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「アビドスに来たぜ!」
「ここが?……砂漠だけど?」
「すごく広い……ですね!」
「アビドス自治区……広大な土地に住むにはちょうどいい家屋が五万と……こんなところがあったとはね……」
「……それに、すごい量のお寿司がありましたね……おかげで食料にも困りませんし、隠れる場所も豊富……ここよりいい場所はありません……!」
「取り敢えず、逃げる場所は沢山あるとして……どうするの?マダム達絶対追ってくるでしょ?逃げる途中で先生の存在がバレちゃったし、あのおばさんならねちっこく追っかけてくるでしょ?」
「そろそろアビドスの生徒たちに助けを求めに行くぜ!」
「「「「了解(です)(しました)!!」」」」
先生たちはアビドスの迷路のような広大な住宅街を歩きながら先生の土地勘を頼りに進んでいく。
一方、アビドス高校。
「!?これは……誰かがアビドスに向かってきています!あれは……先生!?」
アヤネは驚く、以前見た時とは変わり果てた光り輝く頭部、白目、それに記憶が正しければシスターフッドの神父服に身を包んだ先生が20人ほどのシスターを連れてアビドスに来ていたのだから。
「うへ、先生?何か用事かな?」
「フン、先生のことだから特に用事はなかったりして」
「ふふっ、そうかもですね」
「ん、お迎えに行ってくる」
「あ、私もいきますよ〜☆」
結果、アビドス全員で出迎えることとなった。
5人は校門前に屯していた先生たちにホシノが代表して声を掛ける。
「先生〜久しぶり〜」
いつものように、ハチャメチャで少しうるさい賑やかな1日になる。ホシノはそう思っていた。
しかし、先生の反応は思っていたものとは違った。
「……お初にお目にかかります、あなたはコチラの学校の生徒……でしょうか?」
あらたまった敬語口調、その風貌は見てくれこそ先生と瓜二つだが、別人であることが理解できる。
「うへ(ん)、あなたは誰?」
ホシノとシロコは先生が別人であることに気がつく。
他の3人は驚いてはいるものの、まだ、目の前の男を先生として認識しているようだった。
「だれってどう見ても先生じゃない……アンタそうやって私たちをからかいに来たの?シスターさんなんか連れて」
セリカはまだ何かのドッキリか何かだと考えている。
「私は『寿司を信じる者』、彼とは同一人物であり、別宇宙の私……何の因果かここに呼ばれ、寿司の導きによってここに来ました……あなたたちは……違うようですね」
「ん、何故ここに来たのか知りたい」
「理由?理由は寿司に導かれたからとしか……」
「嘘、それじゃ何で後ろの生徒達は戦闘態勢に入っているの?」
シロコが目を向ける先には銃のセーフティを外し、いつでも射撃に入れるようにしているシスター。
「おや、いけません。寿司は──」
「サクラコ様から言われました!『もし、神父様に何かあったら「脅威」の「対処」をお願いしますね』……って!」
「私も、似たようなことを言われました!」
「私も」「私も」
シスターの皆様口を揃えて言う。
「……確かに、私たちはあなた達の脅威なのかもね……見るからに怪しいあなたと先生の関係を吐かせる。だから、おじさんたちが一度痛い目を見せちゃうよ〜」
話を聞かない奴らと、いくら説明しようとその人相のせいで真実と受け取られなかった男と誤解して曲解した生徒たち、衝突は避けられなかった。
「……分かりました……いいでしょうこれも寿司が私に課した試練なのでしょう!ここで、あなたたちを鎮圧させることが……!では、私も……」
「そろそろ寿司の裁きを受けなさい!!」
戦闘はややアビドスが不利な状況であった。
5対20というのもあるが、一番は寿司を信じる者にあった。
「は?銃弾を弾かれた!?」
セリカの放った銃弾を金色の寿司のバリアが弾く。
「あなた方も信じなさい!寿司を信じ祈る心、寿司を尊ぶ心を持つことで私たちは通じ合えるはずです!」
「神父様……!皆さん祈りですよ!主なる寿司に祈りを!」
シスターフッドたちは祈りを捧げ始める。
「ん、何か始めた」
「これは……止めないとかな〜」
ホシノは祈りを捧げるシスターたちに接近する。
「させません!」
なんと、後方から指示を出しているだけだった寿司を信じる者が前に出てきたのだ。
「くっ」
ホシノはショットガンを撃つことができなかった。
寿司を信じる者には『ヘイロー』がない。
外から来た人間には銃弾一発が致命傷だから、ホシノは発砲をためらったのだ。
ホシノはすかさず距離を取る。
「寿司は人を傷つけることなどありません。この戦いを誰の犠牲もなく終わらせるとしましょう……皆さん!」
シスターフッドたちの祈りが終わり、金色の寿司が空から降り注ぐ。
「ただ眠るだけです。寿司を信じ、受け入れなさい」
寿司はホシノたち全員を、校舎を覆うように空から降ってくる。
『上空から何かが降ってきます!』
「ん、マズイ!」
「退避……する場所がない!?」
「このままでは……」
5人はそれを見た瞬間の脳裏に『敗北』のに文字がよぎる。
「どうすれば、ここから……」
カイザーの問題も、借金問題も切り抜けたのに……こんな、先生モドキのせいでアビドスは……
ホシノはわかっていた。大人の持つ強大な力を。それが自分たちに牙を向いた時、何もできずに終わることを。
ごめん、ユメ先輩……
ホシノは降ってくる寿司を前にして謝ることしかできなかった。
その時。
「そこまでだぁぁぁぁぁ!!!!」
ホシノたちの前には一人の男が現れる。
「……先生!」
「あなたは……!」
ホシノの瞳に希望が宿る。
そして、寿司を信じる者が彼を見て悟る。
「こんなどんな困難でも!俺が何度だって食ってやるぜ!!」
先生は金色の寿司を食べ始める。
「美味い!美味すぎだろ!反省しろッ!!」
「こんな量、俺の前じゃ朝飯前だぜ!」
「どれだけ美味いと言わせれば気が済むんだ寿司ッ!」
「寿司ッ!美味い!あーーー!!」
「これで、最後の一口だぜ!」
最後の一欠片を口に放り込み、それが喉を通る。
\GOCHISOUSAMA/
「食べたぜ!」
先生は完食し、言う。
「なっ、た、食べた!?」
「私たちの祈りを……!?」
「祈りが通じなかった……」
「我々の信仰が……」
「神父様!あの者は……!?」
驚きをあらわにするシスター達、一人のシスターが好きを信じる者を見た時、神父の目からは涙が零れ落ちていた。
「ああ、寿司は私を彼の元へと導いてくれていたのですね……!!ああ!なんと言う感動的な幸いでしょう!尊い!!これが寿司の導き!!」「よう俺ェ!!」
「「「「「「「「「「!?!?」」」」」」」」」」
シスター達とアビドスの5人全員が驚く。
先生と寿司を信じる者は同一人物だったのだ。
それに、互いに面識があったようでもあった。
「……先生、彼とはその……面識が?」
リーシャは聞く。
「ああ!寿司を信じてる俺だぜ!」
「???」
「えっと?寿司を?新しい宗教か何かですか?」
「それは私から教えて差し上げましょう!」
〜寿司を信じる者布教中〜
「なるほど……彼は『寿司が神として崇められている世界から来た先生』ということですか……いや、わかりませんが」
「おじさんもさっぱりさぁ」
寿司を信じる者はもう大丈夫と判断し、シスターたちをトリニティに報告も兼ねて帰らせアビドス校舎内で説明した。聞いた皆はそろって首を傾げることになる。
理解できないのも無理はなかったが、『そういうこともある』と無理矢理飲み込むことにした。
「で、先生はどうしてここに?確か、ヒフミちゃんの所で勉強を教えてたんじゃなかったの?」
ホシノは先生に聞く。
「かくかくしかじかだぜ!」
「ええ!寿司を探してたら変な所で迷った挙句、その場所にいた人達に命を狙われたからアビドスに逃げてきた!?……って、何やってんのよ……」
セリカは呆れたように言う。
「先生が私たちを頼ってくださることは嬉しいですがそちらの方は……?」
アヤネはリーシャたちに目を向ける。
「代表して私が、私はリーシャ。こっちからアカミ、アガリ、ルイ、アイ。私たちは先生の命を狙う集団に属していた生徒です」
「「「「「!?」」」」」
ホシノたちは警戒態勢になり、銃を構える。その反射でリーシャを除く4人も構えるが、リーシャがそれをやめさせる。
「銃を構えないでください。私たちが先生に危害を加えるつもりはありません。寧ろ、協力者です。」「そういうことだぜ!」
「……どういうこと?」
「私たちの目的は一致しています。これは私たちが属している学校、『アリウス分校』が企てているトリニティとゲヘナの間で結ばれる『エデン条約』の破壊とその首謀者マダム……『ベアトリーチェ』の計画の阻止について……」
リーシャは話し始める。アリウス分校とベアトリーチェの事を。
それはそれとして、理解先生はと言うと。
この日は二度目の試験日だった。
そして、ナギサによって試験会場はゲヘナに決まった。
理解先生たちはゲヘナへと向かう事となる。
寿司を信じる者戦でした。
寿司を信じる者の呼び方もアンケートします!色々候補があるんでね!
唯一まともに先生してる男、頭がまとも寄りだったがために先生としての役割を本来の先生から押し付けられた悲しき存在……
寿司を信じる者の呼び方アンケート
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神父先生
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信じる先生
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寿司神先生
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信仰先生
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寿司を信じる先生