SUMMER DAYS 川遊び
ブレンside
「ハート、チェイスはそろそろ危険です。」
僕は部屋に戻り、ハートにチェイスは危険であることを伝える。
「まぁ気にするな、俺はあいつを信じている。」
「ですが…!」
僕が話そうとすると、ボルトの遺した装置の上に敷いてあるブルーシートが電流で焦げた。
「お前たちのおかげで、ボルトのもう一つの目論みは成功した。あいつの制御装置から外したこのチップにも、吸った電力がダウンロードされる仕組みだった。」
ハートが話している時、焦げたブルーシートが宙を舞った。そこには、機能停止した女性の人間態のロイミュードが横になっていた。黒いナース帽に黒いバレリーナ衣装の格好をしていた。ちなみにナンバーは【009】だ。
「これでようやく蘇る。【約束の数】の一人になれる大切な仲間が。」
すると、そのロイミュードが目を開けた。そして起き上がると、ハートの方
を向いた。
「おはようございます。ハート様。」
「おはよう、メディック。心からうれしいよ。」
ハートはメディックに対して挨拶を交わした。
啓斗side
俺は一人、夜の崖の上であの時の姿になって自分の番号を見ていた。
「これが俺のナンバー…初めて見る…。」
進也side
異変解決から数日後、俺たちは霊夢の神社に集合していた。ちなみに何しているかと言うと、藍が開発した“新装備”を試すというものだ。そういう訳で、これから魔理沙がその“新装備”を試しに使用することにした。
「魔符【スターダストレヴァリエ】!」
魔理沙はお得意のスペカを訓練ターゲット用の鉄板に向けて放った。
すると、鉄板が粉々になった。すげぇ…さっき霊夢が通常のスペカを放った時は数ヵ所が貫通しただけに留まってたのに。
「威力が格段に上がってるな。」
『ロイミュードに対抗して藍が開発したスペルカード用の特殊スリーブだ。威力が上がるだけでなく、外の世界でもスペカを使えるようになるぞ。』
それはありがたい仕様だな。そのカードスリーブがあればアリス達だけでもロイミュードに対抗できるだけでなく、外の世界でも十分戦闘できるからな。俺はカードスリーブを手に取ると、その中にスペルカードを入れる。
「こいつはすごいぜ!」
「これで私たちもロイミュード相手に太刀打ちできるわね。」
「式神の技術力は伊達じゃないですね。」
魔理沙、霊夢、早苗は特殊カードスリーブの効果を見てそれぞれそう言った。
「なぁ、走佑。」
「なんだ?」
「お前ってスペカは所持してるっけ?」
そういえば走佑がスペカを使用したところを一度も見てないような…。
「ああ、スペカは一応何枚か所持してるぜ。まだ使ってないだけだ。」
「そうか。」
作ったけどまだ使用してないのか。そういえば走佑の能力って何だろう?
「そういえばアリス、お前また新しい人形作ったのか?」
「ええ、昨日完成したの。蓬莱っていうのよ。」
魔理沙がアリスの蓬莱人形を見て質問した。アリスは前の異変の後、新たに上海と同じような人形を作っていたらしく、昨日の夜にようやく完成した。
「こんにちは~♪」
すると、突然空間にスキマが開き、そこから紫さんと藍が出てきた。
「どうでしたか?特殊スリーブの効果は。あと、アリスにはこれを。」
藍はスキマから出てくると、アリスにブーツを渡した。これってアリスが履いてるブーツと同じだな。
「このブーツは何ですか?」
「一見ただのブーツに見えるけど、重圧発生機が仕込まれていて、発生機を作動させると、キック力を格段に高めるのよ。試しに訓練ターゲットを蹴ってみて。」
「ええ…。」
どうやら重圧発生機を作動させることによってキック力を高めるブーツらしい。藍はアリスに格闘攻撃をさせようということなのか?藍は再び訓練ターゲット用の鉄板を設置した。
アリスは蹴りの構えを取った後、かかとを地面に踏み込んだ。その際、カチッという音と共に重圧発生機が作動した。
「はあっ!」
アリスは掛け声と共に鉄板を力一杯蹴りつけた。すると、鉄板には蹴りつけた跡が大きく残っていた。
「やあっ!」
そして今度は回し蹴りを鉄板に叩き込んだ。鉄板は粉々に吹き飛んだ。
俺たちはその絶大な威力とアリスの蹴り技のセンスに驚きの表情をする。
「ライダー…キック!」
スタート・ユア・エンジン!
脳内音声が流れる中、アリスが俺と同じようなしぐさをしながら呟いた。
「なぁ、お前仮面ライダーじゃないし…。」
「確かに、どう考えても“蹴リス”だから…。」
「き、気分の問題よ!」
俺と走佑は苦笑いでアリスに言った。アリスは気分の問題と主張した。
「あ、そうだ…。ねぇ皆、明日川遊びしに行かないか?」
俺は言っておきたいことを皆に言った。ずっと戦ってたし、たまには皆で遊びに行きたいな。
「分かったわ、進也。」
「まあ、たまにはいいんじゃないの?」
「お、いいぜ!」
「私も久しぶりに行きたいです。」
「OK、俺も行くぜ。」
皆はOKの返事を返した。
『皆行くようだな。』
「ああ、決まりだな。」
「あ、それなら私も行きます!皆のための水着を用意してきますね。」
藍も行くようだ。まあ、皆で行った方が楽しいからいいか。
「え!?ちょっと藍!サイモンおじさんから贈られてきたシフトカーの調整は!?」
「あのですね紫様!私だって息抜きしたいんですよ!だから待って下さい!!いいね?」
「アッハイ。」
藍は威圧感のある表情で紫さんに抗議すると、スキマの中に入っていった。なんという下剋上…これには紫さんも了承するしかなかった。
「うう…逆ギレされちゃった…。」
『まぁ俺としても、カードスリーブやブーツよりも、“デッドヒート”が先に欲しいんだけどな。』
「“デッドヒート”?」
「あそこに置いてある赤いシフトカーのことよ。」
霊夢が指さす方向を見ると、引き出しの上に赤いシフトカーが置かれてあった。あれがデットヒートか。よく見ると車体に大きな窪みが出来ており、右舷部のジョイントには何か取り付けれそうだ。オープンカーのような形状の車体からは、赤い稲妻が走っていた。
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それから翌日、俺たちは集合場所の川へとやってきた。そこには既に藍が到着していた。
「皆さん、おはようございます!」
藍は俺達を見ると、すごいはり切った声で挨拶してきた。
「ずいぶんはりきってるな。」
「いつも開発や管理を任されて多忙でしたからね。だから今日一日は遊びたいんですよ。」
息抜き目的か。まぁ、カードスリーブやアリス用のブーツの開発、シフトデッドヒートの調整をしていたからな。色々と多忙な藍も息抜きしたくなるよな。
「これが皆の水着です。」
藍はそう言って俺達に水着を配った。着替える前に、テントを2つ建てた。更衣場所を分別するためだ。俺と走佑は青いテント、アリス達は赤いテントに入った。
「なあ、走佑の水着、なんかマッハみたいだな。」
「ん?そういう進也だって、ドライブっぽいデザインしてるな。」
俺と走佑は早速水着に着替えようとするが、何故か水着のデザインがそれぞれドライブとマッハっぽいデザインだった。
『藍は二人が仮面ライダーだからそれに合ったイメージで作られたんじゃないか?』
「要するにライダー専用水着か…。」
うーむ…もういいや、考えるのはやめた。
俺と走佑は水着に着替えた。水着着るのは久しぶりだな。
「なあ進也…。」
「どうした?」
「ちょっとだけ、女子たちの着替えを覗いてm「首をへし折るぞ?」じょ…冗談だって!」
他の人ならまだしも、アリスの裸を覗いた野郎は首をへし折ってやる。慈悲はない。
『走佑、もしそのまま覗きに行ってたら、確実に灰と化してたぞ?』
「だよな…。」
ミハエルの言う通りだ。覗きなんて行ってみろ、血祭りが目に見えてくるわ。俺はまだ死にたくないからな。
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俺はミハエルを装着して走佑と共にテントを出る。
「あ、来たわね。」
「遅いぜ!」
そこには霊夢、魔理沙、早苗、藍が既に水着に着替え終えて待っていた。霊夢は赤、魔理沙は黒と黄色、早苗は白と緑、藍は紺色の水着を着ていた。
「いやー、すまない。ちょっと遅れちまった。」
「どうですか?私が作った水着は?」
「まあ悪くないな。」
俺は藍から水着の感想を聞かされた。
「走佑君、私似合うかな?」
「お、いい画だね。」
一方、早苗と走佑は何故かイチャイチャしていた。
「…あれ、そういえばアリスは?」
『確かにまだ姿が見えないな。』
アリスはまだ準備できてないのか。無理もないかな…。
「あ、出て来たぞ。」
すると、ようやく水着を着替え終えたアリスがやってきた。
「…ど、どうかな…?。」
水色の水着を着たアリスはかなり恥ずかしがっていた。
「か、かわいいんじゃないか?」
「…ありがとう…//。」
俺がそう答えると、アリスは照れながら微笑んだ。なんだろう、何か鼻血が出てきそうになった。
「さて、存分に遊ぼうぜ。」
「そうだな!」
俺はミハエルを外して地面に置くと、走佑たちに続いて川に入る。
『ちょっ!?…おい、待て!!』
ミハエルを置いて…。
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「弾幕はパワーだぜ!おらっ!!」
「きゃっ!何するのよ魔理沙!」
「冷たっ!…やったわね!」
魔理沙はアリスと霊夢に水を浴びせる。二人はもちろん反撃する。
「それっ!」
「えいっ!」
早苗と藍も三人に向けて水をかけあっていた。ちなみに俺と走佑は何してるかというと…
「ぷはっ!…走佑は泳ぎが速いな。」
「マッハだからな。」
それなんて理屈?だがその腕前は本物だ。潜水しても1分耐えてたし、すげぇ運動神経してるな。
「それにしても、あいつら楽しんでるよな。」
「おい、進也。」
「ん?なn「ほいっ!」…うおあっ!?」
俺は走佑に声をかけられた途端、水をぶっかけられた。
「あ、そうだ…!」
走佑はそういうと桶を持ってきて、それに水を汲むと魔理沙に近づいて
「そいやっ!!」
「あひゃっ!?」
背中から水をぶっかけた。あまりの冷たさに体をビクビクさせる魔理沙。
「何するんだぜ!?」
「お楽しみは俺からだ!おりゃあ!」
「きゃっ!?」
「ちょっ、走佑君!!」
「うわっ!」
「きゃあ!!さっきより冷たっ!!」
走佑は桶で水かきしてアリス達に浴びせる。
「藍、もう一つ桶はあるか?」
「あ、これです!」
「サンキュー。」
俺は藍からもう一つの桶を受け取ると、水を汲む。そして走佑の背後に近づく。
「追跡!撲滅!いずれもm「牙突零式ぃ!!」ぶぼぉ!?」
そして某突き技の名前を叫びながら水をぶっかける……計画通り(ニヤッ
と、その時
「「「うわっ!?」」」
「「「「きゃっ!?」」」」
突然、勢いの強い水鉄砲が俺達に向けて発射された。一体どこから?
『ふっふっふっ、ははははは!』
「え?ミハエル!?……って何だその格好?」
そこにいたのはミハエルだったが、よく見るとレッカーとトラベラーが手に、ダンプとグラビティ、ソーラーとモンスターが足になっている。そして両手には、フレアとウィンターが引っ付いていた。名付けて、ミハエルロボ(笑)。もしかして相対する能力で水を噴射していたのか?
『ったく、俺だって楽しみたいんだぞ?置いてくなよ。』
「すまないな。」
『まあいい、そんなことより楽しもうじゃないか。明日の宴会でくたびれない程にな。』
「そうだな。」
その後俺達は、夕方まで川遊びを楽しんだ。
次回 東方加速戦士
進也たちはある日、ロイミュードの仕業と思われる秘密会が行われる屋敷に潜入捜査することにした。当日、その会にはなんと藍が参加していた。意味深な発言をする藍。アリスたちに襲いかかるボイスロイミュード。さらに追い打ちとばかりにハートの乱入でピンチに陥る。そこで進也は一か八か、調整中のシフトデッドヒートを使用するとにした。
次回[藍は何故婚活に燃えるのか?]
スタート・ユア・エンジン!