修学旅行での一波乱を終え宿へと戻ってきたオレ達は旅の疲れを癒すため先に風呂に入ることにした。
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「渚…お前本当に男だったんだな…」
「なっ!…ちゃんと男だよ!!今までなんだと思ってたの?!」
「悪い冗談だ、ちゃんと男なのは分かっていた」
「本当に?カルマ君とか中村さんにもよくそんな事言われたりするんだけど、、、」
「カルマも中村もお前を揶揄って遊んでるに過ぎない、お前は顔に出やすいからないい玩具として遊ばれているんだろう。本当はわかってるつもりだから安心してくれ」
「それは喜んでいいのかな?結局揶揄われてるわけだし…ならどうやったら綾小路君みたいに顔にでなくなるかな?」
「…表情が出やすいことは悪いことばかりじゃない。戦闘においては不利に働くこともらあるだろうが、暗殺においては別だ。技術は置いておくとしてずっと無表情なオレとお前ならば相手は間違いなくオレを警戒する。これでは不気味すぎるからな」
「なるほど…日常に溶け込んで暗殺できる訳だね」
「そうだ。極論になるが殺気を出さなければ例えばマッハ20の怪物であろう仕留めることが出来るだろう」
「…うん!頑張ってみるよ!」
初めて会ったときに感じた違和感はこれか…渚は殺気を隠すのが異様にうまい鍛えれば本当に一流の
だが、今のオレの計画に不意打ちの様な対人技術は必要ない。やはり優先すべきはクラスでの連携力だ…そしてそんなことを考えていると後ろから寺坂達の叫び声が聞こえてきた。
「何かあったのかもいってみる綾小路君?」
「あぁ、そうだな行ってみよう」
寺坂達の叫び声が気になったオレと渚は声の聞こえる方へと向かった。
「何の騒ぎなんだこれは?」
「おぉ、綾小路に渚じゃねぇーか!
今誰が一番か競ってたんだよお前らも参加すかるか?」
「どうゆうこと?」
「んだよ渚。風呂場で競う物って言ったら男のシンボル以外ねぇーだろうが」
「…今のところ誰が一番なんだ?」
「そりゃ勿論俺様よ!!」
そう言うと寺坂は自信満々の表情でオレ達にブツを見せてきた。
「そうか、オレは遠慮しておく」
「おいおい、結果を聞いたからにはお前らにも参加して貰うぜそれとも俺様のに敵う自信がねぇーのか?w」
「そう言うわけではないが…」
押し問答を繰り返していると騒ぎを聞きつけたクラスメイト達がやって来てしまう。よりによって今一番きてほしくない前原と岡島も一緒だ。
「どうしたんだ、お前ら?」
「おう、おめぇーら。今綾小路とブツの大きさで勝負するところだ。観念してさっさと見せろよ綾小路」
寺坂がそう言うと前原と岡島たちが悪ノリしたのかコールを始める。
「「 はーずせ!、はーずせ! 」」
こうなったら以上逃げるのは不可能だな…オレは仕方なく腰に巻いたバスタオルに手を掛ける。すると先程までなのうるささが嘘の様に静寂な時間が訪れた。
「ま、マジかよ綾小路のやつ……」
「信じられない…」
ひそひそ話をするかの様に誰がどこかでオレのことを話す。オレのブツを目にした寺坂もその大きさに白旗を挙げる。
「まるでTレックス…これが野生の王か…」
「新しい
「「 キーンーグ!、キーンーグ! 」」
頼むから大きな声でキングコールをするのはやめてくれ。
「行くぞ渚」
「う…うん、凄いね綾小路君は…」
「勘弁してくれ…」
渚と一緒に風呂から出ようとするとタコが扉からこちらを覗いていた。
「フムフム、綾小路君の息子はキングサイズっと、、」
そう言うとタコは扉を閉めて何処か逃げていった。
……最悪だ。
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風呂から上がったオレと渚は少し休憩してから集合場所へと向かった。
「やっほー、渚君、清隆君」
「カルマかお前今まで何処に居たんだ?」
「ここ、ゲーセンとかもあるみたいでね、ちょっとそこで遊んできたんだー♪
で?他のメンバーは?」
「丁度来たみたいだな」
視線を前に戻すと浴衣に身を包んだ杉野と茅野達がこちらへ来ていた。
「お待たせ〜、結構待った感じ?」
「いや、オレ達も今来たところだ」
「良かったよ〜、待たせたら悪いしね♪
それはそうと同級生の浴衣姿に男子達は何か言うことはないのかね?」
茅野はポーズをとりながらオレ達に聞いてくる
「にあっ…『すげぇー似合ってるよ!』
「うん、3人とも凄い似合ってるよ」
無難に似合ってると言おうとしたところ杉野と渚に台詞を取られた。
どうしたものか……
「ほら、綾小路君は?」
茅野に急かされオレは助けを求めるようにカルマの方に視線を向けるとカルマはニマニマした表情でとんでもないです爆弾を落としてきた。
「清隆君は、茅野ちゃん達の浴衣姿に見惚れてたんだよ♪」
コイツ余計な事を…まぁわざわざ否定する必要もないか
「そんなところだ。3人ともとても綺麗で似合っている」
オレがそう言うと辺りがシンと静まり返った。
「綾小路君、よく無表情でそんな事いえるよね。天然?」
「…///」
「……?」
何かおかしな事をいってしまったか?そんな意味を込めて神崎に視線をやったが目が合うと直ぐに逸らされてしまった。
「はぁ…まぁいいや。皆んなでアッチの方に行こう!さっき聞いたんだけど
ゲームセンターがあるんだって♪」
最後まで一体何がダメだったのかわからなかったがオレ達は茅野の後に続いてゲームセンターの方向へ向かった。
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「うおー!神崎さんめっちゃ上手いじゃん!
どうやって避けてんのかまるでわからん!」
「恥ずかしいな…なんだか///」
「意外です!神崎さんがこんなにゲーム得意だったなんて」
「今まで黙ってたの…遊びが出来ても家じゃ白い目で見られるだけ。
肩書に縛られる自分が嫌で自信がなかった。でも綾小路君に言われて気づいたの大切なのは中身の自分が前を向いて頑張ることだって」
「フムフム…彼女はそう言ってますが?綾小路君?」
「オレとしてはそんなに大したことをしたつもりはない」
どうやらあの時の答えはやはりあれで正解だったらしい。心なしか神崎の纏う空気も軽くなっている気がする。
「綾小路君もやってみる?」
「やってはみたいが、この手の類は触ったこともない」
「じゃあ、私が教えてあげるよ♪」
そう言うと神崎は皆んなにバレないようオレの耳元に顔を近づけてきた。
「ありがとう♪」
その後オレ達はクレーンゲームや卓球などをした。途中オレは速水に捕まりシューティングゲームで負けたためアイスを奢らされたが楽しい時間を過ごすことが出来た。
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⚪︎男side
しばらくしてからカルマ達と大部屋に戻ると男子達が一箇所に集まっていた。
「何の集まりなんだこれは?」
「おー、キングと渚じゃんか!今クラスの女子をランキングつけてんだよ!
そして今のところの1位は間違いなく神崎だな」
「そんなに人気なのか…」
「あぁ、もうそれはそれは凄いもんだぜ。
それで?上手く班に引き込んだ杉野達はどうだったん?」
「それがさぁートラブルあってじっくり話すタイミングが難しかったわ」
「あーなんか大変だったらしいな。ドンマイ切り替えていけ」
「で?キングとカルマは誰に入れんの?」
「気になる女子か…俺は奥田さんかなぁー
彼女怪しげな薬とか作れそうだし俺の悪戯の幅がひろがるじゃん♪」
「「 絶対にくっつけたくない2人だな! 」」
「まずキングって呼び方をやめろ前原。
オレも無難に神崎でい…おい覗いてるやつが居るぞ」
「にゅやッ?!バレてしまいましたか…
でもね皆さん!先生の超スピードはこういう情報を知るためにあるんですよ!!」
そう言うと殺せんせーは目にも留まらぬスピードで逃げそれを皆んなで追いかける形となってしまった。
⚪︎女子side
「え?、好きな男子?」
「そうよ、こう言う時は恋バナに限るのよ」
「内のクラスでマシなのは磯貝と前原ぐらい?
前原はタラシだから残念だとしても磯貝は優良物件でしょ!」
「顔だけならカルマ君と綾小路君もカッコいいよね♪」
「綾小路君は暗めだしカルマ君は素行がねぇー」
「「 そうだねぇー 」」
「でも、普段は大人しいしそこまで怖くないですよ」
「綾小路君もああ見えて結構優しいしね」
「神崎さんは?」
「えーっと、私は…///」
「おやおや♪これは訳ありと見たね。
一体誰が気になってるんだい?言わないとくすぐっちゃうぞ♪ほれほれ」
「ちょっと…やめてよー\\\」
「そうよそうよ♪先生にも色恋の話し教えて下さいよー」
「「 ……… 」」
「何で普通にいるわけ?」
「教師として生徒の恋愛事情を抑えておくのは当然の義務なんですよ」
「そーゆう先生はどーなのよ?自分は隠して人のバッカずるいー」
「「 そうだ!そうだ! 」」
「にゅやぁ…」 『ダンッ』
「ヌルフフフ、三十六計逃げるに如かず逃げるが勝ちです!
ッ!?…しまった前から男子達がこれでは…」」
殺せんせーを追って部屋から飛び出したオレ達は女子からも追われている殺せんせーと遭遇した。だがこんな事で殺せる訳がないのでオレは静かに離脱し窓から景色を眺めていると渚がやってきた。
「楽しかったねぇー修学旅行。皆んなの色んな姿が見れてよかったよ♪」
「あぁ、そうだな。
…どうしたんだ渚、何処か浮かない顔して」
「やっぱり顔に出てた?上手く隠したつもりだったんだけど…」
「まだ甘いな。それで?」
「実はね…ちょっと思ったんだけど修学旅行って終わりが近づいた感じがするじゃん?でも来年の3月にこのクラスも絶対に終わると思うと少し寂しくてね……」
「その前に地球が終わるかもな」
「ハハッ、確かにそうかもね。
でももし来年も地球があるなら皆んなで旅行に行きたいね」
「……そうだな」
オレは夜空に浮かぶ欠けた月を見ながら返事をする。
こうしてオレ達の修学旅行は幕を閉じていく。