時々周りを曇らせる隣の悠真さん   作:究極の闇に焼かれた男

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アンケートの結果、有希をメインヒロインにする事になりました。 アンケートに御協力くださった皆様方、本当にありがとうございます。

それと今回はサブタイトルの通り生徒会のメンバー(今回は会長と副会長の二人)が満を持して登場となります。 回想につきましては原作にはないオリジナルとなります。


ある生徒会長の回想/甘々な雰囲気の中には入り辛い

 

 

統也side

 

 

2年前の夏、俺こと【剣崎統也】は偶然にも彼奴と遭遇を果たした。

 

 

「そんなやり方では、逆効果になりますよ」

 

 

当時の俺はある理由から生徒会長を目指しており、尚且つ肥満体質だった事もあってそれ等を改善するべく毎日のようにランニングをしていて、一区切り終えた俺が公園のベンチに座っていたところ、隣に座っていた後輩と思しき1人の少年に突然そう言われた。

 

初対面の相手にも関わらずいきなり言われた俺は当然の事ながら怒りが湧きそうになったが、なんとか感情を抑えながら、「どうして逆効果だと思うんだ?」と聞き返したところ彼奴は、駆動悠真は手に持っていた本に目を向けつつ冷静に答えた。

 

 

「貴方の走り方を見る限り、もしかしなくても、貴方は食事を採らずにランニングしてますね」

 

 

彼奴が一切表情を変えずに言い放った言葉に俺は心臓がドキリとした。 彼奴の言う通り俺は朝食制限として朝食を摂らずにランニングをしていたからだった。

 

 

「別に食事制限の為に食事を抜くのは構いませんよ。 ですが、食事を抜く行為は場合によっては逆効果なんです。 理由としてですが変に食事を採らないと、体調不良の原因になるのと集中力や記憶力の低下に繋がってしまい、最悪の場合は死亡リスクが高まると医学的に立証されています。 別に無理に朝食を食べろとは言いませんよ。 ですが、叶えたい夢や成りたい理想の自分が有るとするのなら体調不良の元になる行為は控えた方が良いですよ」

 

 

そう言うと彼奴は本を閉じると、近くに置いていたであろう手提げ袋の中を漁り始め、中から一つのタマゴサンドを取り出し手渡してきた。

 

 

「いきなり変な事を言ってすみません。 お詫びにコレをどうぞ」

 

 

俺にタマゴサンドを手渡すと彼奴は、どこか気まずい表情をしつつ其の場から急いで立ち去って行った。

彼奴が立ち去ってから暫く経った後、俺は手渡されたタマゴサンドを食べる事にした。

 

その時食べたタマゴサンドは、どこか優しい味がしたような気がした。

 

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

放課後──悠真は有希と政近に告げた通り生徒会室の前まで来ていたのだが、何故か扉を開けようとせず中に入る事を躊躇していた。

 

その理由が何故かと言うと、

 

 

「統也…」

 

「茅咲…」

 

(何だろう、流石にあの空間の中に入るのは精神的にもキツイんですけど!?)

 

 

僅かに開いていた生徒会室の扉の近くに立つ悠真は、生徒会室の中で生徒会入りを認可した生徒会長──剣崎統也と、副会長である【更科茅咲】の2人が甘い空気を醸し出して居るのを覗き見てしまい、流石の悠真も入るのを躊躇せざるを得なかったからである。

 

 

(有希と一緒に行く筈だったのに、有希が先生から仕事を頼まれたから仕方なく一人で来れば、何故か会長と副会長が外に漏れるくらい甘々な雰囲気を醸し出しているし。 それに加えて他の生徒会のメンバーが出払っているし、かれこれ30分近くも経っている筈なのに、会長と副会長は何時まで二人の世界に居続けるつもりなんだろうか……嗚呼、なんか頭痛がして来た)

 

 

未だ2人の世界に居る統也と茅咲に対し、悠真は頭痛を覚えどうしたものかと必死に思考を回し続ける。

 

 

(下手に割り込める空気じゃない。 だけど、生徒会に入るからには流石に挨拶をして置かないとマズイのも事実だからな〜。 こんな時、傍に有希か政近、もしくは綾乃が居てくれたら助かるんだがな……仕方ない。 かくなる上は覚悟を決めるしかない!)

 

 

意を決した悠真はまるで特攻するかの如く覚悟を決めて扉をノックする。

 

 

「失礼します」

 

 

生徒会室の扉をノックした悠真が慎重な面持ちで声を掛けると、我に返った統也と茅咲の2人は慌てた様子で仕事に戻ろうとしているのか、生徒会室からドタドタと音が漏れる。(当然の事ながら悠真には扉の隙間から中の様子が全て見えている模様)

 

 

 

「入って良いぞ」

 

 

悠真が扉を開くと、中では統也は執務机で書類に判を押しており茅咲は近くの棚に入っている書類の整理をしようと頑張っていた。

 

 

「本日付で生徒会へと入る事となりました、駆動悠真です。 これから生徒会でお世話になりますので挨拶に来ました」

 

「よく来てくれた、駆動。 お前の生徒会入りを心から歓迎する」

 

「いえ、有希からの推薦や会長からの認可を貰えたとは言え、生徒会に入れる事を光栄に思います。 若輩者ですが、これからよろしくお願いします」

 

 

悠真がそう答えると、統也は苦笑しつつも頷き返すのだった。

 

こうして悠真の生徒会としての日々が始まりを告げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、挨拶を終えた悠真は早速仕事へと取り掛かる事となり、その日は書類の整理と残りの生徒会メンバーに挨拶をして終わりを迎えるのだった。

 




感想の方をお待ちしております。

何時になるかは分かりませんが執筆しようと考えているIFストーリー、どれを観てみたいですか?

  • アリサがヒロインのIF
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  • 綾乃オンリーのIF
  • 乃々愛が幼馴染兼ヒロインのIF
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