もしも高羽がブロリストだったら   作:NJ

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なんか熱が戻ってきたので中編出します。
後編はまた気が向いたら。


中編:危険な二人!超戦士は眠れない!!

 

「高ロット…まずお前から血祭りにあげてやる」

 

 

 悪魔が最初に標的に定めたのは因縁深い(?)お笑い芸人であった。

 

「ハァァァァアアアア!!」

 

 大地を抉りながら高ロット達に突貫する虎どリー。そのまま戦闘になる両者。

 

 見ていた裏ンクスも一瞬ヘタレているスクーナを一瞥するが、意を決して高ロット達の方へと加勢に向かった。

 

「こ、鏖殺(ころ)される…みんな、鏖殺(ころ)されるぅ…! 奴は、伝説の特級(スーパー)呪術師なんだぁ!」

 

「ふっ───純粋な呪術師であるスクーナ。 君だけが本能的に虎どリーの凶暴さと極悪さをキャッチできたようだね」

 

 呪いの王とは思えぬ情けない醜態を晒すスクーナを嘲りながら近寄る羂ガス。

 その顔は、何もかもが台無し(おしまい)となって自暴自棄になっているようにも見えた。

 

「だが、もう遅い」

 

 彼の目線の先では圧倒的な暴威によって高ロット達を蹂躙する虎どリーの姿。

 

「虎どリーが私のコントロールを離れ、伝説の呪術師になってしまった以上、二人で呪術界を支配しようという私の計画も…何もかもおしまいだぁ。 このコロニーは勿論、全世界を破壊し尽くさなければ虎どリーは収まらない」

 

 もう隠すことは何もないと更に羂ガスは続ける。

 

「私達親子が、どんなに君と天元を憎んでいたか分かるまい」

 

 そして聞いてもいないのに自分の過去まで語り出す羂ガス。

 

「驚異的な虎どリーの潜在能力を知った私の師である天元は───

 

 

 

 

 

『羂ガスの息子! 直ちにこの世から秘匿死刑(まっさつ)しろぉ!……………羂ガス、何用だ』

 

『虎どリーは必ず、呪術界の役に立つ優秀な術師に育つはずです! お助けください!』

 

『だから困るのだよ…』

 

『天元様ぁ…!』

 

『お前も仲良く、あの世に逝けぇ! ハァーーー!』

 

 

 

 

 

───虎どリーが将来君や自分の立場を脅かすと思い、私達親子の抹殺を図ったんだよ。 私達はゴミのように捨てられた…」

 

「だが…」

 

 

 

 

 赤子と共に打ち捨てられた羂ガス。

 だが、なんやかんやあって天元にキレた悪の帝王ユキーザによるブラックホールがあたり一帯を破壊し尽くし、あわや二人まとめて吹き飛ばされる窮地に陥った時だった。

 

 

 

『おぎゃぁーーーー!!』

 

 

 

「虎どリーの偉大な潜在パワーが死の淵で目覚め、私達は助かった……それ以来スクーナ!私達親子は君と天元に復讐することだけを想って、生きてきたのだよ!」

 

 打ちひしがれ、最早言い返す気力すら失ったスクーナに恨みつらみを吐き出す羂ガス。

 なお、回想を見ても明らかにスクーナは無関係だが、それを指摘する余裕も今の彼には無かった。

 

「さぁ、死の恐怖を味わいながら虎どリーに八つ裂きにされるがいい……腐☆腐☆」

 

 その頃…

 

「フッフッフ……フン!

 

 虎どリーの呪力(エネルギー)弾が大地に着弾し、その場にいる全てを吹き飛ばす。

 

「ぎやぁあああああああああああ!?」

 

 巻き込まれ、響き渡る真人(シャモ)達の断末魔。なお、巻き込まれているのは呪霊だけなので全く問題ない。

 

「ははははははははは!! お前達が戦う意志を見せない限り、俺はこのコロニーを破壊し尽くすだけだぁ!」

 

 眼下の地獄絵図に腹の底からゲラゲラする虎どリー。それに高ロットも静かに憤る。

 

「許せねぇ…ハァァァァーー!!」

 

 呪力を解放し、戦闘態勢を取る高ロット。ヅラを金髪のものに付け替えながら。

 憂飯と裏ンクスもそれに続いて呪力を解放する。そして高ロットに続いて逆立った金髪のカツラを被った。

 

「───ニャメロン! 勝てるわけがない!あいつは伝説の特級(スーパー)呪術師なんだどぉ!」

 

「よく見たまえ。 地獄に行ってもこんな面白い殺戮ショーは見られないよ………ふっふっふっふ」

 

 あいも変わらずヘタレて弱気なセリフしか吐かないスクーナを羂ガスが嘲笑する。

 そうこうしている間にも、戦いは激しさを増していく。

 

「やっと戦う気になったようだが…その程度の呪力(パワー)で俺を倒せると思っていたのか!?」

 

「虎どリー、おでれぇたぞ。おめぇ本当につええな………さぁ、第二ラウンドはじめっか」

 

 その時だった。

 逃げ延びた真人(シャモ)達と真希や秤、そして何故か紛れ込んでいた亀仙人…楽巌寺学長が乱入してきた。

 

「イタドリとやら、ワシに勝てるかの」

「イタドリじゃなくて、虎どリー」

 

 なんかムキムキになってボケ始めた学長に歌姫がジト目で突っ込み、その後も顔芸を連発していたが黙らせた。

 

「高羽さん、楽巌寺学長まだ酔っ払ってんだよ」

 

 そんな中、虎どリーの目線が困った顔で説明するハカリンの背後で怯える真人(シャモ)達に向く。

 

「渋谷コロニーから連れてこられた呪霊(どれい)どもか…いつかは自分たちの故郷(ほし)に帰りたいと、星を眺めていたな…」

 

 そう言いながら片手に呪力を収束させる虎どリー。

 

「いつかは帰れるといいなぁ…!」

 

 ポーヒー!!

 

 振り向きざまに真人達に放たれる呪力弾。

 それは固まる真人達に直撃…する直前で急に方向転換し、遙か上空へと消えていった。

 

 その方向は…

 

「あ……渋谷…」

 

 なんでか空中に浮かんでいる都市、渋谷。

 直後、都市からパッと光が瞬き───

 

 

 

 

 ───デデーン!

 

 

 

 

 深緑の閃光、その後には何も残されていなかった。

 

「あ、───あぁ…っ!」

 

 絶望に歪む真人(シャモ)の顔。

 

「ふっふっふっふ………はっはっはっはっはっは!!」

 

 ───ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

 

 響き渡る悪魔の哄笑。

 

「あ……」

 

 憂飯は戦慄する。

 

「悪魔たん…」

 

「あんな奴を生かしておいたら、世界は破壊し尽くされてしまう…!」

 

 裏ンクスは拳を握り、義憤に燃える。

 

 高ロットは決意する。

 

「───絶対に勝たなきゃなんねぇ!!」

 

 

 

 

 地獄の第二ラウンドが、幕を開ける。

 

 ヘタレたスクーナを置いてけぼりにして。




もうちょっとだけ続くんじゃ
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