進也「それ以前にサブタイトルが大日帝っぽいのは気のせいか?」
ルーミアとの戦闘を終えた俺は再びトライドロンを走らせて森を抜けようとした。ただ、肝心なのは異変の証拠となる場所がどこなのかということだ。
それにさっき見失った霊夢と魔理沙に追い付かなければならない…一体どうすりゃいいんだ?
『進也。』
俺がモヤモヤしていると突然ミハエルが声をかけてきた。
「どうした?」
『シフトカーズが探索したデータの中に目ぼしい情報を見つけたんだ。ナビを見てくれ。』
ミハエルに言われるまま俺はナビを見る。すると、ダッシュボードの上にセットされたシフトカーからデータが送られてきた。そのデータはすぐそばに湖がある館だった。
「館?これが何なんだ?」
『館上の霧の動きをよく見てみろ。』
俺はナビに映された館の上にある霧を見た……渦を巻いている?
「そうか分かったぞ。その館が異変に関係があるんだな?」
『That's right. その通りだ。』
「よし…ミハエル、そこまでの道のりを教えてくれ。」
俺はミハエルにその館までのルートを聞いた。
~少年運転中~
10分後、森を抜けて館までもう少しの道のりになったとき、突然空へ向かって極太のレーザーが打ち上げられた。
「あれは…魔理沙か!」
『どうやらあの二人も館の近くにいるようだな。』
俺は魔理沙が放ったと思われるレーザーを見てトライドロンのスピードを上げて目的地まで急ぐ。
「見えたぞ。ミハエルが集めた情報は間違いなかった。」
『ああ、それにちょうどよく二人もいるぞ。』
俺はフロントガラス越しで霊夢と魔理沙を見つけた。
「ん?…おい霊夢、進也も来たぜ!」
「本当に世話焼かすわね…。」
俺は館の入り口が見えたところでトライドロンを停車する。そしてミハエルを装着し、シフトカーを全て持ってトライドロンから出た。霊夢と魔理沙は地上に降りて俺にかけ寄った。
「進也、あんたどこ迷ってたのよ?」
「ごめん…森に入ったところで見失なっちゃってな。」
「にしてもよくこんな場所が分かったな…あれ?進也、ちっちゃい車が増えてないか?」
ここで魔理沙はルーミアとの戦いでミハエルが呼び出した3台のシフトカーに目をつけた。
『それは森でトラブルに遭い、やむを得ず俺が呼んだんだ。』
「え!?お前これを呼べるの!?」
『ああ。』
魔理沙はミハエルがシフトカーを呼べることに驚いている。霊夢も一瞬「えっ!?」とつい声を出す。俺も最初は驚いたんだけどな。
「まぁこの件は置いといて、あの館にするぞ。」
「そうだったわね。さっさと異変を解決するわよ。」
「よっしゃ、行くぜ!」
『ああ、急ごう。』
そして俺たちは入り口まで歩いた。そこには赤と緑をベースにした中華服に身を包んだ女性が門番として立っていた…が
「zzz......zzz......」
あろうことか、その門番は立ち寝している。
「こいつ…何だ?」
「門番ね。門の前に立っているから。」
「門番にとって居眠りはタブーだろ…。」
『…こんな門番で館の持ち主は大丈夫なのか?』
「まぁ、こっちにとっては好都合なんだぜ。」
俺たちが話していると、門番があくびをしながら目覚めてしまった。当然、門番は慌てて戦闘態勢を取る。
「あ、あなたたちは誰なんですか!?」
門番は慌てた口調で話す。
「俺は炎斗群 進也だ。悪いがここを通してくれないか?この館にちょっとした用事がある。」
「今あなたたちを通す訳にはいきません!ここを通りたかったら、この紅美鈴を倒してからにして下さい!!」
交渉決裂か。まぁそんな簡単に通れる訳ないか。
「私がやるわ。」
そう言って霊夢が前に出る。
「待て、ここは俺がやる。」
「え?」
「まだ試してないやつを使ってみたいんだ。頼む。」
俺は霊夢に交渉した。さっき手に入れた2つのシフトカー・ファンキースパイクとミッドナイトシャドーがどんな効果なのか試してないからな。
「…分かったわ。」
「サンキュー。」
俺は霊夢にお礼を言うと、前に出る。
「さて…やるぞ、ミハエル!」
『ああ、スタート…ユア・エンジン!』
俺はイグニッションを回し、シフトスピードをレバーに変形してからシフトブレスにセットする。
「変身!」
俺はそう叫んでレバーを前に倒す。
『ドライブ!タイプスピード!』
俺はドライブに変身すると、指を鳴らす。
「今すぐここから立ち去って下さい。そうすれば今だけ見逃してあげますよ?」
「生憎、こっちには退くなんて考えがないからな。門番さん、ひとっ走り付き合えよ!」
「いいでしょう。それならば全力でいきますよ!いざ尋常に勝負!」
美鈴はそう言って戦闘態勢を固めた。
「行くぜ! 輪符【ストライクホイール】!」
俺は手始めにスペカを放つ。
「その程度では私を倒せませんよ?」
「そりゃそうだ。こっから本気だ!」
俺はキーを回すと、ホルダーからファンキースパイクを取り出してレバーにしてセットし、前に倒す。
『タイヤコウカーン!』
ミハエルの声と共にトライドロンからトゲトゲの緑色のタイヤが射出され、スピードタイヤを弾いて胸に装着された。
『ファンキースパイク!』
俺はタイヤを交換すると、再びキーを回してレバーを3回倒す。
『スパイク!スパイク!スパイク!』
「うおおおおおおお!」
俺はタイヤから伸びた棘を纏って美鈴に突進した。
「あまいですよ!」
美鈴はこれをすらりと回避する。
「まだあるぜ。」
俺はそう言ってキーを回すと、今度はミッドナイトシャドーを装填して倒す。
『タイヤコウカーン! ミッドナイトシャドー!』
ミハエルの声と共にトライドロンから手裏剣状の紫色のタイヤが装着された。
そして俺はキーを回してレバーを三回倒す。
『シャドー!シャドー!シャドー!』
音声と共に両手から手裏剣が現れた。
「ドライブに変身して初めて得物を見たな。」
俺はそう呟くと、手裏剣を美鈴に向けて投げる。
「っ!?」
美鈴に焦りの表情が現れた。チャンスだ!
「とどめだ。 変速【トランスミッションギア】!」
俺はバラバラに変速するスペカを放つ。
「え?…キャアアア!?」
変速する弾幕についていけなかったのか、ついに披弾した。そして美鈴はそれを食らって気絶した。
「倒したな。」
『これで中に入れるぞ。』
俺は変身を解除しながらそう言う。そして霊夢と魔理沙が歩み寄ってきた。
「よくやったわ。」
「進也、さっきのがお前の言ってた試したいやつなのか?」
「ああ、そうだ。シフトカーを変えれば能力が切り替わるんだ。」
「うおっ!?それはすごいぜ!」
「よし、とりあえず潜入だ。行くぞ。」
俺たちは改めて館の中に入っていった。
次回はメイド長との戦闘です。お楽しみに