おじさん、異世界冒険を配信するってよ   作:影薄燕

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 いつも誤字脱字の報告ありがとうございます。

※原作8話、12話参照


おじさんの異世界冒険④ 封印都市とお酒

 

 

――問題となっていた身バレ対策は上手くいったと思う。おじさんも俺も外へ出る時は別人の顔で出掛けるようになったけど、元々交流関係は薄いし、懸念だった精神への影響もどうにかなった。

――まだ有名になりすぎたことの問題自体は消えてないけど、概ね平穏に過ごせてる。

 

 

「いやー、平穏っていいなーたかふみ」

 

「そうだねーおじさん」

 

「落ち着いて飲むコーヒーはやっぱ美味いよ」

 

「慌ただしかったけど、その分お金も入ってきたからね。インスタントも悪くないけど、やっぱり豆を挽いたやつが1番美味しいって」

 

「このまま平穏が続いてくれればいいが……」

 

「おじさんったら、そういうのフラグになるよ」

 

「やだなー、フラグなんて現実にないって!」

 

「ところで……さっきからネットで何見てるの? SE〇A関連の記事みたいだけど……」

 

「子供の頃から欲しかったSE〇Aのプレミアム品だな。オークションとかで出品されてないかチェックしてるんだ。以前出品されたときは高い値段だったから手が出せなかったんだが……今の資金なら手に入れられる! SE〇Aのファンとして何としても落札する!」

 

「ふ~ん。あ、けどお金の使いすぎは注意だよ。余裕が出てきたけど散財していいほど儲かってるわけでもないんだから。前に自由に使っていいお金の範囲決めたでしょ?」

 

「安心しろたかふみ。以前のオークションの落札金額は分かっているからな。十分落とせる範囲だ。このために俺は個人で使える金も可能な限り貯めているし」

 

「そっかー。出品されるかは運次第だけど……買えるといいね」

 

「ああ!」

 

――おじさんは希望に満ちた顔をしていた。

――プレミアム品とか俺は興味ないけど、SE〇Aユーザーなら羨ましがられる一品らしい。おじさんほどSE〇Aを愛しているなら本気で欲しいのだろう。

――パソコンに齧り付くおじさんを見ながらコーヒーの味に舌鼓を打った。

 

 



 

 

 

おじさん:――はい! 知ってる人も知らない人もこんにちは。チャンネル【異世界おじさん】へようこそ! 今回で4回目の配信となります!

 

同居人:今回は再びエルフさんに関する話を2本立てでお送りしたいと思います。

 

おじさん:今回もエキストラの人たちにがんばってもらいましたよー(棒)。

 

同居人:いやー、何の伝手が役に立つか分かりませんねー(棒)。

 

同居人:あ、身バレ対策ですが良い方法が思いついて実行したので大丈夫ですよ。一時はどうなるかと思いましたが何とかなってよかったです。

 

おじさん:それでは動画を流しましょう――どうぞ!

 

   00:02
 
     

おじさんの異世界冒険④

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・おっす~

・数日ぶりっすおじさん

・頻度早くて助かる。視聴者のこと考えてくれてるのグッド

・その頻度も問題なんだよなー……

・何だかんだ毎回楽しみなんだけど……

・この早さであのクオリティのドラマ作れるもん???

・無☆理!

・やっぱ過去におじさんが体験したことなんじゃ……

・どうやって映像に起こすのさ? 不可能だろ

・精霊が~って初回で言ってるぞ。他は魔法で全て解決

・エキストラ……エキストラねぇ……

・これもうツッコむの無しの方向でいいかな?

・今日はおじさんも棒読みな件

・身バレあの後大丈夫?

・あれ? 身バレ対策何とかなったん?

・例のDQN以外にも探ってる奴いるそうだから心配

・今日はエルフさんの話か。楽しみ。

・アレ(指輪売却)の後のエルフさん見るの怖いんだけど……

 

               【封印都市の映像】

おじさん:前回から旅は進んで俺は封印都市ルバルドラムにやってきました。これは上空からの映像ですね。

 

同居人:これは……都市を何かが覆ってる?

 

おじさん:都市を覆う大結界ですね。ネタバレになりますが、今回はこの封印都市の防衛魔法が破られて伝説級の魔獣が流れ込みかけた大混乱が起きた日の映像となります。

 

 

・出た! 異世界系アニメで良く見る都市!

・変な立地してんな

・川が流れてないだけ差別化はできてる

・誰か言えよ。この時点でおかしいって……

・CGとは思えないリアルな都市だけど、どこで撮影したおじさん??

・今回も金掛けてるなこれ ¥300

・俺の知る限りこんな変な立地の都市存在しねえよ

・今までは村だったからどうにかなりそうだったけど……

・いやー、何千人のエキストラ用意した(怒)

・異世界信じずに怒るなって。素直に信じろって

・ネタバレ注意!

・結界破れて魔獣流れ込む!?

・大事件じゃねえか!

・安心しろ。おじさんがいれば解決してくれる

・魔毒竜に魔炎竜倒したおじさんなら……!

 

             【ツンデレエルフの映像】

おじさん:初めて見る大きさの結界なんで驚きましたね。すぐにエルフが揚げ足を取るような言い方しましたが。

 

同居人:当たり前のようにエルフさん――もといツンデレさんがいますね。

 

おじさん:相変わらず罵倒が酷いし……

 

同居人:ツンデレさんを擁護できない。異世界の住民も相変わらずおじさんへの扱いが酷いし。

 

おじさん:直接何か言ってくるより、去り際につい漏れた本音って感じの言葉の方が傷つくと思いません?

 

同居人:全くです。……んん? 四面楚歌? 地球の言葉ですよね? 何で異世界で四字熟語?

 

おじさん:翻訳の関係ですね。実際は『グベン軍10日目の慟哭』と言っているのですが、精霊が気を利かせていい感じに日本語訳してくれているんです。

 

同居人:この魔法何でもアリですよね……

 

 

・こんな多種多様なエキストラ個人で雇えて堪るか! ¥500

・エルフさん当然のようにいるし……

・マジおじさんのストーカーじゃん

・で、当然のように酷い言い方

・ツンデレさんwww ¥300

・エルフさんより似合ってる呼び名かもw

・もう少しデレをですねえ……

・指輪売った時にどっかいったんだろ?

・絵師:今、勘を取り戻しながらエルフさんのイラスト描いてます!

・おじさんの擁護の仕方が罵倒と変わらないのだけでもどうにか……

・例の絵師さんか。俺らの代わりに高額スパチャ感謝

・早速有名な投稿サイトやTwit〇erに簡単なイラスト出始めてる

・絵師:ノリと勢いでしたんですよ!!

・はい? 何でナチュラルに四字熟語出てるの?

・はい設定上のミスー!

・精霊さんが有能すぎる ¥400

・本当に魔法で全て解決してる

・グベン軍とやらに何があったし……

 

              【封印都市の説明映像】

同居人:映像のツンデレさんも言ってますけど、どうしておじさんは顔を隠さなかったんですか?

 

おじさん:いや、だって、違うだろ。俺は何もやましいことなんかしていないのに、そんな犯罪者がするようなこと何でしなきゃいけない? そりゃトラブルは回避できるよ? でも間違いなく心が死んでいくし、いざ顔をお披露目ってなった時の周りの失望する顔を想像したら……

 

同居人:あー……いつだかの姉と弟2人みたいになったら……。それまで親しくしてた人にそれやられたら……うん、心がポッキリ折れちゃいますね。

 

おじさん:それよりほら! この果物見てください! すごく大きいんですけど、食べると美味しいんです! 好みの味でしたね!

 

同居人:おじさんテンション高いですね。……その裏でツンデレさんが珍しく見せたデレ部分が無視されましたけど。

 

おじさん:何か言いました?

 

同居人:いえ……。あ、ツンデレさんが都市の説明をしてくれています。………………ほうほう、ようは安全を確保できてるから貿易が盛んなのか。魔獣とかいる異世界だと安全は何よりも大事ですからね。

 

おじさん:ええ。俺もこの説明を聞いて閃いたものがありました。ですので――

 

 

・そうだよな。顔隠した方がいいのに何故……

・おじさん良いこと言った ¥550

・全くもってその通り。顔隠す根本的な理由が無い! ¥600

・オーク扱いしてくるのも、それで襲ってくるのも異世界人の都合

・親から貰った顔を隠すなんてとんでもねえだ!

・その通りだけど、その貰った顔のせいで初日からの地獄が……

・俺だったら監禁3日目で親恨むぞ

・エルフさん……! 目を瞑らないで! おじさん聞いてないよ!

・タイミング!

・確かに気になる果物だけどさあ!

・異世界の果物、興味あるわ

・おじさん顔w

・美少女が背中にくっついてきてんのに……逆にすげえよ

・ふーん、西の方にヤバイ魔獣がわんさかいるってことでOK?

・古代の~って大抵現在よりもすごいよな

・何でそんな凄いのが今無いのか問題も発生するけど

・異世界で安全は何よりも重要。よく分かるね。

・普通に暮らしてて魔毒竜に会ったら神呪うぞ

・ん? あれ、おじさん? その剣は――?

・まさか……

 

 

 

         バギン! バキバキバキ!

 

         「うわー!?」  「キャー!」

             「サイクロプスが攻めてきたぞー!!」

「あれは……タイタン!? 絵本の中でしか見ねえぞ!」

       「何てこった……こっちにはクラウド・ドラゴンが!」

 

       【おじさんによって結界が壊れた映像】

 

同居人:何やってるの???

 

おじさん:いやー、いけるかなって。

 

同居人:「防御魔法が破られて」って――破ったのおじさんじゃんか! 責任問題だよこれ……!

 

おじさん:あー、ほら見ろって! 魔獣が攻めてきたぞ!

 

   08:18
 
     

おじさんの異世界冒険④

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・何やってんのおおおおおおおおおおお!!???

・古代の大結界破壊したぁあああああああああああ!!

・衛兵! 犯人はオーク顔の男です!

・いけるかなー、じゃねえよ! 自分がしたこと分かってないガキか!

・他人事みたいに言っておいて犯人おじさんだよね!?

・都市1つ危険にさらして何で冷静なの!?

・前々から怪しんでたけど……おじさんさてはサイコパスだな?

・精霊も力貸さないで!

・B級映画以上に雑な理由で都市崩壊の危機

・これには同居人も頭を抱える

・映画楽しむ子供みたいなリアクション取るな元凶!!

・すげーデカいのきたあああああああああ!

・今日のCG?代だよコンチクショウ! ¥1000

・あ、これ実体無い系の竜だ。勝てん

・CGクリ:これが異世界の大型魔獣か! ¥10000

 

              【結界が元に戻る映像】

同居人:あーもう、本当にどうするんですか。

 

おじさん:そりゃ責任を取るんだよ。ヤバイのは分かっているから早急に何とかしなきゃって。

 

同居人:おじさんとツンデレさんが……

 

おじさん:アイツも覚悟を決めた目をしてたんだよな。

 

同居人:ツンデレさんの装備! まさかこの数と戦いを――! おじさんに微笑んで……飛び出しました! サイクロプスと思われる敵と――あれ? え? 結界が……

 

おじさん:責任もって張り直したよ。結界を形成してた精霊からすごいクレームが来たけどお願いしたら元に戻してくれたんだ。

 

 

・終わりじゃぁ……世界の終わりじゃ……

・これ「進撃の〇人」か? クソでけえ人型が……

・簡易版地ならしとか笑えねえよ

・正確には普通に戦える地ならし巨人+物理無効っぽい空飛ぶ巨大竜

・これは調査隊も匙を投げる

・人類滅亡。おじさんの異世界冒険――完!!

・勝手に終わらせるなよ。気持ち分かるけど……

・ハリウッド映画並みのクオリティとか ¥3000

・おじさんが戦犯すぎる

・エルフさんと一緒に屋根の上にいるけど、早よなんとかせえ

・距離感バグりそうな魔獣1000体とか無理ゲーにも程がある

・エルフさん? まさか……

・横顔が美しいです ¥500

・フル装備エルフさん行ったーー!!

・元凶のために命張るとか良い女すぎる……!

・おじさんゴラッ! さっさとエルフさん助けんかい!

・見殺しにしたら承知しねえぞ!!

・結界「うおっ、あっぶねえ~!」

・え? は? 結界が元に戻った? 何で?

・あ、エルフさん結界にぶつかって落ちた

・おじさんが精霊に頼んだの? そんな簡単に?

・クレーム出たとか草

・静かだなぁと思ったら精霊と交渉してたのね

・巨人たち「何だよ攻めれると思ったのに。帰ろうぜー」

・責任果たしたとはいえ、本当に反省してください

 

            【エルフがおじさんを庇う映像】

同居人:えー、結界も元に戻ってめでたし~と行きたいところですが……案の定住民から疑われてますね。

 

おじさん:「針のむしろ」って言葉あるでしょ? それを感じました。

 

同居人:自業自得ですね。しかし……これは、ツンデレさんわざと肩の防具を斬って外した? 住民も骨董品という言葉に納得しておじさんそっちのけで話合いを始めました。

 

おじさん:エルフに救われましたね。こういった気配りができるのに何で口から出るのが罵詈雑言なんだアイツ。

 

同居人:まぁまぁ……。にしても、おじさんを庇った苦労を晩ご飯だけでチャラにしてくれるなんて。この日はいい雰囲気でツンデレさんと一緒にディナーってところですか?

 

おじさん:いや……

 

 

・一先ず人類滅亡は回避したか

・映画ならここから1時間は犠牲者も出る最終決戦だった

・興奮する住民も1番怪しい人物に疑いの眼差しを向けております

・結局は顔だけで怪しい認定してるところがモラルの低さ感じる

・まあ怪しいどころか結界壊した元凶なんだけど

・視線だけでおじさん〇せそうなぐらいチクチクと……

・エルフさんの装備落ちた

・唐突だな。さっき結界にぶち当たった衝撃で壊れた?

・いや俺は見たぞ。視線がおじさんに集まった一瞬で斬ってた

・もしかして、おじさんを庇ってくれてる?

・何て良い人なんだ……! ¥300

・なるほど。骨董品=壊れやすいってイメージを住民に植え付けたのか

・土壇場で考えて実行できる根性よ

・おじさん、エルフに大きな借りができましたね

・貸しが晩ご飯の料金はお得

・しかも2人でディナーするの前提で

・何て卑しい女だ。結婚してくれ ¥1200

・おい。ここで恒例の「いや……」が出たぞ

・いやああああああ! 嫌な予感するううううううう!!

 

          【馬車に潜んで逃げるおじさんの映像】

おじさん:俺は逃げた。

 

同居人:何でさ!!!??

 

おじさん:こういった輩からの恐喝は最初の要求を突っぱねるのが重要となってくる。でないと、永遠にカモられるんだぞ? 視聴者の皆さんもよく覚えていて欲しい。

 

同居人:何でそういじめられっ子の思考なのさ……

 

 

・嫌な予感当たったわ

・密入国してる人……

・またか!? またエルフさん裏切ったのか!

・エルフさんが言った時点でフラグが建ってたと

・そして、フラグクラッシャー恋愛経験ゼロおじさんが期待に応えたと

・誰も期待してねえよ!!

・ダメだ。隠れてるおじさんと「ヒヒーン!」って鳴いてる馬がツボに……

・同じく。久々に笑った ¥2000

・エルフさん、きっとおめかししてたんだろうな……

・一向におじさん現れずに地団駄踏んでそう

・地ならしは無くなったけど、そこの地面だけ平らになってそう

・不憫すぎる

・一緒にディナーするための言葉が恐喝扱いは大草原なんだわ ¥800

・どうしてそう他人を信じないのさ……!

・全部異世界の人からオーク扱いしかされてこなかったからだろ?

・全くもってその通り過ぎる!

 

 

同居人:けど本当に危なかったんですよ? いきなり結界を壊すなんて……なんでそんな真似したんです?

 

おじさん:理由はあります。詳しくは後々のエピソードで語られますが、俺にとって最優先事項だったため、ついうっかり……

 

同居人:うっかりで街どころか世界を崩壊させかねないでください。……コメ欄でも言われてましたけどB級映画よりも酷い滅亡理由になるところでした。まあ、その理由についてはもっと後で語られるので視聴者の皆さんはお待ちをってことで。

 

おじさん:それでは次の映像に参りましょう。続いては俺が20歳になってお酒を飲めるようになった感謝祭での出来事。俺の人生における座右の銘も登場するので是非見て欲しいです。

 

同居人:またツンデレさんがアレなことになりますが……あまりおじさんを責めないでくださいね。それでは――どうぞ!

 

 

・ホンマ反省せい

・結果良ければ全て良し、とはならんぞ

・最優先事項の理由ね~?

・俺のコメント拾ってくれたよっしゃ! ¥500

・いや、B級どころかC級以下の映画はもっと酷かったりするぞ?

・話作るために主要人物の知能指数を下げすぎてコメディになってる

・また感謝際か

・今度は襲われないといいね

・ここで座右の銘?

・おじさんが心に刻んだ言葉――期待半分心配半分

・↑それな

・またエルフさんが遠い目すること確実かい

・1回おじさんに天罰下りねえかなあ?

 

         【お酒を飲むおじさんとエルフ登場の映像】

おじさん:たまたま近くだったんで感謝祭に参加して……あー、俺も20歳になったんだよなーって思ってここで初めてお酒を飲んだんです。ぶっちゃけ変な味でしたね。

 

同居人:これが……20歳……?

 

おじさん:そうだよー。それまでの映像はこれより前だから10代の頃だな。いやー、俺もこの頃は若かったよー♪

 

同居人:ア、ハイ。ソウデスネ。

 

おじさん:で、そうやって飲んでいたら封印都市で撒いたと思ってたエルフが来ましてね。案の定、先の件についてグチグチ言われました。

 

同居人:完全に陽キャに強請(ゆす)られる陰キャの図ですね。ツンデレさんが不思議そうにしてます。

 

 

・これ20歳!?

・えええええええええ! 今までの10代だったの!?

・おじさん老けすぎ!

・やっぱ初日のが響いて…… ¥1000

・老けた理由考えると全く笑えねぇ

・今と全然変わってねえよ。ヒゲ生えたぐらいだろ

・間違い探しかな?

・おや? 周りがザワザワと…?

・ドレスエルフさんきたあああああああ!

・絵師:可愛いいいいいいいい! ¥400

・ドエロフだーーー!!

・エルフさん衣装違い、実装!! ¥500

・スクショ! 高画質保存!!

・ちょっと透けてるのが堪らない ¥700

・これYou〇ubeの判定大丈夫?

・ビキニ水着やサンバの映像が大丈夫なんだから問題ねえ

・エ「奇遇ね」(ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!)

・怒りのオーラが見える。当たり前だけど

・おじさんメッチャ萎縮しちゃってるじゃん

・強請りてwww

・やることなすこと全部上手くいかないエルフさんに同情 ¥300

・おじさん限定だから……

 

             【エルフとの会話の映像】

同居人:お? ここでツンデレさん、おじさんの強さに疑問を持ってる様子。……そうですよね。視聴者の皆さんにとってはこの前だけど、魔毒竜の一件から3年の月日が流れてるんですよね……

 

おじさん:まあな。危険な魔物らしいが関係ないよ。あの時の俺はエルフの奴を助けたかっただけなんだから。例えそこまで刻が戻っても、また助けるさ。

 

同居人:おじさんが格好いい……。――と、魔炎竜の話題で噴きだしたツンデレさん。違うんです。おじさんは凍神剣を……メイベルさんをガン無視したんです。

 

おじさん:工夫すれば倒せる相手なんですから、後はがんばるだけですって。魔炎を封じた小瓶を見せて「復活するぞ」発言を聞いたときはビビリましたが。ネタバレになるので詳しくはまだ言いませんが、この魔炎を封じた小瓶が物語の大事なキーになるなど、この時の俺は夢にも思っていませんでした。

 

 

・ドラマの時間内でもう3年か

・ドラマってか異世界でのな。俺らこの前見たばっかなのに

・ホント良くあんな化け物当時倒せたよなおじさん

・極限状態から生き延びて数日の高2ができることじゃない

・封印都市の空飛んでた竜と同等なんか

・ま、もっとやばげな魔炎竜をおじさん倒してるけど

・エルフさん顔赤くなって可愛いな~ ¥550

・おや? おやおやおやおや?

・卿は帰ってどうぞ

・女の子に不意打ちでそれはズルい。普通は惚れる

・よく聞けオマエら。おじさんでも異世界初日まで戻るのは勘弁らしいぞ

・そりゃ仕方ない。誰も責められねえって

・おじさん、普通は工夫どうこうで倒せません

・あれそんなにヤバいドラゴンだったの! 全攻撃無効!?

・は? じゃあ何? わざと焼かれてたってこと???

・狂人じゃ……本物の狂人がおる……! ¥900

・焼かれてる間は攻撃通るって分かるわけねえだろが!

・小瓶の魔炎、外に出したらダメな劇物だった

・どっか信用できる所でしっかり管理した方がいいんじゃ?

・物語のキー? これが?

・そもそもおじさん何のために異世界で冒険してるんだっけ?

・道中が衝撃の連続で誰も覚えていない件

 

           【おじさんの座右の銘を言う映像】

同居人:ツンデレさん、おじさんの普通じゃない強さにちょっとやさぐれ気味な様子ですね。気持ちは分かります。

 

おじさん:映像でも言ってますが、最初から諦めているから勝てないんです。だからこそ、この言葉を贈りたい。

 

同居人:『ピンチはチャンス』ですか。良い座右の銘で――え?

 

おじさん:視聴者の皆さんにも覚えておいて欲しい。どれほどキツい状況にあろうと必ず起死回生の機会が来る! 諦めるな! それを俺は――ぷよ〇よの攻略本から学んだ。

 

同居人:結局ゲームじゃんかああああああああああ!!

 

 

 

・そりゃ自分が死にかけた相手を素人が倒したとあっちゃやさぐれるわ

・おじさん怖い物知らずというより、危機能力が欠如してる可能性が……

・何で毎回、化け物に立ち向かえるのか不思議

・その勇気は素直に賞賛 ¥400

・ピンチはチャンス?

・ふーん……それが座右の銘ね

・悪くはないんじゃない? 自分は良いと思うよ

・ようはネガティブに考えずポジティブだと仮定していこうってことか

・言葉に想いが籠もってるし、よっぽど大事なんだな

・いや、でも、どっかで聞いたことない?

・右に同じ。それも絶対変なところで聞いた

・――って、ぷよ〇よおおおおおおおおおおお!?

・んなもんから座右の銘見つけ出すなああああああああああっ!

・また騙された!!

・ゲームの攻略本から人生学ぶな!

・ちょっぴり感動した気持ち返しやがれ!

・言ってることは良いのに、その出所が酷すぎ……

 

           【夜の街へ消えていく2人の映像】

同居人:話も終わっておじさんが……んん!?

 

おじさん:俺この時のこと全然覚えてないけど、エルフを誘ってたのか。随分強引だな。

 

同居人:いやいやいやいや! これ、その、雰囲気的にヤバイ奴なのでは? おじさん、いいんですか? えと、色々な意味で!

 

おじさん:いいも悪いもないだろうに。だって――

 

 

・――!? おじさんがナンパした!?

・直球で誘ったぞコイツ!

・え、あれ? おじさんこんな性格だっけ???

・ヒント:おじさんは初めてお酒を飲んだようです

・おじさん酔って肉食系に変身したの!?

・アオーーーーーン!(エルフを意味深に食べるか!)

・ちょっと、これいかんのちゃう!? こう、センシンティブ判定的に!

・エルフさんまんざらでもなさそうなのが

・分かる。好きな人相手だと口が滑っちゃうよね ¥300

・ナレ「こうして2人は夜の街へと消えていくのであった……」

・それ次の場面で朝チュンしてるやつ!

・(ガタッ!)ついに来るのか! 

・おじさんのチャンネルを生け贄に一線越えの映像を!! ¥1300

・やめんか! ガチで今後の楽しみがなくなるだろ!

・マジトーンで言うけど、竿役がおじさんでオマエらええんか?

・口説き文句……

・「辛い時にオマエが~」は反則でしょ ¥500

・エルフさん絶対に心臓バクバクいってるだろ

・!!!??

・~~~~~!(言葉にならない声) ¥700

・エルフさんからOKでたーーーーー!

・ナレ「こうして2人は結ばれたのでした……」

・エンダあああああああああああ! ¥1500

・チクショウ! どうぞお幸せにな!! ¥500

・なあ、これアレだよな?

・新規も入ってるから気付いてねえな

・古参俺氏、全てを察する

・同居人もちょっとネタバレしてたしね

・エルフさんに今のうちから合掌

 

 

おじさん「いやー助かったよ。思った以上に酔ってここまで来るの辛くてさ。支えてくれてありがとな。じゃあまた(パタン ガチャ)」

 

おじさんグー……スヤー……

 

エルフ「………………」

 

エルフ「え……あの…………はい?

 

         【何も起こらなかった映像】

 

おじさん:な? 別に何も起こらなかっただろ?

 

同居人:それが問題なんですよ……!

 

   22:41
 
     

おじさんの異世界冒険④

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・ああ、分かってたよこうなるって

・支える(物理)だったわけだ

・エルフさん、用済みで棒立ち部屋の前から動けず

・憐れすぎる……

・何で古参勢はそんな冷静なんだよ!!!??

・ふざけんなああああああああああああああああああ!!

・ナレ「あ゛あ゛ああああああああああああああああっ!」

・またエルフさんの心弄んでエエエエエエエエエ!

・何も起きてねえから大問題なんだよ! 気付けよ!

・私だったら立ち直れない

・こうして、おじさんアンチがまた増えていくと

・自業自得すぎる

 

            【エルフの目元が気になる映像】

同居人:で、翌朝の映像ですか。ツンデレさん、本当にタフだna――あ。

 

おじさん:? どうかしました?

 

同居人:……(無言でエルフの目元をズーム)

 

おじさん:ん~? エルフのやつ、寝不足なんですかね?

 

同居人:……もういいよ。

 

 

・精神の化け物かな

・あんなことあったばっかなのに……

・ツンデレの精神力はオリハルコン並みって聞くし

・いや待て

・目元が……

・あ

・あっ!?

・こぉれは枕を濡らしてますね。――涙で

・おじさんのファンだけどいい加減エルフさん関係で天罰受けて欲しい

・ツンデレだって1人の女だってこと忘れんな。心が強いとは限らないぞ

 

 

同居人:というわけで、今回の配信は以上となります。いやーそれにしても……今日のおじさん酷すぎましたね。

 

おじさん:何で?

 

同居人:1度本気で脳の検査受けてみたら? 絶対記憶の消しすぎで異常が出てるから。

 

おじさん:今日の同居人なんか厳しくない? それではお別れの時間です。チャンネル登録と高評価お待ちしておりまーす!

             【この配信は終了しました】

 

・ごもっとも

・今日のおじさん良いとこ全然ねえわ

・なあ。本当の話であること前提だけど、最終的にエルフ置いて帰還してね?

・あ、確かに

・エルフさん、おじさんなんて好きになったばかりに……

・本当におじさんは反省して

・一体どれだけの記憶を消したんですかねえ?

・消した記憶の内容考えると同情するけど

・絶対常人なら吐くような体験してるだろうしそこはね

・今日は低評価だな

・俺も

・マ~ジで天罰下りねえかな?

・流れ星見つけたらそれ願うわ

 

 




 ホンマおじさんの良い所ない回でしたね。
 次回はアリシアパーティー登場+おじさんに天罰?
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