デーデクのハジケヒーローアカデミア ただし作者、お前はダメだ 作:肘神さま
爆豪「デク……」
「ライバルとの力の差、そんなに憎いか?」
爆豪「!?」
パン「よぉ!」
爆豪「カボチャ野郎ォ…!!」
パン「まぁ待て、今日は挨拶に来ただけだ。それとこいつを渡しにな?」
パンプはそう言いながら善滅丸を取り出した。
パン「さっきのF1が使ってたのと一緒だ。どうだ?こいつを飲めばあの緑谷出久に勝てるぞ!」
爆豪「ッ!!」
パンプから善滅丸を渡され、目を見開く。
パン「勝ちたいだろ?」
パンプに手を伸ばす爆豪。震える手で善滅丸を…いや、パンプの手を掴んだ。
パン「ん?」
ボンッ!!
爆豪「調子に乗るなよクソカボチャ…!!偽者で来てその態度かッ!?」
ドロッ…
パン「なんだ…バレてたか…」
爆豪はパンプが偽者だと気づいていた。
パン「強い力欲しくないのか?それさえあれば倒せるのに」
爆豪「舐めてんじゃねぇクズが…そんなのが無くても俺はクソデクに負けねぇんだよッ!!俺はあいつを倒してオールマイトを超えて、ヒーローになって…テメェをぶっ潰す!!それまで精々ガタガタ震えて待ってろクソヴィランがァ!!」
パン「…つまらん、だが面白い。精々この戦い、結果を残せよ?キャーハッハッハッハッ…!!」
ドロドロ…
液体となって地面に溶け込み、消えていった。
爆豪「……」
ハニ「始まるよ!」
爆豪「テメェかよ!?」
決勝戦…
緑谷と爆豪は既にステージに立っていた。お互いに見つめ合う。
プレ「等々この時が来た…最後に残ったのはこの2人…緑谷と爆豪だアアアアアアアッ!!!」
『ワアアアアアアアアッ!!!』
『キャアアアアアアアッ!!!』
今回で1番大きい歓声が会場を響かせ揺らす。いや歓声が原因じゃない。会場自体もこの勝負が見たくてたまらないのだ。
プレ「リスナーも早く見てぇようだなァ!!お互いまどろっこしい挨拶は抜きだ!!いくぜぇ!!?」
プレゼント・マイクの合図に会場が一度静けさを保つ。1秒しか経っていないのに今か今かと待ちきれない観客達。
そして…
プレ「スタアアアアアアアアアアトオオオオオオオオオォ!!!!」
最後の戦いが始まった。
爆豪「吹っ飛べエエエエエエエエエエエッ!!!」
先手は爆豪。爆発による衝撃波でスピードを上げ緑谷の懐に潜り込む。
緑谷「なんの!奥義『タイフーンファイバー』!」
ハンディファンを取り出した。
芦戸「それただのハンディファンじゃん!?」
爆豪「オラッ!!」
ドガッ!!
緑谷「ぐぼっ!!?」
吹き飛ばされた。
切島「当然の結果だっ!!?」
緑谷「ぐっ!やるなかっちゃん!!ならこれはどうだっ!!」
そう言うと緑谷の頭にかけてあるグラサンが光り、構える。
緑谷「鼻毛真拳奥義『横道それ道注意報』!!」
鼻毛が爆豪に目掛けて襲いにくる。だが爆豪は笑っていた。
爆豪「ハッ!ダセェー攻撃だな…!!」
手を向けた瞬間爆発し、何かが飛び散ると緑谷の鼻毛が全て弾かれた。
それはステージに落ちていた小石だ。それを散弾のように飛ばして鼻毛を弾いたのだ。
緑谷「!?」
爆豪「見え見えだッ!!」
ダンッ!!
緑谷「うぅ…!!」
爆豪の蹴りが緑谷の腹に直撃。流石の緑谷も腹部へにダメージはキツイようだ。
爆豪「くたばれッ!!」
更にもう1発、爆発により威力が増したパンチを喰らい吹き飛んだ。
プレ「緑谷吹き飛んだああああああああああッ!!!」
相澤「爆発を利用してスピードと威力を増加させたか…」
『おおおお…!』
常闇「あの緑谷を圧倒している…!」
切島「スゲー!!」
緑谷を吹き飛ばした爆豪の力に皆驚愕した。
爆豪(どうだクソデク!!……デク)
あれは中学生の頃、俺がヘドロ野郎に飲み込まれデクに助けられた次の日から始まった。
緑谷「みんなー!カレーパン食えええええええええ!!!」
『なんでだああああああああああッ!!!?』
生徒や先生達にカレーパンを無理やり食わせたり…
緑谷「今日の授業はケバブを作る!!さぁまずはあのリーガルマンモスから宝石の肉を取ってこい!!」
『できるかあああああああああッ!!!?』
勝手に授業をしたり…
緑谷「奥さん…いいでしょ?今日は旦那さん、遅いんだから」
光己「ああダメよっ!緑谷君!!私には息子と夫が…!!」
うちのお袋と浮気関係に…って
爆豪「あってたまるかアアアアアアアアアアアッ!!!!何やってんだクソデク!!」
緑谷「何って家事の手伝い。今日かっちゃんのパパ遅いんでしょ?」
爆豪「紛らわしいことしてんじゃねぇ!!ババアも何乗り気でやってんだ!!?」
光己「へへっ…面白いから、つい!」
毎日うちでボケをするようにもなった…
なんでだ…あの弱虫で泣いてばかりクソデクが…
緑谷「あははははははっ!!」
平気そうに笑っていられるんだ…!!!
爆豪「ムカつくんだよぉ!!クソデクーーーーーーー!!!!」
ドンッ!!
ステージの破片を拾い、緑谷に向けてぶん投げた。鈍い音がした。皆緑谷に直撃したと思った。
緑谷「ふっ、中々やるじゃないか…かっちゃん」
髪の毛が破片をキャッチして無事だった。
爆豪「チッ…!」
緑谷「次は僕の技を喰らえ!」
そう言った瞬間爆豪の目の前から緑谷が消えたと思ったら、背後に立っていた。
爆豪(いつの間に…!?)
緑谷「鼻毛真拳超奥義…!!!」
緑谷「『肘ズッキン』」
爆豪の肘に軽く拳をぶつけた。
皆さんは経験あるだろうか?肘に拳を当てられジーンと響く地味に痛いやつを。
切島「あー小さい頃やられたことある」
峰田「あれ地味に痛いよなー?」
瀬呂「罰ゲームでよくやられたぜ!」
『あはははははははっ!…って』
『小学生かっ!!!?』
爆豪「ぐああああああああああああああああああっ…!!!!?」
バキボキボギバギバババギガゴゴッ…!!!!
爆豪の腕が全部折れた。
芦戸「今の技そこまでぇ…!!!?」
爆豪「ぐそ…腕をやられた…!!」
緑谷「どうだかっちゃん!これが今の僕の力だ!昔のように弱い僕じゃない!今の僕はとびっきりハジケたヒーローになる男、緑谷出久だ!!」
爆豪「う…うるせぇ!!テメェは泣き虫で無個性なヒーロー気取りのガキのままなんだよッ!!ヒーローだぁ?いい加減しろッ!!俺にすら勝てない奴がヒーローになれるかァ!!!」
緑谷「だからこそこの場で決着をつけると言ったんだ。君は認めたくないようだからね…かっちゃんよりも強い僕の存在を!」
爆豪「黙れエエエエエエエエエエエエエエエェ!!!!!」
爆豪の掌から爆発と共に巨大な火炎弾が放たれた。
爆豪「何が強いだッ!!テメェは弱いんだ!!弱いんだよ!!弱い!木偶の坊!なんだよッ!!」
次々と火炎弾を撃ち続ける爆豪。
オー「緑谷少年ッ!!?」
果たして緑谷は!?
緑谷「いてて…」
たんこぶができた。
切島「あれだけでたんこぶ1個かよっ!?」
爆豪「ば…バカな…!?」
緑谷「やってくれたなかっちゃん。次は僕の番だ!!」
爆豪「ぐっ…!!」
緑谷「鼻毛真拳超超超奥義『緑谷アーマー』!!!」
鼻毛が全身を包み、発光する。光が消えるとそこには『ふかひれ』と書かれたサメの着ぐるみを着た緑谷がいた。
緑谷「いくぞ、かっちゃん!!」
爆豪「なっ…!!」
緑谷「ハァ!!」
ドガッ!
爆豪「ぐっ!?…クソガアアアアアアアアアアッ!!!」
ガキンッ!
緑谷「効かんな…」
爆豪「このフカヒレがああああああああッ!!」
緑谷「オラァ!!」
ドガンッ!!
爆豪「ぐはぁ…!!!」
緑谷に吹き飛ばされ意識が薄れ始め、目の前が暗くなり始めた。だが薄れる意識の中で何かが動いていた。
爆豪(フカ…ヒレ……?)
フカヒレだった。
フカ「フカヒレだよ〜」
そしてフカヒレと遊び、一緒にフカヒレの姿煮を食べる。
フカ「はい、あーん!」
爆豪(美味いな……ん?)
ふとフカヒレの後ろに誰かいるのが見えた。
麻婆「……」
麻婆豆腐が涙を流して睨んでいた。
麻婆「ウラッ!!」
ドガッ!
緑谷「ハアッ!!」
ガンッ!
麻婆「ウララララッ!!!」
ガッガッガッガッガッガッガッ!!!
緑谷「それやあッ!!」
ドガンッ!!!
爆豪「ぐああああああああっ…!!!!?」
ゴソゴソ…
爆豪を殴り倒し、着ぐるみを脱ぎ始めた緑谷。
バサッ…
首領「首領パッチでした!」
いや首領パッチだった。
『そうだったんだー…』
首領「やったわ!パチ美!…パチ美やったわっ!!」
ミッ「よし帰れ」
爆豪「くっ…まだ…まだだァ!!」
緑谷「大したものだよかっちゃん。あれだけの攻撃を受けてまだ立てるなんて…いいだろう。なら次で勝負を決めよう」
爆豪「っざけたこと言ってんじゃねぇぞクソデクッ!!俺はツエーんだよ…テメェはヨエー…ヨエーままなんだよおおおおおおおおおおいおおッ!!」
緑谷「…悲しいね。そんな昔のことに囚われて現実を受け入れられないなんてな…目を覚させてあげるよ、かっちゃん!!」
緑谷の頭のサングラスが光り、構える。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!
緑谷「鼻毛真拳…最終奥義…!」
麗日「最終…!」
『奥義!!?』
緑谷「ハアアアアアアア…!」
爆豪「く…クソデクウウウウウウウウウウウウッ…!!!!!」
緑谷「『鼻毛横丁』!!!!!!!」
千、万、億、兆、まだまだ増えていく鼻毛が豪雨となって爆豪に降り注ぐ。
爆豪の今までで1番の爆発で迎え打つが、鼻毛の勢いは止まらず爆豪に直撃。
爆豪「ガァ!ゴウ!?ギャぐあっ!!!?」
止まることのない無限の鼻毛の雨。爆豪に次々と襲う。
爆豪「お……俺は………」
嬉しかったんだ…
緑谷「かっちゃん…!一緒にヒーローになろう!」
爆豪「バカかテメェ。無個性のお前がヒーローになれるわけねぇだろうが」
違う
爆豪「おいおい!何がヒーローだ?前にも言っただろ?個性がなきゃヒーローなんてなれるわけがねぇんだって!」
違う
爆豪「来世は個性が宿ると信じて…ワンチャンダイブ!!」
違う。本当は個性なんて関係ない。憎くもない。目障りだと思ってない。
本当は…
出久、お前がヒーローになれるとわかって嬉しかったんだ…
スウ…
鼻毛の動きが止まり、元に戻った。
爆豪「はぁ…はぁ…どうしたぁ…もう終わりかぁ…まだ俺は…立ってるぞ…!!」
緑谷「もう勝負はついた。僕の勝ちだ」
爆豪「ふざけるなぁ!!!俺は負けてねぇぞ!!!」
緑谷「かっちゃん、君は酷い男だ。無個性の僕をいじめては友達とつるんで殴るなり蹴るなり好きにやってた」
爆豪「ッ!!?」
緑谷「挙句は僕の大切なノートを消し炭にして夢を諦めさせた…本当にバカで酷い男だ。頭も変だし」
爆豪「クソデクテメェ!!!!」
緑谷「でも友達思いだ」
爆豪「なっ…!!?」
緑谷「無個性は敵にとっては格好の獲物だ。もしそれが雄英に入ればすぐに利用される…だから僕の夢を消そうとした」
爆豪「違う…」
緑谷「友達もそうだ。隠れてタバコを吸っていれば自分の進路に関わると言ってやめさせた。あの年でタバコを吸ってたら次の進学や就職にも響くからね」
爆豪「違う…!」
緑谷「僕をいじめていた子達にも話を聞いたら、僕が守ってた子が実は犬や猫をいじめていたらしいからね。全く、あの時の僕は本当にバカだった。よくあれでヒーローになるとか言えたものだよ」
爆豪「違う!!」
緑谷「君は暴力でしか止めることができない。頭のいいかっちゃんのことだ。それも想定してあったんだろう。そうすれば僕は君を嫌って雄英に入ることはないと思ったんだろうね」
爆豪「違うつってんだろッ!!!!」
緑谷「かっちゃん…それでも僕達は親友だ」
爆豪「!!?」
緑谷「僕は許すよ。かっちゃん」
爆豪「い…出久…」
爆豪の目から大量の涙が溢れる。今まで酷いことをしてきた親友に許すと言われた。彼の懐の深さに爆豪の溜め込んでいた色んな感情が解き放たれた。
爆豪「出久ーーーーー!!!!」
緑谷「かっちゃん!」
爆豪「ごめんよおおおおおおおおおおおっ…!!!!!」
さぁ皆さん、あのセリフのお時間が来ました!コメントの準備はいいかな?叫ぶ準備はいいかな?
OK?ではいくよ!せーの!
緑谷「甘えるなアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
爆豪「ぎゃあああああああああああああああ!!!!??」
鼻毛を喰らわせて見事爆豪を倒すことができた。
緑谷「僕達は…甘えちゃだめなんだあああああああっ!!!」
『えええええええええええええええっ!!!!???』
ミッ「しょ、勝者!緑谷出久!!」
こうして、雄英体育祭は無事終わりを迎えた…
ふぅ!やり切った!!
これが1番書きたかったので漸く書けて嬉しかったです!
さぁ次回は職場体験ですが、短めで終わらせる予定です!
次回もお楽しみに!
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