ヤンキー少女は迷子の歌姫に恋をする 作:アッシュクフォルダー
後藤暁美の過去。
彼女は4月30日生まれのB型。身長160㎝ 体重44kg。
彼女は幼稚園の頃から、ヤンチャをしていた。
男子相手に、殴り合いだってしていたし、
物申す事だあって、言っていたし、ケンカだって絶えなかった。
小学校の時は、イジメられている子達を助けていた。
イジメっ子たち、複数を相手に、暴力を振っていたこともあった。
成績も悪すぎた。一二を争う程で、
五教科はもちろん、実技もダメダメであった。
どんなに通常学級の授業を受けても、そっちのけのため、
次第に中学二年の時から、夜遊びばかりするようになった。
万引きや暴行、強盗、恐喝、脅迫、恫喝と…
非行や犯罪行為は、絶えなかった。
補導が多かった。逮捕は一度の万引きのみだった。
全日制の共学校。横山第二高校もギリギリの点数で進学した。
そんな彼女には、変わらない存在がいた。
椎名立希ちゃんの存在。
彼女は羽丘女子学園の中等部に進学したが、
暁美は公立の中学に進学した。
中学が別でも、一緒に居ることが多かった。
ただ、非行をした時は、立希は怒ってくれた。
叱ってくれた。それが日常茶飯事だった。
非行に走る青少年のギャング達に所属していた、
暁美は、ケンカの腕っぷしも半端なく、
ついたあだ名が(特攻隊長)であった。
後先考えず、突っ走り、それを制する姿は、
まるで、特攻隊長そのものだった。
青少年のギャング達は、彼女を恐れては、
憧れと尊敬の眼差しを向けられていた。
そんな彼女は中学卒業直前に、
幼なじみの椎名立希が拉致されたことを聞き、
彼女はかつてない怒りに燃えていた。
そして、敵のアジトにたった一人で乗り込む、
敵の兵隊45人を一人で倒してしまうのだった!
敵のリーダーも含めて、武器を駆使つつ倒し、
椎名立希の奪還に成功した。
その時だった。
立希は暁美に平手打ちをする。
「どうして、あんな無茶をしたの?」
「だって、幼馴染だから。助けるのは同然だし」
「…カッコつけないで。死んだらどうするのさ?」
「大丈夫だ。アタシは死なない。
どんな戦いでも、どんな争いでも、駆け巡るだけだ」
「まぁ、そーいうのが、暁美らしいところっていうか…」
「そー言えば、立希。アンタ、バンド順調か?」
「それが…解散した」
「えっ?」
暁美の周りが真っ暗になった。
何故だろうか?大事な幼馴染が、せっかく友達とバンドを結成して、
それを応援して、ライブまで観に行って…
アタシは、せっかく助けた立希の前で、初めて泣いた。
「な、なんでだよ…せっかく、これからなのに…!」
アタシは、立希のバンドが解散した理由がわからないまま、
家の部屋で一晩中泣いていた。