綾小路の行く暗殺教室   作:Nene-ppp

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修学旅行の時間

俺が転校して来てから数日たったある日の朝、今日は殺せんせーのテンションがやけに高かった。

 

「全く!!3年生も始まったばかりのこの時期に修学旅行旅行とは先生あんまり気乗りがしません」

と言いつつ全身舞妓姿でとてもウキウキなようだ。まぁオレも人のことは言えないが…

 

「修学旅行も暗殺と同じく、全力で楽しんで行きましょう!!」

 

────────────────────

修学旅行の班決めの際にオレ達は烏間先生から忠告を受けた。

 

「知っての通り来週から京都2泊3日の修学旅行だ、君達の修学旅行を極力邪魔する気はないがこれも任務だ」

 

「ってことは、あっちでも暗殺ですか?」

クラスメイトの岡野が先生に尋ねる。

 

「そうだ、京都の街並みは東京とは比べものにならないほど広く、複雑だ

しかも君達は予めルートを決め、それに奴も付き添う形になる。スナイパーを配置するには絶好の機会だその為暗殺向けのコース選びをよろしく頼む」

 

いくらプロのスナイパーといっても1人であいつを暗殺出来る気がしないが…それはオレの気にすることではないな。オレとしてはこの機会にクラスメイトとある関係性をより深くしていこう。

さてどうしたものか…そんな風に考えていると渚から声が掛かる

 

「綾小路君、班もう決まった?まだなら一緒に回らない?」

 

「助かった。実を言うとどうしたものかと悩んでいたところだ。渚達さえ良ければこちらとしては構わない」

 

「うん!よろしくね」

 

「やっほー綾小路君と渚君、俺もその班加えてもらってもいい?」

 

「僕としては全然構わないけど、、」

 

「オレも異論はない。赤羽とはもう少し話したいと思っていたしな」

 

「お!嬉しいねー綾小路君。あと、気軽に名前でいいよ♪

じゃあそう言うわけでよろしくー」

 

「大丈夫かよ、カルマ。旅先で喧嘩売って問題になったりしねーよな?」

 

「へーき、へーき大丈夫だよ杉野。旅先の喧嘩はちゃんと目撃者の口も封じるし表沙汰にはならないよw」

どこが大丈夫なのか全くわからないな…渚と杉野も苦笑いを浮かべている。本当に大丈夫かなのか…オレの初京都デビューがかかってるんだぞ

 

「それでメンツは?渚君、杉野と綾小路君、茅野ちゃんなら後2人は必要なんじゃない?」

 

「奥田さんも誘った!!」

そう言うと茅野は奥からメガネを掛けた女子を引っ張ってきた。確かオレの前の席だったな

 

「初めまして綾小路君。奥田 愛美です。よろしくお願いします」

 

「あぁ、こちらこそよろしく。これを機に仲良くなりたいとおもっている」

 

「で、後1人の女子はどーすんのよ」

 

「へへぇ、実を言うとこの時の為にだいぶ前から誘っていたのだ」

杉野が誘うってことは相手は神崎だろうな…そうしているうちに杉野が神崎を連れて戻って来た。

 

「じゃーん!クラスのマドンナ!神崎さんでどうでしょう」

 

「「 異議なし 」」

 

「よろしくね、みんな」

班員も無事に決まった事だしオレ達がコース決めをしていると横からビッチが割り込んでくる。

 

「ふっ、くだらないわね。世界中を飛び回った私からすれば日本の旅行なんてたかがしてれいるわ」

 

「じゃあ、ビッチ先生は留守番なー」

 

「花壇に水やっといてね」

そう言われるとビッチ先生は「私を除け者にするんじゃないわよ」とキレていた。英語の授業から思ってはいたがめんどくさいなこの人

 

「「 ガラッ 」」

扉の開いた音がしたので前の方に目をやると何やら大荷物を抱えた殺せんせーが立っていた。

 

「1人1冊ずつです。修学旅行のしおりなので大切にしてください」

 

「ッ!?重!辞書だろこんなの!」

 

「イラスト解説の全観光スポット、お土産人気TOP100、旅の護身術入門から応用まで昨日の夜、徹夜で作りました!!初回特典は組み立てミニチュア金閣寺です」

 

「どんだけテンション上がってんだよ」

そうはいっても普通より盛りだくさんになるであろう修学旅行を前にみなどこか楽しそうだった。

 

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班決めも無事終わったので帰ろうと思っていたところ速水から声が掛かる

 

「いつもの」

 

「いや、今日はもう帰ろうかと、、」

 

「はやくして」

 

「へいへい」

 

そんな会話を終えオレと速水、千葉は校舎裏の裏山へと足を運ぶ。この前の訓練で拳銃の使い方を指導してもらったことで2人に気に入られて特訓に付き合うはめになってしまった。

 

「あんた、もう修学旅行の班決まったの?決まってないら私と一緒に…」

 

「誘いは嬉しいが既に班は決めてある」

 

「へぇー、メンツは?」

 

「男子は渚、業に杉野。女子は茅野、奥田、神崎だな」

 

「なんかあんた楽しそうじゃない?」

 

「それはそうだろなんたってオレ達の班にはクラスのマドンナである神崎がいるからな」

そう言う冗談ぎみに伝えるとオレの足に無言で蹴りが飛んできた。

「っ!?、あぶね」

速水の蹴りをオレはギリギリで躱わす。

 

「どうしたんだ急に?」

 

「あんたが女子にデレデレしてるからよ」

 

「…冗談だ。実は初めての京都でテンションが上がっているだけだ」

 

「ふーん、、まぁそう言うことにしといてあげる」

速水はそう言って裏山の奥へと入って行った。

 

「何怒ってんだあいつ?分かるか千葉?」

 

「あれはお前が悪いな」

 

「??、お前までなんなんだよ」

その後オレは千葉達の指導を受けながら速水のご機嫌を取る羽目になってしまった。

 

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修学旅行当日

オレ達は新幹線に乗る為にホームで待機しているといきなり声をかけられた

 

「君、みない顔だけど転校生?」

 

「あぁ、そうだがお前達は?」

 

「俺達はDクラスの田中と高田だ。お前もしかしてE組じゃないだろうなw?」

 

「確かにオレはE組だが、、」

 

「おいおいw、E組なんかが修学旅行に来るなんて驚きだ。そんな暇があるなら英単語の1つでも覚えてみたらどうだい?w」

成程、E組が蔑まれていることは本当のようだな。圧倒的な弱者を見せしめとすることによって他者への学習を促す方法か。あの理事長がオレを教育の完成系と言っていたのも頷ける。

 

「忠告、感謝する。お前らもオレ達の仲間にならないよう気をつけろよ」

オレが煽りに興味を示さなかったためか奴らは苦虫を噛み潰した様な顔をして去って行った。

 

「本校舎の生徒に絡まれていたみたいだけど、大丈夫だった?」

そう言って近づいて来たのは神崎だった。

 

「特に問題はない、初めて受けたがあれがE組イビリってやつか?くだらないことをするものだな」

 

「しょうがないよ。それがこの学校の決まりだから」

 

「それもそうだな」

だが、理事長のやり方は殺せんせーの一人一人の個性を伸ばすやり方とは真反対だ。いつかホワイトルームの指導者となるオレからしてもどちらの教育論がより優れた人材を作り出すのかは興味がある。そういう意味でもこの学校は最高の実験場だな。そう思いながらこれから始まる修学旅行のことについて神崎と喋りながら新幹線に乗車していく

 

「っ!?、すみません」

オレとの会話に夢中になっていたのかすれ違いざま神崎の肩が高校生にぶつかる。

 

「気つけろバカが!!…ってよくみたら可愛いじゃねぇか。なぁ俺達とこれから遊ばない?w 」

神崎はやんわり断っているが相手はなかなか引かない。オレは成り行きを見守っていると神崎から困惑の視線が飛ぶ。仕方がないな、、

 

「すみません、彼女オレの連れなんで勘弁してもらえますか?」

 

「あぁ?、男はお呼びじゃねーんだよ女の前でボコられたくなかったら失ろ」

 

「随分大きい声で喋っているが、もっと周りを見てから喧嘩を売るんだな」

オレ達の周りには言い争いに釣られた生徒達がギャラリーのように集まっていた。

 

「こっちには、アンタ達が喧嘩を吹っかけてきた証拠もある。オレとしてもこれ以上騒ぎは大きくしたくないんだけどな」

オレはポケットから見せつける様にスマホを取り出しながら言った。

 

「ッチ!、行くぞ」

不良達はぶが悪いと判断したのか素直に引いて行った。

 

「ありがとう、綾小路君。でもいつの間に録音なんてしてたの?」

 

「録音なんてしてない、あんなのはただのハッタリだ」

 

そう言うと神崎は一瞬驚いたような顔をしたが直ぐに「フフッ」といつもの笑顔に戻っていた

 

「これ以上目立つは勘弁だ、座席のところに戻ろう」

 

「そうだね、皆んな心配してるだろうし」

オレと神崎が座席のところに戻ると少し騒ぎになってしまったせいか殺せんせーが凄い勢いで話しかけてきた。

 

「にゅやッ!綾小路君に神崎さん。先程の騒ぎは一体なんだったんですか!先生、2人のことが心配で心配で夜しか眠れなくなるところでしたよ」

 

「少し絡まれたんですが、綾小路君が助けてくれて助かりました」

 

「ほーう、意外とやりますねぇ綾小路君コノッ♪コノッ♪」

 

「たいしたことはしてませんよ。口が少し達者だっただけです」

 

「へぇー、俺より先に問題起こすなんで綾小路君も隅におけないねぇw」

揶揄ってくるカルマと殺せんせーを無視してオレと神崎は席に座る。

一先ず面倒事は終わったと安心していたがあの高校生達と修学旅行中に再会するなどこの時のオレは思ってもいなかった。

 

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「あれ?おかしいな、、」

 

「どうしたの神崎ちゃん、何かあった?」

京都駅に茅野と神崎が何やら話をしていた。

 

「実はね、私達の班の予定表をどこかに落としちゃったみたいなの」

 

「神崎さんは真面目ですからねぇ独自に日程をまとめていたとは関心です。しかしご安心を先生の手作りしおりを持っていれば全て解決です」

 

「「 それ持って歩きたくねぇーからまとめてんだろ 」」

前原と岡島からの鋭いツッコミが乗り物酔いでグロッキーしている先生に突き刺さる。落としたすればあいつらとぶつかったあの時か…

 

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神崎のしおりは結局探しても見つからなかった為その後オレ達は予定通り京都での暗殺の下見を始めた。

 

「渚、暗殺の場所ここなら丁度いいんじゃないか?」

 

「うん、スナイパーの人からもよく見えそう」

 

「にしても、変な修学旅行になったねぇー」

 

「そうだね、でもこれはこれで楽しいんじゃない?」

 

「せっかく京都に来たんだから、抹茶わらび餅たべたいよー!!このままじゃスイーツマスターの名が廃るよ!!ねぇ綾小路くん?」

 

「オレを同等に扱うのはやめてほしいが、確かに抹茶わらび餅はオレも食べてみたい」

 

「ではわらび餅に毒を入れた暗殺なんてどうでしょうか?」

 

「なんで!?」

 

「殺せんせーは甘いものに目がないですから♪」

奥田の提案に対して茅野は私情入りまくりの反論をかます。こいつスイーツのことになると我をわすれてるな。

 

「でもさぁー、修学旅行の時くらい暗殺のことくらい忘れて純粋に楽しみたかったよなぁー」

 

「そうでもないよ、

暗殺の為に深く調べたから知れることもあるんじゃないかな」

そう言うと渚は京都の暗殺の歴史について説明を始めた。なんでも、歴史に名を残す様な人物は昔の中心地である京都で暗殺されることが多いんだとか。そう考えるとあのタコにとってはこれ以上ない舞台だと言える。

この先の歴史において地球を破壊できるほどの怪物は出てきそうにないしな。しばらく観光を続けていると目の前に見知った顔の生徒達がみえた。

 

「よう、千葉に速水。狙撃のスポット選びは順調か?」

 

「あらかたの下見は既に済ませておいた、後はスナイパーの腕次第だな。それはそうとお前の方こそ順調か?」

 

「こっちも似た様なものだ、それはさておき…さっきから睨むのをやめてくれないか?速水」

 

「別に睨んでない」

 

「お前の気に触る様な事をしたつもりはないんだがな」

 

「有希子に鼻の下伸ばしてるからじゃない?」

 

「別に伸ばしてなんかないが、、、」

 

「流石にしつこいぞ。後、お前意外とかわ…ッ!?」

可愛いとこあるなと言おうとすると頬を赤くした速水からオレの足に向かって軽い蹴りが飛んできた。

 

「まだ、何も言ってないだろ」

 

「…もういい」

小さな声でそう言うと速水は菅谷と三村を連れてお土産屋の方へと歩いて行ってしまった。

 

「つーわけで、俺達行くわ。じゃあな綾小路、渚達も」

 

「私達の次の目的地は祇園ですね」

 

「えー、一旦休憩にしようよ俺京都の甘ったるいコーヒーが飲みたいよ」

 

「賛成!賛成!」

 

「綾小路君もそう思うでしょ?」

 

「まぁ、そうだな」

甘い物好きのオレと茅野を上手く自分側に引き込んでいるな。この班には相手の意見を尊重する生徒が多いようだし半分以上が同意見ならば

余程の事がない限り反論は生まれない。基本的にはめんどくさがりのカルマだか…相手を自分の思い通りに誘導していくのが上手いな。ある程度頭も回る様だしもう一段階警戒をあげておくべきだな。

 

カルマの意見が通った為近くの喫茶店に入り今後の予定のおさらいや雑談などをして有意義な時間を過ごした。

 

ちなみにスイーツは今までにない程美味かった。喫茶点を後にし祇園の奥、裏路地の方へと進んでいく。喫茶を出た辺りからわかっていたが付けられているな、オレは近くを歩いていた神崎に小声で話しかける。

 

────────────────────

 

「ほぼ予定通り、暫くここら辺で張り込んでてよかったぜ」

声と共に複数の高校生がオレ達を囲い込む様に周囲に現れる。

 

「なぁーにお兄さん達…とても観光が目的とは思えないんだけど」

 

「男に用はねぇーよ女置いてさっさと消え…ッ」

男が言い切る前にカルマの拳が男の顔を撃ち抜いた。

 

「ほらね渚君、目撃者の居ないところなら。

喧嘩してもら問題ないっしょw」

カルマは喧嘩する気満々の様だが、後ろで茅野が悲鳴をあげだ。振り向くと茅野の首筋にはナイフが当てられている。

 

「動くなよ、動けばその瞬間この子の血が流れることになるぜ」

 

「チッ…」

 

「こっちはアンタらの動きを動画に撮っているこれは立派な犯罪だ。この動画が出回ればアンタもまずいんじゃないか?」

オレはスマホの録画画面を見せつけながら話す茅野の確保が最優先だ。

 

「馬鹿が、2度と同じ手はくうかよ。そもそも録画だってテメェらをボコって消せばいいだけだしな」

無茶な交渉だとは思っていたがリーダーと思われる男も流石にそこまで馬鹿では無かったか…

 

「何故オレ達を狙うんだ?」

 

「お前ら名問題椚ヶ丘の生徒だろ。俺達はなぁ、お前らみたいなエリートの人生を台無しにするのが大好きなんだよw特にそこの女、これお前だろ?」

そう言うとリーダーの男はオレ達にある一枚の写真を見せてきた。そこには髪の毛を派手に染めた神崎の姿が写っていた。

 

「これは去年の夏頃東京のゲーセンだ。目星しい女はダチと攫おうとしてたんだが逃げられちまってなぁ…お前みたいに一見清楚に見える奴が心のどこかでは台無しになりたいと思ってんだよ」

そんな事があったのかと神崎に視線をやるとバツが悪そうにオレから顔を逸らす。

 

「つーわけでお前らは邪魔なわけ。わかったら大人しく寝んねしてろ」

男の合図と共に一斉にオレ達に向かって殴りかかってくる。カルマでも流石に複数ではぶが悪い。かく言うオレも急所は避けながら拳をもらう。携帯を落として気絶した振りをした。

 

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オレ達は隠れていた奥田によって起こされた。もちろんそこには既に

神崎も茅野もいなかったが

 

「どうすんだよこれ、茅野も神崎さんも連れ去られちまったぞ」

 

「落ち着いて杉野君、確か殺せんせーのしおりに班員が拉致られた時の対処法があったはずだよ」

 

「っそうか…てかそんな事まで想定してあるしおりがある方が驚きだわ」

 

「殺せんせー恐ろしくマメだからねでも、問題なのは僕たちは携帯を取られて殺せんせーに連絡できないって事だよ」

 

「確かにそれは万事休すだね。今から先生探しても2人が無事だとは思えないしねー」

 

「それなら問題ない、携帯はここにある」

そう言うとオレは上着の内ポケットから携帯を取り出す。

 

「えっ!?綾小路君携帯2台持ち?」

 

「いや、これは神崎のものだ。アイツらが現れた時オレに渡してきた

恐らくあの数には勝てないと思っての判断だ」

 

「流石、神崎さんだせ!」

杉野は神崎をベタ褒めしているが、これは全て予定通りだ。

尾行されていると気づいた時点でオレ達が数の力に捩じ伏せられること神崎たちが攫われる事はわかっていた。オレ1人ならば問題はないが今はまだ目立つわけにはいかないからな…となると一番最悪なのは携帯をとられ先生と連絡が取れずにあいつらが壊される事。

(クラスメイト)にはまだ仕事が残っているからな勝手に壊れられるわけにはいかない。だからオレは神崎から携帯を借りた後安い挑発でわざわざ携帯をアイツらの前に出した。全てはアイツらが手に持つ携帯に意識を取られて2台目の存在に気づかせないために…結果としてアイツらはオレの身体を調べる事なく地面に落ちた携帯のみを回収していった。

 

「後は殺せんせーに連絡すればマッハ20のスピードで全て終わりだ。さぁオレ達は一足先に宿にでも戻ろう」

 

「ダメだね、アイツらは俺の手で処刑しないと気が済まない俺はいくよ」

まじかよコイツ、お前が行くとなるとオレ達も強制参加なんだが…

 

「分かった、お前の気が済むまで付き合うよ」

 

「ハハっ、ありがとね。清隆君♪」

 

他の場所を殺せんせーに任せてオレ達は近くの倉庫に向かった。

 

「おっビンゴ。どうやら当たりみたいだね」

カルマが扉を開けると神崎と茅野がいた。どうやらまだ無事な様だ。

 

「てぇめーら、どうやってここがわかった?」

 

「修学旅行のしおりに書いてあったものでな」

 

「しおりだと?はっ、まぁいいテメェーら中坊ごとき何ができるw

本来の目的とは違うが呼んどいたぜ。お前ら甘ちゃんが震え上がるよるな奴らをなぁ…」

 

「ガラッ」

 

「ほら、主役のご到着だぜw」

「「 バタッ、バタッ 」」  「ッ!?」

 

「ほう、主役とは中々見る目がありますねー」

 

「「 殺せんせー! 」」

 

「チッ!、先コーだとふざけんな!舐めた格好しやがって」

そう言うと不良供は一斉に先生へと殴りかかる

 

「ふざけるな?それはこちらの台詞です。お前らのような薄汚い奴らが内の生徒に触るなどふざけるんじゃない。覚悟はいいだろうな…」

そこからの展開は早かった、マッハ20の怪物に何人群がろうが高校程度が勝てるはずもなく怪物によって一人一人手入れされていった。

 

「さて神崎さんと茅野さんも無事な様ですし、帰りましょうか」

 

────────────────────

倉庫からの帰り道神崎がオレに話掛けてきた。

 

「綾小路君…私ね今まで親に良い成績と肩書を身につける様に強要されてたのでもそれが辛くて。そんな縛られた生き方に反抗できない自分が嫌で誰も私を知らないところへ行きたかった。でもそれで得られた肩書は結局endのE組だった。バカだよねぇ…私…もう何をすれば良いのかわからないよ、、、」

 

以前神崎の顔が曇った原因はこれか…ならば此処でのオレの返事は決まっている。全てはこれからのために…

 

「神崎。縛られるのが嫌ならばお前はお前自身が信じる道を自由に進むべきだ

お前は親の道具なんかじゃない」

 

「ッ!?……そうだよね私は道具なんかじゃない。私の価値を決めるのは自分自身…これから自分の信じる道をいくことにする。ありがとう綾小路君」

 

「あぁ、日も落ちてきた事だし。そろそろみんなのところへ戻ろう」

 

「そうだね!」

そう言いながら振りむいた彼女は今日一番の笑顔を浮かべていた。

 

…これで良い。神崎に対してこれからの道を示すことで神崎からの信頼度は上がりあいつの心の中にはオレを信じるという気持ちが生まれて始めていることだろう。確かにオレとあいつの境遇は似ているがそこには越えられない絶対的な差がある。

 

オレはあいつと違って自由を知らない。

 

自由を失うことの辛さを知らない。

 

オレは今までたってもアイツの道具に過ぎない。

 

道具に自由など必要ない。

 

しかし、いつか人間になれたなら自由の本当の意味を知る事が出来るのか…

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