世界最強の弟はとってもカワイイサメ人間   作:翁月 多々良

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 ちょっとナナキ君の体力ステータス増やします。

 あと、今週末もFGOやるから、投稿ないかもしれません

 ごめんなさいm(_ _;)m

 そして、

 アルカイル さん、Remix10 さん、メルデ・メデル さん、

 新たに評価ありがとうございますm(_ _)m

 




第18話∶開かれた扉、初めての特訓(ちょうきょう)

 

 

 「みてみて!ナナキちゃん!このお花キレイでしょ?」

 

 「このお花さんはね、この樹海にしか咲かない貴重なものなんだってぇ〜キレイだよね〜」

 

 「スンスンッおぉ~、あまい(・・・)においする」

 

 「で、でしょ〜!」

 

 

 アハハハッアハハハッアハハハ〜♪

 

 

 

 「………………。」

 

 

 ここはハルツェナ樹海、大樹近郊に作った拠点。そこで兎人族の子供3人が、俺の弟ナナキと仲良く花を愛でている。

 

 俺、南雲 ハジメは、この一見微笑ましい光景を前に……

 

 

 “こめかみを引くつかせていた。”

 

 

 というのも、二日前……。

 

 

 

 

 

 

 「さて、お前等には戦闘訓練を受けてもらおうと思う」

 

 

 フェアベルゲンを追い出された俺達と兎人族ハウリア。一先ず大樹近くに拠点を制作してそこで寝泊まりをすることにした。まぁ拠点と言ってもフェアベルゲンから盗………貰っておいた、霧や魔物を寄せ付けないフェアドレイン水晶を使った簡易的なものではあるが……。

 

 「え、えっと……ハジメさん。戦闘訓練というのは……」

 

 困惑する一族を代表して残念なウサギ、シアが尋ねる。

 

 理由は単純だ。霧の周期により、どうせこれから十日間は大樹へは近づけない。

  

 「ならその間の時間を有効活用して、軟弱で脆弱で負け犬根性が染み付いたお前等を一端の戦闘技能者に育て上げようと思ってな」

 

 「な、なぜ、そのようなことを……」

 

 ぷるぷると震えるウサミミ共、その例に漏れず残念なウサギ、シアもまた、震えた手を挙げて質問する。

 

 「なぜ? なぜと聞いたか? 残念ウサギ」

 

 「あぅ、まだ名前で呼んでもらえない……」

 

 落ち込む残念ウサギ、シアを尻目に俺は話を続けた。

 

 「いいか、俺がお前達と交わした約束は、案内が終わるまで守るというものだ。じゃあ、案内が終わった後はどうするのか、それをお前等は考えているのか?」

 

 ハウリア族達が互いに顔を見合わせ、ふるふると首を振る。カムのやつも難しい顔だ。

 

 「まぁ、考えていないだろうな。考えたところで答えなどないしな。お前達は弱く、悪意や害意に対しては逃げるか隠れることしかできない。そんなお前等は、遂にフェアベルゲンという隠れ家すら失った。つまり、俺の庇護を失った瞬間、再び窮地に陥るというわけだ」

 

 「「「「「「……」」」」」」

 

 「お前等に逃げ場はない。隠れ家も庇護もない。だが、魔物も人も容赦なく弱いお前達を狙ってくる。このままではどちらにしろ全滅は必定だ……それでいいのか? 弱さを理由に淘汰されることを許容するか? 幸運にも拾った命を無駄に散らすか? どうなんだ?」

 

 誰も言葉を発さず重苦しい空気が辺りを満たす中、誰かが、ポツリと零した。

 

 

 「そんなもの、いいわけがない」

 

 その言葉に触発されたようにハウリア族が顔を上げ始める。シアは既に決然とした表情だ。

 

 「そうだ。いいわけがない。ならば、どうするか。答えは簡単だ。強くなればいい。襲い来るあらゆる障碍を打ち破り、自らの手で生存の権利を獲得すればいい」

 

 「……ですが、私達は兎人族です。虎人族や熊人族のような強靭な肉体も翼人族や土人族のように特殊な技能も持っていません……とても、そのような……」

 

 

 兎人族は弱い。長年培われてきたこの常識が、奴らのウサミミには俺の言葉を否定的に捉えさせる。自分たちは弱い、決して強く離れないと……。

 

 俺はそんなハウリア達を鼻で笑う。

 

 「俺はかつての仲間たちから“無能”と呼ばれていたぞ?」

 

 「え?」

 

 「“無能”だ“無能“。ステータスも技能も平凡極まりない一般人。仲間内の最弱。戦闘では足でまとい以外の何者でもない。故に、かつての仲間達は俺を“無能”と呼んでいたんだよ。実際、その通りだった」

 

 俺のカミングアウトに、ハウリア達は揃って驚愕を顕にする。

 まぁ、俺だって他人事なら信じられないだろう。ライセン大峡谷の凶悪な魔物達を苦も無く一蹴した者を“最弱”や、“無能”等と、一体どんな詐欺だ!と……。

 

 だが事実だ。無能と揶揄され、見下される。あの惨めな日々は全て紛う事なき現実だ。

 

 「ついでに言っとくが、俺の弟のナナキも、この世界に来るまでは、生まれついて持っていた障害で年相応の知能も、体力も持ち合わせて無い、悪い言い方をすれば社会的弱者ってやつだった。知ってるやつもいるかもだが、こう見えて16歳。そこの残念ウサギと同い年だ。」

 

 俺は隣に立って俺の様に腕を組む真似をする弟へと視線を向ける。

 そしてハウリア達に、そのまま軽くナナキのことも説明した。だが、これから話す内容には一切参考にならない為、軽い説明だけ済ませる…。

 

 それでも、気を遣うようにナナキへと視線を送るハウリア達。流石と言っておこう。俺は話を続ける。

 

 「話を戻すがな、奈落の底に落ちて俺は強くなるために行動した。出来るか出来ないかなんて頭になかった。出来なければ死ぬ、その瀬戸際で自分の全てをかけて戦った。……気がつけばこの有様さ」

 

 淡々と話す内容に、ハウリア達は驚愕し自分の肩を抱きしめる。一般人並のステータスということは、兎人族よりも低スペックだったということ。そんな状態でライセン大峡谷の魔物以上に凶悪な相手と戦ったという俺に戦慄し、その状況を自分たちで置き換えて考えて、顔を青ざめている。

 

 しかし、

 

 「お前達の状況は、かつての俺と似ている。約束の内にある今なら、絶望を打ち砕く手助けくらいはしよう。自分達には無理だと言うのなら、それでも構わない。その時は今度こそ全滅するだけだ。約束が果たされた後は助けるつもりは毛頭ないからな。残り僅かな生を負け犬同士で傷を舐め合ってすごせばいいさ」

 

 それでどうする?と問いかける俺にハウリア達はすぐには答えない。もとより温厚な種族だ。頭ではやらなければならないとわかっていても、早々そのあり方を変えることはできない。

 

 ハウリア達の誰もが、黙り込み顔を見合わせる中、シアのやつが、決然とした表情で立ち上がる。

 

 「やります。私に戦い方を教えてください! もう、弱いままは嫌です!!

 

 樹海の全てに響けと言わんばかりの叫び。これ以上ない程思いを込めた宣言。

 それを受け、その様子を唖然と見ていただけだったカム達も、次第にその表情を決然としたものに変えて、一人、また一人と立ち上がっていく。そして、男だけでなく、女子供も含めて全てのハウリア族が立ち上がったのを確認するとカムが代表して一歩前へ進み出た。

 

 「ハジメ殿……宜しく頼みます」

 

 言葉は少ない。だが、その短い言葉には確かに意志が宿っていた。襲い来る理不尽と戦う意志が。

 

 「わかった。覚悟しろよ? あくまでお前等自身の意志で強くなるんだ。俺は唯の手伝い。途中で投げ出したやつを優しく諭してやるなんてことしないからな。おまけに期間は僅か十日だ……死に物狂いになれ。待っているのは生か死の二択なんだから」

 

 俺の問いかけに、ハウリア達は、覚悟を宿した表情で頷いた。

 

 

 

 俺は感心していたんだ。あれだけ負け犬根性の染み付いていたダメウサギ共が、己の運命に抗おうと、変わろうと立ち上がった事を……。

 俺に似ているなんて表現したのも嘘じゃない。俺は奴らとかつての俺を重ねて見ていたんだ。こいつらとて、光るものがないわけではない。その索敵能力と隠密能力を駆使して、いずれは奇襲と連携に特化した集団戦法を身につければいいと思っていた。だから、この短い十日間という期間でもやりきってみせると期待すらしていた。

 

 だが……。

 

 

 

 グサッ!

 

 

 

 魔物の一体に、ハジメさん印の特製の小太刀が突き刺さり絶命させる。

 

 「ああ、どうか罪深い私を許しくれぇ~」

 

 それをなしたハウリア族の男が魔物に縋り付く。まるで互いに譲れぬ信念の果て親友を殺した男のようだ。

 

 ブシュ!

 

 また一体魔物が切り裂かれて倒れ伏す。

 

 「ごめんなさいっ! ごめんなさいっ! それでも私はやるしかないのぉ!」

 

 首を裂いた小太刀を両手で握り、わなわな震えるハウリア族の女。まるで狂愛の果て、愛した人をその手で殺めた女のようだ。

 

 バキッ!

 

 

 瀕死の魔物が、最後の力で己を殺した相手に一矢報いる。体当たりによって吹き飛ばされたカムが、倒れながら自嘲気味に呟く。

 

 「ふっ、これが刃を向けた私への罰というわけか……当然の結果だな……」

 

 その言葉に周囲のハウリア族が瞳に涙を浮かべ、叫ぶ。

 

 「族長! そんなこと言わないで下さい! 罪深いのは皆一緒です!」

 

 「そうです! いつか裁かれるときが来るとしても、それは今じゃない! 立って下さい! 族長!」

 

 「僕達は、もう戻れぬ道に踏み込んでしまったんだ。族長、行けるところまで一緒に逝きましょうよ」

 

 「お、お前達……そうだな。こんな所で立ち止まっている訳にはいかない。死んでしまった彼(小さなネズミっぽい魔物)のためにも、この死を乗り越えて私達は進もう!」

 

 「「「「「「「「族長ぉぉおお!!!」」」」」」」」

 

 いい感じに雰囲気のあるカム達に我慢できずに俺は突っ込んだ。

 

 「だぁぁああーーー! やっかましいわ、ボケッ! 魔物一体殺すたびに、いちいち大げさなんだよ! なんなの? ホント何なんですか? その三文芝居! 何でドラマチックな感じになってんの? 黙って殺れよ! 即殺しろよ! 魔物に向かって〝彼〟とか言うな! キモイわ!

 

 こいつら、その性分故か、いっちょいっちょ魔物を殺す度に三文芝居(ドラマ)が生まれているのだ。

 

 この二日間、何度指摘しても毎度の如く繰り広げられる光景に、俺も我慢の限界に達していた。

 怒りを多分に含んだ俺の叫びに、ビクッと体を震わせながらも、「そうは言っても……」とか「だっていくら魔物でも可哀想で……」とかブツブツと呟くハウリア族共。

 

 

 そして極めつけはこいつら(・・・・)だ。

 

 「あっ気をつけてナナキちゃん!そこの足元、“お花さん”があるからね」

 

 「わぁ大変!こんなに小さな蕾、下手したら気づかなかったかも!」

 

 「危なかったぁ〜踏んづけちゃってたら可哀想だものね?」

 

 「おぉ~スンスンッ」じゅるり

 

 

 

 アハハハ〜ッアハハハ〜ッアハハハ〜ッ♪

 

 

 「ッ〜〜〜!」

 

 ハウリア族子供組。ユエはシアの奴に個別に特訓をつけさせているため、一人暇になってしまったナナキには子供組の相手をさせていた。

 

 ナナキも、奈落の底で俺とユエとも戦闘訓練はしていた。見様見真似でもノウハウはあるはずだ。

 

 それに、大人達を俺がしっかりと鍛えておけば万が一子供組の訓練が不十分でも、大人達が代わりにやってくれるだろうと考慮してのことだった。

 

 だが、子供組。こいつらは訓練以前の問題だった。子供だから当然と言えなくもないが能天気すぎる。

 子供は吸収の強いスポンジのようなもんだ。軟弱なハウリア族の下で甘々に育てられたことでそのお花畑な性根が色濃く受け継がれてしまっている。

 

 もっと悪いのが、ナナキがそれに同調してしまっているということだ。ナナキは敵にこそ容赦はなくなったが、一度仲間、友達、身内と認識した者達にはとことん甘くなる。

 

 よって子供たちの言葉を疑わず、子供たちの誘いを快く受け入れ、あの様なアルプスの山のガキ共よろしく、るんるんキャピキャピ空間が完成してしまっている。

 

 そんな光景にハウリア族大人組は微笑ましそうに顔を緩める。逆に俺は下唇を噛み潰さんほどに食いしばっている。

 

 そして俺はふと嫌な予感に突き動かされ、カムに向き直ってポツリと囁くように問う。

 

 「おい……」

 

 「はぁ~い」

 

 「……時々、お前等が妙なタイミングで跳ねたり移動したりするのは……あいつらの言う“お花さん”とやらが原因か?」

 

 そう、子供組だけじゃない。訓練中、ハウリア族大人組は妙なタイミングで歩幅を変えたり、移動したりするのだ。気にはなっていたのだが、次の動作に繋がっていたので、それが殺りやすい位置取りなのかと様子を見ていたのだが。

 

 「いえいえ、まさか。そんな事ありませんよ」

 

 「はは、そうだよな?」

 

 苦笑いしながらそう言うカムに少し頬が緩む。しかし……

 

 「ええ、花だけでなく、虫さん達にも気を遣いますな。突然出てきたときは焦りますよ。何とか踏まないように避けますがね」

 

 ピシリッ

 

 カムの言葉に俺の中にある何かにヒビが入る。幽鬼のようにゆら~りゆら~りと揺れ始める俺に、何か悪いことを言ったかとハウリア族達がオロオロと顔を見合わせた。

 俺はそのまま、両手を繋いで円を作りクルクル回る子供組とナナキの下へと向かう。

 

 それに気づいた子供組とナナキ。俺はそいつらに、正確にはナナキへと笑みを向けると、ナナキ以外の子供たちはは俺へと笑みを返す。

 

 俺はそのまま親指をあげた拳を首まで持っていき、それで首を掻っ切るジェスチャーをナナキに見せると

 

 「食え(殺れ)

 

 と一言呟いた。

 

 

 

 

 「いっただっきまぁ〜すっ!

 

 

 悪いなガキ共、ナナキの取り扱いに関しては俺の右に出るものはいねぇ。俺はずっと見ていた、ひとしきり花の匂いを嗅ぎ、そしてよだれを垂らす弟の姿を……。ナナキはいつだって“花より団子”だった。

 きっと子供組に遠慮して我慢してたんだろうが、俺のGOサインが出ればこの通り、それを受けたナナキは瞳をキラキラと輝かせ、そこら中に咲いた花畑へとダイブ、そのまま甘い香りのする花を食い漁る。味覚が広がったナナキにとってはデザートやおやつのようなものだ。

 

 次々と食い荒らされていく花畑に、ハウリア達、特に子供組が阿鼻叫喚の様相を呈していた。

 

 「お、お花さぁあああああああんッ!!!」

 

 「そ、そんなぁ~!!」

 

 「やめてよぉおおナナキちゃん!!」

 

 子供組の悲鳴の中で、カムの野郎が「なんてことを!?」と詰め寄ってくるが知らん。

 

 俺は微笑んだ表情をそのままに反省する。これは俺の落ち度だ。こいつらという種族を見誤った俺の甘さが招いた間違いだ。こいつらには戦闘技術やら実戦経験やら以前に、その性根を先に叩き直さなきゃいけなかった。

 

 「ハ……ハジメ殿?」

 

 笑顔のまま押し黙る俺の不気味さにドン引きしながらも恐る恐る話しかけるカムに俺は発砲で返す。

 

 ドパンッ!

 

 カムが仰け反るように後ろに吹き飛び、少し宙を舞った後ドサッと地面に落ちる。次いで、カムの額を撃ち抜いた非致死性のゴム弾がポテッと地面に落ちた。

 辺りをヒューと風が吹き、静寂が支配する。俺は、気絶したのか白目を向いて倒れるカムに近寄り、今度はその腹を目掛けてゴム弾を撃ち込んだ。

 

 「はうぅ!」

 

 悲鳴を上げ咳き込みながら目を覚ましたカム。涙目で女座りというなんとも情けなく、シュールなおっさんの図をよそに俺は怒号をあげる。

 

 「貴様らは薄汚い“ピッー”共だ。この先、“ピッー”されたくなかったら死に物狂いで魔物を殺せ! 今後、花だの虫だのに僅かでも気を逸らしてみろ! 貴様ら全員“ピッー”してやる! わかったら、さっさと魔物を狩りに行け! この“ピッー”共が!

 

 俺の怒号に硬直するハウリア族。そんな奴等に俺は容赦なく発砲を続ける。

 

 ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!

 

 わっーと蜘蛛の子を散らすように樹海へと散っていくハウリア族。すると、さっきまでナナキと遊んでいたガキの一人が俺のそばに寄って猛抗議してくる。

 

 「ハジメ兄ちゃん! 一体どうしたの!? 何でこんなことするの!?ナナキちゃんにもあんな事させて……やめてくれよぉ〜!」

 

 俺はそんなガキをギラッと睨んだ後、たくさんの花を口に詰めてむしゃむしゃしているナナキへと視線を移す。

 

 そうだ、残念ウサギ共だけじゃない。ナナキをなんとかしなければ結局は元の木阿弥だ。

 

 「来いッ!ナナキぃ!!」

 

 俺の怒号を受けて、ビクッと体を震わせてこちらに振り向くナナキ。久々に怒られると思っているのか、ナナキは恐る恐ると言った風に近づいてくる。

 

 俺はそんなナナキに自ら近づいてガシッと肩を掴む。

 

 「いいか?ナナキッ……これから少し難しい話をするが必死に聞けよ?」

 

 「うんうんうんッ」

 

 完全にビビッているナナキは赤ベコのように頭を高速に縦にふる。だが、そんなにビビる必要はないと、俺は優しい表情を意識して微笑みかける。

 

 「ナナキ……子供組(こいつら)は好きか?」

 

 突如空気の変わった俺に、何を聞かれたのか一瞬わからなくなったナナキはポカンとした顔をするが、すぐに質問の意味を理解してパァッと顔を輝かせる。

 

 「うんっ!パルくんも、アルちゃんも、マナちゃんも、たいせつなあたらしいおともだち!!だいすきだよ!!」

 

 言われたガキウサギ三人組は、ナナキの真っ直ぐな好意に顔を赤らめモジモジするが、次の俺の言葉で顔の熱が一気に冷める。

 

 「そうか……、兄ちゃんもナナキに新しい友達が出来て嬉しいぞ。でもな?このままじゃこいつらは近いうちに死んじまうかもしれないんだ……それはナナキ、お前が特訓をサボったのが原因でもあるんだぞ?

 

 「えっ……」

 

 「「「エッ!!!?」」」

 

 俺の諭すような言葉にナナキはその表情に段々と陰りが見え始める。

 

 「ナ……ナナキの……せい?」

 

 「あぁ、そうだ。お前のせいだ。お前が特訓をサボり、こいつらと仲良く花畑で遊んでたりしてたから、もう二日も時間を無駄にしてしまった。兄ちゃん言ったよな?十日後にはもうこいつらとはお別れだって……。」

 

 「うっうぅ……」

 

 俺の説教に、尻尾をしゅんと下げ、ナナキは俯いて泣き出してしまう。正直心苦しいが、メルドも言ってた。優しくするだけが守ることに繋がらないと……。

 

 「ナナキ、こいつらが死ぬのは嫌だよな?」

 

 ずびっひっく「……ん、やっ!」

 

 「だったら……どうするべきか、分かるよな?

 

 「「「あっ……!」」」

 

 ナナキは涙を拭ってよく見えていないだろうが、ナナキの後ろで縮こまるガキウサギ共には、俺の含みのある邪悪な笑みが見えていた。

 

 そう、ナナキは心を許した相手には基本優しい。それはナナキの美徳であるから別に矯正する必要はない。ただ、その優しさとこの特訓(調教)を共生させられる意義を、ナナキの中に見出してやればいい。

 

 俺の企みに気づいたバカガキ共は、必死の形相でナナキに呼びかける。

 

 

 「だ、だめだよ!ナナキちゃん!悪い奴の言うことに騙されないで!」

 

 「そうだよ!僕らは僕らのペースで頑張るから!」

 

 「なっナナキちゃん!し、正気に戻って!」

 

 それはまるで、悪の親玉に仲間が闇堕ちされそうになるのを必死に止めようとする主人公陣営のような迫真さだ。

 

 ていうかこいつら、言うに事欠いて命の恩人を悪者扱いとか……、もう容赦はいらないらしいな。今更悪あがきをしてももう遅い。俺はナナキの耳を塞ぐように両手で顔をムニィッと挟み込み(柔らかい……餅みたいだ。)、視線を俺の方に合わせる。

 

 「ナナキ、アイツらを救うために、お前がどうしたいか……決めるのはお前だ。」

 

 「ナナキが……どうしたい……」

 

 ナナキは虚ろな目で、俺の言葉を反復する。後ではガキウサギ共が「「「ダメェえええええええッ!!!」」」などと、ぎゃいぎゃい騒いでいる。

 

 俺はナナキから手を離し、“宝物庫”から一本のハチマキを手渡す。それには丁度おでこの場所にひらがなで『おに』と書かれている。

 俺は今一度、ナナキの瞳にを強い眼差しで見つめ返して告げる。

 

 「これは、お前が始める物語だ

 

 

 それを受けたナナキは、決然とした眼差しでそのハチマキを手に取った。

 

 

 

 

 

 

  ◇

 

 

 

 

 

 

 「ナナキ、おなかすいた。はやくつぎのマモノ(ごはん)もってこないと、またおはなさん(おやつ)ではらごしらえするよ?」

 

 

 「ナ、ナナキちゃん…ぜぇ……も、もう…ぜぇ…疲れたよぉ」

 

 「すこ、少しだけ、ぜぇ。や、休ましぇてぇ〜」

 

 

 バシィィンッ!!

 

 「「「ヒイィィィイイイイイイッッッ!!!」」」

 

 「ナナキ、ホントはこんなことしたくない。でも、みんながわるいんだよ?みんなあにぃが言うみたいに“ピー”?だから。だからナナキ、いいたくないこといわなきゃいけない、したくないことしなくちゃいけない。

 

 ねぇ?なんどおなじこといわせるの?

 

 

 「「「ひゃっひゃいいいいいッすぐに狩りに行ってきましゅうううううううううッ!!」」」

 

 

 「………………………。」

 

 俺、南雲 ハジメは、その光景を影から覗いて………。

 

 

 頭を抱えていた。やりすぎたと……。

 

 俺のカワイイ弟ナナキは今、自分よりも体の大きい(年下)子供たちへとスパルタ指導を行っている。

 『おに』ハチマキを頭に巻き、ハイライトの消えた目で淡々と指示を出している。そして、ちょっとでもペースが遅れると、その尻尾をまるで鞭のように撓らせ、樹海全体に響く音で圧をかける。俺の伝授したハー●マン式も使い、精神を追い込んでいく。

 

 無論、“ピーッ”の意味は理解せず使っている。ナナキは一生知らなくていい。ちょっとダメな奴くらいに認識させてある。

 

 俺もほぼ同じことをしているから人のことは言えないが、ナナキの追い込みはえげつない。

 

 ナナキはどこまでも優しい。大切な誰かのために鬼になると決めたにも関わらず、自分のさじ加減(・・・・・・・)で、なるべく楽ができるように特訓メニューを考えている。

 

 え?じゃあなんであんなに疲れているって?

 

 言っただろ?自分のさじ加減(・・・・・・・)って、

 

 ナナキは、自分がそこそこ疲れる具合になるよう特訓メニューを組んている。

 ここで思い出してほしいのは、ナナキのステータス。ただでさえ化物なナナキのステータスの中で一番突質しているのは体力。

 

 そう、体力(・・)だ。

 

 俺から見ても化物な、ナナキの体力。ナナキは自分のステータスの高さを自覚できていなかったのだ。

 

 それにより、「これくらいならだいじょうぶかも?」と考えたナナキの特訓メニュー。その明らかなオーバーワークはシアのように先祖返りでもない兎人族、おまけには子供にとっては地獄の特訓……いや拷問と呼んでも差し支えなかった。

 

 結果、子供組がバテバテになるのは必然で、更にナナキは自分のステータスが化物レベルな事を完全に頭から抜けた状態で絶望する。

 

 『ナナキがとっくんサボってたから、みんなこんなにへなちょこなんだ』

 

 と……。

 

 「違う違う、そうじゃない」と声を大にして言いたかったハウリア子供組。だが、ナナキの一生懸命な姿勢に、文句を言えなくなる。

 よって、次第に激しさを増す訓練にダウンする子供組を見て絶望するナナキが更に特訓をハードにすると言う無限地獄に陥ってしまったわけだ。

 

 俺も特訓の付け方を伝授した責任がある。最悪は俺がドクターストップをかけようと思ってはいるが……。実は、一応このやり方で子供組は皆、目まぐるしい成長を遂げてきている。

 

 ナナキも厳しさを知るいい機会だし、もうしばらくこのままでもいいだろう。俺は目の前の惨状を放置して、その場はクールに去ることにした。

 決して弟の新しい友達とやらに嫉妬して妬ましい気持ちを晴らしているわけでは断じてない。

 

 

 しかし、俺はこの時の選択を後悔することになる。

 

 まさか、ナナキのスパルタ特訓(調教)で、あんな化物(・・・・・)が誕生することになるとは、夢にも思わなかったのだから……。

 

 

 

 

 

 

  ◇

 

 

 

 

 

 

 

 アル・ハウリア。

 

 彼女は、ハウリア子供組の中でも、パル、マナと一緒で最年長にあたる14歳である。

 

 ショートボブの元気っ子マナ。

 

 花を愛でるのが大好きな優しい男の子パル。

 

 そして、アルは、少し引っ込み思案な性格で、セミロングの髪に、伸ばした前髪で片目が隠れている。

 

 全く違うタイプの彼ら3人は、やはり同い年ということもあり、とても仲が良い親友同士だった。

 

 しかしアルは、引っ込み思案な性格が災いして、何をするにも二人の影に隠れがちであった。今回の騒動でも、子供だと言う理由もあったが、なかなか自分から主張をせず、ただモジモジと後ろで縮こまっているだけだった。

 

 だが、そんな彼女でも勇気を出して自ら動いた出来事があった。

 

 それは……。

 

 「あ…、あのぉ!、なななっなっナナキ、ちゃん!」

 

 「うぅ?」

 

 「あ……あのぉ、そのぉ……あ、あっちでっ!い、一緒に……遊ば……ない?」

 

 それは、“初めて好きになった男の子”に声をかけることだった。

 

 アルは、ライセン大峡谷から抜け出すまで、ずっと塞ぎ込んでいた。帝国兵に襲われ両親を失い。頼れる親友たちも、不安でその顔に光はない。頼れるものなど何も無い暗闇の中にいた彼女は、彼等……いいや、彼に出会う。

 

 南雲ナナキ。彼は突如現れたと思ったら空をかっ飛び、自分たちに襲いかかる魔物をあっという間にペロリと平らげてしまった。それだけじゃない。彼は自分の親の仇の帝国兵も、事も無げに討ち滅ぼしてみせたのだ。

 

 年は自分よりも2つ上、だが特殊な事象で、見た目も心も自分よりも幼い。

 

 それなのに、自分たち亜人族にとっては絶対の長老衆にも、真っ直ぐに自分の言葉を突きつけ、自分たちを守ってくれた事にとても心が温かくなった。

 

 どこまでも真っ直ぐ純粋で、普段は無表情だけど、ふと見せるも笑顔はとても眩しく、愛らしかった。

 

 

 ドックン

 

 このときだろう、アルがナナキを好きになったのは。

 

 初恋だった。故に、どうしたらいいかわからずまた一人で縮こまっていると、元気を取り戻した頼れる親友2人が背中を押してくれた。

 

 下手したら両親以上に長くいる彼らにとって、アルがナナキへ向ける好意など一目瞭然だった。

 

 アルは二人の後押しもあり、ナナキを遊びに誘うところまではこぎつけた。だが、土壇場で不安が押し寄せる。断られたらどうしよう。素気なくあしらわれたらどうしよう。不安のあまり、ウサミミをつかんでそれで顔を隠してしまう。

 

 だがそのような心配も……。

 

 「うん!いこー!」

 

 この一言で杞憂に終わる。ウサミミを掴む手をパシッと取られキラキラッニコニコとした笑みを向けられる。

 

 「きゅ〜ッ///」

 

 アルはあまりの嬉しさと羞恥に昇天しかけていた。最初は2人っきりで遊ぶつもりだったが、ナナキのパーソナルスペースの異常な狭さに耐えかねて、頼れる親友2人を呼び戻し、結局は4人で遊ぶことになった。マナはパルのことが好きだから一緒にいても気にならないし……。

 

 それでも、ナナキの一挙手一投足の愛らしさ、サラサラの灰銀髪から香る男とは思えない甘い香り、時折肌に触れるフワフワツルツルと不思議な質感の尻尾。

 それら全ての感触に脳みそは沸騰しっぱなしだった。

 

 アルは、とても有意義なひとときを過ごしていた。

 

 だがそんな幸せな日々も続いたのは2日まで、それから先は地獄の特訓の日々だった。

 

 大人達がナナキの兄にして自分たちの命の恩人、南雲ハジメから戦闘訓練を受けているのは知っていた。ナナキは自分たち子供組の担当だということも。

 

 だが、4人で楽しいダブルデート(アルのみの認識)によりすっかりそのことが頭から抜け落ちていた。その後奮闘虚しく、大魔王ハジメの手に落ちたナナキにより、地獄の特訓の幕は切って落とされてしまったのである。

 

 命からがら、魔物を狩ってきても。何の労いもなくすぐに次を催促される。普通こんな扱い、不満の爆発で暴動が起きそうなものだったがそうはならない。

 

 何故なら、子供組皆がナナキも無理をしていると気づいていたからだ。

 自分たちを想って心を砕く彼に、誰が文句なんて言えようものか、アル達はナナキの不安を一刻も早く取り除こうと、邁進した。

 

 

 しかし、

 

 

 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」

 

 いくら頑張っても体力の壁が、そこに立ちはだかる。

 

 「うぅ〜、なんでこのくらいでつかれるの?まだまだできるでしょ?“ピー”さんたち。それともたったこれくらいのこともできないほど“ピー”なの?」

 

 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァッ……」

 

 わかっている。こんな汚い言葉も、全て入れ知恵。本心からでたものではない。

 

 それでも……やっぱり、辛い。

 

 ましてや好きな人からの言葉。アルは、今にも泣きそう━━━

 

 

 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァッ///」

 

 

 ━━な、筈なのに、ひどいことを言われて苦しいはずなのに、

 

 

 ドックン

 

 運動直後の動悸とはまた違う。心を揺るがす何かを、高揚を感じているアル。吐く息からは次第に色を帯び始める。

 

 バシィィンッ!!

 

 「!!ッ」

 

 いつまで経っても動かないアルにナナキが尻尾の鞭を撓らせる。

 

 「なんでとまってるの?はやくいって……でないと」

 

 そう言ってナナキは足元に生える花を引きちぎってアルの前に見せつけるように掲げる。

 

 そしてナナキは、ウサミミに向かってほぼゼロ距離で、鋭い牙が生え揃った小さく可愛らしい口から吐息を吐くようにポツリと呟く。

 

 「また、たべちゃうよ?

 

 ドックン

 

 アルは困惑する。己の中に熱く燻る何かが暴れている。なにか不味い、これはダメなヤツだ。これに身を委ねたら取り返しのつかないことになる。アルは、本能でその燻る何かに危険信号を発していた。

 

 だが、しかし……。

 

 「うぅ……?」

 

 

 ドックンッ!

 

 一際大きな動悸とともに、アルの中の何かが決壊した。

 

 

 〜あぁ、だめだよ。それはずるいよ

 

 アルの視線の先、そこには潤んだ瞳で不安げに上目遣いをする想い人の姿。

 

 疲れもあっただろう。だがそれ以前に色々限界だったアルは、湯だった頭で考える。

 

 〜こんなに頑張ってるんだから、少しくらい、欲張っても……いいよね?

 

 

 と……。

 

 「ねぇ……ナナキ……ちゃん……」

 

 「うぅ?」

 

 突如口を開いたをアルに、ナナキは首をひねる。

 

 「私ね……もうね……そんな、花なんか(・・・・)じゃ、なんとも思わなくなっちゃたんだ。」

 

 長めの前髪の隙間から覗く、紺色の瞳が妖しく細められる。

 

 「あ~あ、このままじゃ……私……またサボっちゃうかも?」

 

 「ふぇ!?」

 

 アルの声には今までのアルからは考えられない妖艶さが滲み出ているが、純粋の化身たるナナキには全く通用しない。それよりも、

 

 「ナナキ、それこまる!!、みんなちゃんと強くなってほしいのに!!……うぅ…アルちゃん……どうやったら……つらい?」

 

 何としても友達を死なせたくないナナキは、事の重大さにパニックになり、罰を受ける本人に罰のアイディアを聞くという、何とも間抜けでナナキらしいポカをやらかす。

 

 その問を受けたアルは、ナナキの姿を舐め回すように眺める。樹海の霧の中にあっても輝きを失わない灰銀髪のサラサラの髪。深い海を閉じ込めたかのような藍色の瞳、朱色に紅潮する柔らかな頬、そして小さな口から覗くきれいに生え揃ったギザ歯。……それを視界に収めたアルは、妖艶な笑みで提案をする。

 

 その場に自分とナナキ以外誰もいないのをいいことに、ハウリアの中でも厚着だった服を開けさせ、自分の首をナナキへと差し出し、

 

 「噛んで

 

 こう呟いた。

 

 「え?」

 

 

 ナナキは唖然とする。アルの言っている意味がわからなかったからだ。そんなナナキを見つめながら、アルは語り出す。

 

 

 「ナナキちゃんの牙、凄く硬いでしょ?帝国兵の鎧だろうが、魔物の甲殻だろうが簡単に噛み砕いちゃう。そんな強く、硬く、鋭い牙で噛まれたら、とっても痛いんだろうなぁ〜って思って……。」

 

 「だ、だめっ!きずついちゃう。それにちもいっぱいでるよ!ナナキしってる。どうみゃく?っていうのくびにながれてるよ!」

 

 ナナキは自分の牙の危険性をアルに必死に説くも、アルは首を横に振る。

 

 「ううん、むしろ、傷……つけて欲しい。絶対に消えない傷を私の身に、そしてナナキちゃんには流れ出る私の血をすすってほしい……。いつまでも、いつまでも消えない、証として、どこまでも、どこまでも切れない繋がりとして……」

 

 

 そう言ってアルは、ナナキの手を取り、そしてふわりと抱きしめる。ナナキは困惑の表情でアルに問いかける。

 

 「そうやったら、アルちゃん……つらい?」

 

 「ん……つらいよ……胸の奥がじくじく痛くなって、心が張り裂けそうになって、とっても辛い……。」

 

 

 そうしてしばらく沈黙の後、ナナキはコクンと頷いて

 

 「わかった」

 

 と、小さく呟いた。

 

 その後、開けたアルの首元に顔を埋めたナナキはカプッと擬音がつきそうに可愛らしく噛みつく。

 

 勿論やさしくだ。それでもまるで刃物のような牙はそれだけでアルの皮膚を突き破り、口の端から鮮血が垂れる。

 

 アルは、その痛みに目を細めるも、ナナキを強く抱きしめて更に懇願する。

  

 「もっと……強く」

 

 ナナキはそれを受けて慄くも、言われた通り顎に力を込める。じゅぐっと更に血が滲む。

 

 「もっと」

 

 ナナキの牙が更に深くアルの身に突き刺さる。

 

 「もっと」

 

 ナナキの口の端から血が流れ出る。

 

 「もっ……もっと深く……来て」

 

 言われるがまま、ナナキの牙はアルの身をかき分け、遂に骨まで到達したとき。

 

 「あっあぁッ……ナナキ……様ぁ(・・)……」

 

 痛みに喘ぐアルが長い前髪を振り乱し、そこから覗いた両目を爛々と輝かせ、その身にナナキの存在を強く刻みつけたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 今回、パル君の年齢を引き上げました。すいませんm(_ _)m

 作者も忘れがちだが、ナナキ君って、男の子(・・・)なんだなぁ……。

 そして、ナナキ君の影響で子供には甘くなっていたハジメさん。その甘さも今回消えました。

 オリキャラ

 アル・ハウリア → 今回開けてはならない扉を
           開けてしまった娘。

 マナ・ハウリア → パルのことが好き。

 アルもマナも、超重量兵器(巨乳)の片鱗は見え始めている。
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