東方加速戦士   作:レティス

40 / 49
挿し絵ありってタグつけたのに、なんでいい絵が書けないんだろうなって自分で思ってます。


進也は何を決断するのか?

進也side

 

 

俺はミハエルに言われた場所にトライドロンを走らせる。ミハエルが言うには、研究所跡らしい。

 

「なぁミハエル。」

『何だ?』

「ロイミュードについての詳細をもっと教えてくれないか?」

 

俺はまだロイミュードの詳細までは分からなかったため、ミハエルにロイミュードについてを質問する。

 

『分かった……。ロイミュードは俺と俺の親友・“蛮堂博士”が開発した増殖強化型アンドロイドだ。』

 

ここへ来てまた新たな人物が出てきたな。ミハエルだけで開発したんじゃないのか?…いや、さすがに一人だと無理があるか。

 

『だが、開発は頓挫した。』

「何が原因だったんだ?」

『動力源だ。ロイミュードを動かすには強力な駆動機関が必要だったが、当初は全て失敗続きだった。そこで蛮堂博士は、俺に超駆動機関【コア・ドライビア】の提供を懇願してきた。』

「トライドロンやシフトカーにも使われてる動力源なのか?」

『ああ、蛮堂はコア・ドライビアならロイミュードを動かすことができると判断したんだろうな。重加速の危険性があると知っていたのに…。だが俺は、友情に負けてコア・ドライビアを提供してしまった…。』

 

なるほど、それほど蛮堂って人はロイミュードを完成させたかったんだろうな…。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

暗い事実を聞いているうちに、俺は目的地に到着した。俺はミハエルを装着してトライドロンから降りた。

 

『ここが、俺の研究所だった場所だ。』

 

俺の視界には、かつて建っていたと思われる研究所の跡が映っていた。コンクリートや鉄骨、木材の破片が未だにあちこちに散らばっていた。

 

『2年前、ロイミュード001、002、003の三体が反逆。生みの親の一人である蛮堂博士を処刑し、俺のもとにも迫った。俺はここで肉体を失った。だが、残った俺の魂をベルトに移すことで何とか生き長らえることができたんだ。ファンタジアフリーズの前日、俺はようやく二代目のプロトドライブを誕生させ、異変当日にロイミュード達を封印した。』

「完成版のドライブじゃなかったのか?」

『いや、その時は調整がまだ完全じゃなくてな…やむ無くプロトドライブにしたんだ。』

 

俺はミハエルの研究所跡を歩きながらミハエルの話を聞く。

悲惨だろうな、造ったものに肉体を吹っ飛ばされたから…。

 

『ハートは全ての元凶だ。俺はあいつが恐ろしい…だがそんな恐ろしいものを造るのに手を貸したのが、俺なんだ…。それこそ、人生の中で消え去ることのない恐怖だ…。』

「ミハエル…。」

『………とりあえず戻ろう。皆が待っているからな。』

「そうだな。」

 

ミハエルは暗い表情となった俺にそう言って、皆がいる永遠亭に戻ることを提案した。俺は提案に賛成して皆のところに戻るため、トライドロンに乗ろうと歩き出したその時、俺とミハエルの視界にある人物が映った。

 

『ハ…ハート!』

「逃がしはしない。仮面ライダーは、二度死ぬ。」

「二度死ぬ?」

 

ハートは近づきながら、仮面ライダーは二度死ぬと言った。どういうことだ?

 

『!!…そうだ、ファンタジアフリーズの最中、復活して進化態になり、プロトドライブを倒したのもこの男だ!』

 

ミハエルは怯えながら思い出したことを言った。あいつが二代目を殺したのか!?

 

「そして檀。お前もここで死ねば、もはやシフトカー共や幻想郷の住民達は

烏合の衆同然だ。」

 

ハートはそう言いながら、その肉体を変化させた。ハートのドレードカラーと同じく全体が深紅でマッシブなボディ、バッファローを思わせる猛々しい頭部が、かなりの強者と思わせるオーラを発していた。

 

「ミハエル、覚悟を決めろ。」

『よせ、戦うな!』

「戦わなかったらやられるって! 変身!」

『ドライブ!タイプスピード!』

 

俺はミハエルの怯えた言葉を押しきってドライブに変身した。

 

「はぁーーー!」

「うぉーーー!」

 

俺はハートに向かって肉弾戦を仕掛ける。ハートも同じく肉弾戦を仕掛けてきた。だが、半端な格闘が効いている

様子が全くない。それどころか俺が圧倒されている。やっぱり強い!

 

「はあっ!」

「ぐっ!」

 

ハートの右ストレートを受けて俺は怯む。

 

「まともにやり合うと負ける!」

 

俺はホルダーからシャドーを取りだし、ブレスに装填して前に倒す。

 

『タイヤコウカーン!ミッドナイトシャドー!』

 

俺はシャドータイヤに交換して、さらにレバーを3回前に倒す。

 

『シャ、シャ、シャドー!』

 

俺は6人に分身してハートの周りを囲む。

 

「「「「「「はぁ!!」」」」」」

 

俺は分身達と共に手裏剣型のエネルギーを投げてハートを攻撃する。ハートは攻撃に耐えながら分身を消していく。俺はその間にドア銃を装備して分身が全て消滅するタイミングを見計らう。そしてハートが最後の分身を消した…今だ!

 

「燃噴【インジェクションスラッグ】!」

 

俺は新たなスペカを発動を発動し、ドア銃から巨大な光弾を5発撃つ。

 

「うっ!?」

 

ハートは全弾受けて一時怯んだが、それは一瞬だけ。俺はすぐにリロードして撃ち込むが、ハートは弾丸を物ともせずに接近し、俺を吹っ飛ばした。

くっ……なんて強さだ……けど勝つ方法はあるはずだ…!コアを破壊できなかったプロトドライブとは違う!今の俺とミハエルなら!!

 

「黄金蝶【バタフライフォース!】!」

 

俺は千津瑠の力を借りて背中に黄金の蝶を形成する。

 

「はぁ!!」

「っ!?」

 

俺はドロップキックを繰り出してハートをノックバックさせる。

 

「ミキサー!」

『タイヤコウカーン!スピンミキサー!』

 

俺はミキサータイヤに交換し、コンクリート弾でハートを攻撃する。

ハートはコンクリートで全身を固められて動けなくなった。

 

「チャンスだ!」

『ドライブ!タイプワイルド!』

 

攻撃のチャンスをつくった俺はタイプワイルドにチェンジし、右手にハンドル剣を装備する。

 

『光剣【クラウソラス】!』

 

俺はさらに左手にクラウソラスを装備する。あいつを仕留めるにはこの状態で“あのスペカ”を発動するしかない!

 

「行くぞミハエル!あのスペカをやるぞ!」

『…OK!ここで決めよう!』

 

俺は両手の剣に力を溜めて、解放する。その瞬間、二つの剣に黄金のライトエフェクトが発生した。

 

「『陰陽【ジ・イクリプス】!』」

 

俺はコンクリートで固められたハートを全方位から光の斬撃を叩き込んでいく。俺とミハエルの絆、千津瑠の力、そしてパワーに優れたタイプワイルドの状態から成り立つ現状でのフルパワーのジ・イクリプスだ!

25連撃の後、俺は上に飛んでハートの頭上へ急降下する。

 

「いっけぇええええええええ!!!」

 

太陽コロナの如く黄金に輝く二つの剣でハートを斬り裂こうとした、その時

 

 

 

 

 

「うわあああああああ!?」

 

突然、ゼロ距離で爆発が起こり、俺はその爆風に巻き込まれてハンドル剣とクラクソラスを手放してしまう。さらに、その衝撃で千津瑠の力も解除されてしまった。

 

「ぬあああああああ!!」

 

そんな中、ハートはコンクリート状態から抜け出して、俺の体を足で踏みつけた。その際、ハートの体は赤いオーラに包まれ、赤い稲妻がほとばしり、全身から高温の蒸気が噴き出していた。何だ…!?この今までにない圧倒的な力は!?

 

「なるほど…こうやって倒していた訳か…この世に108人しか存在しない俺の友を次々と………許さん…!」

「な、何だ!?この力は!?」

「俺たちも日々成長する。幻想郷を支配するために幻想郷を学び、進化するのだ!…うおおおおおおお!!」

「ぐふっ!?」

 

俺はハートの憤怒の言葉を聞きながら蹴り飛ばされた。

 

『プロトドライブを倒した時よりも、さらに強い…!』

 

くそったれ……俺たちよりも遥かに上回ってるだと…!?

すると、ハンター、モンスター、ベガス、キャブ、ソーラー、ダンプが駆けつけ、ハートを一斉攻撃した。しかし、ハートはこれを全て弾いた。すると今度はトライドロンがハートに向かって突進そ……ところが

 

「ハハハハハ………ふんっ!!」

「何!?」

 

ハートはトライドロンの重量を物ともせずに車体を持ち上げ、そのまま投げ飛ばした。とんでもない馬鹿力だ…。

俺は立ち上がり、ハートに攻撃するが、効果がない。

 

「ふんっ!!」

「うわあああああああ!?」

 

俺はまた吹っ飛ばされてしまった。一体どこからそんな力が…!?

 

『進也、大丈夫か!?』

「ああ……ごほっ、ごほっ…!」

『あいつがこんな力に覚醒していたとは……まさにハート、心臓部の力だ!』

「心臓?」

 

俺はミハエルの言葉を聞きながらハートをよく見ると、ハートの心臓部が赤く発熱していた。

 

『内燃機関の能力を、限界値以上に解放しているんだ。』

 

俺は満身創痍の状態で起き上がろうとするも、その前にハートに掴まれ、持ち上げられてしまった。くそ、身動きが取れない…!

 

「ははっ、慈悲はないと思え?……うっ…うっ………ははは……一度デッドゾーンに入ったら最後、もう俺にも制御ができないからな…!」

「っ……デッドヒートレースって訳か…!」

 

俺は掴まれながらハートの言葉を理解した。俺はハートの心臓部を見て一つひらめく。

 

「ひらめいた…!ひとっ走り付きあってやる!」

『ドライブ!タイプテクニック!』

 

俺はタイプテクニックに変身し、ハートの心臓部を掴んだ。

 

「っ!!」

「うわあああああああ!?」

 

すると、ハートは苦しみ出し、俺を掴むのを止めた。だが、デッドゾーンによって高温になった心臓部を掴んでいる俺も熱でダメージを受けている。

 

『何をするんだ進也!?』

「っ!……こいつは、自滅覚悟で俺を倒しに来てるんだ!だったら付きあってやる!だからミハエル、お前は離れてろ!!」

「何だと!?」

『馬鹿野郎!そんなことさせるか!』

 

俺の言葉を聞いてミハエルは怒号を発した。俺はミハエルを生き残らせようと無理やり外そうとするが、ミハエルは外れない。

 

「ミハエル、お前さえ生き残れば…外の世界から別のやつを四代目のドライブにできるはずだ!」

『進也、そんなことして、アリスに何て言えばいいんだよ!?』

「死んだって伝えてくれ…その方が楽だ…。」

「くっ、とんでもない男を選んだな、檀!この人間は大した奴だ!いいだろう…どちらの心が強いか…勝負と行こうか!!」

「望むところだ!!」

 

俺は高熱の蒸気に包まれながら、ハートと心の強さを決めるデッドヒートレースを続ける。

 

『やめろ進也!!やめるんだ!!』

「いいから、早く逃げろミハエル!」

 

俺はハートの心臓部を掴みながらミハエルに外れろと言うが、ミハエルは外れない。すると、ハートの体から噴き出す蒸気の量が増し、今にも爆発しそうな程赤くなってきた。

「もう爆発しそうだ!ミハエル、早くしろ!!手遅れになるぞ!!」

『できるか!!無茶はよせ!!』

「今更遅い!!」

 

ハートはもう臨界点を遥かに越えている。何としてもミハエルだけは逃がす…!!

 

 

「ハート!!」

 

すると、啓斗が魔進チェイサーの状態で現れた。

 

『エグゼキューション フルブレイク スパイダー!』

「うおおおおおお!!」

 

すると、啓斗はファングスパイディーを装備した状態で俺たちのところへ飛び込んできた。

 

「「うわああああああああああああ!!」」

 

すると、激しい爆発が起こった。俺はそこで意識が途絶えた。

 

 

 

啓斗side

 

 

俺は爆発に巻き込まれた後、少ししてから意識を取り戻す。同じく、ハートも意識を取り戻した。

ハートと俺は既に人間態に戻っていた。

 

「ありがとう……すまんな、チェイス…。」

「デッドゾーンになったら、俺が止める……お前との、約束だ…。」

 

俺はハートのデッドゾーンの危険性を知っている。デッドゾーンは膨大な力と引き換えに爆発してしまうリスクがある。それを止めることが、俺とハートとの約束だ。

俺は仮面ライダーがいた方を見る。するとそこには、破壊されたアーマーと機能停止したベルトが転がっていた。

 

「終わった…のか?」

「はは…何いってるんだ……これは、始まりさ。」

 

ハートはダメージを受けた身体で立ち上がりながらそう言った。

 




次回 東方加速戦士

進也は目を覚ますと、いつのまにか永遠亭にいた。当然の如く怒られた進也は、ミハエルからトライドロンを造った理由を聞く。
進也たちは異変を解決して帰宅する途中、倒したはずのボルトの姿を目撃した。

次回[第二の停止【セカンドフリーズ】を防ぐのは誰か? 前編]

スタート・ユア・エンジン!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。