おじさん、異世界冒険を配信するってよ   作:影薄燕

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※原作4話、6話参照。


おじさんの異世界冒険③ メイベル

 

 

――日差しが強くなっている日中。

――お母さんの薦めもあって最近買った日傘を差しながら、たかふみとおじさんの住んでいる所へとやって来た。

――保冷剤入りのクーラーバッグと言えど、この暑さじゃ中のモノも溶けるかもしれない。早く3人で食べようって……そう思ってたんだ。

 

 

お邪魔しま~っす。たかふみー! 小っちゃい頃食べたアイスが売ってたからさー、一緒に食べようぜ~♪ おじさんも良かったらどう……で、しょう……か……

 

「「」」

 

「…………(白目よだれダラ~)」

 

 

――何も変わらない日常が訪れるって……そう信じてた。

――たかふみとおじさんが、頭から血を流した白目を剥いて意識のない若い男性を2人でどこかに運ぼうとする光景を見るまで。

 

 

「え、あ……し、死んで……!?」

 

「あーいや、死んではいないぞ?」

 

「ストップ! 藤宮ストップ! 何考えてるか分かるから一旦落着いて……!」

 

「私……たかふみたちのこと信じてるから……ちゃんと、理由があるって……刑務所にも、何回だって、面会に……!」

 

「おいおい藤宮さん、顔が真っ青だぞ? とりあえずコーヒーでも……」

 

おじさん黙って! 誤解だから藤宮! コイツはおじさんの記憶消去を喰らっただけの……ただのDQNだよ!!」

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

「え? じゃあマジで住所バレしたのか……」

 

「うん。藤宮考案の透明人間の動画*1から撮影場所の公園特定したみたいでさ、近くに住んでるって当たりを付けて見張ってたらしいんだ」

 

「で、DQN特有の理解不能な迷惑思考で勝手に家上がってきたと」

 

「この世に溢れるクソ共の一端を垣間見たよ。こっちがドン引きで気後れしてるのいいことに撮影始めようとしてさ。咄嗟におじさんが記憶消したんだけど、かなり強引だったから加減間違ったらしくて……。完全に気を失った時にテーブルの角に額ぶつけて切っちゃったんだ。どうするか話し合って一先ず移動させようって時に……」

 

「最悪のタイミングで私が来たのか」

 

「うん」

 

「はぁ~~~びっっっくりした~~~! ついにおじさんが一線を越えたんだって思ったもん。たかふみも共犯者っぽいし、すごい色々覚悟することになるかもって」

 

「いやだな。おじさんだってそこまで――」

 

「異世界でのアレコレを見てきて100%無いって言い切れるか?」

 

「………………難しい、よね?」

 

「だろ?」

 

「(ガチャ)ただいまー」

 

「おじさんおかえり」

 

「えと、どうなりましたさっきの男の人?」

 

「記憶の精霊に頼んで、かなり細かいところまで消去・改竄したよ。結構昔の記憶にも干渉したし、人格に影響出るのは間違いないけど……」

 

「とっくに歪みまくってるんだから、これ以上酷くなることないもんね」

 

「うん。強引だけど、YouT〇beを見ないタイプの普通の人間になってもらった。これからどうなるか分からないけど、俺たちに関わることはもうないよ。姿を消した状態で公園のベンチに置いてきたし、これでこの件は解決かな」

 

「でも、怖いですよね。おじさんが規格外だから何とかなりましたけど、例のDQNほどじゃなくても身バレの危険と隣合わせになってきますし……」

 

「……藤宮のことも、考えなきゃいけないな。俺たちと一緒にいるところを見られたら、さっきの奴みたいのが藤宮に迷惑掛けるかもしれない。それだけはダメだ。最悪……チャンネルの閉鎖だって考えなきゃ」

 

「たかふみ……」

 

「どうするにしろ、一度本気で対策を練らなきゃいけないな。だが、その前に……これの処理をしなきゃいけない」

 

「え? ケンタ〇キー?」

 

「何か遅いと思ったら……随分買ったね?」

 

「記憶の精霊が……特殊な使い方したから、鳥の骨で小さなやぐら作ってそこにお供え物しろって……

 

「前も思いましたけど、おじさん一体何と契約しました???

 

「時々、本当に精霊なのか怪しいよな……」

 

「記憶から再生する映像をクリアにさせる対価でもそこそこ良い鶏肉用意して後処理*2したり、最近鶏肉食ってばかりだな……」

 

「おじさんお疲れ様」

 

「というわけだ。悪いな藤宮さん。せっかくのアイスだが、たかふみと食べてくれ。俺は骨付きの鶏肉を食べて、乾燥させたり接着剤でやぐら作ったりしないといけないから」

 

「分かりました。あ、おじさんの分は冷凍室に入れてありますから、後で食べてもらっていいですよ。――ほれ、たかふみオマエの分」

 

「ありがと。……うわっ、これ懐かしい。まだ売ってたんだ」

 

「本当だよな。子供の頃良く食べただろ?」

 

「藤宮はいつも美味しそうな場所を狙って俺のやつ食べてたよね」

 

「うるせー」

 

 

――身バレの対策とか、たかふみとおじさんには考えなきゃいけないことがまだまだあるようだけど、まずは懐かしのアイスを一緒に食べることにした。

――記憶と変わらない味にたかふみとの思い出話は弾んだ。

――途中から部屋に充満しだしたケンタ〇キーの香辛料と揚げ物が織りなす匂いは、懐かしのアイスを食べてる最中に嗅ぎたい匂いではないと確信したけど。

 

 



 

 

 

おじさん:――はい! 知ってる人も知らない人もこんにちは。チャンネル【異世界おじさん】へようこそ! 皆さんからの応援で3回目の配信を行うことができました。

 

同居人:ちなみに前回の配信との間にゲリラで雑談配信を行っています。視聴者の皆さんからのちょっとした疑問に答えていったりしているので是非アーカイブからご覧ください。

 

おじさん:しかし俺たちも有名になりましたねー。トレンドですよトレンド! トレンドって言われてもいまいちピンと来ませんが、すごいことなんですよね?

 

同居人:ええ、そうです。しかし、急に人気になってきたからか怪しい人物も増えてきたようでして……。このようなことを配信中に言うのは心苦しいのですが、先日我が家にDQNみたいな青年が上がり込んで勝手に撮影を始めようとする事件がありました。しかるべき対処をこちらはしましたが、これは立派な犯罪です。無理矢理こちらの内情を探るようなことをすれば、それ相応の対処せざるを得ません。視聴者の皆さんはモラルある行動を取りましょう。

 

おじさん:モラル無いのも、人権を無視してくるのも、異世界だけで十分です。

 

   00:09
 
     

おじさんの異世界冒険③

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・よっしゃ始まった!

・ゲリラ配信ぶりー

・Twit〇erトレンドおめ! ¥1000

・あ! 女性に贈った指輪を売った鬼畜おじさんだ!

・エルフさんに土下座して謝れ

・女性の心を弄んだ罪でアンタの方が私たちに金渡せよ

・おじさんアンチとフェミが湧いたか……

・ゲリラ配信見てねえなオマエら

・どうしておじさんがエルフさんにそうしたのか分かるので是非見よう!

・ゲリラ配信見てないアンチはともかく、フェミはマジ邪魔だから帰れ

・殺伐としてんな今回の出だし

・トレンドの凄さを理解しきれてないおじさんが癒やし ¥300

・マジ? ついに家凸するバカが出たか

・ありゃりゃ……人生棒に振るアホってどうしてこう……

・しかるべき対処――ねぇ? 一度も警察に~って言ってないの恐くね?

・【ヒント】おじさんは記憶消去の魔法が使えるらしいぞ♪

・どういう形にせよこの世からDQNが消えたのは間違いない

・うん。おじさんの言葉が今日も重いな。

 

 

おじさん:え~、今回の配信ではエルフとは別の意味で長い付き合いとなる女性が初登場します。何度も関わることになりますので今の内に視聴者の皆さんも名前や性格などを覚えておいてください。

 

同居人:まぁ今回もコメント欄が騒がしくなると思いますが、俺たちの作ったドラマを楽しんでもらえたらと思います。あ、役者の皆さんを必要以上に探るのは控えてくださいねー。それでは――どうぞ!

 

 

・二人目のヒロイン候補だったか確か

・またエルフさん時みたく助けて惚れられて~か?

・おじさん普通の付き合いとか難しそうだし、それじゃね?

・俺氏、阿鼻叫喚のコメ欄を見るのが好物。今日も楽しみ ¥500

・そうだよね。役者の外国人探るのはマナー違反だよね(棒)

・尚、全くと言っていいほど目撃情報がない模様

・エルフさんっぽい人を1度だけ見たって不確かな証言だけだもんな

 

          【いきなり村人たちに襲われる映像】

おじさん:今回はRPGみたいな出来事から始まったんですよねー。

 

同居人:村人総出で襲われるRPGなんてありましたっけ?

 

おじさん:あ、ちょっと前すぎましたね。で、いつも通り穏便に済ませて村の抱える事情を聞くこととなったんです。

 

同居人:いつも通りオーク呼ばわりされてましたけど……そうですか、新しい村に着いたら戦闘になるのがおじさんのいつも通りですか……

 

 

・開幕オーク()を力を合わせて倒そうとする正義の村人たち

・正義って何だっけ?

・異世界じゃ、ただの人間を魔物扱いして〇すことじゃね?

・探せばそんなRPGありそうだけど……

・少なくとも主人公が理不尽に魔物扱いされて狩られるのはねえよ

・“いつも通り”て……! ¥1000

・「穏便」とは?

・村人が次のシーンでボロっとなってる件に誰かツッコめよ

・オラこんな村嫌だ

 

           【メイベルと呼ばれる少女の映像】

おじさん:魔炎竜に困ってる村人を助けるため、ソイツを倒せる武器を保持した一族の娘に会いに行きました。

 

同居人:魔炎竜……魔毒竜の炎バージョンでしょうか? 大木の家だなんてオシャレですね。

 

おじさん:そしてこちらがその一族の末裔――凍神剣の管理者、メイベルです。

 

同居人:氷だらけの部屋! 中央に鎮座されているのが凍神剣? 完全に氷で覆われてます。それに……何て冷たい瞳なんでしょう。 エルフさんに匹敵するぐらい美人なのに。

 

おじさん:魔炎竜を倒せる凍神剣はメイベルの心の氷を溶かさなければ解放されません。子供の頃の思い出の品を呟いてた辺り、それを持ってくれば心の氷を溶かす一助になるのでしょう。

 

同居人:本当にRPGみたいな展開になってきましたね! 特殊なお使いクエストで2、3回欲しいモノを持ってきて1回ごとに氷の封印が溶けていくとかでしょうか? ワクワクします。それで最初は“ポワポワの花”っていうのの採取ですか?

 

おじさん:いや……

 

 

・魔炎竜とはまた強そうな……

・魔毒竜の時と同じでそこにいるだけで周囲を燃やし尽くすとかか?

・天然のログハウスとは、アウトドア派として憧れる

・日本じゃこんなしっかりした大木無いから外国産だな

・そういや、さっきの村人たち壺の村とは違うエキストラだよね?

・もうそういうことだろ。こんな多様なエキストラは普通用意できない

・うっわ寒そう。見てるだけで寒くなってくるぞこの部屋

・――!?

・美少女キターーーーー!! ¥500

・顔面偏差値高すぎいいいいいいいいいい!

・クール系美少女とか大好物なんですけど! ¥800

・どストライク!!!!! ¥3000

・こんなの街中歩いてたらぜっっっっったい話題になるのに聞いたことねえ!

・中央の小振りな剣が“凍神剣”? ガッチガチに凍ってますやん

・さぁ俺の胸に飛び込んでおいで。温めてあげよう……

・↑キモ

・これRPGな展開だよな

・同居人の言うような進み方の王道RPGにでてくるクエストだこれ

・やっぱ村人はRPGとは関係なかったか

・最初は「マルキード山」って場所に向かうところからか

・こぉれは長期の面倒くさいクエストですぞ~

・「いや」って……まさか、おじさん……?

 

 

おじさんこれで……終わりだ!

 

魔炎竜「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

        【魔炎竜を倒したおじさんの映像】

 

おじさん:祠に直行して魔炎竜を倒しました。

 

同居人:“ポワポワの花”は!?

 

おじさん:マジで大変だったけど、工夫して攻撃パターンを覚えたら倒すことができました。

 

同居人:そうじゃなくて、メイベルさんの思い出の品は……

 

おじさん:――俺、RPGって全然やらなかったんです。何かの作業してても、翌日に何をしてたのか忘れて……。だから、まぁ、倒せるならそれでいいかなって。クエストの内容とか覚えるの難しいし。

 

同居人:おじさんの記憶力の問題ですよね?

 

   10:10
 
     

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・おいぃぃぃいいいいいいいいいいいいいい!!

・またかい!

・ズコーッ!

・今度は普通に時間端折ったーーー!!?

・確かに時間とかテンポって大事だけど……だけどさぁ!

・おじさんの「いや」は毎回フラグクラッシャーの前振りなの?

・おじさん思いっきり燃えてるんですけど!?

・エルフさんの件でちょっと炎上したからって、自分が炎上しなくても……

・マルキード山にあるポワポワの花は!?

・せめて取ってきてあげろや!

・パターン覚えたからってこんないかにもな化け物倒せるの?

・まず燃えさかるドラゴン相手に逃げない根力が必要

・すごく参考になるドラゴンなのに一瞬だけだと…… ¥5000

・テメェの記憶力が低いからだろうがい

・何やってたか忘れるって気持ちは超分かる ¥600

 

             【微妙な空気になる映像】

おじさん:そうして俺は村長と、ついでにメイベルって子に村は安全になったと報告に行ったんだ。見ての通りとても感謝されたよ。

 

同居人:おじさん、メガネ曇ってるってよく言われない?

 

おじさん:はい。こうして俺にとってもいろんな意味で深く関わることとなった魔炎竜を討伐しました。続いてはとあるお祭りの映像です。

 

同居人:メイベルさんもでてきますよ~。

 

 

・やったことは褒められること、なんだけどぉ……

・素直に喜べない村長さん

・メイベルちゃんの存在価値www

・魔炎竜いなくなったから一族の云々意味なくなったんじゃ……

・あれ? おじさん、もしかしてやらかした?

・村長も「あれ? じゃあコイツは……」みたいな間があったぞ

・ん? 「深く関わる」? 魔炎竜はもう倒したよね?

・これおじさん何か隠してるな

・異世界のお祭りかー

・ここでメイベルちゃんが再登場?

 

         【感謝祭を楽しんでる……と思われた映像】

おじさん:こちらで言う大晦日を祝う行事みたいなものですね。『越冬のための神々への感謝祭』というもので、領主から御馳走が振るまわれるんです。こうやって陽気にお酒片手にみんなで盛り上がったり。

 

同居人:へー、大盤振る舞いですね。個人的にはお祭りでテンションが上がっているからかおじさんが異世界人と交流を深められているのが――

 

おじさん:いや……(ズームアウト&イン)1人で適当に飯食ってたよ。

 

同居人:何で誤解招くカメラアングルにするの!?

 

 

・なーる。大晦日にみんなで騒ぐのか

・名称からして、冬を無事に越せるよう神様に感謝しようねって祭りか

・タダ飯うらやま

・おじさんが……異世界人と交流を深めてる……!?

・中央の席の子、すごい好み ¥700

・祭りテンションと酒の力とはいえ、ようやくおじさんに人権が……! ¥500

・あれ? でもこれ、おじさんの声とちょい違くね?

・ここでまさかのズームアウト――からのイン。

・――ってそっちかい!!

・何でわざわざカメラ向こうから撮った!?

・また騙された

・つーか誰の主観映像だったんだよ……

・寂しく1人で食事してる姿が他人事と思えない ¥1000

・担任「はーい皆。適当にグループ作って食事してねー」

・うッ!?

・ガハッ!?

・これは訴訟

・おじさんと関係ないところでトラウマダメージ受けるなよ

 

           【メイベルが宿屋に押しかけた映像】

おじさん:で、祭りが終わった後に宿屋に戻ったら凍神剣持ったメイベルが押しかけてきたんだ。

 

同居人:へー。……ふむふむ、メイベルさんなりに悩んでいたと。停滞してた自分を変えたいと思うのは並大抵の覚悟ではありません。

 

おじさん:ああ。だから俺も自分なりの考えだが人生相談に乗ってな。素人だが、こういうのはまず否定から入っちゃ駄目だと言われているのは知識として知っていたから、まずメイベルのことを肯定してあげることから始めた。

 

同居人:なるほど。メイベルさんの目にも活力が出てきた様子。こうやって一歩一歩異世界の人たちと交流を深めていったんですね。これならメイベルさんも引きこもりから脱せるでしょう。

 

おじさん:――? いや……

 

 

・メイベル襲来

・うわ、こうしてちゃんと立ち姿で見るとマジ綺麗

・ワイ元ニート。メイベルちゃんの勇気ある一歩を賞賛 ¥2500

・自分もいじめ原因で引きこもってたけど、すごい覚悟いるよ

・あのメイベルさんが自分の意志でダレカに人生相談するなんて……!

・尚、相談相手

・不安と期待が半々だな

・おお! おじさん意外とメンタルカウンセリングの仕方知ってる

・そうそう。まずは肯定。これ1番大事

・いい! かなり良いよおじさん……! ¥500

・いや待て。俺たちはこの空気を知ってるぞ

・ここまではいい話だった。――ここまでは

・案の定、雲行きが……

 

 

おじさん「それでいいんだよ。俺は周りに何を言われてもSE〇Aユーザーだった。キミは誰かから言われたからって自分の生き方を変えるのかい?」

 

メイベル「いいの? その、引きこもっても……?」

 

おじさん「いいんだよ。俺が肯定してやる」

 

メイベル「…………。……やった。こもれる……こもれるんだ……! う、嬉しいなぁ……ウヒ、ウヒヒヒヒヒヒ……!

 

       【引きこもりを認めたおじさんの映像】

 

おじさん:こうして、自分の道を取り戻した彼女は村へと帰ることになった。

 

同居人:そこまで肯定しなくていいよおじさん……!

 

おじさん:後、凍神剣をもら――ってなかったか。

 

同居人:そこはどうでもいいよ。

 

   16:28
 
     

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・やっぱ、おじさんはおじさんでした

・肯定しすぎだバカ

・なぜ途中で肯定をやめないアホ

・カウンセリングの心構えはあっても話の持っていき方が0点

・やっぱ素人――それもおじさんに人生相談なんて無理

・SE〇Aユーザーと引きこもりを一緒にすんなボケ

・いや、けど、どうだったかな? これメイベルさん側に問題あるんじゃ?

・自分が引きこもっていいと他人に理由付けして欲しかっただけだなこれ

・外を知らないだけの儚げな少女だと思っていたのに

・感情を理解できない無表情クール系少女と思ってたのに

・実際は根っからの引きこもり体質な根暗ニートでした。ちゃんちゃん♪

・何て残念な美人なんだ

・いや、それが逆にいい。親近感がある

・描きたい。この子、二次絵で描きたい! エルフさんと一緒に描きたい!!

 

 

おじさん:――と、これがメイベルとの最初の関わりでしたね。

 

同居人:一見引きこもりに戻ったように見えますが……ここからどうおじさんと長い付き合いになるのでしょうか?

 

おじさん:その答えは――まぁ次回以降ってことで。

 

 

・そういや長い付き合いになるんだったか

・おじさんが何度もメイベルちゃんの家に向かう事態になるとか?

・例の凍神剣?ってのが必要になる場面が来るのかも

・いや、けどな~。あれ、溶かせるか?

・心の氷(根暗ガチニート)の解決方法が思いつかない

・なんなら、おじさんがもう溶けないほど頑固にした件

・同居人さん! 気付いて! お願いがあるから! ¥5000

・>続き エルフさんたちの二次絵描きたいんです! 許可をっ! ¥5000

 

 

同居人:では、そろそろお開きと――ん?

 

おじさん:どうかしました?

 

同居人:あ、いえ、そこそこのスパチャのコメントで気になるのが……え~っと……なるほど。そういう感じ。

 

おじさん:え? 何? どうしたの? マズいの? 何かあったの!? 何とか言ってよ同居人んんんんん!!

 

同居人:おじさん落着いて。……ちょっとこっち。

 

おじさん:え、ちょ――

 

同居人:……絵描きさん……エルフさんとか……

 

おじさん:……え……別に……

 

同居人:……権利とか……

 

おじさん:……怖いし……明確に……

 

同居人:お待たせしました! イラストを描きたいと言う方が出てきたので相談したのですが、“異世界の映像の中に登場している”もの限定で“『異世界おじさん』のチャンネルが元であることの明記”がされているものに限って認めることにしました。

 

おじさん:簡単に言うと「異世界のエルフ」を描くのはいいけど、SE〇Aをしていた現実エルフを描くのはNGってことです。

 

同居人:まぁあとは、センシティブ判定――エロさを強調した絵はやめてくださいねってところでしょうか。それさえ守ってくれれば後はお好きに。

 

おじさん:それでは配信は以上となります! チャンネル登録と高評価待ってまーす!

            【この配信は終了しました】

 

・めっちゃ自己主張強いのいる

・スパチャでアピールしてるのがまた

・でも絵描きとしてエルフやメイベル描きたい気持ち分かる

・CGクリエイター:自分のCG愛が絵になったようなもんか

・審議!

・鬼が出るか蛇が出るか……

・お願いします。お願いします!

・許可出たー!

・やったぜ! 俺もファンアート描こ!

・キャアアアアアアアアアアアアアアア!! ¥20000

 

 

 

*1
原作52話参照

*2
おじさんが美味しくいただきました




 というわけで、本格的に身バレ対策を考えることとなったおじさんと、メイベル登場回の配信でした。
 アニメ版の異世界おじさん見ると、記憶の精霊に頼んだ映像ってかなり荒いんですよね。あれをクリアにしてもらうためには対価が必要だろうなーっと前半の話に組み込みました。

 次回は閑話で身バレ対策の結果と、とある絵描きについての予定。

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