ヤンキー少女は迷子の歌姫に恋をする   作:アッシュクフォルダー

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第四話 愛音と暁美と立希の口ケンカ

「だーかーらー!どうして、そうなるの!?」

 

「だから、燈ちゃんと一緒がいいの!」

 

と、千早愛音と後藤暁美は、絶賛、口ケンカ中だった。

 

「燈ちゃんは、あたしの燈ちゃんなの!」

 

「私を差し置いて、よくそんなことが言えるね?」

 

と、立希まで、口ケンカに参戦して、泥沼状態になっていた…

 

三人共、燈とのペアデートの権利を巡って、口ケンカをしていた。

 

それも、プラネタリウムのペア無料券だ。

 

カップルだったらいいらしいが、暁美が燈の恋人を宣言し、

愛音がそれが気に食わず、喰ってかかったのだった。

 

それを聞いた立希も、燈の恋人を宣言する。

 

やがて、燈の正式な夫の座をかけて、火花を散らしまくっていた。

 

「二人共、譲る気持ちは?」

 

「無いし!」

 

「無いから!」

 

「じゃあ…ここは力づくで!」

 

「三人共、もうやめて!私のことで争わないでよ…」

 

と、燈が今にでも泣きそうな気配だった。

 

「ご、ごめんね?燈!」

 

「燈ちゃんは誰と行きたいの?」

 

「み、みんなと行きたい…」

 

「でも、ペアの招待券だからな…」

 

結局、埒が明かない為、燈は楽奈と一緒に行くことになった。

 

 

「はぁ…どうして、燈はあんな野良猫を…」

 

「許せない…絶対にあの野良猫!許せない!」

 

「そー言えば、暁美ちゃんって、立希ちゃんの幼馴染だっけ?

立希ちゃんって、どんな子だった?」

 

「そうね…」

 

「変なこと言わないでね?」

 

と、立希が暁美を睨む。

 

「あたしの良き理解者って感じね」

 

「それが、燈ちゃんを巡って対立と…」

 

「アンタもでしょ…」

 

「暁美ちゃんって、見た感じ、

立希ちゃんより、不良!って感じ!」

 

「それがどうした?」

 

「まさか、変な事でもしていたとか?」

 

「思い出したくないし…」

 

「そっか」

 

「燈ちゃんは、あたしの心を救ってくれた。

荒れていた心を洗ってくれた。燈ちゃんは、

あたしの、マイ・エンジェル。天使だから」

 

「はぁ?燈は私の燈であって、暁美に譲るつもりは無いけど?

燈とケッコンするのは、この私」

 

「あたしだから!」

 

「ちょっと二人共!?

あー何ていうか、呆れたから、退散っと」

 

と、千早愛音は、この場を去った。

 

その後、燈を巡る口論が、立希と暁美の間で続いていた。

 

後藤暁美は家に帰り、シャワーを浴びて、お風呂に入り、

夕ご飯を食べて、自室で寝ていた。

 

「燈ちゃん、カワイイ!

でも、何で!立希ちゃんと一緒に折角バンドが出来たのに…

すぐに解散って!あの時の燈ちゃん、今より、

ずっと、キラキラしていた。あのステージは!

あたしの、あたしの人生を変えてくれたのに!」

 

それは、燈と立希が中学時代の話だった。

 

その当時、暁美はいわゆる不良で、

殴り合いの喧嘩と万引きの非行に明け暮れる日々を送っていた。

 

そんな、後藤暁美の心を救ってくれたのは…

 

(春日影)だった。

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