デーデクのハジケヒーローアカデミア ただし作者、お前はダメだ 作:肘神さま
よーい…アークション!!
超常解放戦線…敵連合を筆頭とした巨大敵組織…そのヒーロー社会に大きな打撃を与えた。
プロヒーロー数十名の死亡。和歌山、大阪、京都の街が壊滅、市民が大量に死傷する大惨事となった。
それはまさに地獄絵図だ…ヒーロー達は自分の無力さを痛感し、辞めていくヒーローが次々と現れた。
憧れは非難される存在となり、民間人は武器を取り、自警団を結成し周囲に攻撃を行うようになった。
ヒーローも敵もないこの混沌の時代…どう取り戻すのか、平和を求めて立ち向かう者達がいた。
それは雄英高校の生徒・教師を筆頭とした者達である。
緑谷「…今の所、敵はいないようだね…」
ある日、パトロールをしていた緑谷達…世紀末な世界で、また敵達が動くかもしれない。そうならないためにヒーローはいつでも動けるようにしている。
緑谷「こちらデク…そっちはどう?」
轟『こちらショート…こっちも同じだ…敵1人もいねぇ…』
爆豪『ダイナマイト…ビビって隠れてんのか?なんて頭悪ぃことしてるわけねぇ…静かすぎて気持ち悪ぃ…』
麗日『こちらウラビティ!一度みんなと合流しよう!』
ブーブーブーブー…!!!
『!!!?』
携帯からアラームが鳴り響く。これは仲間からのSOS信号である。
切島『こちら烈怒頼雄斗!!敵だ!!急に現れやがった!!増援頼む…!!』
緑谷「分かった!!今行く!!」
突如の敵襲来に現場へ向かう緑谷達。
近い所だったため1番に到着したのは緑谷だった。そこには丸坊主の男達が何人もいた。
緑谷「なんだこの人達は…!?」
「いたぞ!緑谷だ!!」
「その毛…狩らせろーーーー!!!」
緑谷を見つけたと叫び、襲いかかる坊主達。だがそれが隙を生み、切島、芦戸、砂藤達の攻撃を喰らってしまった。
切島「なんだこいつら?緑谷が狙いだったのか…」
芦戸「というかさっき、毛を刈るとか言ってなかった?」
緑谷(この人達…目的は一体なんだ…?)
ドオオオオオオンッ!!
近くの建物が爆発した。しかも3つ。それは轟や爆豪、麗日がいた場所の方角だ。
緑谷(みんな…!!)
「くっ…くくく…俺達は囮だ…そしてあいつらも…!」
1人の坊主が立ち上がり、緑谷達に語り出した。
「今、あいつらと戦っているのは我らの隊長が集めた強者…」
爆豪「ウザってぇぞ!!クソがッ!!」
爆豪、上鳴、耳郎、口田達は白色の和装を着た陰陽師を思わせる男、白影と戦っている。その周りには半透明の人が浮いている。幽霊だ。
白影「ほっほっほっ…口の悪い小僧だな。世界が変わると性格はクソになるようだなぁ…マスキュラ…」
マス『どうだっていい!俺は戦えればそれでいいんだよ…!!』
上鳴「おい爆豪…あいつお前のこと知ってる風に言ってるが知り合いか?」
爆豪「知らねぇよ。どっかで吹っ飛ばした野朗かもな…!」
耳郎「というか、今マスキュラーって言ったけど…敵の1人にそんな名前がいたような…」
白影「まぁ、なんにせよ。今の俺はお前達の足止めだ。簡単に死んでくれるなよ?」
爆豪「ハッ!余裕ぶっこいてんじゃねぇぞクソ陰陽師!!テメェなんぞそこの幽霊ごと即成仏させてやるよ!!」
轟、八百万、常闇達の前に青白い炎の壁が立ち塞がり、その頭上には目元から頭が炎で燃えている青年の姿の異形、蒼炎がいた。
轟「荼毘…じゃない…!」
轟は一瞬荼毘かと思ったが違ったことに少し安堵した。
蒼炎「この力…あの時邪魔が入ってなければ、完全なる神となれたものを…」
轟「神だと…?」
常闇「人ならざる者、神となろうとする異形か!」
蒼炎「お前達はあの2人からの情報で知っている…あの男の仲間となれば…ここで灰となって消えろ!!」
轟「!!」
麗日、蛙吹、峰田達の前に黄色い軍服着た女性、黄姫が目の前に立っていた。
黄姫「絶望するでない少年少女よ!我々は世界の頂点へと上り詰めるのだッ!共にこの世界で人間を超えた存在となろうッ!!」
麗日「な、なんなのこの人…?」
峰田「チキショー!めっちゃナイスバディなのにやべー女じゃん!!」
蛙吹「ケロ…そこは関係ないわよ峰田ちゃん」
黄姫「共に行こう!!我らショッカーと共に…!!」
緑谷(みんなが…!?)
切島「逃げろ緑谷ああああああっ!!?」
切島の声が響いた瞬間、緑谷の身体が右半身から徐々に消えていく。
だが個性を瞬時に使い脱出。緑谷は間一髪脱出できたことにホッとしているが同時に恐怖もしていた。なぜなら音沙汰もなく緑谷を取り込もうとした力は今まで個性で感知できたのに、感知されず自分を引き摺り込もうとしたのだ。
緑谷(こんな敵がいたなんて…!)
黒渦「ほう…流石は緑谷出久だ。世界が違っても実力は同じか…ウケるな〜!」
何もない場所から黒色の短髪で身体中に悲鳴を上げる顔のデザインの服を着た細身の男、黒渦が現れた。
黒渦「どうも初めまして…になるんだよな?ヒヒヒ…!俺は黒渦。元AFOの後継者だ!」
緑谷「後継者…!?」
黒渦「それと、俺達は敵連合とはな〜んにも関係ないのよね。あ、今は超常解放戦線だったかな?まぁいいや…」
緑谷「それじゃあ…お前達は一体…!」
黒渦「ン〜…そうだな…俺がいたところは違うし、そう言えば聞いてなかったな…なぁ!なんて名前だっけ!?アンタらの組織!」
黒渦がそう叫ぶと後ろから赤色のフルフェイスメットを被った男、紅が現れた。
紅「…初めまして緑谷出久…私の名は『紅』…『カラーズ』のリーダーだ。全ての世界を支配するために…一緒に来てもらうぞ?」
緑谷「カラーズ…紅…(新たな敵組織…超常解放戦線とは別の存在…まずいな。相手は未知数…実力がわからない。下手に動くのは危険だ。切島君達と上手く対応できるか…!)」
切島「ふざけんなッ!!緑谷を…これ以上酷い目に合わせるんじゃねぇ!!!」
緑谷「ダメだ切島君ッ!!」
友情に熱い切島は緑谷を狙っていると知ると静止も聞かず一目散に突撃してきた。
紅「
切島「なっ!?」
切島の身体が空中で動かなくなった。
緑谷「切島君!?」
黒渦「おおっと、出久の相手は俺だ、ぜッ!」
黒渦が前へと出ると攻撃を仕掛けようとするが、その前に緑谷がテキサススマッシュを放ち、吹き飛ばした。
黒渦「うぉ…つっよ…!」
紅「ほう…この世界でもやはり緑谷出久の強さは相当のようだな」
緑谷(この世界…?)
ブオンッ!
白影「戻ったぜ!」
黄姫「簡単で呆気ない物だな…」
空間から蒼炎、黄姫、白影が現れた。後ろには見たことのないカプセルが浮いており、中には爆豪達が入っている。
紅「ご苦労…」
緑谷「みんなっ!?」
紅「さぁ…取引だ。一緒に来ればこいつらの命と安全は保証しよう…」
緑谷(どうする…全員捕まった…けどヒーロー達が今駆けつけてくれている!それまで)
紅「時間切れだ」
緑谷「え?」
ジャララララ…!!!
緑谷「ッ!!?」
紅「真紅の魔術真拳奥義『パワーチェーンの魔術』!!」
鎖が現れ緑谷を拘束する。
緑谷(なんだ…身体に…力が…!!)
紅「それは力を吸い取る魔の鎖。どんなに強い者でも壊すことはできない」
黒渦「なんだ、もう終わりかぁ?早過ぎだろ…ウケねぇ」
あっさりと捕まったことに黒渦が悪態をつく。他の仲間も些か物足りなさを感じている。
紅「そう気を落とすな。これからお前達の出番が来る」
バリイイイイインッ!!!!
爆豪「待てゴラァアアアアアアアアアアアッ!!!」
紅「ほう、あのカプセルを破るとは…(個性でこれほどとは、やはりこの世界で間違いないようだ)」
飯田「何が取引だ!!緑谷君の返答もなしに、身勝手だ!!」
紅「すぐ答えなかったそちらが悪い…紫音、テレポートだ」
麗日「デク君を離してっ!!!」
紅「こちらももう少し君達と話してみたいが、今日は時間がないのでね…失礼する」
轟「ッ!!」
轟が氷漬けにするが、一足遅かった。
轟「…クソ…!!」
麗日「デク君…!!」
???
緑谷「ぐっ!!」
紅「ようこそ、緑谷出久…歓迎しよう」
緑谷「一体…何をする気だ…!」
紅「世界を1つにする…」
緑谷「世界を…?」
紅「我々の計画を教える前に、これを見てもらおう」
スクリーンに映し出されたのは街の風景だ。
緑谷「これは…一体何を…!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!
突如、地響きが鳴り出した。地震かと思ったがスクリーンの人々は何故か上空を見ていた。そして視点は空に変わり、その光景に緑谷は驚いていた。
緑谷「な…なんだこれ…!?」
それは逆さまの高層ビルが空から現れた。異常、絶対に異常だ。
紅「見届けよう…新たな地球の始まりを」
麗日「なにこれ…?」
切島「あの敵の仕業か…!?」
芦戸「で、でもこんなの…何のために…?」
爆豪「どうでもいいわッ!!それよりもデクの方だ。あいつの居場所がわかれば、あのビルが何かわかるだろうが…!」
飯田「確かにそうだ…よし!一旦戻り他のヒーロー達と合流し対策を」
ドゴオオオオオオオオッ!!!
『!!?』
「へっへっへっ…お前らの相手は俺達だ!」
毛狩り隊隊員が現れた。
轟「敵か…」
爆豪「さっきの坊主頭どもか!!うざってぇんだよッ!!とっとと消えろッ!!」
「ふっふっふっ…俺達がただの隊員だと思ったら大間違いだ!」
飯田「何っ!!?」
「フハハハハハッ!!俺達は…!!!」
バッ!!
プロテクターを脱ぎ捨てると…
『弁護士でございます!!』
スーツを着た弁護士が現れた。
上鳴「………は?」
全員目が点になる。
爆豪「ふざけてんのか?オラァアアアッ!!!!」
ボオオオオオオンッ!!!!
弁護士が爆発した。しかし傷一つなかった。
弁護「今のは刑法第208条、暴行罪にあたり、2年以下の拘禁刑もしくは30万円以下の罰金が課せられます」
爆豪「ッ!?」
切島「き、効いてねぇのか…!?」
弁護「我々に攻撃は効きません。何故ならあなた方は既に我々が作る出した領域に入っているのですから」
飯田「領域だとっ!?」
弁護「そう…我らが領域『我々裁判場』!!」
すると空間が歪み、周囲の物が徐々に変わっていき、裁判場へと変わった。
轟「これは…!」
弁護「この空間にいる限り、法の下でしか動けない。つまり、我々には攻撃は効かないということです」
麗日「そんな無茶苦茶な…!!」
弁護「では、次はこちらの番ですね」
『うおぉおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!』
弁護士達が襲いにかかる。
シュパパパパパパパッ!!!!
『ぎゃあああああああああああああッ!!!?』
突如、黒い鞭のような物が現れ弁護士軍団を蹴散らした。
麗日「今のは…黒鞭?」
「みんな!!大丈夫っ!?」
その時緑谷の声が聞こえた。
麗日「やっぱり!!デク…」
デー「おのれ毛狩り隊…!!」
鼻毛を出した緑谷が現れた。
『鼻毛えええええええええええッ…!!!!!?』
麗日「だ、ででででっでででで…!!?」
爆豪「デク…か…?え…デク…?」
その姿にあの爆豪ですら頭が混乱した。
弁護「そ、それは鼻毛真拳!!貴様まさか…!!?」
デー「そう、僕の名は…デデデーデ・デーデク!!デデデーデ・デーデク!!…なのかな?」
弁護「いや聞かれても…ええい!兎に角!!貴様が何故いるのか知らないが、返り討ちにするまでだ!!行くぞ!!」
『ウオオオオオオオオオオオッ!!!』
弁護士軍団が襲いにかかると、デーデクの後ろからゴーストライダー達が現れ、バッタバッタと倒していく。
仮面「弱い」
常闇(あのベルトは…!?)
ゴー「弱いね」
爆豪「なんだあいつ…(見てるだけで吐き気がする…!)」
雄霊「ハーッハッハッハッハッ!!これなら能力を使うまでもないぞ!!」
上鳴「めっちゃテンションたけぇな…」
ディ「バリア貼っててやるから気軽にやりなー」
峰田「女だぁ!!!」
フィ「バッボアターック!!」
バッ「だからわしを振り回すなアアアアアアアアアアアアッ!!!?」
耳郎「けん玉が喋ってる!??」
次々と倒される弁護士軍団。
弁護「馬鹿な!?何故我々弁護士軍団がやられている!!?」
デー「勝負ありだな」
弁護「ふんっ!勝ったつもりか?俺達は弁護士だぞ!弁護士に危害を加えれば確実に裁判が行われる!!」
デー「裁判か」
弁護「そうだ!この空間にいる限り貴様らが我々にした数々の暴行及び器物破損!!それらは裁判によって裁かれる!!そして今裁判は行われる!!たとえ鼻毛真拳だろうと裁判には逆らえん!!ハッハッハッハッハッ!!」
パカッ!
弁護が高らかに笑っているとデーデクの頭が割れ、中からスーツを着て髭を生やした偉そうな人が現れた。裁判官だ。
裁判「判決を言い渡します」
弁護「え?あ、え?」
裁判「弁護資格の悪用により、弁護士軍団の弁護士資格を剥奪ッ!!」
弁護士軍団の資格が剥奪された。これで彼らは弁護士ではなくなった。
デー「というわけで…」
弁護「はっ!?」
デー「悪徳弁護士撲滅じゃあああああああああッ!!!!」
弁護「ぎゃああああああああああああああああッ!!!!?」
こうして悪徳弁護士は倒された。こんな弁護士じゃなくてちゃんとした弁護士を選ばないとダメだよ!!
オー「みんな!無事かッ!?」
オールマイト率いるヒーローと警察達が漸く現れた。
峰田「オールマイトが来た!!助けてくれ!!」
オー「どうしたんだ!?」
切島「爆豪が…」
オー「爆豪少年がどうかしたのか!?」
デー「神よ…生贄を捧げます…」
神「よかろおぉ…」
爆豪「ゴラァアアアアアアアアアアア!!!離せぇえええええええええええッ!!!!!!」
上鳴「なんかの神に生贄にされそうですッ!!」
オー「どういう状況っ!!?」
緑谷「ぼ、僕…?え?僕が…6人…?」
紅「やはりあの程度では無理か…」
緑谷は自分にそっくりな6人が現れ混乱しているが、紅は気にせず状況を考える。
黒渦「おいおい、あいつらあの空間どうやって抜けたんだよ…ウケるね〜」
蒼炎「笑えるか」
紫音「どうする?時空が乱れているから何かしらあいつらが動けば良い方にも悪い方にもいくと思うけど?」
紅「…問題ない。これも範囲内だ…敵連合、いや超常解放戦線に向かう」
白影「あいつらのとこ行っても変わらないんじゃないんか?」
紅「あそこには素材が多くある。それを使えば軍団は作り放題だ」
黄姫「なるほど、我々には力はあるが、数は少ない…あそこは数だけはいくらでもあるからな」
紅「ああ、それに…こいつを手土産にすれば話が通る」
紅が見えない力で緑谷を引き寄せる。
紅「AFO…くだらん男だが利用価値がある」
緑谷(利用だと…?この人達、一体…!?)
紅「さて、行く前に…君の力をもらうとしよう」
紅の手が赤く光る。
紅「『
ズバッ!!!
緑谷「ぐああああああああッ…!!!?」
緑谷の心臓目掛けて紅の手が突き刺さる。そしてゆっくりと抜くと緑色のエネルギー球体を掴んでいた。
緑谷「あ……」
緑谷は目が虚になり、意識を失った。
紅「OFA…憎き個性だ…」