「悠真くん。 明けましておめでとう御座います♪」
「いや、人の家に不法侵入を決め込んどいて新年の挨拶をするって、どういう神経してんだよ!?」
元日の朝6時、自宅のリビングにて着物姿で正座する有希に対して悠真は思わず叫んでいた。
元日の朝と言う事もあり珍しく早起きした悠真がリビングに向かうと、そこには着物姿の有希が寛いでおり悠真は予想だにしていなかった光景に頭を抱えつつも、敢えて事情を聞く為に声を掛けると有希は悠真に満面の笑みを見せながら挨拶をしてきた。
「明けましておめでとう有希。 とりあえず聞かせてもらうけど何故リビングで寛いでる。 それ以前に、どうやって家の中に入ったんだ?」
「それならお義父様とお義母様が入れて下さったんです。 悠真くんが起きてくるまでの間、リビングで寛いでても良いと仰ったんです。 それと御2人なら、もう一眠りするとのことです」
「色々とツッコミたい所だが、まあ良いとして……それよりも何で着物なんか着てるんだ?」
有希の言葉に悠真は頭が痛くなる思いを抱きつつも敢えて気にしない事にすると、先程から気になっていた事を問い掛けることにした。
「着物ですが、もしかして似合ってませんでしたか?」
「いいや、そんな事は全然ない。 むしろ似合い過ぎて言葉が見つからない」
不安げに聞き返されるも悠真は即答しながら、改めて有希の着物を見る。
黒を基調とした花弁の絵柄が描かれた着物は深窓のおひい様と称される有希の魅力を惹き出しており、10人中10人が綺麗と答えるだろうと、悠真は評価していた。
「ふふ、それなら良かったです…///」
悠真の言葉に有希は頬に赤みを帯びながら嬉しそうな表情をする。
「それにしても朝早くに家に来るなんて、もしかして初詣に行く時間が早まったのか?」
「用というほどの事ではありません────私が悠真くんに早く会いたかっただけです」
「…そんな風に真っ直ぐ答えられると反応に困るんだが///」
思わぬ返答に悠真は顔が熱くなり頬を掻きながら反応に困りつつも笑みを浮かべる。
「さて、初詣に行く時間まで余裕が有るし、飯でも食べながら時間を潰すか? どうせなら政近も誘ってさ」
「良いですね! それじゃあ私の方で連絡しておきますね」
「頼んだ」
そう言うと有希はスマホを取り出し政近に連絡を入れに行くと、悠真はお汁粉とお雑煮を作りにキッチンへと向かうのだった。
その後、有希からの連絡を受けた政近が悠真の自宅へ訪れると3人は朝食を採りつつゲームに興じ、そして初詣へ向かい平和な元日を過ごすのだった。
これは悠真が高等部へと進学する2〜3年ほど前の元日の朝の出来事である。
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