ポケットモンスター〜シンオウのもう1人のチャンピオン〜(凍結)   作:ホークス馬鹿

42 / 43
41話です。


41話

ジュンとボーマンダが姿を見せると

 

サターン「ジュン・・・!」

 

サターンは、怒りで顔を歪めた。

 

プルート「ほぉ・・・お主が、あの・・・」

 

プルートは、ジュンを生で見たのは初めての為、少し見入った。

 

サトシ「ジュンさん!」

 

ジュン「サトシ君達は、安全な所にいて!」

 

サ・タ・ヒ「「「はい!」」」

 

ジュンは、サトシ達を安全な場所に避難するよう言った。

 

ムサシ「あ、ああ・・・!」

 

コジロウ「ボ、ボーマンダ・・・!」

 

ニャース「なのニャ・・・!」

 

一方ロケット団3人組は、ジュンとボーマンダが現れた瞬間、恐怖で体が震えてしまって動けなくなった。

未だに、ボーマンダのトラウマが残っているのだ。

 

「とりゃああ!」

 

ハンサム「とぉっ!たああっ!」

 

ドカ!バキ!

 

「うわわぁっ!」

 

そんな中でも、ハンサムは体術でギンガ団を圧倒していた。

 

ヒカリ「うわぁ・・・!」

 

サトシ「ハンサムさん凄いぜ・・・!」

 

ピカチュウ「ピィカ・・・!」

 

ハンサムの巧みな体術に、サトシ達は絶句していた。

 

サターン「おい!ジュンを囲んで倒せ!」

 

「「「はい!」」」

 

サターンは、団員に命じてジュンを囲み

 

ゴルバット「「「ゴルーッ!」」」

 

団員達は、全員ゴルバットを繰り出した。

 

タケシ「おい、ジュンさんが・・・!」

 

タケシの言葉に、サトシ達は振り返ると

 

ゴルバット「「「ゴルー・・・!」」」

 

ジュン「・・・」

 

ボーマンダ「グルルルッ・・・!」

 

ジュンとボーマンダが、ゴルバットの大群に完全に囲まれてしまっており

 

カラナクシ「ナ、ナク・・・!」

 

カラナクシは、ボーマンダの足下で恐怖で体を震わせながら泣きそうになっていた。

 

ジュン「大丈夫だ、カラナクシ。必ず群れの所に戻してやるからな!」

 

ボーマンダ「ボー!」

 

ジュンは、そんなカラナクシを励まし、ボーマンダも声をかけた。

 

ヒカリ「あんなゴルバットの大群に囲まれた状況で、カラナクシを守りながら戦うのは、いくらジュンさんでも無理よ!」

 

サトシ「ピカチュウ!」

 

ピカチュウ「ピカッ!」

 

サトシは、ジュン達を助けようとピカチュウに指示を下そうとしたが

 

「「「ゴルバット、エアーカッター!」」」

 

ゴルバット「「「ゴルーッ!」」」

 

ジュン「はがねのつばさで弾き飛ばせ!」

 

ジュンは、慌てず冷静にボーマンダに指示を下し

 

ボーマンダ「ボー!」

 

ガキン!キン!

 

ゴルバット「「「ゴルーッ!?」」」

 

ボーマンダは、エアーカッターをはがねのつばさで自身は勿論、カラナクシとジュンを守るように構えながら全て弾き飛ばし、ゴルバットに命中させ怯ませた。

 

「「「つばさでうつ!」」」

 

ゴルバット「「「ゴルーッ!!」

 

すると、団員達は今度はつばさでうつを指示し、一斉にボーマンダ目掛けて突っ込んでいった。

 

ジュン「ドラゴンクロー!」

 

ボーマンダ「ボー!」

 

ボーマンダは、右前足に緑色のドラゴンタイプのエネルギーを纏った爪を繰り出し

 

ボーマンダ「ボー!」

 

カラナクシ「ナク!」

 

カラナクシにジュンの傍にいるよう声を掛けると

 

ボーマンダ「グルゥゥゥッ!」

 

ズバッ!

 

ボーマンダ「グルァァァッ!」

 

ザシュ!

 

ゴルバット「「「ゴルーッ!?」」」

 

ボーマンダ「グオオオオッ!!」

 

ゴルバット「「「ゴ、ゴルー・・・!」」」

 

ゴルバットの大群に突っ込んでは次々と切り裂いていき、ボーマンダが雄叫びを上げると、残りのゴルバットは怯んでしまった。

 

ジュン「さあ、かかって来ねーのか?」

 

ボーマンダ「ボー!!」

 

「「「ううっ・・・!」」」

 

それはギンガ団員も同様で、ジュンとボーマンダの気迫に恐怖で動けなくなった。

 

ヒカリ「な、何これ・・・!」

 

タケシ「あんなにいたゴルバットを・・・!」

 

サトシ「スゲェ・・・全ての攻撃を弾き、反撃してる・・・」

 

ピカチュウ「ピィカ・・・!」

 

サトシ達も、改めてジュンの強さを肌で感じていた。

 

「あの国際警察、凄いな!」

 

「ああ!ジュンのボーマンダも更に強くなってるし・・・」

 

他の団員達は、ハンサムとジュンの強さを感じていたその時だった。

 

ピー!ピー!ピー!

 

「プルート様!何か反応があります!」

 

探知器が反応した音が鳴ったのだ。

 

プルート「何じゃと!?」

 

プルートは、早速チェックすると

 

プルート「ふむ・・・岩の向こうに空間があり、遺跡のような物が確認できるな。」

 

何かが岩の向こうにあると言った。

 

サターン「よし!出でよドクロッグ!」

 

ドクロッグ「ドクロー!」

 

それを聞いたサターンは、ドクロッグを繰り出すと

 

サターン「ドクロッグ、いわくだきで破壊しろ!」

 

いわくだきで岩を破壊するよう命じた。

ドクロッグは、指示に従い

 

ドクロッグ「ドクロー!」

 

ドカン!ドカン!ドカン!」

 

岩を破壊し始めた。

 

ジュン「あの向こう側に、『やりの柱』が・・・!」

 

そして

 

ドクロッグ「ドクロー!」

 

ドカーン!

 

岩が完全に破壊され、出てきたのは

 

ジュン「アレが・・・扉か!?」

 

ハンサム「『やりの柱』への・・・」

 

遺跡のような物が現れたのだった。

 

サターン「今度こそ間違い無いのだろうな?」

 

サターンは、プルートに確認を取ると

 

プルート「当然じゃ。アレぞまさしく、『やりの柱』への扉!」

 

プルートは、間違いないと言った。

 

サターン「よし・・・鍵を持ってこい!」

 

サターンは、団員に鍵が入ってるトランクを持って来させ、鍵を出した。

 

プルート「さぁ、鍵よ。扉を開けるのじゃ。そして、『やりの柱』への道を示せ!」

 

しかし

 

「「「・・・」」」

 

鍵は反応しなかった。

 

プルート「ここもハズレじゃったか・・・」

 

サターン「どういう事だ、プルート?」

 

プルート「この遺跡も、『やりの柱』への扉では無い。」

 

サターン「なっ!」

 

ハズレと分かったサターンは

 

サターン「クッ・・・撤収する!」

 

「「「はっ!」」」

 

複雑な表情を浮かべつつも、撤収を指示した。

 

ハンサム「待て、ギンガ団!」

 

ジュン「おいテメーら!」

 

そんなギンガ団に対し、ハンサムとジュンは止めようとしたのだが

 

ゴルバット「「ゴルーッ!」」

 

残りのゴルバットが、ジュンとハンサムに襲い掛かった。

 

ボーマンダ「ボーゥアー!」

 

ゴルバット「「ゴルーッ!」」

 

ジュンの方は、ボーマンダがかえんほうしゃで撃退し

 

ジュン「ハンサムさん!」

 

ハンサム「私の事は良い!奴らを足を止めてくれ!」

 

ハンサムを助けようとしたが、足止めをしろと言われ

 

ジュン「分かりました!サトシ君達も、協力してくれ!」

 

サトシ「はい、勿論です!」

 

サトシ「ピカチュウ、10まんボルト!」

 

ヒカリ「ポッチャマ、バブルこうせん!」

 

ピカチュウ「ピーカチューウ!」

 

ポッチャマ「ポチャー!」

 

ジュン「ボーマンダ、かえんほうしゃ!」

 

ボーマンダ「ボーゥアー!」

 

ジュン達は、ギンガ団に向かって攻撃したのだが

 

サターン「ドクロッグ、あくのはどう!」

 

ドクロッグ「ドクロー!」

 

ドカーン!

 

ドクロッグのあくのはどうによって相殺され

 

ジュン「チッ!」

 

ハンサム「逃げられたか・・・!」

 

逃げられてしまった。

その時

 

ジュン「ん?」

 

サトシ「何だ?」

 

地面が揺れ始めたのと同時に

 

ドーン!

ドカーン!

 

突然大量の水が噴き出し

 

ドーン!

 

ムコニャ「「「うわあああっ!!」」」

 

ムサシ「どうしてこうなるのよ!!」

 

コジロウ「このパターンは変わらずか・・・」

 

ニャース「仕方ないのニャ・・・」

 

ソーナンス「ソーナンッス!」

 

ムコニャ「「「イヤな感じー!!」」」

 

ロケット団3人組は、吹き飛ばされてしまった。

 

ヒカリ「何これ!?」

 

ハンサム「これは地下水だ!」

 

ジュン「さっきドクロッグが岩を破壊した衝撃で、噴き出してきたんだ!」

 

すると、ハンサムは

 

ハンサム「ハッ!」

 

懐から緊急のゴムボートを取り出し

 

ハンサム「さぁ!早く乗りたまえ!」

 

サ・タ・ヒ「「「はい!!!」」」

 

サトシ達を乗せた。

しかし、そのゴムボートはサトシ達で限界なのをジュンは見抜き

 

ジュン「行けるか、ボーマンダ?」

 

ボーマンダ「ボー!」

 

ボーマンダに聞くと、行けると言ってるかのように吼えたのを確認すると

 

ジュン「はっ!」

 

カラナクシを抱いてボーマンダの背に乗った。

 

ジュン「しっかり掴まれよ!」

 

カラナクシ「ナク!」

 

ジュン「行け!」

 

ボーマンダ「ボー!」

 

そして、ボーマンダはジュンとカラナクシを乗せて飛び、ハンサム達もゴムボートを発進させた。

 

サ・タ・ヒ「「「うわあっ!!!」」」

 

ジュン「頑張れ、ボーマンダ!」

 

ボーマンダ「ボー!」

 

ジュン「カラナクシも、決して離すなよ!」

 

カラナクシ「ナクー!」

 

大量の地下水の強烈な流れに翻弄されつつも、何とか脱出に成功した。

 

ハンサム「皆、大丈夫かい?」

 

サトシ「はい!」

 

ヒカリ「大丈夫です!」

 

ジュン「ご苦労だった、ボーマンダ。」

 

ジュンの労いの言葉に

 

ボーマンダ「ボー!」

 

ボーマンダは笑みを浮かべ

 

ジュン「カラナクシも、よく頑張ったな。」

 

カラナクシ「ナクナク!」

 

カラナクシも同様の笑みを浮かべた。

 

タケシ「本当にありがとうございました。」

 

ハンサム「皆が無事で良かったよ。」

 

ヒカリは

 

ヒカリ「ハンサムさんが国際警察の捜査官だったなんて・・・!」

 

ハンサムが、実は国際警察の捜査官だという事実に驚きを隠せず

 

ハンサム「いやぁ、驚かせてすまなかったね。」

 

ハンサムは、苦笑いを浮かべて謝った。

 

ジュン「あ。そういえば、先日シロナから連絡が来たな。」

 

ジュン「『もし国際警察のハンサムさんに会ったら、宜しくね』って。」

 

ハンサム「ああ。まさにそれは私の事だね。」

 

ジュン「成程、そうだったんすね・・・」

 

ジュンは、先日シロナから言われた事を今思い出した。

・・・何でポケモンセンターで会った時に思い出さないんだよ。

 

ハンサム「それじゃあ、私はこれから報告の為本部に戻るとするよ。」

 

ハンサム「君達はどうするんだい?」

 

ジュン「俺達は、カラナクシを仲間の所へ連れて行きます。」

 

ジュンは、カラナクシを仲間の所へ連れて行くと言った。

 

ハンサム「だったら、ここは山の西側だから、カラナクシの仲間もすぐ見つかるだろう。気を付けて行きたまえ。」

 

「「「はい。」」」

 

そして、ハンサムと別れた後、ジュン達はカラナクシの仲間を探した。

 

カラナクシ「ナクナク!」

 

ボーマンダ「ボー!」

 

カラナクシは、ボーマンダの頭に乗って笑みを浮かべながら話し、ボーマンダも飛びながら笑顔でカラナクシに語りかけていた。

すると

 

ジュン「皆、アレを見て。」

 

ジュンが何かに気付き指差して皆に言うと

 

サトシ「あ、アレは・・・!」

 

穴が全て、土砂で塞がれていた。

 

ヒカリ「穴が全部塞がってるわ!」

 

タケシ「そうか!さっきの地下水が噴き出した影響で、流れ出した土砂が全部塞いだのか!」

 

ジュン「そう。これで西のカラナクシが、東側に迷い込む事はねーと思う。」

 

これで、迷い込む心配は無いと思ったその時だった。

 

「「「ナックー!」」」

 

鳴き声が聞こえたので振り向くと、そこには西のカラナクシの群れがいた。

 

サトシ「仲間のカラナクシ達だ!」

 

ジュン「ピンク色だし、間違いねーな。」

 

タケシ「そうですね!」

 

ヒカリ「良かったわね、カラナクシ!」

 

カラナクシの仲間に出会えて、喜ぶサトシ達。

 

カラナクシ「ナクー!」

 

カラナクシも、仲間と再会できて喜んでいた。

 

ボーマンダ「ボー!」

 

ボーマンダは、頭を下げてカラナクシを降ろすと

 

カラナクシ「ナク?」

 

カラナクシは、よく分からない表情を浮かべていたが

 

ボーマンダ「ボー。」

 

ボーマンダが、カラナクシに何か語りかけると

 

カラナクシ「ナク・・・」

 

カラナクシは、泣きそうな顔になった。

そして

 

カラナクシ「ナクー!」

 

ボーマンダの足に擦り寄って、泣き始めた。

 

ジュン「そっか・・・カラナクシ・・・」

 

その様子を見たジュンは、カラナクシの気持ちを察し

 

サトシ「カラナクシ・・・」

 

ヒカリ「ボーマンダと別れたくないんだね・・・」

 

タケシ「ああ・・・仲間の所に帰れたのは嬉しい反面、ボーマンダと別れる事になってしまうのは、やっぱり寂しいんだろうな・・・」

 

ピカチュウ「ピィカ・・・」

 

ポッチャマ「ポチャ・・・」

 

サトシ達も、同様だった。

 

ボーマンダ「ボー!」

 

ボーマンダは、ここでお別れだと言うように吼えるのだが

 

カラナクシ「ナク!ナクナクー!」

 

カラナクシは、離れたくないと言わんばかりに泣きながらボーマンダの足下で首を横に振った。

 

ボーマンダ「ボー!ボー!」

 

カラナクシ「ナクー!ナクナク!」

 

ボーマンダは、再度カラナクシに仲間の所に帰るよう説得するも、カラナクシは離れようとしなかった。

すると

 

ジュン「カラナクシ。ボーマンダも、俺も、そして皆も別れるのは寂しい。」

 

ジュン「でも・・・いつかきっとまた会えるさ。その時は、ボーマンダと一緒に遊ぼうな。」

 

ジュンは、カラナクシに優しく諭すように言った。

 

カラナクシ「ナクナクー?」

 

すると、カラナクシはボーマンダに遊んでくれるのかと言ってるかのように鳴くと

 

ボーマンダ「ボー!」

 

ボーマンダは、勿論と言わんばかりに吼え

 

ボーマンダ「ボー・・・」

 

カラナクシ「ナクー・・・」

 

器用に右前足を使ってカラナクシの頭を優しく撫でた。

その様子を、ジュンとサトシ達は柔らかい表情で見ていた。

そして

 

カラナクシ「ナク!」

 

カラナクシはボーマンダから離れ、仲間の所に向かった。

そして、別れる際

 

カラナクシ「ナクナクー!」

 

カラナクシは振り返り、さよならを言ってるかのように鳴くと

 

ボーマンダ「ボー!」

 

ボーマンダも、同じように返した。

こうして、ギンガ団の陰謀に巻き込まれつつも、無事ピンクのカラナクシを群れに帰す事に成功したのであった。




投稿出来ました。

このカラナクシですが、アニメで観た限りだと、最後に再会できた群れのカラナクシと比べたら、まだ生まれて日が浅い子供なのかなと思います。

理由としては、他のと比べて小さく感じましたし、恐怖で泣いてしまう姿を見ると、そうなのかなぁと思った為です。

そんな僕なりの考察をベースに、少しアレンジしてみました。

ちょっと、矛盾点もあると思いますが、そこはお許しを(土下座)

それでは、また。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。