ハリー・ポッターと予言の少女   作:桜寝子

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試合まで入れると長過ぎるので、一旦区切り。



第61話 一目惚れ?

サラッと休暇は過ぎ去り、騒がしい日々が戻って来た。

特に騒がしいのは、我らがクィディッチ狂オリバー・ウッドだ。

ハリーがファイアボルトを手に入れたという事で大騒ぎ。実際に飛んで見せればもう、本当に狂ったかの様に狂喜乱舞していた。

やる気が振り切ってとんでもない訓練が始まりそうで憂鬱である。

 

まぁそれは一旦置いておこう。どうせ試合が近づけば訓練漬けになるのだから。

 

 

「ルーピンはずっと調子悪そうだよな。何の病気なんだろう?」

 

「さぁ……? スネイプが薬を作る程って事くらいしか」

 

 防衛術の授業後、ロンとハリーは先生の具合を心配していた。

 定期的に酷く体調を崩しているので気になるのも仕方ない。

 

「……あなた達気付いてないの?」

 

「「何を?」」

 

 そんな彼らを見て、ハーマイオニーはちょっぴり呆れた様に口を挟んだ。

 反応からして彼らが全く分かっていないという事だけは分かる。

 

 しかしそうか。もう彼女は気付いてるのか。

 だからこそ、やはり多少の不安があるようだ。そんな表情をしている。

 

 狼人間が身近に居る、というのはどうしたって不安に感じてしまう。

 それが例えルーピン先生の様な人格者であろうと、例えハーマイオニーの様な良識のある子であろうとも。

 それ程に重い物なんだ。

 

「大丈夫だよ、ハーマイオニー。不安に思う事は無いから安心して。あと……それ、むやみに言っていい事じゃないよ?」

 

「やっぱりあなたは知ってるのね……まぁ、言い触らすつもりは無いわ。どうして良いか分からなかったから……」

 

「普通にしていれば良いんだよ」

 

 とりあえず明確な事は伏せたまま、私は彼女へ微笑みかけた。

 頭が良いからこそ色々と考えてしまうんだろう。

 複雑に考えず自然に接していればそれで良い、筈だ。

 

「ハリー、この2人は何を話してるんだ?」

 

「さぁ?」

 

 そして相変わらず呑気な男子連中である。

 気付けとは言わんけど、考えるくらいはしても良いんじゃないかい?

 

 

 

 

 

 

「さてハリー。休暇を挟んで感覚を忘れちゃいないだろうね?」

 

 そしてそして。そんなルーピン先生による課外授業は今日から再開だ。

 具合が悪そうだけどハリーを優先してくれるあたり、本当に良い人である。

 

「大丈夫です……多分」

 

「多分じゃ駄目でしょ」

 

 なんだか不安だ。休暇中にファイアボルトで浮かれに浮かれて遊び呆けていたからなぁ……

 かと言ってあの箒に乗る事が今まで以上の幸福とまで言えるかというと微妙だろう。

 

 先生はハリーの『多分』を聞かなかった事にして、準備を進めていった。

 その流れで、私もいつもの呪文となりつつある『フォーカス』をハリーへ掛ける。

 そろそろこれも卒業して良い頃だろうな。

 

 精神集中力の高まったハリーは目を瞑り、ジッと何かを考える。

 そして何やらソワソワと私を見て、すぐに目を逸らしてまた瞑った。何?

 

「じゃあ早速やってみようか」

 

 そんな観察をしてる内に、先生がお馴染みの箪笥を開け放ちボガートを飛び出させる。

 段々見慣れてきてしまった吸魂鬼を前にして、ハリーは身を固めつつも杖を振り上げた。

 

「……っ、エクスペクト・パトローナム!」

 

 驚いた事に、現れた銀白色はしっかり盾として目の前に広がった。

 盾になるまではもう少し掛かるかと思ってたけど、一気に進んだな。

 

 一体何が変わったのやら……実は彼にとってはファイアボルトがとんでもなく幸せだったのだろうか。

 そのまま盾で押し始めたのを見て、先生が手を貸す形で箪笥へと帰した。

 

「素晴らしい! これまでで最高の結果だ。よくやったハリー」

 

「……これで良いのか、僕」

 

 バタンと扉が閉まったのを合図に、先生が嬉しそうに振り返る。

 しかしハリーは何故か床に手を付きガックリと項垂れていた。

 

「どしたん?」

 

「まだまだ満足いかないようだね。その向上心も良い」

 

 私が顔を覗き込むと、これまた何故か必死に顔を逸らす。うん、分からん。

 分からんけど少なくとも先生は絶対勘違いしてる。

 

「ともかく、一気に躍進した訳だけど……ハリー、今回はどんな幸せを思い浮かべたんだい?」

 

「いや、えっと……あー……」

 

 何があって一息に成長してみせたのか、そこは重要な所だ。

 先生もそれを知ろうと訊ねたものの、ハリーは言い淀んでキョロキョロと目を泳がせた。本当になんなんだ。

 

「その……あ、そうだ。今回、初めて父さんの声が聞こえたんです。いつもは母さんの声だけなのに」

 

 そうだ、って何。絶対話をすり替えたぞ。

 

 しかしすり替えられた話も、それはそれで意味はある。

 母親の悲鳴を毎回聞いていたというのも辛いだろうけど、今回はそれに加えて父親の声も聞こえた、と。

 より一層深い記憶を掘り起こされている……つまりより吸魂鬼の影響が強くなっているという事だ。

 それでも押し返して見せたのは素直に凄いと思う。

 

「ジェームズの?」

 

「僕の父を知ってるんですか?」

 

 そして父親の話題が出た瞬間、先生は驚いて身を乗り出した。

 思わずと言った感じだ。

 

「ああ。よく知ってるさ……ホグワーツでは友人だった。掛け替えの無い、大切な」

 

 聞かれて、先生はしんみりと思い返す様に答えた。

 

「じゃあ、父とブラックの関係も……」

 

「……勿論知ってるさ。けどそれを話す事は出来ない」

 

 それなら、とハリーは休暇前に聞いてしまった件をもっと知ろうと訊ねる。

 しかし先生はキッパリと断った。

 

 本当はいくらでも語りたい筈だ。だけど残念ながら今はあまり話せない。

 計画に影響しないとは言えないからだ。それを語れるのはペティグリューを追い詰めた時だろう。

 

「どうして――」

 

「ハリー。それを先生に聞くのは酷だと思わない?」

 

 それでも食い下がるハリーを私は手で制した。

 大切な友人を裏切りで失った。それを深堀りするのは辛いだろう、と。

 あくまでこの場を誤魔化す為の言葉ではあるけど、そう言われてしまえばハリーも追及出来なかった。

 

「……そう、だよね。すみません、先生」

 

「良いさ。聞きたいと思うのも当然だろうしね。でもとりあえず……」

 

 気まずそうな顔で謝るハリーへ、先生はあえて笑顔で答えつつ鞄を漁り始めた。

 

「今は大きく躍進して見せたハリーへ、ご褒美をあげようか」

 

「バタービールだ!」

 

 そして取り出したのはバタービールの瓶。しっかり3本ある。

 それを見てハリーは大喜びだった。どうやらこないだ飲んで大層お気に入りになったらしい。

 まぁ美味しいからね。私もしょっちゅう飲んでたくらい大好きだ。

 

「残念、もうお土産で飲んでたか。ホグズミードに行けないと聞いていたから飲ませてあげようと思ったんだけど……」

 

「あっ……えーっと、そう、アリス達が買ってきてくれたんです」

 

「……なるほど。まぁ喜んでくれたならそれでいいさ、乾杯しよう」

 

 しかしハリーは無駄に焦ってしまったようだ。

 理由としてはおかしくない筈なのに、変に誤魔化そうとして逆に怪しく見える。

 先生の目が一瞬鋭くなったので恐らくバレただろう。

 

 まぁそれは置いといて。今は有難く私も飲ませてもらおう。

 時期的には熱々の方が美味しく感じるけど、冷たい瓶ってのも悪くは無い。

 はー……うまー。

 

 

 

 

 そんでもって。課外授業の終わりに私は先生に呼び止められて残された。

 

「で、どういう事だい? ハリーはホグズミードに行く事を許可されてない筈だけど」

 

「あー……実は――」

 

 案の定ハリーが城を抜け出してホグズミードに行き、バタービールを美味しく頂いていた事を察したようだ。

 全く、あからさまに怪しい反応をするから……いや私が言える事じゃないか。

 

 なんにせよ協力体制を築いている今は別に隠す程の事でもない。

 なので私は素直に吐く事にした。すまんなハリー。

 

 

「――まさかあの地図が出て来るとはね。しかもハリーの手に渡るなんて……これも運命ってやつなのかな」

 

「かもね」

 

 詳細を聞いた先生は、なんとも言えない感慨深そうな表情で微笑んだ。

 運命か……まぁ賛同するしかないな。本当に色んな事が運命的な流れで合わさってる。

 

「やっぱりそこも知ってるんだね? というかそんな大事な事を何故先に教えてくれなかったんだい? 私達が動いた時に地図を見られていたら大変だ」

 

「それは……その……」

 

「……うっかりしてた?」

 

「はい……」

 

 そして地図の事を先んじて伝えていなかった所を突っ込まれた。

 いやー……なんかもう何を伝えたんだかあやふやになってるんだよねぇ……

 情報を選ぼうと無駄に考えまくるからそうなるんだけども。

 

 なんというか、どんどん私の頭の悪さが露呈していく気がする。

 先生の中のミステリアスで優秀な女の子は既に消え去っているだろう。

 

「まぁ責めはしないよ。君の持つ未来の知識がどれほど濃密か、想像も出来ないからね。取り溢す事はどうしたってある筈だ」

 

 とても優しい対応をしてくれるのがとても辛い。 

 

「しかし計画とは関係無しに、ハリー自身はちょっと褒められた事じゃないな。シリウスに狙われていると誰もが考えている中で、あまりに迂闊過ぎる」

 

「それはまぁ……お説教は必要だと思うよ。というか、先生がそのお説教ついでに地図を没収してペティグリューに気付く……っていうのが私の知る未来だし」

 

 そして案の定その2。周囲の心配や不安を無視しての勝手な行動についても。

 原作より色々と成長してるとは思っていたけど、やっぱりこうなってしまうようだ。

 むしろ成長してる所為でより反発してたりして。思春期だし。そういう年頃だもんね。

 

 ともかくここは原作通り先生に任せよう。

 信頼してる先生からの言葉なら、ハリーもちゃんと受け止める筈だ。

 それに、また私が説教するのもなんか違う気がする。母親染みた立場になりたい訳じゃないし。

 

「なるほど、分かった。そんな感じで動いてみよう。次のホグズミードに行った後にね」

 

 先生としてもそれは真摯に受け止めてくれたようだ。

 次も行ってしまうだろうと確信しつつ、それはそれで一旦楽しんでもらってから。そんな感じだ。

 行動が問題なだけで危険は無いからだろうか。もしくは飛び抜けた問題児達と過ごした所為で甘いのか。どっちもかな……

 

 

 

 

 

 

 でもって翌日から、ハリーのファイアボルトを使った練習が本格的に始まった。

 

「なんて素晴らしい! 全く想像以上だ! 文句の付けようが無い!」

 

 今はスニッチを捕る練習なのだけど……どんな複雑な条件でやってもあっという間に捕ってみせる彼に対し、オリバーはもう大興奮である。

 あのクィディッチ狂が文句の付けようが無いとまで言い切る程となれば、それがどれだけ凄いか分かるだろう。

 

 圧倒的な性能と、それを操る技術。最早ハリーに敵う選手なんてプロでもない限り存在しない。

 そのプロとだって充分にやり合えそうなのがとんでもない。彼の努力は勿論だけど、それでも恐ろしい才能と箒だ。

 

「ハリー自身の吸魂鬼対策も進んでるって言ってたし、もう何の心配も要らないな」

 

 フレッドの言葉に皆も頷く。

 実際、これなら負けなどまずあり得ない。このままストレートに勝ち進み優勝だろう。

 

 だからと言って慢心するチームでもないので、練習は真面目にやった。

 結局やる気が振り切れたオリバーに感化されて全員がクタクタになった程だ。

 

 

 

 そんな日々が続いて、試合当日。

 ファイアボルトを引っ提げて競技場へ移動するハリーを見て、誰もが囁き合った。

 本当に注目と噂の絶えない男である。

 

「ポッター。その箒、乗り熟す自信があるのかい?」

 

 その道中、マルフォイが声を掛けてきた。

 面白く無さそうな顔で不機嫌そうな声だ。

 ライバルが世界最高峰の箒を手に入れたなんて、そりゃ気に入らない。

 なんなら去年ニンバス2001で散々自慢をしまくったもんだから尚更だろうな。

 

「ああ、勿論」

 

「……ふん、そうかい」

 

 自信たっぷりにハリーが返すと、マルフォイは更に面白くなさそうな顔になった。おお、険悪険悪。

 そんなに眉間をしわくちゃにしてると、君んとこの寮監みたいになるぞ。

 

「最初に乗り熟したのは私だけどね」

 

「あれはアリスが無理矢理奪ったから……実際乗れてたけどさ」

 

 言い合いになる前に和らげてやろう、と私は横から胸を張ってドヤ顔で乱入した。

 すると今度はハリーが面白くないという顔をした。意外と根に持たれてるかもしれない。

 

「……お前は他人の箒で何してるんだ?」

 

 そしてマルフォイは困惑していた。

 でも空気は和らいだから良いだろう。変わらず眉間はしわくちゃではあるけども。

 

「まぁいい。精々吸魂鬼が来ない事を祈るんだな。僕としては、また無様を晒してくれたら嬉しいんだけどね」

 

 そうして彼は話を打ち切り、言いたいだけ言って去って行った。

 私達はその背中を見送るだけだ。

 

「あれってマルフォイなりの応援なのかな?」

 

「気色悪い事言わないでくれよ……まぁ確かにいつもよりだいぶマシな感じだったけど」

 

 しかし、以前見せたあの姿を思うとこれも激励なのかもしれない。

 精々頑張れよ、今度は吸魂鬼に落とされるなよ、と。

 いやー、素直になれないライバル……青春だ。

 ていうかあの様子じゃあ、吸魂鬼に扮するなんて悪戯はしなさそうだ。良き良き。

 

 

 

 さてさて。そして試合だ。

 前回の嵐とは正反対に、カラッと晴れて気持ち良い風がふんわり吹いている。

 

 私達がフィールドに出ると割れる様な拍手が沸き起こった。

 今日の相手はレイブンクロー。彼らは既に準備を終えて待っていたようだ。

 

 男所帯の中で唯一、シーカーのチョウ・チャンだけ女の子。

 彼女は私達の1つ上で4年生。うむ……なるほど確かに可愛い、というか美人だ。しかもかなり。

 ホグワーツでは珍しいアジア系というのもあって、他とは違う存在感がある。色気もある。

 アジア系だからか背は低いけど、それでも私よりは高い。クソが。

 

 しかしなるほど。これは原作ハリーだって一目惚れするわ。

 こっちのハリーはどうかな……あ、チョウがハリーに笑い掛けた。

 

「――っ!?」

 

 ハリーは一瞬で顔を赤くして、胸だか胃だかを押さえた。

 堕ちたな。

 

「オリバー、大変。ハリーが相手シーカーに一目惚れしちゃったみたい」

 

 ならば私のやる事は1つ。揶揄おう。

 一瞬でそう考えた私はキャプテンに報告という形で皆にバラした。

 

「何ぃ!? どんな理由があっても手を抜く事は許さないぞ!」

 

「はっ!? いや、違っ……」

 

 言われてオリバーは物凄い形相でハリーに詰め寄った。怖。

 もう胸倉を掴み上げんばかりだ。片やハリーは慌てふためいている。

 

「おいおいハリー。いつもアリスとハーマイオニーを侍らせておいて随分じゃないか」

 

「2人じゃまだ足りないってか? 流石、英雄は色をなんとやらだな」

 

「なっ……僕はそんなんじゃないったら!」

 

 勿論、双子も揶揄う方向だ。

 ハリーを挟み込んで肩を組み笑っている。

 侍らされた覚えは無いけど……まぁいつも同じ4人で固まっていれば仕方ないか。

 

「残念だけど、彼女はセドリックと良い感じよ」

 

「……そ、そんな」

 

 ニヤニヤとアンジェリーナも話に交ざってきた。

 へー、てっきり来年のパーティからかと思いきや、もうそんな仲なのか。

 

 それを聞いてハリーはあからさまに落胆している。

 分かりやす……

 

「がっかりしたって事はそういう事じゃんね」

 

「いやだから違うって!」

 

 何が違うんだか。

 ていうか私やハーマイオニーにはそういう態度見せないのにね。

 別にどうでも良いけど。見せろとは言わんけど。それはそれで困るけど。

 

「まだ付き合ってはいないと思うけど……どっちにしろ人気だから大変かもね」

 

 アリシアも情報を追加してくれた。

 そりゃ人気だろうなぁ、あれだけ美人で色気があって……クソ。

 私だって人気の筈だけど、もうちょい色気さえあれば……いやいや何を考えてるんだ。

 

「ハリー、セドリックはハッフルパフのシーカーだぜ」

 

「最後の試合のやる気はもうバッチリだな」

 

「~~っもういい加減にしてくれ!」

 

「あ、逃げた」

 

 双子はまだまだニヤニヤ。ここぞとばかりに揶揄ってるな。

 流石に堪らなく恥ずかしくなったのか、ハリーは赤い顔のまま箒に跨って空へ逃げていった。

 

「お前達いつまでふざけてるんだ、もう始まるぞ!」

 

「「「はーい」」」

 

 そしていつの間にか冷静になっていたオリバーの声で、私達は表情を引き締めて箒に跨り空へ飛び立った。

 このまま続けたら雷が落ちて来る。切り替えよう。

 揶揄うのは後でいくらでも出来るから、今はこの試合をキッチリ勝とうか。





【バタービール】
魔法界で人気の飲み物。甘過ぎないバタースコッチの様な味らしい。
まるでホグズミードの名物みたいに描かれているが別にそんな事は無く、魔法界なら様々な場所で売られている。
ただしマダム・ロスメルタが作った物凄く甘い物もあるらしく、それは他では飲めない。
恐らく店によっては独自のレシピを考えたりする飲み物なのだろう。クラフトコーラとかクラフトビールとか……そんな感じなのかも?

ジョッキで出される温かい物と、瓶に入れた冷たい物がある……と言われている。
実は微量ながらアルコールが入っているので、一応れっきとした酒類となる。酒故にヴィンテージ物などもあるそうだ。

10代の学生が好き放題に酒を買って飲んで良いのか? と思うが、イギリスは保護者の許可さえあれば何歳でも酒を飲んで良いので大丈夫だろう。
むしろその辺も含めての保護者の許可証なのかもしれない。
しかし度数の高い酒は17歳以上でなければ駄目、と魔法界にしては珍しく規制されているそうだ(実際はどうか怪しいもんだが)

人間は基本的にあまり酔わないが、屋敷しもべ妖精は普通に酔ってしまう。
サイズも全く違う別の生物なのだから仕方無いが、彼らとしてはそもそも酔っぱらうのはあまりよろしくない事として考えているそうだ。
が、ウィンキーはクラウチ家の職を失いバタービールに溺れた。残念ながらそのアルコール依存症から回復出来たかどうかは不明である。


原作ではルーピンはハリーが既に飲んだ事があると知って驚いていた。
しかし色んな場所で売られている人気の物なので、別にあってもおかしくはない筈である。
なんならお土産として誰かが買ってくる事も普通に考えられる。

恐らく原作執筆当時はそんな設定は考えておらず、ホグズミードならではの飲み物としていたのかもしれない。
そして瓶で買うのも普通は出来なかったとしていたのかも(ハリーの言い訳も「買ってきてくれた」ではなく「少し持ってきてくれた」だった)

ビールという名前で瓶に入っていると、どうしてもコルクのイメージは薄いが……ルーナがバタービールのコルクでネックレスを作っているのでコルクなのだろう。
まぁ魔法界で王冠を使ってたらそれはそれで違和感。仕方ない。

現実でもかなり昔からバタービールというのは存在していたそうだが、今ではバタービールと言えばハリー・ポッターとなっている。
ファンが考案したレシピも沢山転がっているくらい。
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