ありふれた職業で世界最強 〜私は究極の1、星食らいの大蜘蛛〜 作:敦賀奈多
色々な事を話し終えた後、私のことは聖教教会本山がある【神山】の麓に位置する
ハインリヒ王国が受け入れてくれるらしい。
早速私たちは教皇に連れられてハインリヒ王国へ向かった。
道中、足元の台座がロープウェイの様に動いて驚きはしたけど
特に問題は起きなかった。
〜ハインリヒ王国〜
王宮に着くと、私達は真っ直ぐに玉座の間に案内された。
美しい意匠の凝らされた巨大な両開きの扉の前に到着すると、その扉の両サイドで
直立不動の姿勢をとっていた兵士二人がイシュタルと勇者一行が来たことを大声で告げ
中の返事も待たず扉を開け放った。
イシュタルは、それが当然というように悠々ゆうゆうと扉を通る。
光輝等一部の者を除いて生徒達は恐る恐るといった感じで扉を潜った。
扉を潜った先には、真っ直ぐ延びたレッドカーペットと、その奥の中央に
豪奢ごうしゃな椅子……玉座があった。玉座の前で覇気と威厳を纏った初老の男が立ち上がって
待っている。
玉座の手前に着くと、イシュタルは私達をそこに止め置き、自分は国王の隣へと進んだ。
そこで、おもむろに手を差し出すと国王は恭しくその手を取り、軽く触れない程度のキスをした。
どうやら、教皇の方が立場は上のようだ。これで、国を動かすのが〝神〟
であることが確定だな、とハジメは内心で溜息を吐く。
そこからはただの自己紹介だ。国王の名をエリヒド・S・B・ハイリヒといい
王妃をルルアリアというらしい。金髪美少年はランデル王子、王女はリリアーナという。
その後は各自の部屋に案内された、どうやら訓練は明日からみたいだね。
とりあえず私は疲れたので寝ます。おやすみなさい!!!
〜翌日、訓練場〜
まずは生徒全員に12cm×7cmくらいの金属のプレートが配られた
おぉ、これがステータスプレートですか。本当にこんな大きさなんだね。
騎士団長のメルド・ロギンスがこのプレートについて説明をする。
「よし、全員に配り終わったな? このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。
文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。
最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」
私を除くみんなは興味深そうに聞いていた。
「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに、一緒に渡した針で指に
傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。 〝ステータスオープン〟
と言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ?
そんなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ」
「アーティファクト?」
クラスの大多数がその言葉に疑問符を浮かべていた。
それについて光輝が質問する。
「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現できない強力な力を持った魔法の道具のことだ。
まだ神やその眷属達が地上にいた神代に創られたと言われている。
そのステータスプレートもその一つでな、複製するアーティファクトと一緒に
昔からこの世界に普及しているものとしては唯一のアーティファクトだ。
普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんなんだが、これは
一般市民にも流通している。身分証に便利だからな」
クラスの皆は納得した様にうなづきながら聞いていた。
説明の後早速やってみる人がちらほらといる。ハジメもそんな1人だ。
「全員見れたか? 説明するぞ? まず、最初に〝レベル〟があるだろう?
それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。
つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。
レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。
そんな奴はそうそういない」
ふむふむ、分かっていたけどゲームのように簡単に上がりはしないみたいだ
「次に〝天職〟ってのがあるだろう? それは言うなれば〝才能〟だ。
末尾にある〝技能〟と連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。
天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人
ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……
百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。
生産職は持っている奴が多いな」
「よし、確認が終わったやつから俺に見せてくれ。訓練の参考にしないといけないからな。」
メルド団長の呼びかけに早速光輝が見せに行った。
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天之河光輝 17歳 男 レベル:1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地
先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
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「ほお~、流石勇者様だな。レベル1で既に三桁か……
技能も普通は二つ三つなんだがな……規格外な奴め! 頼もしい限りだ!」
「いや~、あはは……」
まぁ、知ってたけど。原作と変わらないか。
天之河の近くに人が集まってワイワイしてる、そんなのを見ていると
考え込んでいるハジメが目に入る。
「どうしたの?ハジメ」
「奈多…僕のステータスなんだけどこんなんなんだ」
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:1
天職:錬成師
筋力:10
体力:10
耐性:10
敏捷:10
魔力:10
魔耐:10
技能:錬成・言語理解
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「あ〜、なんというか…かける言葉がないわ…ごめん。
いや、でも生産職なら自分で武器を作って戦えるじゃん。」
「…ありがとう奈多、奈多はどんなのだった?」
「ん?こんなのだった…」
私はハジメに目を背けながらステータスを見せる
するとハジメは驚愕の顔をしながら絶句してしまった。
まぁ、こんなステータスだからね。仕方ない。
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鶴賀奈多 17歳 女 レベル:?????
天職:ORT、グランドフォーリナー
人 蜘蛛
筋力:200?(Error)
体力:100?(Error)
耐性:400?(Error)
敏捷:200?(Error)
魔力:500?(Error)
魔耐:500?(Error)
技能:侵食固有結界「水晶渓谷」・侵食固有結界「空想樹海」・レヴォルーション=ウェヴ
スターリング=インヴェイド・ダークマター=プランクトン・コズミック=レイ
エーテル=ドランカー・エルンスト=ユニオン・アナライズ・デコード
ディセーブ・パラドックス=キャンセラー・パラダイム=インフレーション
宇宙嵐(ギャラクティカス=スーパーセル)・パルセイティング=ヴァリアブル
PPチェイン/セブンエーテル・
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まぁ、分かっていたことだけどチートだ。
「これ、どうしようか…」
「なんか隠蔽に使えるスキルとかないの?」
「ない…」
「頑張れ」
ついにハジメにすら匙を投げられた…
こう話してるうちにハジメの番が来た…
ハジメがステータスプレートを見せた瞬間「うん?」という感じで笑顔で固まっていた。
「ああ、その、なんだ。錬成師というのは、まぁ、言ってみれば鍛治職のことだ。
鍛冶するときに便利だとか……」
と歯切れが悪そうに言う。それにいつもハジメを馬鹿にしている檜山を中心とした
奴らが食いついた。…………………
「おいおい、南雲。もしかしてお前、非戦系か? 鍛治職でどうやって戦うんだよ?
メルドさん、その錬成師って珍しいんっすか?」
「……いや、鍛治職の十人に一人は持っている。国お抱えの職人は全員持っているな」
「おいおい、南雲~。お前、そんなんで戦えるわけ?」
檜山が、実にウザイ感じでハジメと肩を組む。見渡せば、周りの生徒達
特に男子はニヤニヤと嗤わらっている。
「さぁ、やってみないと分からないかな」
「じゃあさ、ちょっとステータス見せてみろよ。天職がショボイ分ステータスは高いんだよなぁ~?」
そう言って檜山はハジメのステータスプレートを奪い見る。
「ぶっはははっ~、なんだこれ! 完全に一般人じゃねぇか!」
「ぎゃははは~、むしろ平均が10なんだから、場合によっちゃその辺の子供より弱いかもな~」
「ヒァハハハ~、無理無理! 直ぐ死ぬってコイツ! 肉壁にもならねぇよ!」
とハジメを馬鹿にする。今に覚えてろよ。私の友人を馬鹿にした事後悔させてやる
と決意していると私の番になった。
「どうぞ」
私はメルドさんにステータスプレートを渡す。
そしてそれを確認したメルド団長は固まる。その反応に天之河達が近づいてくる
「どうしたんですか?メルドさん。」
「いや、嬢ちゃんのステータスがこの中で一番高い事に驚いてな
そして、この膨大な技能だな。身に覚えはあるか?」
「ありません!」
と堂々と嘘を吐く。するとメルドさんは「そうか」と言って返してくれた。
さてと、私はやらないといけない事があるんですよね。それは…
ハジメの近くでまだ馬鹿にして笑ってる檜山に向かって私は飛び蹴りをかます。
「うぐぅ!」
檜山は後ろの方へ飛んでいった。私のその行動にクラスのみんなは驚いていた。
檜山は私を睨みながら言った。
「このっ!何しやがる。」
「自分もたいして強くないのに私の友達を馬鹿にする不届な奴を蹴り飛ばしただけだけど?」
「おい!何してるんだ。奈多!こんなことしたらダメじゃないか?」
と天之河が私を注意してくるが、私はそれを無視して檜山に追撃をしようとしたら
メルドさんが「そこまでだ!」と止めてきた。仕方ないから辞めた
「奈多!檜山に謝れ。」
と天之河が言うので私は言った。
「嫌だね。私は友達を助けただけで何も悪いことしてないもの。
むしろ檜山くんがハジメに謝った方がいいんじゃない?」
そう言って私はハジメにウィンクする。
「奈多…」
その後、天之河が突っかかってきてうざかった。それを見かねた
メルドさんが私と天之河による決闘を提案した。もちろん数週間
訓練を行った後にだ。私はそれを承諾した。
はい、3話目です。どうでしたか?
いや〜結構なチートですな。分かっていた事だけどね。
誤字があればご報告ください。
それではさいなら。