絶対正義のアカデミア   作:チュパシャブリーノ四世

2 / 7
絶対正義 2

俺はあの後救助されたらしい

 

目が冷めたのは1週間後

 

俺が病院から退院する時にはすでに燈矢兄の遺体のない葬式が終わっていた

 

俺の左肘から背中に掛けて酷い火傷をしているそうで跡が残るそうだ

 

俺が退院できたのは1か月後だった

 

俺が家に帰ってから家は凄く暗かった

 

母さんは笑わなくなり

 

兄さんと姉さんも元気ない

 

そんな日々がすぎるなか

 

俺は喉が渇いたので飲み物を取りに廊下をあるいていると

 

(やめて、見ないで!!)

 

「なんだ!?母さん!」

 

異様な声に不安を感じ俺は声のもとであろう台所にかける

 

向かっていたこともありすぐそこだ

 

バッ!

 

俺は扉を開けると

 

「母さん?」

 

「・・・・・・その目で私を見ないで」

 

ヤカンに手を掛ける母

 

見上げる焦凍

 

ゾクリと背筋が凍る

 

「焦凍!!!」

 

俺は全力で焦凍に飛び掛かる

 

焦凍の頭を胸に抱えると何かに頭がぶつかるが

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

背中に焼けるような痛みが走る

 

痛い

 

痛い

 

痛い

 

「し、焦凍!」

 

「あ、いや、そんな・・・・・サカズキ!ごめんなさい盃!」

 

その後、お手伝いさんが来て俺は救急搬送された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

俺が目を冷ますと病院の天井だった

 

「おきたか」

 

「ん、親父?」

 

「よく、焦凍を守った。冷は病院にいれたから暫くは会えんがお前の看病をしてくれる者を雇った。後はそいつに頼め」

 

まったく呆れる。

 

あんたがどういう人か漫画で読んでなかったらクソ親父って喚き散らし呪ってるぞ

 

(俺が目を放してるうちにあんな事になるとは、もう後戻りはできん。今すぐにでも焦凍を鍛えなくては) 

 

後戻りか

 

「なぁ、親父一つ聞いていいか?」

 

「なんだ」

 

「何であの日、燈矢兄に会いに行ってやらなかったんだ」 

 

「・・・・・・」

 

「ただ行ってやるだけで良かったと俺は思う」

 

あぁ、後出しだ。

 

何とでも言える今になっていう自分が本当に嫌いだ

 

「諦めるのは、後で良かったと思う。」

 

「・・・・・・・・」ギリッ

 

「御袋のお見舞いには行けよな、毎日じゃなくてもいい、話さなくてもいい、長い時間いなくていい」

 

「俺が行く必要ない」

 

(俺が今更行っても、更に苦しめるだけだ)

 

「あるよ、何もしなくても何も話さなくても、ただ毎回休みのたびにいってくれ。もし焦凍を守ったことに良くやったとおもうなら、そんくらいのワガママくらい聞けよ。あんたのかわいい息子のワガママだ」

 

「ふん!減らず口が叩けるならもう見てなくていいな。あとかわいい息子とか自分でいうな!」  

 

そう言い出て行く

 

その後の我が家は変わりないが、最近怪我しまくったせいか夏兄と冬姉が凄く過保護になった

 

何かにつけて心配してくる

 

「大丈夫?さっ君熱いのとか怖くない?」

 

「盃は退院したばかりだろ?兄ちゃんに任せな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年後 

 

俺は見聞色がだいぶ成長した。武装色と覇王色は未だ練習中だ。六式もなかなか体得できない。まぁ、この小学生ボディで体得できたらこわいけどな

 

街を走り周っていると鳴き声が聞こえて来る

 

「?」

 

「ひっく、ひっく」

 

俺は鳴き声のほうをみると壁だ

 

「よっと」  

 

壁を乗り越えると髪を2つにまとめた女の子がないている

 

「どうした?どっか怪我したのか?」

 

「誰?」 

 

「よっと」

 

俺は庭に入る

 

「いや、泣き声聞こえたからさ、どっか怪我した?おウチの人は?」

 

「ううん、お父さんとお母さんに怒られたの」 

 

「そっか」

 

叱られただけか 

 

「口元血がでてるけど叩かれたの?」

 

「ううん、小鳥さんをチウチウしてたの」

 

「チウチウ?」

 

「そう」

 

少女は満面の笑みを浮かべる

 

「小鳥さんカアイイよね、私カアイイの大好き!だからね小鳥さんみたいになりたくてチウチウしたの!血もね赤くてカアイイよね!美味しいよね!小鳥さんが血で真っ赤になるとすっごくカアイイと思うの!」

 

「へぇ」

 

吸血系の個性かな?

 

「でも、それで怒られたです」

 

「そっか、たぶんばっちいからじゃね?」

 

「ばっちい?血は綺麗でカアイイよ?」

 

「血って生きる上には必要不可欠だしだけど、動物とかの血って病気の元がはいってるのが多いから怒られたんじゃない?」

 

「そうなの?」

 

「動物って野生だから病原菌とかいろいろもってるんだよ。あと普通に人は血を吸わないからねぇ、個性の特性的に飲む人はいるかもしれないけど」

 

「でも血をみると凄く飲みたくなるの」

 

「それに小鳥さんとかカアイイものみると、私も小鳥さんみたくカアイイくなりたいからチウチウしたくなるの!」

 

「へぇ、血を吸うと小鳥になれるの?」

 

「なれない、でもなりたいって思うと血をチウチウしたくなるの」 

 

なんか聞いたことあるんだよなぁ 

 

「ヒミコー!誰と話してるんのー!」

 

「あ、お母さんがくる」 

 

「じゃあ、今日は帰るね。俺は轟盃、君は?」

 

「ヒミコ・・・・・トガヒミコ!」

 

「またね、ヒミコ」 

 

「うん、ばいばい盃君」

 

俺は壁を超えてランニングに戻る

 

ヒミコ

 

ヒミコ

 

トガ

 

トガ

 

ヒミコ

 

トガヒミコ

 

トガ

 

トガヒミコ

 

あっ!

 

「トガヒミコじゃん・・・・・ああ!また原作記憶が欠乏してるぅ!思いだせねぇ!!でも確か個性は血を媒介にした変身。そっか、個性の影響もろにうけてるのか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからトレーニングの途中に、ちょくちょくヒミコと話すようになり仲良くなった

 

ちょい目つきは悪いけど可愛い幼女だ

 

「よっと!」

 

「あ、こんにちは!盃くん!」

 

「ようヒミコ」 

 

俺は庭に入りこみ縁側に座る

 

「今日同級生の子が転んでつい血を舐めちゃたら気持ちわるいっていわれたです。最近怖いって、気持ちわるいっていわれてるけど、盃くんは違うの?何で私と仲良くしてくれるの?」

 

「まぁ俺の憧れた人の一人がさ、凄い女の子に優しくってさ、それがかっこよかったからかなぁ」

 

サンジとかまじでかっこいいんだよなぁ

 

個人的にはサカズキ推しにするかサンジ推しにするかまよったんだよなぁ

 

「それに、ヒミコは気持ち悪くも怖くもないしね。普通に可愛いと思うよ?」

 

「私カァイイ?」

 

「うん、可愛いよ」

 

「私の笑顔もカァイイ?」

 

「うん」  

 

「私カァイイって言われたの初めて」 

 

まぁこの年頃の子ならいわんよなぁ

 

俺はもう中身おっさんだから可愛いに抵抗がないけど

 

「なら血を吸うのも気持ち悪くない?」

 

「まぁ、個性社会だからねぇ。この前読んだ本にも個性に趣向が引っ張られる可能性があるってあったし、多分血を吸う個性だから忌避感とかないし美味しく感じるようになってるんだと思う。でないと忌避感があったら個性的にこまるだろうしそう考えれば辻褄はあうしさ」

 

「なら、気持ち悪くないなら」

 

ヒミコはモジモジし顔を真っ赤に染めながら満面の笑顔で見上げてくる

 

なんかエロい

 

「盃くんの血、チウチウさせて欲しい!」

 

「え?」

 

「やっぱり嫌だよね」

 

(やっぱり、怖いし気持ち悪いよね)

 

はぁ、断らないほうがいいか

 

「いいよ」

 

「本当?」

 

「まぁ、首とかは危ないから指でいい?」

 

「うん!いいよ!」

 

俺はヒミコがもってきたカッターで指を軽く切る 

 

「はい」

 

「はぁはぁ」

 

ゆっくり口を指につけると

 

「ちうちうちうちうちうちう」

 

「・・・・・・」

 

なんかエロ

 

これあれだ、アヘ顔ってやつだ

 

写メとっととこ

 

俺がスマホで写メを撮ってるの気にせず必死にちうちうしてくる

 

そして傷口に下を這わしたままニンマリと笑い

 

「さはふひふんほひ、おいひいお」 

 

といい恍惚の表情を浮かべながらみてくる

 

うん、エロい!

 

落ち着け!暴れるな!盃jr!

 

ドサッ! 

 

俺とヒミコが振り返ると

 

「何してるの?」  

 

一人の女性が買い物袋を落としヨロヨロとあるいてくる

 

たしかに小学生のイチャラブは衝撃だな

 

「何してるのよヒミコ!!」

 

女性がヒミコに駆け寄ると乾いた音がした

 

「その気持ち悪い笑顔も!血を吸うのもやめなさいって言ったでしょ!何で普通にしてくれないの!」

 

更に振り上げる手を俺は掴む  

 

「叩くことないでしょう」

 

「あんたには関係ないでしょ!人の家に勝手に入って出ていきなさいよ!」 

 

俺は手を話す

 

「普通ってなんですかね、この超個性化社会においてお嬢さんは普通だと思いますが?」

 

「何が普通なのよ!こんな気味悪い子!何が普通なのよ!こんなんだったら無個性のほうがましよ!」 

 

「ふざけるな!個性は選べねぇんだから仕方ないだろ!俺の近くにも、個性で悩んでる奴がいた!親に否定されてた!親のあんたが子供を否定すんなよ!」

 

「子供のあんたに何がわかるのよ!!」

 

それから近所の人が通報したようでヒーローと警察がきた

 

「この子を2度と近づけないで!私達はカウンセリングまでさせて普通にしようとしてるのに!邪魔しないでよ!」

 

「まぁまぁ、お母さん落ち着いて」

 

「さ、君は私達といこう」

 

「おかしいだろ!あんたらは何してんだよ!何であの母親が間違ってるっていわないんだよ!この個性化社会で個性にある程度引っ張られるのはおかしくないだろ!普通だろ!あんな娘を異常者に見るのが間違ってないのか!なぁ!答えろよヒーロー!あんたらは一番個性と戦ってんだろ!」

 

「だがねぇ、これは一般的な家庭の教育方針からそこまで逸脱してないし、虐待って程でもない。我々の出る幕はないんだよ」

 

「ふざけるな!彼女の痛みが感じれんなら!助けられんならヒーローなんか辞めちまえ!」

 

「何っ!」

 

「まぁまぁ、彼はこちらで預かって家に返しますんで」

 

そう言って俺は警察に連れて行かれ

 

数時間後親父が迎えにきた

 

「・・・・・・帰るぞ、手続きは済ませておいた」

 

「いやぁ、まさかエンデヴァーさんのお子さんとは。正義感の強さと、ヒーローにすら意見する物怖じの強さはエンデヴァーさん譲りだったんですね」

 

「世話をかけた」

 

「いえいえ、彼の言い分も間違ってませんでしたし。彼自身は問題も起こしてませんので」

 

「そうか・・・・・・帰るぞ」 

 

俺は親父についていく

 

「次は知らんからな、こうしている時間がもったいない」

 

「間違ってること間違ってるって言っただけだ」

 

「ふん!女の子を守るヒーローにでもなった気か?」 

 

「・・・・・・・」

 

「お前もくだらんことしていないで、身の丈にあった道をいけ」

 

「あ?」

 

「未だに個性がでないからとトレーニングしたところで、個性のないお前はヒーローになれん。運動は悪いとはいわん、しかし無闇に正義感を振りまわすなといってるんだ。

親の言い分にわざわざ言い返す必要も、ヒーローにくって掛かってわざわざ警察に手間を掛ける必要もなかったといってるんだ」

 

「っ!?」

 

「俺が知らんと思ったか?冷が入院する前に言っていた。お前がヒーローに・・・・・・・・・・俺に憧れ隠れてヒーローになる為のトレーニングしていると」

 

「・・・・・・・」

 

「もう満足したろ、これからは問題を起こすな。焦凍の足枷になるようなくだらんことをするな」

 

「だったら俺がヒーローになれる力があると証明しりゃあ問題ないのか?」

 

「何故!お前も燈矢もヒーローに拘る!ヒーローは焦凍にまかせて他の道を探せばいいだろう!他に道などいくつもあるのに!何故そこまでヒーローに拘る!」

 

「・・・・・・・」ギリッ

 

そんなのヒーローがカッコよくて、あんたが眩い光を放ってるからだよ

 

その後俺達は無言で家に帰った

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。