進也side
『ヒッサーツ!フルスロットル!スピード!』
『ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!』
「「はああああああ!」」
「グワアアアア!?」
俺と走佑は広場に現れたロイミュード【019】を見つけた後、戦闘して必殺技を叩き込んだ。【019】はこれをまともに喰らって爆散した。
「やったな。」
「ああ。」
俺は走佑とそんな会話を交わす。俺たちは浮遊する【019】のコアが爆散するのを見届けようとした時、突然目の前にバラのエフェクトが出現。そこから少女が現れると、浮遊していた【019】のコアを右手に吸収してしまった。
少女は黒いバレリーナの服装に黒いナース帽を被っていた。コアを吸収したことからあいつもロイミュードであることは分かっていた。だがあいつは初めて見る。
「ん?」
「あいつ誰だ…?」
『メディック。仲間を回復してしまう奴だ。復活したのか…。』
ロイミュードの回復役なのか。確かに厄介だな。復活したってことは、今まで機能停止していたってことか…。
「また仮面ライダーを増やしたのですね檀。本当に懲りない人。」
『………!』
メディックはバレエを踊りながらミハエルを馬鹿にするような発言をした。ミハエル、抑えるんだ。
「019は預かります。では、ごきげんよう。」
メディックはそう言うと、またバラのエフェクトを形成すると、そのままどこかへワープしていった。
「本当に厄介なのが増えたな。」
「何度蘇ってもコアを砕くまで叩くのみだよ。」
「まあ、そうだな。」
『ナイスドライブ。』
『オツカーレ。』
俺たちは変身を解除した。
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俺たちは数日前、妙なことを聞いた。里にある屋敷で一ヶ月ごとに行われる秘密会に参加した8人の女性が意識不明……と思いきやいきなり錯乱する事件が起きていた。そこで俺たちは、明日行われる秘密会に潜入捜査することにした。そのためについ先程、屋敷の主と交渉して秘密会の特別ゲスト枠を入れてもらった。ちなみに今、俺は自宅でアリス、霊夢、魔理沙、ミハエルと共に作戦を立てている。この事件はロイミュード絡みが強そうだな。
「とりあえず、霊夢と魔理沙には空中で待機してもらうよ。ちなみにこれは早苗にも伝えたよ。」
「何で?」
「どうしてなんだぜ?」
「潜入する女子は一人に絞った方がいいからだよ。」
「進也の言う通りよ。もし誰かがあの症状になったら大変よ。」
「分かったわ。」
「分かったぜ。」
『ふむ、後はロイミュードをどう見つけるかだ。』
「それもそうだな。」
俺は走佑から渡された写真を見ながら呟いた。ちなみにこの写真は明日の秘密会の準備をしている主の写真だ。さすが走佑。どこかの天狗鴉とは大違いだ。
コンコンコンコンッ!
突然、ドアをノックする音が聞こえ、俺はドアを開けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あなたたち、例の秘密会に潜入捜査するようね?すぐに止めるのよ。これは命令よ。」
やってきたのは慧音だった。すると俺たちに潜入捜査を打ち切れという威圧的な発言をした。突然の言葉に俺たちは少し驚いた。
「おいおい、これは異変に発展する前に解決しないと…。」
「黙れ!!!」
慧音はもはや逆ギレと言わんばかりの暴言を吐いた。その際、テーブルを叩いた影響でスプーンが地面に落ちた。
「あっ………いや……いやっ、あーーー!」
すると、慧音が突然錯乱し始めた。
「させない!私はあの人のために!!」
「ちょっ、慧音!?どうしたんだよ!?」
「慧音、落ち着いて!」
俺たちは錯乱して暴れる慧音を押さえる。
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俺は気絶した慧音を自宅まで運んだ。その際、ミハエルは永琳を呼んで慧音の看護をお願いした。
「……!」
「どうかしたんですか?」
「そういえば、意識不明になった女性たちも金属音を聴いて錯乱したような…。」
ここで、永琳は意識不明の女性が突然錯乱する症状に思い当たることを言った。金属音?……まさか、今回のヒントは音…?
「…そういうことか!」
俺は考えが閃くと、緩んだシャケットを着直した。脳細胞がトップギアだぜ!
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アリスside ~翌日~
パーティ用の洋服に身を包んだ私は、秘密会の会場となる屋敷にやってきた。
左手に持ったバッグには上海と蓬莱、さらにハンター、ベガス、キャブが装填されたホルダーが入っている。そして、進也から伝えられた対策もちゃんとしてある。
私は屋敷に入り、受付を済ませる。ちなみにタキシードを着た走佑も潜入していた。
「どうぞ、ごゆっくり。“私の夢を貴女にも”…。」
そこへ屋敷の主がやってきて、私の両手を握ると、そう言ってきた。私はすぐに洋室へ行った。
進也side
俺はアリスよりも後に屋敷に到着し、和室に入る。そこには和服を着た女性がそれぞれ男性と会話していた。ここは、婚活狙いのイベントなのか?完全に怪しい。にしてもここは本当に広いな。
「…あの、すみません。道に迷ってしまって…。」
そこで俺は、座布団に座っていた女性に話しかける。その女性は藍染めの和服を着ており、何故か金髪である。
「ふふ、そうなんですか。ちなみに貴方の趣味は何ですか?」
「趣味は、ドライブです。」
「ああ、ドライブ………え?」
「え?」
俺の趣味を言った瞬間、女性はドライブという言葉に反応した。
「“ドライブ”?」
女性は何か焦った口調で呟くと、俺の方へ振り返った……………え!?
「「アーーーーーーー!?」」
藍!?何でこの秘密会に参加してんだ!?九尾の尻尾と耳が全く見えなかったから気づかなかったよ!?
「ひゃあああああああ!」
「ちょっ!?おい待て藍!」
藍は慌てて叫びながらこの部屋から逃走した。俺はすぐに追いかける。
アリスside
「うっ…!」
私は洋室に入ってから数分、突然耳鳴りと共に視界が乱れてきた。何で?…この部屋に怪しいものなんて何もないのに…。
『来てくれ。早くこっちに来てくれ。』
突然、私の耳に語りかけてくる男性の声。私はその声に導かれるまま歩き出した。
『さあ、こっちへ来て…。』
この声は森まで続いているらしい。私はしばらく歩くと、そこには
「よく来てくれたね。」
何故か啓斗の姿が。しかも笑顔の表情だった。
「啓斗?どうしてここに!?」
「何!?…何故死神の名を!?」
え?…どういうこと?啓斗は死神のはずなのに…。私はもう一度目を凝らしてよくその人物を見る。
すると、私の視界にはいつの間にか啓斗ではなく別の人物が映っていた。それはロイミュードだった。金と黒のボディに音を増幅させるパイプが背中や右腕に付いており、マイクらしきものが口元のところに向いていた。すなわち、ボイスロイミュードだった。
「!」
私はその正体を見破ると、ブーツに仕込まれた重圧発生機を作動させ、ロイミュードに向かって走る。
「はぁ!」
「ぐわっ!?」
そして蹴りを叩き込み、ロイミュードを吹き飛ばす。そしてバッグから上海と蓬莱を取り出し、弾幕を放つ。
進也side ~2分前~
「確保っす!」
俺は藍を追いかけて、屋敷にある噴水広場のところでようやく捕まえた。
「ああ~、もうっ!いいじゃないの!結婚に焦ってて何が悪いのよ!?」
「悪くないけど、この秘密会が怪しいはお前も知ってたろ?」
「何か…今更言い出せなくって~。」
「はぁ…。」
藍の口調が今までこんなに言葉が砕けたことは初めてだ。それにしても藍、お前式神の身でありながら婚活してたんだ。まあ、いつも紫さんに下剋上してた辺り、有り得るか。
「出会い増やさなきゃ、過去は乗り越えられないよ…。」
藍はここで意味深な発言をした。出会い?…そういえば藍が式神になる前ってどんな風だったんだろ?
バンッ!バンッ!
「!?…アリスか?」
突然、森の方から弾幕の音が響いた。どうやらアリスがロイミュードを見つけたようだ。
そして次の瞬間、重加速が発生した。俺はあらかじめホルダーにシャドー、フレア、スパイクを装填していたために影響を免れたが、藍は影響を受けて動きが極めて鈍くなってしまった。俺は弾幕音が響いた森へと走り出す。ちなみに後ろから「シフトカーがなぁい!」と聞こえたのは恐らく気のせいだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は森の中をしばらく走っていると、ロイミュードと交戦していたアリスの姿を目撃した。
「はっ!」
俺はボイスロイミュードに接近して格闘を仕掛ける。さらに俺の背後から走佑も駆けつけ、ボイスロイミュードに蹴りを叩き込み、吹き飛ばした。
「霊符【夢想封印】!」
「恋符【マスタースパーク】!」
「秘術【グレイソーマタージ】!」
さらに空中で待機していた霊夢、魔理沙、早苗が上空からスペカを放った。
「うわぁっ!?」
大量の弾幕と極太のレーザーがボイスロイミュードに降り注いだ瞬間、ボイスロイミュードは吹き飛ばされたと同時に人間態に戻った。その正体は屋敷の主だった。
「やっぱりお前だったか、ロイミュード。」
「ぐっ…何故その女は平気なんだ?」
「進也から“音に注意しろ”って言われたから、耳栓を詰めていたのよ。これで声の効力が半減したのよ。」
そう、俺はアリスに潜入捜査をさせる前に耳栓を詰めるよう言った。ボイスロイミュードの影響を回避させるためだ。
「なるほど、女性を虜にする声がこいつの能力って訳か。」
「ああ、慧音もあいつに出会った時に聞かされたんだろうな。被害者たちは皆、鼓膜が異常に鋭敏になってた。だから金属音を聴いて錯乱していたんだ。」
「あいつの声を聞くと、姿まで別の男に見えたわ。」
「恐らく、幻覚で“好みの男性”に見せかけたんでしょうね。」
早苗の言う通りだ。あいつは声だけでなく、幻覚で別の男性に見せかけることによって、その女性は理想の男性だと思わせることができる。つまりあいつがロイミュードなんて全く思わない。
「好みの男性かは知らないけど…。」
どうやらアリスも一時的に幻覚を見たようだ。一体何を見たんだ?
「それだけじゃないわ。里の人達から聞いたら、被害にあった女性は皆、自己破産してたわ。あんたは声と幻覚を使って参加者たちから全財産を貢ぎ出させていたようね。」
「何故それを知ってる!?」
「私、お金が無くて困ってるのよ。」
なるほど、あいつは声と幻覚を使って財産をだましとってたのか。詐欺師にも程があるな。それにしても霊夢、よく分かったな。
「くっ…その女も、そこの三人も…私の下僕にしようと思ったのに…!」
「そんな程度で早苗たちはお前の手に落ちないぞ。」
走佑はそう言うと、懐からマッハドライバーを取りだし、腰に装着した。
「レッツ、変身!」
『シグナルバイク!ライダー!マッハ!』
走佑はマッハに変身すると、ゼンリンシューターでボイスロイミュードに2,3発銃弾を撃ち込んだ。
「追跡、撲滅、いずれもマッハー!仮面ライダー、マッハー!」
そして例の名乗りである。ボイスロイミュードは当然この隙を見逃さず、超音波を放って走佑を攻撃した。
「…おっと、こんな技もあるのか。」
『シグナルバイク!シグナルコウカーン!キケーン!』
走佑はドライバーにキケーンを装填すると、ゼンリンシューターにマッハを装填する。
『ヒッサツ!』
そして頭上に向かって銃弾を撃つと、ドライバーのボタンを4回連打した。
『フルスロットル!トテモ、キケーン!』
すると、ボイスロイミュードの頭上から三体の魔獣が召喚され、一斉にボイスに噛みついた。
「いや~、これ本当にマッハに倒しちゃって、俺ら出番ないかも。」
「フフフ~ン……お?うおっ!?」
突然走佑にタキシードを着た男性3人が襲いかかった。すると男性たちは、一斉にロイミュードに変化した。ナンバーはそれぞれ【022】、【061】、【103】のようだ。
「そんな訳ないか…ミハエル!」
『プハッ!…はぁ~、息苦しかった。』
俺はミハエルを呼ぶと、俺のショルダーバッグからミハエルが出てきた。そんなことはともかく、俺はミハエルを装着する。
「変身!」
『ドライブ!タイプスピード!』
「光剣【クラウソラス】!」
俺はドライブに変身すると、ハンドル剣とクラウソラスの二刀流で三体の下級ロイミュードを攻撃する。
「サンキュー、進也!」
「ああ、あの三体は俺たちにまかせろ。早苗と走佑はあいつを頼む。」
「分かりました。」
「OK。」
俺は早苗と走佑にボイスロイミュードの相手を頼むと、下級ロイミュード三体を俺たちで倒すことにした。
走佑side
「お楽しみは俺達からだ。覚悟!」
俺はボイスに怒濤のラッシュを叩き込んでいく。その後ろでは、早苗が弾幕を放って援護していた。
「くっ…!」
「俺のスペカを喰らえ! 速槌【テンペストスタンプ】!」
俺はボイスの頭上に向けてゼンリンシューターから銃弾を撃ちだし、そこから大量の巨大な光弾をボイスに当てる。
「ぐわああああ!?」
ボイスは大きく怯んだ。さて、ラストスパートの時だ。
「決めるぞ早苗!」
「分かってるよ、走佑君!」
俺はパネルを上げ、ボタンを押してからパネルを下げた。
『ヒッサツ!フルスロットル!キケーン!』
「開海【モーゼの奇跡】!」
俺は高く飛び上がって魔獣の幻影を纏って飛び蹴り、早苗はボイスの頭上に瞬間移動して祓い棒でチョップを叩き込もうとする。これでフィニッシュ………と思ったその時
「フンッ!ハアッ!」
「うわぁっ!?」
「きゃっ!?」
突然、俺たちとボイスの間に赤いロイミュードが割り込み、俺たちの技を受け止めてから吹き飛ばした。何だ?この赤い巨体のロイミュードは!?
「ハハハ…。」
赤いロイミュードは笑いながら、身体中から高温の蒸気を噴き出しながら俺たちに接近してきた。
「ハアッ!」
「くっ…おらっ!」
「はっ!」
俺たちは赤いロイミュードに攻撃するが、中々ダメージを与えられない。
「フンッ!ハアッ!」
「ぐっ…うわっ!」
赤いロイミュードは赤い稲妻を放ちながら格闘を叩き込んできた。一撃一撃が相当重い…!
「ハート!助けにきてくれたのか!」
ボイスはその赤いロイミュードの名前を言った。
「ハート…?」
「こいつが…?しかも進化態だと?」
俺たちは再び攻撃するが、また防がれ、吹っ飛ばされた。
「ウオオオオオオッ!」
ハートは赤いオーラと稲妻を纏いながら力を蓄え始めた。
「まずい!またデッドゾーンの力だ!」
進也は戦闘している途中、ハートの方を見て言った。デッドゾーン?それはまずいな…。
『ゼンリン!』
「おらぁ!」
俺はゼンリンシューターの前輪部を回し、ハートに叩きつける。
「秘法【九字刺し】!」
早苗はハートにスペカを放つが、ほとんど効いた様子はない。
「「はあああああ!!」」
それでも俺たちは諦めず、俺はゼンリンシューターを、早苗は祓い棒をハートの胸辺りに突きつける。
「ハハハ…流石、現人神と最新型だ…俺とここまでやり合えるとは…な!」
「うわああっ!?」
「きゃあああああ!」
しかし、その桁違いの耐久力でダメージは与えられず、俺たちは殴り飛ばされてしまった。
進也side
くそっ!走佑と早苗が苦戦してる!早めに助けに行かないと…!けどアリス達も下級ロイミュードの相手に精一杯だな。
「ハッ!」
「うわっ!」
俺はボイスの超音波を受けて吹き飛ばされてしまい、ハンドル剣とクラウソラスを落としてしまった。どうする…普通のシフトカーだと力不足だ…………!
「そうだ!…来い、デッドヒート!」
『え!?おい、待て進也!』
俺がデッドヒートを呼ぶと、向こうから赤い軌跡を描きながらシフトデッドヒートがやってきて、ボイスや下級ロイミュードらを怯ませると、俺の手元にやってきた。
『ミハエル。このシフトカー、ハートに対抗するためのものなんだろ?』
「ああ、現時点の最強装備だ。しかしまだ未完成だ。思い出せ、あの時のハートと同じことになるぞ!』
俺はデッドヒートを使用しようとするが、ミハエルはハートと同じようになってしまうと言ってそれを止めようとする。
「俺もそう思ったけど、一か八かだ。走りながら止め方を考えるさ!」
『やむを得ない。このままだと走佑と早苗が危ない!』
「よし、行くぞ!」
俺はキーを回すと、シフトブレスにデッドヒートを装填する。その時、デッドヒートから赤い稲妻が発生し、ベルトに流れた。
「うわっ!…くっ……うぐ……!」
体中に赤いオーラと稲妻が走り、高温の熱が発生する。スピードタイヤが弾かれ、ドライブのスーツがマッハのものに変換され、右肩のアーマーにマッハのようなコウリンが装着され、頭部も新たな形状に変換され、後頭部にはマッハの顔が逆さの状態で装着された。そしてデッドヒートタイヤが装備された次の瞬間
『ドライブ!タイプデッドヒート!』
「うおおおおおお!!」
タイプチェンジが完了したと同時に俺の周囲に小規模の爆発が起こった。
「!」
「!」
「なんだ?すごく熱いぜ…。」
「あれがデッドヒート…。」
「すげぇ…うおっ!?」
俺の体中から高温の蒸気が噴き出す。これがタイプデッドヒートか…。
「おお、すげぇ。体が…ちょっとマッハっぽい。」
『そうだ、シフトデッドヒートはマッハと一つを兼用するんだ。』
俺は走り出すと、ボイスや下級ロイミュードらを吹き飛ばすと、ハートに向かって突撃する。
「はあっ!てやっ!おりゃあ!」
「ぐわっ!?」
俺はハートにジャブを叩きこんで吹き飛ばす。その際、ハートと同じ赤い稲妻を体中に走らせながら。
「何?…その姿は!?」
俺がキーを回した瞬間、熱と稲妻がさらに勢いを増し、力を増幅させる。
「はあっ!」
「ハアア!」
俺とハートは同じデッドゾーンの状態で格闘する。俺はハートのデッドゾーンを追い詰めていく。
「お前も…デッドゾーンに…ハハ…ハハハハ!!」
ハートは俺がデッドゾーンの力を手に入れたことに感心した。俺はそんなことは気にせず、ブレスの赤いボタンを押し、右手に力を溜める。
『デッドヒート!』
「炎閃【ヴァンガードアクセル】!はああああっ!!」
「うわああああああ!」
俺は渾身の右ストレートをハートに叩きこみ、吹っ飛ばした。その際ハートは後ろの大岩に激突し、爆発した。
「ハート!…貴様!」
ボイスはハートがやられたのを見ると、アリス達を無視して俺に一斉に突撃してきた。俺は再びキーを回すと、今度は大きなタイヤ状のエネルギー弾を形成する。
「はああああああああ、はあっ!!」
「「「「ぐわっ!…うわっ!」」」」
俺はエネルギー弾を飛ばすと、ボイス達は大きく怯んだ。そして俺はすかさずブレスの赤いボタンを押す。
『デッドヒート!』
「はあっ!おりゃああああああ!」
俺は高く飛び上がり、高温と赤い稲妻を纏いながらボイスたちに飛び蹴りを放つ。
「っ!……うわあああ!」
「「「ぐわああああああ!」」」
この攻撃を受けて、三体の下級ロイミュードが爆散。コアも砕け散った。
走佑side
「すげぇ…これがデッドヒートか。」
俺たちはデッドヒートを使った進也の戦闘を見た後、進也に近づく。アリス達も進也に近づく。
「やったな、進也。」
俺は進也にサムズアップを送った。
「………。」
進也は返事がないまま俺たちの方を振り返った。あ…ん?おかしいな、反応がない…?
「どうしたんだぜ?」
魔理沙は進也に質問した。すると、進也の右肩に装備されたコウリンのメーターが満タンまで溜まった……次の瞬間
「ぐあっ!?……ぐっ………う……うわあっ!」
警告音と共にデッドヒートタイヤが火花を散らしながら高速回転し、やがてその負荷に耐えきれず、タイヤは破裂した。さっきまで白と赤のラインが目立っていたタイヤは爆発と共に赤い稲妻の如くギザギザ状に破裂してしまった。
「え?…ちょっと……進也…?」
俺はもう一度進也に話しかける。しかしどうにも進也の様子がおかしい…。
「うっ……走佑、このシフトカー…デッドゾーンに入るためのものらしい。その意味、分かるよな?」
「…え?」
「うわあっ!!」
「うおっ!?…何すんだよ!?」
進也のバイザーが光った瞬間、進也は何故か俺を殴った。しかし、その動きは明らかに進也自らの意思による行動じゃない。
「自力じゃ止まれねぇ!お前が止めてくれ!頼む!」
「ちょっ!?どうすりゃ止めれるんだよ!?」
暴走する進也を、俺はなんとか羽交い締めする。だけどどうすれば……。
「言いたくないけど……必殺技をぶち込めーー!!」
どうやら必殺技を放てばいいらしい。
「分かった!」
俺はゼンリンシューターにトマーレを装填し、前輪部を回す。
『ヒッサツ!フルスロットル!』
「はあっ!……うわあっ!?」
「うわっ!…ぐっ……!うわあああああ!…ああ、あ…。」
俺はゼンリンシューターを進也に突きつける。その際爆発が起き、俺と進也は吹っ飛ばされた。
そして進也のバイザーの光が消えると、暴走はようやく治まった。そこへアリスが駆け寄り、デッドヒートを抜くと、ボタンを押して変身を解除させた。
「ふぅ……疲れた。」
俺も頭部のバイザーを上げて過剰エネルギーを放出した。
『よくしのいだ。皆、ナイスドライブ!』
「けど、破裂したコアは022、061、103だったわ。」
「ボイスは…逃げたようだぜ。」
ミハエルがエールを送る中、アリスと魔理沙はボイスが逃げたことを言った。
「はぁ……ははは…。」
「未完成のもの使ったから疲労が溜まってるようね。」
霊夢は疲労困憊の進也の様子を見て言った。
「進也、大丈夫?」
「ははは…体が…きっつ~い…。」
アリスは進也に近寄ると、進也はゆるい声で答えた。
藍side ~3分前~
「収まった、やっと動ける。」
私はシフトカーを持っていなかったため、長らく重加速の影響を受けてしまったが、ようやく解放された。
『まだだ…まだやられてたまるか…!』
!?…この声……。私は声のする方向まで歩く。
しばらく歩くと、木に背もたれてして疲労している男性がいた。
啓斗side
「何かいいことでもあったのか?」
「分かるか?…はは……。」
俺は砕けた岩に倒れこんでいるハートを見つけた。胸を押さえているってことは、またデッドゾーンに入ったのか…。
「そんな状況には見えないが…。メディックを呼ぶ。後は俺にまかせろ。」
進也side
「これはこのままじゃ危なくて使えない。何とか藍に調整してもらわないと…。」
「けどなんか気まずいよな。」
「藍もこの秘密会に参加していたなんて…。」
俺は走佑に肩を貸してもらい、皆で帰路を歩いているところだ。それにしても藍は何故あんなに婚活に熱心だったんだろう…。
「ん?あれは…?」
「あれ、藍?」
俺たちは藍を見つけた。こんなところで何してるんだろう?
「おーい、藍!大丈夫だったか?」
俺は藍に呼び掛けると、何故か謎の男もその姿を現した。男性の容姿は黒っぽい服装にロン毛の頭髪だった。
「え?…その人誰?」
「…あ……えっと…。」
「じゃあ、また。私の夢を貴女にも…。」
男性は藍にそう言った。この言葉…まさか!
そして男性はボイスロイミュードに変化し、砂煙を起こして去っていった。俺たちは追いかけようとした時
「ダメよ!追わないで!!」
藍が何故か全力で俺たちを止めた。
「え!?」
「ちょっ…おい!どうしたんだよ!?」
「追わないで!!!」
藍は全力で止めた。一体どうしたんだ…?
次回 東方加速戦士
藍を取り押さえた進也たちは、事件のまとめをしていたが、その際、藍は逃亡してしまう。一方、藍はある目的のためにボイスロイミュードに付いていく。
次回[藍は何故そのロイミュードに付いて行ったのか?]
スタート・ユア・エンジン!