグナルマッハを掴むと、ドライバーのパネルを上げ、そこにシグナルマッハを装填し、パネルを下げた。

 

『シグナルバイク!ライダー!』

「レッツ、変身!」

『マッハ!』

 

すると、走佑にバイクを模した白いアーマーが装着され、走佑は仮面ライダーマッハに変身した。バイクのタイヤにはドライブと同じマークが写っていた。

 

「追跡、撲滅、いずれもマッハー!仮面ライダー、マッハー!」

「「「「「「「「「「「……はい?」」」」」」」」」」」

 

この無駄に時間を喰らう名乗りはお決まりなのかよ…?

 

「いくぜ!ハアッ! 」

『ゼンリン!』

 

走佑はステージから飛び降りると、ゼンリンシューターの前輪部を回してロイミュード達に殴りかかる。

走佑はドライバー上部のボタンを4回連打した。

 

『ズーット、マッハ!』

 

すると走佑の動きが速くなり、攻撃スピードが上がった。俺のと同じくシフトアップして加速もののようだが、そのスピードは俺のよりも速い。

 

「オラァ!」

「グオオオッ!?」

 

ここで走佑が058にゼンリンシューターによるアッパーカットを決めて打ち上げる。一撃が予想以上に重かったか、058のボディは爆発し、コアが空中に舞い上がった。

 

『シューター!』

 

走佑はゼンリンシューターでコアを射撃し、破壊した。ドライブと違ってマッハはロイミュードのコアを同時に破壊できないのか?

 

「こいつを使うか。」

 

走佑は緑色のシグナルバイクを取りだし、ドライバーのパネルを上げてシグナルマッハを抜くと、緑色のシグナルバイクを装填し、パネルを下げた。

 

『シグナルバイク!シグナルコウカーン!マガール!』

 

するとタイヤの標識が左折以外走行禁止に切り替わった。さらに走佑はゼンリンシューターにシグナルマッハを装填する。

 

『ヒッサツ!』

 

走佑はそのまま039に向かって射撃する。039がこれをかわすと、走佑はボタンを4回連打した。

 

『シューター! キュウニ、マガール!』

 

ゼンリンシューターから放たれた光弾がマガールの力で急カーブし、039に命中した。ドライブとはちょっと違った戦い方だな…。

 

「ラストスパートだ!」

 

走佑は一気にたたみかけようとドライバーのパネルを上げて再びシグナルマッハを装填してパネルを下げると、またパネルを上げて今度はドライバー上部のボタンを押してからパネルを下げた。

 

『ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!』

「はああああああ…!」

 

すると走佑の周りに七色の炎の竜巻が巻き上がる。走佑は高くジャンプすると、体を前方宙返りさせ、その勢いのまま039と017に向けて両足で飛び蹴りを放った。

 

「はあああああ!!」

「「グワァアアアア!?」」

 

017と039はまとめてボディを破壊され、コアも2つまとめて爆散した。

 

「どうだ?良い画だろ?」

 

走佑は地面に着地すると、格好付けたポーズを取って洒落なことを言った。走佑はドライバーのパネルを上げてシグナルマッハを抜くと、そのままパネルを下げて変身を解除した。

 

『オツカーレ』

 

すると走佑は真っ先に早苗のところに駆け寄る。

 

「どうだったか?幻想郷での俺の初披露は?」

「ねえ、どういうことなの?説明して、“走佑君”!」

 

早苗の言葉に霊夢たちは騒然とした表情になった。そういえば早苗はさっき走佑のことを君付けしてたな。

 

「早苗、あんたこいつのこと知ってるの?」

「まさかの君付けは驚いたぜ…。」

 

霊夢と魔理沙はそんなことを早苗に尋ねた。

 

『鳴神寺走佑。外の世界から来た早苗の正真正銘の“彼氏”だ。』

 

ミハエルは何故か走佑の詳細を知ってるかのように話した。

ああ、だから早苗は走佑のことを君付けしてたのか、成る程………………は?

 

 

 

「「「「「「「「「「えええええええ!!!??」」」」」」」」」」

 

 

俺たちはミハエルのカミングアウトに驚きを隠せずに叫んでしまった。ちなみに俺はあまりの衝撃でバックし、転倒したまま叫んでしまった。

 




次回 東方加速戦士

進也たちは廊下でミハエルこと檀の先生であるサイモン・ペアルトリクスや走佑の話題を話している中、進也たちは永遠亭の主・蓬莱山輝夜のもとに辿り着く。進也たちが輝夜に異変を解いてもらうよう話している時、突然その部屋に啓斗が入ってきた。
しかし、啓斗はその場で戦おうとはせず、進也たちを広場に誘導させてから戦闘を開始した。
進也が啓斗と一騎討ちをする中、そこへハートがやってきた。すると、ハートを見たミハエルが突然怯え始め…。

次回[誰がミハエルを殺したのか?]

スタート・ユア・エンジン!
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