そろそろ寿司を食べないと◯ぬ先生   作:カンキツ蜜柑

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黒服の奢りで寿司を食わないと死ぬぜ!

「なんだこれはッ!?」

 

 謎のメール、『奢ります』と書かれか座標が指定されたそれを先生は見つける。

 

 その座標にある店に、先生は目を輝かせる。

 

「オイオイなんてこった!高級寿司が食えるぜ!」

 

 勿論快諾。速攻準備して、爆走する。道中、浮いてる寿司を拾い食いしながら。

 

「やってやるぜ!」

 

 

 指定された高級寿司屋につくと、既に黒服が待っていた。

 

「クックック、来ましたか、先生」

「誰だお前はッ!?」

 

「私は……黒服「なにィ!?」、とでも名乗っておきましょう」

「なにィ!?」

 

「個人的にあなたに興味がありましてね」

「なるほどッ!」

 

「寿司が好物と聞いてお誘いしたのです」

「なるほどッ!」

 

 先生の視線は黒服ではなく寿司屋の大将と彼が握る寿司に集まっていた。

 

「……食べましょうか」

「そろそろ寿司を食わないと死ぬぜ!」

 

 寿司はまるでカービィが食べ物を吸い込むかのように消えていく。黒服はどこにあるのかわからない目を丸くさせ、寿司屋の大将はその食べっぷりを最初は「すげぇやつが来たもんだ」くらいにしか思っていなかったが、次第に「あれ?もしかして店のネタ全部食われるんじゃね?」と思うようになった。

 

「美味い!あー美味い!」

「寿司ィ!!」

「その美味さに自覚はあるのか!?」

「その美味さに困ったことはないのか!?」

「バクバクバクバク───」

 

「(黒)……………」

 

 黒服はもはや食事という考えは消え、今回話そうとしていたことすらも頭から抜けた。店のネタを全て食わんとばかりの先生に呆気にとられていたのだ。

 

 私がここを奢ると言いましたが……いや、そんなまさか……此処までとは……!?

 

 内心、黒服は叫ぶ。なんなら黒服の財布も叫ぶ。

 

 もうやめて、先生!黒服の財布は0よ!

 

 だが、先生は止まらない。まるで財布の奥底に眠ったそいつを使えと言わんばかりに。

 

 そして会計時、黒服の財布から現れたのは1枚の彼のような漆黒のカード。クレジットカードである。

 

 勿論、黒服は現金も持ってきた。だが、そのレシートに書かれた数字に仰天する。

 

「お客さん……大丈夫か?」

 

『寿司屋の○○

 

 諸々の寿司──

 

 

 

 

 

 

 

 

  −3,287,600円』

 

 まさかの300万超え。

 

 黒服は撃沈した……。

 

 それはそうと。

 

「………結局、シッテムの箱のことも、神秘のことも、なにも聞けなかったですねぇ………」

 

 いつの間にか先生は消えていた。黒服は静かに瞳のある位置から一粒の雫が落ちる。

 

「クックック(泣)」

 

「高級寿司ッ!食べたぜ!」

 

『いい調子です。この調子で寿司ソウルを集めていきましょう!』

 

『初耳なんですけど、寿司ソウルってなんですか……?』

 

 先生は走る。3桁万円の寿司を食った直後でも、町中に浮いている神秘の具現化、寿司を手に取り頬張りながら。

 

「今日も寿司が美味すぎるッ!」

 

 





 お疲れ、黒服。

 明日は多分、こっちじゃない。

 次回『柴関?便利屋?風紀委員会?うるせぇ黙れ!』
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