ヤンキー少女は迷子の歌姫に恋をする   作:アッシュクフォルダー

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第十四話 祥子襲来

後藤暁美と椎名立希が、会話している時だった。

 

「黒幕はアイツだったのか…」

 

「燈に手を出すなんて…許せない!」

 

と、怒り心頭の二人の前に、最悪なタイミングで、

豊川祥子がやって来た。

 

「醜いお姿ですわ」

 

「豊川祥子!」

 

と、後藤暁美が声を荒げて、その名を呼んだ。

 

「アイツが…アイツが…アイツが…!

燈に危険な目を!」

 

「許せねぇぞ!外道女ガァ!」

 

と、立希と暁美が祥子に対して、怒りをぶつけていた。

 

「声を荒げても無駄ですわ。

貴女達は、ここで終わりですわ」

 

と、立希と暁美の周りには、多くのチンピラに取り囲まれていた。

 

「あたしと立希で…ぶっ飛ばすのみ!」

 

宣言通り、暁美と立希はチンピラ達をボコボコにした。

 

「これ程までとは…!」

 

祥子が驚きを隠せなかった。

 

「おいおい、こんな程度か?朝飯前だぞ?」

 

と、暁美が祥子の胸倉を掴む。

 

「離しなさいっ!」

 

と、祥子が暁美を突き飛ばした。

 

「アンタといい、他のチンピラ達といい…

よくも、燈を危険な目に…絶対に許さない!」

 

と、立希が叫ぶ。

 

そして、祥子がこう言いだす。

 

「クライシックは、私の間違いでしたわ。

こんな子達と組むようなことはしたくなかったですわ。

どうか、お幸せに」

 

と、祥子が立ち去ろうとして、

祥子の放った暴言に、暁美はブチ切れて、

祥子の近くに来て、ビンタした!

強い威力で、祥子の左頬を暁美が叩くのだった。

 

「今、何て言った…?もう一度、言ってみろや!コラッ!」

 

と、祥子の胸倉を再び、暁美が掴むのだった。

 

そして、祥子も暁美に反撃する形で、

取っ組み合いの喧嘩をしていた。

 

立希が唖然とした。燈を守りたいのに、守れなかった自分がいる事に、

苛立ちを隠せずにはいられなかった。

 

程なくして、警察が偶然通りかかって、

後藤暁美と豊川祥子と椎名立希が補導された。

 

その後、程なくして、釈放された後…

 

「立希。聞きたいの。

あたしの拠り所だった。クライシックはどうして解散したか。

そして、アイツが…祥子が抜けた理由って!」

 

「私だって知らないよ!

アイツが勝手に抜けただけだし」

 

「それじゃあ、ダメだって…

もやもや過ぎて、ほっておけねぇし…」

 

と、暁美が思わず涙を流す。

 

「何で…泣いているの?」

 

「そうじゃん…クライシックは、あたしにとって、

唯一の心の拠り所。唯一無二の存在だから!」

 

「そっか…」

 

「あたし…アイツに会ったら、口を割るまで、

ボコボコにしてやるんだから!」

 

「そうしたら、また警察の厄介だぞ!」

 

「大丈夫だ。アタシは死なない。

どんな時でも、アタシの大切な人は、

誰一人死なせない。幸せに生きられる訳ないじゃん。

アイツに言われようが、何だろうが…」

 

後藤暁美の苛立ちは、限界に達していた。

 

 

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