僕の平穏だった学園生活   作:-つくし-

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ほんとはシスコンかもしれない

「僕は妹と回ろうかな」

「なんだなんだ?まさかシスコンとかじゃあるまいな?」

「いやそんなことはないと思うけど...」

「まあそれはいい。とりあえず約束こぎつけに行くぞ!」

「おー!」

「なんで僕よりも乗り気なんですか...」

 

 まるで自分がいろはと回るんじゃないかってくらいクラスメイトは行動が早かった。約束を交わす手段は家に帰ってからでもメールで連絡するとでも家族なので多数存在した。クラスメイト曰く、お前の妹1回見てみたいから!と言っていてまあそれならと同行を承諾した。

 

「すみません、風真いろはっていますか?

「あ、え、はい!いますよ、風真さーん」

「はーい!ってお兄ちゃん?!どうしたでござる?珍しいね1年生の教室まで来るなんて」

「ああいろは、そのクラスTシャツ似合ってるね。どう?初めてに学園祭準備、楽しい?」

「うん!すっごく楽しいでござる!」

「それなら良かった。それで本題なんだけどさ、僕と一緒に学園祭回ってくれないかなって思って、誘いにきたんだ」

「え!むしろいいんでござるか?ござると一緒に回っても」

「ダメだったら誘いにきてないよ、でもいろはも友達と回るとかあるだろうしダメだったら全然大丈夫だよ」

「いやダメじゃないでござる!むしろ嬉しいというか...」

「なんか言った?」

「いや何も!とにかくお兄ちゃんと一緒に回りたい!」

「じゃあ決まりだね、まあ詳しいことは家で決めよっか」

「うん!」

「あれー?風真先輩、いろはに何か用あったんですかー?」

「沙花叉さん、実は...」

 

 沙花叉さんに一連の流れを説明した。

 

「へ〜風真先輩ってシスコンなんですね〜」

「断じて違います」

「ふ〜んいいこと知っちゃいました♡」

「違う違う...」

「あ、こんこよ〜聞いてよ、いろはお兄ちゃんと学園祭一緒に回るんだって〜」

「え!いろはちゃんお兄ちゃんと回るんだ...ってこの人がお兄ちゃん?!バスケ部の人だったの?」

「いや、正確にはバスケ部じゃないです、妹がいつもお世話になってます」

「あ、そうなんですねー。こよは博衣こよりって言います、よろしくお願いしますね!」

「はい、これからも妹をよろしくお願いします」

「ちょっとお兄ちゃん、ござるを会話から置いてかないでもらってもよろしいでござるか?」

「ああ、ごめん。でもいろはにちゃんと友達がいて良かったよ」

「そりゃあちゃんといるでござるよ」

「じゃあ話はそれだけだから、準備頑張ってね」

「うん!お兄ちゃんも頑張ってでござる」

 

 実は1年生の教室には初めて赴いた。後輩がいるということを肌で実感することができ、自分もちゃんと先輩になったんだなと改めて思った。

 

「風真お前...」

「え?」

「妹もあんなに可愛いのか?!おまけに妹の友達もべっぴんさんだらけじゃねーかよ!!」

「ああ、俺は遠くから眺めることしか出来なかった」

「あわよくば連絡先もらえねーかなって思ったけど可愛すぎて...」

「下心丸出しじゃん...」

「でも1つ質問良いか?」

「うん」

「なんでござるって語尾についてるんだ?まさか風真家ってサムライの末裔だったりする?」

「いやそんなことない。でも気がついたら付いてたから、僕にもわからないかも」

「しかも背ネームはノットニンニンって」

「ああそれは忍者って言われるのがあんまり好きじゃないみたいだ、サムライモチーフみたいだから」

「やっぱりサムライの家系なんじゃ」

「いやそれはないから...」

 

 

 

 その後は教室に戻って作業に没頭した。戻ってきた時は女子からのちょっと男子ーというお決まりのセリフを浴びることとなり少し罪悪感を覚えた。その分作業は熱を込めて行い、教室がしっかり彩れるように工夫を施した。

 

「今日はここまで!明日も頑張ろう!」

「「「お疲れ様でした〜」」」

「いや今日も疲れたな風真」

「うん、でも授業よりは全然楽しいしみんなと仲良くなれるから僕は結構楽しいよ」

「間違いない。ああ、俺だけの風真だと思ってたのにみんなのものになってっちゃう...」

「最初から柊のものではないからな。それで柊の方は順調?」

「あたぼうよ!俺がいるんだからな」

「柊がいるから心配してるんだよ」

「おい!それはねーだろ...って妹ちゃん来てるぞ、行ってあげな」

「うん、ありがとう」

 

 教室のドアの前には身支度を済ませたいろはが立っていた。

 

「おつかれ、いろは」

「お兄ちゃんもお疲れでござる!それで、お兄ちゃんが良かったら一緒に帰ってくれないかなーなんて」

「うんいいよ、久しぶりだね一緒に帰るの」

「ほんとでござるか?!じゃあ早く帰るでござる!」

 

 

 

「いろはが入学したてはよく一緒に帰ったんだけどね〜」

「そうだね、その時はござるも友達がいなかったでござるから」

「お兄ちゃんとしてはすぐに友達ができてよかったよ。まあいろはのことだからすぐに作れると思ったんだけどね」

「ござるはお兄ちゃんこそ友達がいるか心配だったでござるよ。だってお願いしたらいつも一緒に帰ってくれたから」

「はは、妹にそんな心配されちゃうとはね、お兄ちゃんは大丈夫だよ。それに可愛い妹のお願いだから聞いて当然だよ」

「可愛いって...。もうお兄ちゃん!」

「いって...。僕なんか変なこと言った?」

「それは反則でござる!!」

「ごめんごめん」

「もう、それにお兄ちゃんも...その...バスケの時かっこよかったでござるよ。久しぶりにバスケしてるお兄ちゃん見れてござる嬉しかった」

「確かにね。中学校の時はよく応援しに来てくれたもんね」

「うん!ござるお兄ちゃんのバスケ見るの好きだったでござるから!」

「ありがとう、じゃあたまにはバスケしてもいいかな〜」

「ござるはそれだったらすごい嬉しいでござる」

「じゃあまた助っ人の話が来るのを祈っててほしいな」

「うん!もう毎日神社に行ってお兄ちゃんがまた助っ人頼まれるよう...」

「いやそれはやりすぎだから...」

 

 いろはは中学校の頃と比べて頼もしくなったように感じた。入学してほんの数ヶ月、環境にも慣れ部活のおかげかまた一段と大人になって成長してるんだなと思った。隣を歩いているいろはと手が触れ合い、僕は少しいたずらしてみたくなった。

 

「昔はこうやって一緒に手を繋いで帰ったね」

「...うう」

「いろはの手やっぱり小さいね、昔と変わってないや」

「...お兄ちゃん。その...繋ぎ方が...」

「え?何か問題でも?」

「これ恋人繋ぎって言うんだよ」

「そうなんだ、でもまあいいじゃん兄妹の仲だし」

「ござるはそうじゃないの!!」

「まあまあいいからさ、たまにはお兄ちゃんのわがままに付き合ってよ」

「...もう、1回だけでござるからね」

「ありがとう、なんか懐かしいや。まさかホロライブ学園に来るなんて思ってなかったからさ、お兄ちゃん嬉しかった」

「それは...お兄ちゃんと一緒の学校に行きたかったでござるから...」

「そうなんだ、それは嬉しいや」

「うん、お兄ちゃんのことずっーと大好きでござるから」

「はは、ありがとう。可愛い妹持ててお兄ちゃんは嬉しいぞ」

「お兄ちゃん...」

「何?」

「最初はグーじゃんけんぽん!ヤッターござるの勝ちー!お兄ちゃん今日の夜ご飯作っててござる!」

「ええ、まじかぁ...」

 

 にししと笑ういろは。今日のご飯は何にしようか。茄子をふんだんに使ってあげようかな。

 

 

 

サブキャラの話を番外編に載せるのはありか

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