ヤンキー少女は迷子の歌姫に恋をする 作:アッシュクフォルダー
後藤暁美はAvemujicaの、それぞれの面々の正体を知り、
驚愕していた。
「アイツが…」
と、暁美の問いに、そよが頷いた。
仮面のバンド、Avemujicaのそれぞれの正体が、
突然、にゃむちが表舞台でバラシて、
大荒れになっていた。
それも、キーボードが豊川祥子であることに、
あのクライシックのキーボード担当だった、
豊川祥子が、Avemujicaでキーボードをしていたことを、
にゃむちが勝手に暴露していたのだった。
後日。暁美は困惑して、心臓が止まっているような感覚が続き、
学校を四日間。休んでいた。
(何で…アイツが…!アイツが!)
と、暁美は苛立ちを隠せずにいた。
さらに、翌日。
暁美は羽丘女子学園にやって来た。
その目的はただ一つだった。
(豊川祥子…!アイツを百発殴らねぇと気が済まねぇ。
クライシックを裏切って、Avemujica?
ざけんじゃねぇ!)
と、暁美の怒りと苛立ちは過去よりも大きなモノだった。
まるで、殴り合いの喧嘩よりも、非行よりも、
他にも代えることが出来ない、腹立たしさだった。
「何なのですか?見苦しいですわよ?」
と、豊川祥子が後藤暁美の前に、現れた。
「豊川祥子!テメェ!」
と、殴りかかろうとしたら、偶然通りかかっていた、
三角初華が止めた。
「止めて」
「アンタ…!」
「初華さん…」
「暴力も争いも、やればやる程、
状況が悪化するだけ」
「…」
「…」
「ちゃんと、話し合うべきだと思う」
と、初華に諭されるのだった。
「わかりましたわ」
「あぁ、わかったよ…」
祥子と暁美は納得していた模様だ。
「祥子ちゃんも、前のバンドが嫌になって、
抜けたわけじゃないんだよ」
「初華…」
「きっと、祥子ちゃんも悪気があった訳じゃない。
それだけは、わかってくれる?」
「あ、あぁ…」
と、暁美は頷きざる負えない状態になった。
「祥子ちゃんは、辛い状態だから、
そっとしておいて欲しいって思うんだ。
それと、燈ちゃんを強引にさらったことは、
私から謝るね」
「あぁ…」
暁美は帰路についていた。
「Avemujica…それに、祥子も睦も…
あたしの気持ちが踏みにじられたみたいだ…
クライシックを裏切って、何やっているんだ!?
あたしも祥子も!睦も!」
情けない。
と、暁美は感じ思っていた。
その後、横山第二高校では、
Avemujicaの話題で、学年中、持ち切りだった。
(コイツ等…!)
と、思いながら、暁美は学校生活を最近、辛く感じつつあった。
クライシックを裏切って、Avemujica…!
と、暁美はそう考えるようになり…
ある人物に接触した。
その人物は長崎そよだった。