ハリー・ポッターと予言の少女   作:桜寝子

25 / 56
第25話 ゴーストパーティ

 やたらと濃厚に感じた9月が終わり、気付けば10月。

 なんだか酷い雨ばかりで体調を崩しやすい時期だ。

 

 実際、風邪が流行してしまい沢山の生徒が「元気爆発薬」を飲まされた。

 これは効果は抜群なものの、数時間は耳から煙が出続けるという不思議な薬。

 

 私も飲まされたけど、そんな恥ずかしい姿を晒した事はどうでも良かった。

 なんせ誰も彼も煙を出して生活してるものだから、それが当たり前なのだ。

 むしろ皆で面白がって笑って、余計に元気になれたというオチ。

 

 

 モリーさんに散々怒られたらしいロンも、なんだかんだでようやく自分の杖を手に入れた喜びの方が勝ってるらしい。

 帰ってきた時はぶつくさ言ってたけど、度々杖を眺めてニヤけていたのを見た。

 大事にしろよ……具体的にはロックハートに奪われるなよ。

 

 そのロックハートは相変わらず鬱陶しいけど、1ヶ月も経てば殆どの生徒が彼を理解した。

 一部のファン以外はもう言葉を聞いちゃいない。語る事も無い。

 

 ファンと言えば……私のファンクラブはひとまず放置。ある意味公認。

 少なくともシェーマスとディーン、恐らくネビル……他にもグリフィンドール男子を中心に結構広そうだった。

 

 写真が出回るのが早過ぎると思ってたけど、どうやらあのコリンもいつの間にかメンバーになっていたらしい。

 ふ……流石の私だな。笑顔1発で惚れさせてしまった様だ。

 いやまぁ、冗談……で済むと良いなぁ……

 

 あ、当然ながら盗撮についてはキッチリ締め上げた。

 とりあえずファンクラブについては色々と気になるけど、何にせよ好意的な感情を向けられるのは大変気分が良い。

 ちょっと予想以上で怖いけど。変態は勘弁してほしいけど。

 というか他寮にまで影響してるっぽいけど、手が回らなくてどうしようもない。変な事してなきゃ良いよ、もう。

 

 

 

 そんな感じで、特に何事も無く平穏無事に日常が過ぎていった。

 ずっとこんななら良いのに。

 

 

 

 そしてハロウィンを間近に控えた、とある土曜日。

 今日は1日たっぷりクィディッチの練習をした。昼から続け、日が沈んでようやく終わった所だ。

 それだけなら別に疲れたの一言で終わる。

 

 しかし今日は嵐だった。天気だけじゃなく、キャプテンも。

 

 箒を一新したスリザリンの練習を見てしまい、突き付けられた現実にどうにか対抗しようと必死なのだ。

 とは言え悔しく思うのは皆も同じ。荒れてやる気を漲らせるウッドに倣い、全員が必死だった。

 

 しかし、なんでキャプテン始め先輩達は防水呪文を使わなかったんだろう……私だけ使うのも気が引けちゃった。

 嵐でもお構い無しに練習する事で精神的に何かあるのかな。

 ……まぁ謎にテンションは上がったけど。

 

「うあー……早くシャワー浴びたーい」

 

「そうだね……流石に疲れたし、ゆっくり休みたいよ。これで風邪引いたら大変だ」

 

 解散後、私とハリーは揃って城に入り冷えた体を震わせた。

 雨と泥で凄い事になったユニフォームは既に着替えたけど、どっちにしろ戻って来る間に制服も同じ状態になってしまった。

 魔法で解決出来るとは言え、これじゃ態々着替えない方が良かったな……失敗した。

 

「もうパンツまでグッショリ……ビチョビチョだ……」

 

 私は大量に水を滴らせるローブを脱いで、出来るだけ水を落としつつぼやいた。

 そもそも着替えたのは服だけで下着はそのままだ。流石にただの練習に下着の替えまでは持って行かなかったし。

 

「おやぁ? 何を考えたのかな?」

 

「いや、その言い方はズルイよ……」

 

 だんまりでこっちを見向きもしないハリーの内心を察し、私はおちょくってみた。

 はー、年頃の男子を揶揄うのは楽しいなぁ。良い反応をしてくれるよ、本当。 

 

「大体アリスは……あっ、ちょっ、透け……あっ」

 

 こっちを向き直ったハリーは顔を赤くして狼狽えた。

 透け……? はっ!?

 

「うわっ……しまった。馬鹿、見るな」

 

「僕が悪いの!?」

 

 パンツ程じゃないけど、普通に恥ずかしくなって慌ててローブを着直した。

 これだけ濡れてりゃ制服も透けるよね……

 うっかりしてたー……こういうのも意識しておかなきゃならないのか。面倒な……

 

「とにかく! こんな状態で歩いてたらフィルチが大騒ぎだよ。綺麗にしてから行こ」

 

 とりあえず無かった事にして話を切り替えた。

 

 早く温かいシャワーを浴びたいけど、このまま歩いて行くのは良くない。

 泥水で廊下を汚してるのを見つかったら何を言われるか。そんな余計な面倒は避けて行こう。

 

「確かに。でも僕、そんな上手く呪文が……」

 

「知らなーい。自分でなんとかしてね」

 

「そんな!?」

 

 申し訳無さそうに私に頼もうとするハリーを横目に杖を振り振り。

 自分だけをしっかり綺麗にして歩き出した。

 

 自分の事は自分でしましょう。こういう普段の生活でも魔法の腕は確実に上がるんだ、頑張れ頑張れ。

 あとほら、私のブラを見た罰だよ。そんなに沢山サービスしてやらん。

 

 

 

 

 なんて。

 ハリーの汚れを放置して1人先に帰った事を、私はすぐに後悔した。

 

 彼は結局フィルチに捕まってしまい、そこを『殆ど首無しニック』の機転で解放されたらしい。

 ゴーストの彼に何が出来るのかと思ったけど、どうやらピーブズを焚き付けて「姿をくらます棚」だかなんだかを壊したんだとか。

 それってアレじゃん。そっか、この時点で出てたんだな。

 

 まぁそれはともかく……その流れでニックからの嬉しくないパーティのお誘いを持って来てくれたのだ。

 そういえばこんなのあったなぁ……

 

「……絶対やだー」

 

「絶命日パーティですって? 生きてる内に招かれた人ってそんなに多くない筈だわ。面白そう!」

 

 私は談話室の椅子に深く沈み込んで天井を仰いだ。

 しかしそんな私とは対照的に、ハーマイオニーはワクワクと乗り気になっている。

 何故だ……流石の私でも好奇心が擽られないってのに。

 

「自分の死んだ日を祝うなんて、どういう訳? 死ぬ程落ち込みそうじゃないか……死んでるけど」

 

 ロンは宿題をちまちま進めながら嫌そうに反応した。

 ハリー自身も助けられた恩でつい受けてしまっただけっぽいので、乗り気なのは1人だけらしい。

 

「えっと……アリス、怖いなら無理して参加しなくても……」

 

「は? 誰が何を怖いって? 参加するし。大丈夫だし。怖くないし」

 

 誘いを持ってきたハリーは、申し訳無さそうに私を見た。

 不服なのでとりあえず反論しておこう。

 

「そ、そう? じゃあまぁ……いいか」

 

 実際、1年もこの城に居ればゴーストそのものは怖くなくなった。見慣れる程にそこら中に居るし、急に出て来なきゃ問題無い。

 ただ怖くはないけど、誰が好き好んでゴーストの群れに飛び込むんだっての。

 

 でもまぁ……いいさ。参加してやるとも。

 私は私で色々とやる事があるけど、そのパーティを使えば――

 

「ん? なにあれ……えぇー……」

 

 続けて口を開こうとしたら、賑やかな談話室の中で一際騒がしい声が上がった。

 思わずそちらを見ると、何故か火トカゲが空中に飛び上がっていた。いや、なんで談話室に火トカゲが……? 

 

 ソイツは派手に火花を散らして爆発しながら部屋中を回り始めた。

 謎過ぎる。何が起こったんだ……パーシーが双子を怒鳴りつけてるから、多分そういう事だろうな。

 

 私だけじゃなく、皆も揃ってポカンと口を開けて眺めている。

 あ、火トカゲの口から星が……凄いな、滝の様に橙色の星が流れて素晴らしい光景だ。

 あれってフィリバスターの長々花火じゃん。食わせたな……?

 

 全く、退屈しない部屋だなぁ……平和だ。

 

「うわぁお!?」

 

 とか呑気にしてたら火トカゲがこっちに飛んできた。

 私は危機一髪、椅子から逃げて転がる。

 

「危なっ」

 

「ちょっと、もう! あの双子ったら!」

 

「あああああ!? 僕の宿題がっ!?」

 

 当然近くにいたハリー達も慌てて逃げた。

 あぁ……ロンの宿題に火が付いた……可哀想に……

 

 眺めてる分には綺麗だったけど、近づくと途端に危険だ。

 完全に花火そのものだな……

 

「このっ……よくもやったなコイツ!」

 

 怒ったロンが真新しい杖を抜く。

 え、ちょ……何を――

 

「うひゃぁああ!?」

 

「うわぁ!?」

 

 一体何の呪文を放ったのか……火トカゲは一際大きな星の花火、最早爆発を吐き出した。

 

 まだ近くに居た私とハリーはさっき以上に慌てて逃げ、縺れ合う様に転がり……

 ヤバイ、こういう時はいつもハリーのラッキースケベが発動しやがるんだ。何回も何回も良い思いはさせてやらん!

 

「っぁぁああああ!?」

 

 と、無理矢理に姿勢を変えた……けど。

 床に伸ばした筈の手が、ナニかをゴリュッと潰した。

 途端にハリーの絶叫が響く。

 

 あっ……

 

「あぁ!? ハリーの金のスニッチがっ!?」

 

「ぐっ……ぅぅぅ……あああああ」

 

 慌てて離れ、私は涙目で悶えるハリーの様子を伺った。物凄く辛そうだ。

 その痛みはよく知ってるよ……本当にごめん。

 でも他人の感触は知りたくなかったかな……

 

「私シーカーじゃなくてチェイサーなのに……試合終了させちゃった」

 

「そもそもスニッチが2匹じゃ試合にならないよ」

 

 ひとまず私は冗談を言った。だってなんか……その、居た堪れないもの。

 

 ブチかまして怒りが収まったのか、宿題を諦めて忘れたのか、ロンは私の言葉に乗っかった。

 しかし友達のナニが潰れたのに呑気だな……原因は君だぞ。

 

「あ、そっか。じゃあ片っぽ潰れても大丈夫?」

 

「大丈夫な訳無いだろ!? うぅ……」

 

 更に冗談を続けると、ハリーが股間を押さえながら体を起こし叫んだ。

 ごめん、私がやっといて言うのもアレだけど……股間を押さえながらこっち見ないで。なんかやだ。

 

 ていうか火トカゲ何処行った……あ、暖炉に居る。上級生が抑えてるっぽい。

 

「どっか飛び立っちゃわないだけマシだろ。耐えろハリー、耐えるんだ」

 

 あんな冗談を言っておきながら、ロンはなんとも言えない表情でハリーの肩を叩いた。

 うん、ゴリっといっただけで、ブチュリとはいってないから多分大丈夫だ。その内回復するだろう。

 

 エピスキーって効くかな……

 まさしく飛び立つくらい元気になるかも……いやこれはマズイな。言わないでおこう。

 

「まぁ、ほら。飛んでっても本当のシーカーが捕まえるから良いでしょ」

 

 好んで掴み取りたくはないから、それは自分で捕まえてくれ。

 もう何を言ってるんだか分からなくなってきたな。

 

「あーもう! いつまでこの話続けるんだよ!? アリス、君女の子だよ!?」

 

「いや、まぁ……ごめん。色々と」

 

 いい加減呑気な私達にハリーが涙目のまま怒った。

 そうだね……馬鹿な下ネタを続けるのも良くない。

 

 これでも私は大人気の美少女なのだ。下ネタでキャッキャしてるのを見られるのは……もう遅いか。

 でも可愛い女の子が下ネタもイケるってのはお前ら男子は好きだろ? そうでもない?

 

「……下品」

 

 早々に1人離れていたハーマイオニーは冷めた目で私達を眺めていた。

 

 うーん……平和だなぁ!

 

 

 

 

 

 

 そして時は流れてハロウィン当日。

 私達は揃って大広間の賑やかなパーティ会場……を素通りして地下へ向かった。

 

 こっちもこっちで廊下に飾り付けをしているみたいだけど、センスを疑う。

 真っ黒な細い蝋燭が真っ青な炎を上げ、仄暗い幽かな光が辺りを照らしている。

 

 歩けば歩く程に温度が下がっていくのが分かる。

 同時にハーマイオニー以外の気分もどんどん落ち込んでいく。

 

 いい加減寒くなってきたと思った頃、黒板を沢山の生爪で引っ掻く様な音が響いてきた。

 あれが音楽のつもりなんだろう。本当にどんなセンスなんだか……

 

 流石のハーマイオニーもこの音までは楽しめないらしい。

 私達は物凄く嫌な顔で、全く楽しくなさそうなパーティ会場に入った。

 

 そして絶句した。

 見渡す限り、どこもかしこも半透明の方々で埋め尽くされている。この城以外からも来てるんだろう。

 オーケストラらしい一団は何十という鋸で音楽と言いたくない何かを奏で、腐ってカビだらけの食べ物がズラリと並んで最悪な臭いを撒き散らす始末。

 何より寒い。凍える程に寒い。何ここ冷凍庫?

 もう帰りたい……

 

「これはこれは……親愛なる友よ。この度はよくぞおいで下さいました……」

 

 入口で固まっている私達へ、ニックが声を掛けて来た。

 およそパーティ会場で迎えるとは思えない悲し気な声だ。あらゆる要素が気分を沈ませてくる素晴らしいパーティだこと。

 

 彼は他にも挨拶に回っているんだろう、フヨフヨと何処かに向かって行った。

 もう帰っていい?

 

「とりあえず、見て回ろうか?」

 

 ハリーが気まずそうに口を開いて歩き出した。

 え、何を見るの? 

 

「誰かの体を通り抜けない様に気を付けろよ」

 

 それにロンも続く。

 え、無理だよそこら中半透明だよ? 

 

「ほらアリスも……行きましょ」

 

 ハーマイオニーも私の手を引いて歩き出す。

 逃がしちゃくれないのか……

 

 

 そのまま壁沿いにゆっくり恐る恐る見て回っていた所、面白い物は一切無かった。

 ただただ気分の悪い物しか並んでいない。なんだあの墓みたいなケーキらしき何かは。

 ニックには本当に悪いけど、他に言葉が出てこない。

 ゴーストになると価値観が壊れるんだろうか……

 

「あっ、嫌だわ……戻って。『嘆きのマートル』とは話したくないの」

 

「げっ……私も嫌だ」

 

 ハーマイオニーが突然立ち止まって言った。

 マートルが居るなら絶対に回避したい。

 

 前を歩く2人の反応を待たずに私達は後ろに退がった。

 

「誰だって?」

 

「あの子、3階の女子トイレに取り憑いてるの」

 

 遅れて戻ってきたハリーへハーマイオニーが説明。

 

「トイレにゴーストが居るの?」

 

「そう。あそこのトイレはしょっちゅう壊れてるよ。あの子が癇癪を起こしてそこら中水浸しにするから……」

 

 今度は私がロンに説明。

 本気で嫌いはしないけど、何にせよ迷惑なのは変わらない。

 というか個人的に物凄く苦手だ。

 

「私、壊れてなくたってあそこには行かないわ。あの子が泣いたり喚いたりしてるトイレなんて、とっても嫌だもの」

 

 基本的に女子は誰もがそう言う。私だって態々行こうなんて思わない……んだけど。

 

「この間、漏れそうだったから急いであそこに行ったけど……座った途端に下から顔が出て来て本当に漏れたよ」

 

 そうも言っていられない状況ってのは起こるもので。

 慌てて駆け込んでホッと一息付いた瞬間に、股間から顔が出てきた驚きと恥ずかしさと言ったらもう。本気で絶叫した。

 彼女は大層お怒りだったけど、そんなの知ったこっちゃ無い。

 

「ちょっ……話していい事?」

 

「漏らしたって言ったって、トイレに座った後じゃ同じでしょーよ」

 

 ハーマイオニーが驚いて確認してくるけど、別に構わないだろう。特別恥ずかしい話では無い……筈。

 あ、いや男子2人は気まずそうだ。私の感覚もだいぶ狂ってるらしい。反省しよう。

 

「とにかく、私は絶対近づきたくないよ。なんかやたらと敵視されてるんだよね……」

 

 そんな話よりもだ。私は彼女に敵視されてるってのが問題だ。

 そりゃ皆に人気で優等生な美少女なんて、彼女からすれば全く面白くない存在だろう。

 こないだなんて、秘密の部屋の入口を見てみようと入った瞬間に全ての個室から噴水を上げて歓迎された程だ。

 

「じゃあ引き返して、向こうの方から――」

 

 複雑な顔をしたハリーが方向を変えようとして、声が途中で止まる。

 これまた厄介な奴が現れたからだ。

 

「おやおやぁ? 聞いたぞぉ? 可哀想なマートルの事を話してたなぁ?」

 

「「げっ」」

 

 ピーブズだ。私達は揃って嫌な声を上げた。

 

「お前達、随分と酷い事を言ってたなぁ?」

 

「ちょ、待って止めて」

 

 ニヤニヤと意地悪く笑っている。

 絶対に余計な事をしでかす顔だ。私は急いで止めようとするが、残念ながら彼を止める手段は無い。

 

「オーイ! マートル!」

 

 そして叫んだ。最悪だ。

 ただでさえ敵視されてるのに、陰口を言われていたと知られたらどうなるか。

 

「あぁっ、ピーブズ駄目、私達が言った事はあの子に言わないで! じゃないとあの子、とっても気を悪くするわ」

 

「本気で言ってないんだよ? その、私は別に気にしてないし……あ、やべマートル来た」

 

 無意味にピーブズに向かって弁明していると、当のマートルが呼ばれるままに来てしまった。

 よし、逃げよう。さよなら皆。

 

「ごめん皆、私急にお腹が痛くなってきたや! ばいばい!」

 

「あっ!」

 

 という訳で私は駆け出した。

 驚き引き留める皆の声を背に、とにかく大急ぎでパーティ会場を抜ける。

 

 そのままおどろおどろしい廊下を突っ切って、ようやく足を止めた。

 

「ふぅ……よし。なんだかんだ計画通り……流石私」

 

 実は今日、全ては計画の下で動いていたのだ!

 それもその筈、これから最初の事件が起こるからに他ならない。

 

 うん、本当に計画通りだよ? 嘘じゃない嘘じゃない……半分くらいは。

 どうせ何かしら理由を付けて抜け出してたのさ。

 

 何にせよやらなきゃならない事の為に、私は動くとしよう。





【インパービアス「Impervius」】
防水呪文。ただ撥水するだけじゃなく、見えない障壁か何かによって防ぐ形っぽい。
要するに対象を限定したプロテゴみたいな物なのだろう。

ちゃんと使えれば暴風雨の中だろうと平気になるらしい。
ただし固体は防げない。風というか気体はどうなのだろうか。

同時に防火呪文でもあるとか。
語源としても「通さない」という意味らしいので、やはり限定的なプロテゴと見てよさそうだ。



【金のスニッチ】
男の股間にぶら下がる2つの大切なボール。
試合ではない何かが終了してしまうので掴み捕ってはいけない。



【殆ど首無しニック】
グリフィンドール卒、且つ寮憑きのゴースト。如何にも紳士といった感じで、丁寧で温和な人物。
卒業後(1400年代)は王家に仕えたそうだが、何があったのか誰かの歯を魔法で矯正しようとして失敗。
魔女狩り、もしくはその人がお偉い方だったのか、不幸にも処刑されてしまった。

更に不幸だったのが、処刑に使われた斧が劣悪な状態で全く切れない物だった。
なんと45回も切りつけられ、それでも首の皮1枚で繋がっていたという悲惨な最期を遂げた。
そりゃゴーストになる。

お陰で、首が離れているゴーストの集まり「首無し狩クラブ」に参加出来ない事が大層不満らしい。
首を使って遊ぶスポーツをやってるらしく、ほんの少しでも繋がってるなら駄目だとか。
どんなクラブだ……と思った方はホグワーツ・レガシーで見てみよう。



【嘆きのマートル】
分厚い眼鏡を掛けた太り気味の少女のゴースト。50年前のレイブンクロー生で、自分が死んだ3階の女子トイレに住み着いている。
しかし住み着いているだけであり、普通に何処かに行ける。

泣き虫で自分を卑下し、被害者意識が強い。オマケに些細な事で癇癪を起こす。
彼女の所為で3階の女子トイレは滅多に人が寄り付かない。

いじめられっ子であり、トイレに籠って泣いていた時にリドルが秘密の部屋を開けた。
男の声がした為、ここは女子トイレだと至極真っ当な事を言いにドアを開けた所、バジリスクとご対面。ご臨終。

あまりにも可哀想な子。そりゃゴーストになる。
しかしゴーストになってからは随分とはっちゃけているらしい。
死後、自分を虐めていた生徒の前に現れ逆に虐めて楽しんでいた。

うっかりトイレの中身と一緒に流される事があるらしいが、それはつまり気付かず彼女の上に座って用を足した人が居るという事で……
うっかり彼女の上に座った人は、途轍もなく恥ずかしい思いをした事だろう。

相当高度なプレイだが物に干渉出来ないゴーストなら気にならないのだろうか。
というか干渉出来ない筈のゴーストが流されるって一体……

ちなみに大浴場等にも出没する。
原作では男の裸を見ない様にしているっぽいが、映画では嬉しそうにハリーにくっついていた。
覗き趣味がある方がなんか面白いので、今後出番があればそういう設定で行きたい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。