こんな駄作をお気に入り登録してくれた皆様、誠にありがとうございます。
今回もぶっ飛んだ話となるのでご了承ください。
俺の名前は花澤刃鬼。
コンビニチェーンに勤めるただの店員だ。
深夜勤務の疲れからの爆睡をかましていたら、いつ間にか別の世界にコンビニ事転移させられるという現象に巻き込まれる。
日本では無い全く見知らぬ土地に、ゲームや漫画見てぇな獣人やらプ〇キュアが暮らしているようではあるが関係ねぇ、とにかく稼ぐだけだ。
「しっかし、まさかタブレットが使えるとは思わなかったぜ」
転移してから2日の時間が経っている。
俺なりにできる限りで、情報をかき集めた。
通信機器の類は使えないと思っていたが、スマホもタブレットもちゃんと使える事が確認し、この都市についてダメ元で検索をしてみると頼りになるグー〇ル先生は解答を返してきた。
まず、この近代都市がキヴォトスという複数の学園で構成されている学園都市という事。
そして、プ〇キュアみたいな女学生達が拳銃を所持しているという事。
先日コンビニを襲撃しに来た強盗がマシンガンを持っている事にも合点がいった。
「でもなんで別世界なのに通信機能が生きてるんだ?」
他のアプリも問題なく起動することが出来た。
SNSの書き込みや電話などは流石に無理ではあったが、閲覧や情報収集する事ができると分かったのは大きい収穫と言える。
一方コンビニの運営においてはと言うと……
「心霊現象だと思いてぇが、もうそれ以上の出来事を体験しちまってるからな」
商品の発注なんて絶対に不可能だと思っていた。
何せここ現代日本ではない学園都市の一角。
今ある商品が無くなったら終わり、誰の目にも明らかだっただろう。
「なのに何故商品がバックヤードにあるんだ」
そう……あれはつい昨日の話……
客足が途切れ、一旦バックヤードで睡眠を貪っていた時の事。
セットしておいたスマホのタイマーの音が鳴り響き目を覚ましたら、目を疑う光景が拡がっていた。
うちのコンビニで普段から仕入れている商品がかご台車に載せられた状態で置かれていた。
目が覚めたばかりで寝ぼけているのかもしれねぇと思った俺は、従業員用のロッカーに形が凹むぐらいの勢いで頭を叩きつける。
「痛ぇ!!」
轟音と共に広がる確かな痛み。
またしても夢ではないと思い知らせた。
こんな心霊現象じみた事があって、流石の俺でも恐怖を覚えたのは忘れねぇ。
だが逆に言えば、通常通りの営業は可能という意味でもある。
発注の手間が無くなって万々歳と言いてぇが、それはそれで不安にもなるな。
従業員は俺一人のみ。負担が減ったとはいえ厳しい現状であることに変わりは無い。
「バイトでも雇うか?」
人員不足はどの企業にも起こりうる事だ。
特にコンビニのような24時間営業を基本とする業種は、常に人員を求めている。
とは言え、こんなコンビニで働きたいヤツなんているわけが無いか。
「ブルァ!いるわけぇねぇだろ!!ブルァ!」
「今日からよろしくお願いします!」
いや直ぐに見つかるとは思わねぇだろ普通。
バイト募集の貼り紙をした僅か一時間後に来るとは流石に予想していなかった。
しかしまあなんだ…………プ〇キュアの次はけ〇のフレンズときたか。
名前は『黒見セリカ』。
何でも色んな所でバイト経験が豊富な為、即決で雇う事に決めた。
仕事が出来れば、猫耳だろうが不思議ちゃんだろうが問題ない。
「それじゃあ早速だが、品出しからやってもらうよ
分からない事があればその都度聞いて貰って構わないからね」
「はい、ありがとうございます!」
黒見はハキハキとした口調で返事を返してくる。
これだけやる気があるなら心配する必要も無いだろう。
[数分後]
「ありがとうございました、またのご利用をお待ちしております」
成程、バイト経験が豊富と言うのは伊達ではなかった。
品出しのスピードも早く、接客態度も問題なし、加えてマ〇クの店員にも負けない無自覚スマイル。
これには流石に脱帽と言わざるおえない仕事ぶりだ。
「黒見さん、ちょっと早いけど休憩時間にしてもらっていいよ」
「はい、分かりました~休憩入ります」
バイトを雇って正解だったぜ。
うちの店の噂が広まったかは知らないが、客の出入りが多くなってきたからな。
しかし何で午〇の紅茶ばかり買うやつが多いんだ?
ミルクティーやレモンティー、ストレートティーまで売り切れたのは、働いて初めての快挙と言っていいだろう。
「あと2人ぐらいは雇っても良いかもな」
黒見が入ったと言っても人材不足に変わりは無い。
折を見て、再びバイト募集をするとしよう。
『ちゃるるら ららーん るーらららーどぅーん♪』
自動ドアが開き、いつもの入店音が鳴る。
「いらっしゃいませ!」
お客様に元気よく挨拶をする。
「いい品揃えのお店ね」
……なんだろうな、今度の客はピンク髪の角が生えた女学生が来やがった。
このニヤケ面、自分は不良ですよと言わんばかりに虚勢を張る奴の顔だ。
何かしようもんなら、電子レンジの刑にしてやるぜ。
「そこの店員さん、68番の煙草を貰えるかしら?
(ふふっ…カッコよく煙草を注文する……凄くアウトローじゃないかしら!)」
右手にお札をヒラヒラさせながら、言ってやったでとドヤ顔を決めている女学生。
一応、お客様だ。丁寧な対応をしてやろうか。
「お客様、年齢が確認できる身分証をご提示してください」
「え?み、身分証!?
(なななな、なっ、なんですってーーーーーー!!!???)」
あからさまに動揺し始めた。
あぁこいつ、カッコつけで煙草買おうとしたな。
未成年には売るわけにいかねぇし、速やかに退店してもらうか。
「お客様、当店では未成年の方に煙草はお売りする事は出来ません」
「わ、私が子供に見えるっていうのかしら!」
ほう…負けじと言い返してくるとは、意外に根性があるじゃねぇか。
だがルールはルールだ。未成年に煙草は売れねぇからな。
こういうヤツはさっさと黙らせるに限る。
俺は伊達メガネを外し、胸ポケットにしまう。
「見えるから言ってんだろうが!!ガタガタ抜かしてるとどつき回すぞ!!」
「ひ、ひぃ…………(な、なななんなのよこの人は……怖すぎる……)」
余りの恐怖からか、カッコつけピンクは白目をむきながら産まれたての子鹿のようにプルプルと震えていた。
ビビるぐらいなら初めからやるんじゃねぇよ。
「おい、一応身分証見せろ」
「は、はひぃ……」
カッコつけピンクが差し出してきた学生証を受け取り、年齢を確認する。しっかりと未成年である事がわかり、やはりカッコつけかと呆れる。
陸八魔アルか……随分変わった名字だな。
「悪いが煙草は売らねぇ、大人になってから買いに来い」
「わ、分かりました……」
涙目になってトボトボと店を出ようとするカッコつけピンク。
流石にやり過ぎたか、仕方ねぇ……
「おい待て」
「ひぃ!電子レンジはやめて!!」
完全に怯えきってるじゃねぇか。
学生相手にやり過ぎたことを反省し、俺はパンが数個入ったレジ袋をカッコつけピンクに渡す。
「怒鳴りすぎて悪かったな、詫びってわけじゃねぇが今うちのキャンペーンで安くなってるランチ〇ックだ
受け取ってくれ」
「あっ……ありがとうございます……
私も……未成年なのに煙草を買おうとしてごめんなさい……」
カッコつけピンク……アルはちゃんと頭を下げて謝ってきた。
素直にやった事を反省し謝罪の意を示してきたのもあり、俺はこれ以上怒る気なんてさらさらなかった。
「そうだな……今度はちゃんと客として来てくれ」
「は、はい!また利用させて貰います!」
そう元気よく返事を返すとアルは早歩きで店を出ていく。
しかし変なトラブルが多いな。
今度入ってくるかもしれねぇバイトのためにマニュアルでも作り直すか。
[ゲヘナ学園・風紀委員会室]
「それで最近多くのトリニティ生が、そのコンビニに入り浸っているのが確認されていると?」
「はい、実態はまだ掴めてはいませんが、どうやら便利屋68の陸八魔が店内に入ったのを目撃し、怪しげな袋を持って出ていったと報告を受けています」
業務に謹んでいる空崎ヒナは、天雨アコからトリニティ生徒の不審な行動についての調査報告をしていた。
他の学園の生徒、それも長年の因縁があるトリニティの生徒が何をしようと本来関係はないが、ゲヘナ学園でも指折りの危険人物である陸八魔アルが現れたとなれば、風紀委員会も警戒を敷かなければならない。
「如何致しましょう?」
「めんどうくさいけど、私が出るわ」
瞬間、辺りは静まり返る。
「ヒナ委員長自らですか!?」
「ええ、その方が手早く片付くでしょう?」
空崎ヒナが出張る。
それを聞けば、彼女の強さを知る者達からすれば恐怖と畏怖の対象でしかない。
ギヴォトスでも屈指の治安の悪さがあるこのゲヘナ学園において、空崎ヒナという存在は抑止力である。
圧倒的な戦闘力で全てをねじ伏せ、その名はゲヘナだけではない他校にまで轟く程。
「わ、分かりました……お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「すぐにカタがつくわ」
使い慣れたの得物「デストロイヤー」を担ぎ、部屋を出る。
「アコさんこれって………」
「ええ……ヒナ委員長の勝ちよ!」
誰もが空崎ヒナの勝利を微塵も疑っていない。
最強の存在であるからこそ、誰もが恐れ敬う。
だがしかし、あのコンビニには最強……否。
最凶の店員が居ることを誰も知らない。
[to be continued]
アルちゃんが不要にコンビニを訪れたせいで、風紀委員会から目をつけられたコンビニ。
許さん…許さんぞ、〇してやるぞ陸八魔アル!!
とまあ冗談はさておき、次回最強VS最凶との対決が見られます。
ゼッテェ見てくれよな☆
花澤刃鬼VS空崎ヒナの戦いは楽しみ?
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楽しみです
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花澤が一方的にやられる気がする
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五条の勝ちだ!