東方加速戦士   作:レティス

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テストのせいでかなり遅くなりました。
長らくお待たせしました。



誰がミハエルを殺したのか?

進也side

 

 

 

『…なるほど、システムが完成したから走佑が幻想郷にやってきた…ということですね?先生。』

『そうなんだよ、ようやくシステムの最終調整が終わってな。なかなか苦労したよ。本当に苦労したよ!走佑を頼んだよ、分かったな?』

『OK.talk to you later.(分かりました。また後で話しましょう。)』

『See you again.(またな。)』

 

俺たちは鈴仙らに“姫様”のいる部屋に案内してもらう中、ミハエルは先生と通話していた。先生って誰だ?

 

「なぁミハエル、誰と話してたんだ?」

『俺の先生であるサイモン・ペアルトリクス博士だ。先生も元々は幻想郷に住んでいたが、今は研究のために外の世界のアメリカという国にいる。』

「え?それはつまり紫さんにお願いして外の世界に行ったのか?」

『いや、先生は紫の能力無しで外の世界に行ったぞ。』

 

マジか!?サイモンって人は紫さんの“スキマ”無しで行けるのかよ!?

俺を含め、数人が驚いた。いくら何でも外の世界に行くのは紫さんの力無しじゃ不可能なはず………いや、ロイミュードがその例か。確かロイミュードは数体が外の世界に逃げたんだったな。

 

『マッハはドライブよりも性能が高いネクストシステムを搭載している。』

 

へぇ~、性能が高いのか……え!?

 

「ってことは俺を越えちゃうのか!?」

「まぁ、そういう事だな。」

 

走佑……お前は何で逆立ち歩きしながら喋ってるんだ?

 

「ところで走佑君、いつから仮面ライダーになったの?」

「ああ…お前が外の世界から幻想郷に移住した1週間後にな。その時にたまたまサイモン博士に会って、幻想郷や早苗の居場所についてを聞かされたんだ。そして仮面ライダーにならないかといわれて、その案に乗ったんだ。」

 

そういうことか…確かに幻想郷は妖怪や妖精、ましてやロイミュードがいるから仮面ライダーになるって手もありかもな。

 

「走佑、お前はどうやって幻想郷にやってきたんだ?」

「俺のバイクに博士が取り付けた次元移動装置があるから、装置の機能を利用して幻想郷にやってきたのさ。」

次元移動装置作れるのかよ!?すげぇな!サイモン博士の技術力は幻想郷いt……ゲフンゲフン……。

 

「とんでもない博士ね。」

「一体どんな博士なんだぜ?」

「確か、博士はすごくアクティブな人だったぞ。」

 

走佑は逆立ちを止めると、サイモンさんの詳細を話した。アクティブな人なのか。いつか会ってみたいな。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

地味に長い廊下を歩いて数分後、ようやく目的の部屋の前まで着いた。

 

「姫様、入ります。」

 

鈴仙がそういうと、部屋の扉を開けた。俺たちは鈴仙たちに続いて部屋に入る。

その部屋には、二人の女性がいた。一人はかなり袖の長い服を着て、地面につく程長いスカートを履いており、黒髪のストレートの少女。もう一人は赤と紺色のツートンカラーの服を着ており、銀髪の三つ編みのヘアスタールをしている女性だ。

 

「鈴仙、てゐ、遅かったじゃない……って、あんたたちは誰?」

「異変を解決しに来た者だ。」

 

少女の問いに俺はそう答える。

 

「ところで、お前らは誰なんだ?」

「私は蓬莱山輝夜よ。」

「私は姫様の従者である八意永琳といいます。」

 

幻想郷ならありえなくもないと思ってたけど、まさか日本の童話のかぐや姫をこの目で見るとは思ってもいなかった。けど、永琳って人物なんて原作にはいないはず…。

『八意永琳…月の都の創設者の一人で、月の賢者だ。』

「……その声は貴方ですか、黒輝檀。」

 

ミハエルが永琳の詳細を話した。月の都の賢者……?そしてどうやら永琳もミハエルのことを知っているらしい。

 

「檀?」

「それって、ミハエルのこと?」

「ミハエルという名前ではなかったのかしら?」

『黒輝檀。それが俺の本当の名前だ。』

 

霊夢と魔理沙、レミリアが疑問を抱く中、ミハエルが自分の本当を言った。

 

「話によると紫と同じ人妖だったらしいわね。いつの間にベルトに?」

『色々とあったのさ…。』

 

永琳はミハエルに何故ベルトになったのかを尋ねると、ミハエルはそう答えた。ミハエルも今はロイミュードの反逆にあったことを話すのはまだ早いと考えてるのか。

 

「貴方があのスキマと共に月を攻めた人ね。」

『そうだ……ところで、月人であるお前たちは何故ここに?』

「それは……。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「蓬莱の薬…。」

「そうよ。その薬を飲んだ今の私は蓬莱人、不老不死となった私は地上に追放されて以来、地上で生活していたのよ。後に罪は許されたようだけど、地上の生活に未練があったし、そもそも今の状態で月に帰りたくないわ。」

 

輝夜は月から幻想郷へ来た理由を話した。やっぱり原作と同じだ。竹の中に入れられた後、老夫婦に育てられたんだな。それからしばらく経って罪が許されたんだな……え?でも何で地上に留まったんだ?

 

「蓬莱人?……私とは相性が悪いわ…。」

 

ここで幽々子が少々の愚痴をこぼす。そうか、幽々子さんの能力は死を操る能力だから不老不死と聞くと相性が悪いのか。

 

「ちなみに貴女はなぜここに?」

「罪滅ぼしのためです。」

 

永琳はアリスの質問にそう答えた。一見、罪を犯していなさそうだけど…。

 

「その罪とは?」

「姫様が飲んだ蓬莱の薬を作ったのが、私だからです。」

 

咲夜の質問に永琳は切なそうな表情で答えた。蓬莱の薬を作った……だと?

 

「私は姫様の要求を受け入れてしまったにも関わらず、私は無罪だった。そこで私は、罪を許された姫様を迎えに行こうとする使者の隙を見計らって姫様のもとに行き、この竹林の中で隠居生活を送っていたのよ。」

 

そんな過去があったのか…それは辛いことだな…。

 

「そうだったのか………ところで、そろそろ本題に入っていいか?」

「ええ……用件は何かしら?」

「俺達は月が偽物になっているということを………。」

 

 

タッ………タッ………タッ………

 

 

俺が永琳に用件を話そうとすると、突然廊下から誰かの足音が響いてきた。俺達が廊下の方に目を向けると、その人物は姿を現した。

 

「?」

「あいつは誰だぜ?」

「!?…あいつは…!」

「おいおい…なんでお前がこんなところにいるんだ?……啓斗!」

 

それは、啓斗だった。どうしてここにいると分かったんだ?

「お前…何故ここに!?」

「部屋では静かに話を聞くのが礼儀ではないのか?」

 

啓斗はそう言うと、何故かすぐに部屋から出た。あいつ…周りを巻き込まないようにしてるのか?

 

「何よあいつ…!」

「さて、まずはあいつを倒しにいくか!」

 

霊夢は啓斗を見て愚痴を言い、走佑はマッハドライバーを取り出しながら啓斗を倒しにいこうと言った。

 

「待て、俺が行く。」

「何でだぜ!?」

「そうですよ。一人じゃ危険ですよ?」

「あいつからは…異様な強さを感じとられたからだ。」

 

俺はみんなにそう言って止める。俺は分かっていた、あいつがとてつもなく強いことを…。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

啓斗に誘導されて、ある広場まで到着した。その際、アリスだけは着いて来た。啓斗はその場で止まると、俺たちの方を向いた。

 

「さぁ、早く変身しろ。」

「決闘って訳か。こんな広場まで誘導して。」

「弱い者が周りにいると戦いの邪魔になる。」

 

意外と紳士なんだな。いくら俺を殺そうとしても周りの人達は巻き込まないんだな。

 

「俺さ、お前のその正々堂々とした態度、どうにも嫌いになれないんだよな。」

「俺は下らない言葉ばかりを言うお前が嫌いだ。」

『ブレイクアップ!』

 

俺は正々堂々とした態度を賞賛したが、啓斗はこれを全否定してブレイクガンナーのマズルを押して魔進チェイサーに変身した。寝言は寝て言えってか……仕方ないな。

 

「行くぜミハエル!」

『全力をぶつけよう! スタート・ユア・エンジン!』

「変身!」

『ドライブ!タイプスピード!』

 

俺はドライブに変身し、ハンドル剣を右手に持つ。

 

「はあっ!」

 

俺はハンドル剣を振るって啓斗を攻撃する。啓斗はブレイクガンナーでガードし、反撃してきた。やっぱり強い、今まで無茶な戦いは経験したが、あいつはさらに上をいっている!

 

「ふんっ!」

「ぐっ!」

 

啓斗の渾身の右ストレートを受けて、俺は少しノックバックした。

 

『ガン』

「くっ…うおっ!」

 

そして射撃の腕前もなかなかのものだ。俺はハンドル剣で弾いていくが、全ては弾くことが出来ずに喰らってしまう。

 

「変速【トランスミッションギア】!」

 

俺は変速する弾幕を放つ。

 

『チューン チェイサー・バット』

 

啓斗はブレイクガンナーにまた新たなバイラルコアを装填すると、蝙蝠の羽が右腕に移って具現化。今度は弓状に展開してクロスボウ・ウイングスナイパーに変形した。

 

「強襲【ストラックダウン】!」

 

啓斗は新たなスペカを発動すると、量子によって大量のアサルトライフルが具現化。そのままウイングスナイパーの光矢と共に発射された。このリアルな弾幕は俺の放った弾幕を全て打ち消した。

 

「喰らえ!」

「っ!?」

 

俺はその一瞬の隙を逃がさず、啓斗を斬りつけて吹っ飛ばす。

 

「…そうだ、お前に見せていないものがあったな。」

 

俺はキーを回すと、テクニックをブレスに装填して前に倒す。

 

『ドライブ!タイプテクニック!』

 

俺はタイプテクニックにチェンジし、ドア銃を装備する。

啓斗は躊躇することなくウイングスナイパーを5発撃ってきた。すると、頭部の分析装置が作動し、撃ち出された光矢が精密に解析された。

 

「はっ!」

 

俺は解析された内容をもとに光矢に向かってドア銃を撃ち、光矢を全て打ち消す。

 

『チャージ!』

 

俺は一旦リロードして、弾丸を補充する。

 

「そこだ!」

「うっ!?」

 

そして啓斗に向かって射撃して怯ませる。

 

「くっ……強くなったな…出会ったときよりも…。」

「そりゃどうも。」

 

啓斗の言葉に俺はそう返した。

 

 

 

 

 

 

「楽しそうだな、チェイス!俺も混ぜてくれよ。」

 

戦闘を続けていると、啓斗の背後から一人の青年がやってきた。黒髪で革製の赤いロングコートを着ている。しかも啓斗のことをチェイスと呼んでいる。

 

「誰?」

「あいつ…誰だ?」

『……!』

 

俺とアリスは一体誰なのか分からなかったが、ミハエルはあいつを見て何か心当たりがあるらしい。

 

「ハート…。」

 

啓斗はその青年の名前を言った。

 

「ハート?ロイミュードの仲間なのか?」

『あいつは……あいつは……!……ああ……ああ……!』

 

どうやらあいつの名前はハートと言うらしい。だけどさっきからミハエルの様子がおかしい…。

 

「お前、どうしてボルトを倒したんだよ。いい奴だったのに…。」

「どこがだよ!?あいつは悪党だ!だから俺が倒した!」

 

ハートは先程俺が倒したボルトのことを尋ねた。もちろん俺は怒り心頭でボルトは悪党だと論破する。するとハートの表情が軋んだ。

 

「お前らにとっては“悪党”でも、俺にとっては“友達”だったんだよ…!」

 

憤怒へと表情を変えたハートは、荒い呼吸をしながら何やら力を溜め始めた。俺はお構い無しに射撃しようとしたその時

 

『ト、トライドロン!!』

 

突然ミハエルが慌てた声でトライドロンを呼ぶ。トライドロンは到着すると啓斗とハートに向けて機銃を発射した。

 

『二人とも早く乗れ!』

「え!?」

「おい、何でだよ!?」

『いいから早く!!』

 

俺とアリスは、慌てているミハエルに従ってトライドロンに乗る。すると再び啓斗とハートに向かって機銃が発射されると、自動運転でその場から離脱した。

 

 

 

啓斗side

 

 

 

 

「くっ……!」

 

俺はあいつらが撤退するのをハートと共に見届けた。その際、俺は変身を解除した。

 

「檀のやつ、余程俺が怖いようだな。まぁ、おかげで“デッドゾーン”を越えずに済んだけどな。」

 

ハートは再び笑みの表情になって言った。

 

「ハート。」

「“約束”は覚えてるな?もしもの時は頼んだぞ、チェイス。」

 

ハートとの約束を再確認した俺は、ハートの言葉に首を縦に振った。

 

 

 

進也side

 

 

 

俺たちは腑に落ちない表情で皆のいる永遠亭に戻ってきた。

 

「無事だったわね。」

「決闘の方はどうだったんだぜ?」

 

霊夢と魔理沙が話しかけてきた。

 

「それが……ミハエルが突然怯えて、それで逃げ出す形になってしまったんだ。」

 

啓斗のやつ…さぞ腹を立たせているだろうな…。ミハエルも溜め息をつくしかなかった。

 

「無理もないわ……。」

「紫さん…?」

 

すると、何故か紫さんがスキマを通してここにやってきた。

 

「出たわね紫…。」

「それって…どういうことなんだ?」

「檀は、自身の肉体を滅ぼした相手の顔を見たんだもの。」

「…え?」

「あの男が、檀の肉体を滅ぼしたロイミュード!?」

 

ハートがミハエルの肉体を滅ぼしたのか…。怯えていたのも、そのためか…。

 

「そんなことがあったのか…。」

「ミハエル…ベルトなのもそれが理由なのね。」

「私もそれは知りませんでした。」

「檀さん…。」

 

皆はミハエルがベルトである理由を知ったようだ。

 

『ところで進也、俺に付けた“ミハエル”という名前の由来は何だ?』

「外の世界で有名になっていたレーサーの名前だよ。そこから付けた。」

『なるほど……そうだ進也、ちょっとひとっ走り付き合わないか?』

「?」

 

俺はミハエルからそういう誘いを受けた。

 




次回 東方加速戦士

進也はトライドロンでミハエルに指示された“ある場所”に向かう途中、ミハエルからロイミュード開発や“蛮堂博士”についての話を聞く。そして到着した際、ミハエルがベルトになった経緯も聞く。
その時、ハートが進也の前に現れ、ロイミュードとなった。
ハートの語る“デッドゾーン”の力に苦戦を強いられる中、進也はある決断を下す。

次回[進也は何を決断するのか?]

スタート・ユア・エンジン!
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