ヤンキー少女は迷子の歌姫に恋をする   作:アッシュクフォルダー

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第九話 ポケットサーキット

後藤暁美と要楽奈はある場所にやって来た。

 

「おっ、ポケットサーキット。

そーいえば、ガキの頃、夢中になっていたな…

立希はやってなかったがけど、観ていたもんな。

アタシがポケサーやっているの」

 

「そうなんだーじゃあ、やりてぇ」

 

「わかったぜ!」

 

(今、3000円しかねーけど…大丈夫か)

 

二人でポケットサーキットの会場へ

 

「俺の名前はポケサーファイターだ!今日も元気かな?」

 

「おもしれー奴だな。元気だぞー」

 

「おう」

 

「暁美ちゃんは、よく顔を出してくるけど、

隣の子は、友達かな?」

 

「あぁ」

 

「らーな。要楽奈」

 

「らーなちゃんか!俺はポケサーファイターだ!

よろしくな!」

 

なお、彼の時給は1000円で、7時間勤務らしい。

つまり、1日働いて、7000円貰っている。

 

このポケサーファイターが、会場を盛り上げるために、

アレコレやっている様だ。

 

カスタマイズされた、車のおもちゃで、

速さを競い合っている様だ。

 

「みえねー」

 

「それが、ポケットサーキットの醍醐味だぞ?」

 

「やるぞ」

 

「よーし!アタシは、かつてポケサーの貴公子と言われていた!」

 

と、暁美の心が何気に燃えていた。

 

「おー」

 

その後、楽奈と暁美はポケットサーキットで遊んでいた。

 

 

帰り際、楽奈と別れた後、ポケサーファイターが、

ティッシュ配りをしていた。

 

「おう。ファイター」

 

「あっ、暁美ちゃん」

 

「ファイター以外でも、仕事しているんだ」

 

「あぁ。実は時給あんまりよく無くて…

ここのティッシュ配り、たまにしているんだ」

 

と、ポイポンXと書かれた、ティッシュを配っていた。

 

「そうか…」

 

「俺もそろそろ、就職したいけど、

なかなかね…もう、23歳なんだ。

高校中退して、バイトに明け暮れて、一人暮らしなんだ」

 

「そうだったのか…」

 

「暁美ちゃん。小学生の頃、よく遊んでいたじゃん」

 

「あぁ。ガキの頃はな。

中坊になるまで、あれで遊んでいたら、何とかなったよ」

 

「ポケットサーキットの素晴らしさを伝える為にも、

もっと、頑張らないとな…暁美ちゃんも、頑張って」

 

「おう!アタシには、大切な人がいるから、楽奈って奴もそう」

 

「大切な人なんだね」

 

「あぁ」

 

 

その後、暁美は帰路についた。

 

(今日も疲れたな…にしても、ファイターが落ち込んでいたな…

アタシも何か出来ること以上のことがやりてぇ…

あぁ!モヤモヤする!気になって仕方ねぇ!)

 

と、暁美は自分が高校を卒業、或いは中退した後、

何をするのか、全く考えていなかった。

 

高校を出ても、立希と一緒が良いって、

何となく思ったりするけど、学がねぇし…

成績も赤点ギリギリだしな…

 

と、立希のために、自分がどうするのか、考えても仕方がないと感じた。

 

 

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