僕の平穏だった学園生活   作:-つくし-

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シオンの新衣装可愛かったー


黙っていれば可愛いんだけど

 僕の朝はまず読書から始まる。教室には8時前に着き、クラスメイトが大量にやってくる前の静寂の時間を楽しむ。朝の時間は大体同じような人達が同じような時間帯にやってくる。大空さんは早く学校に来ているメンバーの一人だ。早メンとでも言っておこう。大空さんは常に活発で明るく振る舞っていて見ているこっちも元気をもらえる。大空さんを見ていれば自然と朝の眠気を退治することができる。時々大空さんの叫び声が聞こえてくるが、僕はそれにツボってしまう。あひるのようななんというか、大空さんの友達からは汚い声と言われているがあながち否定はできないだろう。

 

 朝の時間帯は紙をめくる音すら聞こえるくらい静かだ、こうやってまた、1枚1枚とめくっている時間がとてもたのs

 

「だ〜れだ」

「その声は...紫咲さんですよね?」

「せいか〜い!はいこれ、勝利の証に飴をあげよう」

「ありがとうございます、後で食べます」

「え〜今食べてよ」

「朝は飴っていう気分じゃないです」

「いいからさ〜、シオンの飴が食べれないとでも言うの?」

「いやな上司みたいですね。わかりましたそんなに言うなら食べますよ」

 

 僕はパイン飴を口に頬ったはずだが、パインとは考えられないような酸っぱさが僕を襲った。

 

「なにこれ酸っぱ!」

「あはは!風真君おもろ!w。パインだと思ったしょ〜?ざんねーん、超酸っぱいレモン飴でしたー!!」

 

 顔を顰めている僕を背に紫咲さんはお腹を抱えてゲラっている。こういう所がクソガキと言われる所以なのだろう。僕はこのまま負けてなんていられず何とかして食べきろうとした。

 

「今日で一生分の酸っぱさを味わいました。もう勘弁です」

「いやーいい顔してたね〜。リアクションは最高だったよ」

「左様で。じゃあ僕は読書の続きしますね」

「ちょっと待ってよ!シオンが来たのに読書なんてしていいと思ってるの?」

「大空さんのところにでも行くのかと、いつもこんなに早くは来てませんよね?」

 

 紫咲さんは確か朝礼の10分前くらいに来ていたはずだ。朝礼まで30分以上あるのにこんなに早く来るなんてことは今までなかった。

 

「まあ、そりゃそうだけど...」

「ん?スバルのこと呼んだ?」

 

 僕たちの話し声が聞こえていたのか、大空さんがこちらへとやってきた。

 

「紫咲さん普段こんなに早く来ることないから大空さんと何か用事でもあるのかなって」

「いーや、スバルとは何も無いよ。確かにシオンいつもこんな時間には来ないよな。なんかあった?」

「特に用事なんてないよ。強いて言えばこの飴を風真君に食べさせて見たかったんだよね」

「何その飴、おいしいのか?」

 

 まずい、このままでは大空さんまでもがレモン飴の餌食になってしまう。さっき大空さんはトイレに行っていて僕たちの一部始終を見ていなかった。ここは僕が大空さんを救ってあげないと。

 

「大空さん、その飴はまじですっp」

「スバルもこの飴食べてみるー?結構有名なパイン飴なんだよねー。美味しいよ?」

「ほんとうか?うわ、すっげーこえーんだけど。美味しかった?風真君?」

「いやすっp」

「今風真君も食べてる最中なの。だから喋れないみたい。でも美味しいよ?あとひとつしかないから食べるなら今のうちかなー、あやめかちょこ先にでもあげちゃおうかなー」

「わがった!スバル食べます」

「よろしい、はい」

 

 ああ、犠牲者が増えてしまう。僕は静かに目を閉じ合掌しながら俯いていると、間もなくアヒルのような汚い叫び声といたずらっ子の笑い声が教室中をおおった。

 

 

 

「なあ朝の時間なんであんなに女子に囲まれてたんだ?遂に風真にもモテ期がきたか?」

「そんなことないよ。僕はただ静かに本を読んでただけ」

「それだけで女子があんなによってくるわけないだろ!4人もいたぞ4人も!しかも俺が来るやいなや各自解散していくしよ。俺泣きそうだわ...風真」

「なんでだろうね、本当に」

 

 僕は柊の処遇に苦笑いすることしかできなかった。実はあの後ちょこ先こと癒月さんと百鬼さんがこちらへ合流していた。4:1という状況にクラスの男子からの視線は冷たかったが、僕はあくまでも読書をしているという姿勢を崩さなかった。この4人は最初から仲良いし仕方ないだろう、風真はその巻き添えだろうと思われることを切に願った。

 

「次は体育かー」

「...」

「どうした風真?」

「悪い、今日休むしかなさそう」

「おいおい、まじかよ。今日はせっかくゲームの日なのによ」

「全くだ、腹括っときます」

 

 教科書が入っていない僕のカバンはなんの重みもなくがらんどうだった。それと同時にやってしまったという焦燥感に襲われる。

 

「お兄ちゃんー」

「もしかしてその声は」

 

 僕は一縷の望みを胸に教室のドアへ向かった

 

「お兄ちゃん、これ。着替え忘れてたでござるよ」

「ほんとにごめんいろは。助かった。今度なにか奢るよ」

「別に何も奢らなくて結構でござるよ。その変わり、今度一緒にお買い物に付き合って欲しいでござるよ!」

「わかった。いろはの望みだから叶えるしかないな」

「ほんとでござるか!やったでござる!」

「じゃあお兄ちゃんは次体育だから、またな。今日も部活頑張れ」

「ありがとうござる!お兄ちゃんも怪我しないで〜」

 

「いや本当に助かった。いろはの朝練がなくて良かった」

「できる妹を持ったなお前は。いいな〜俺も学校でお兄ちゃんって呼ばれてみてーよ。しかもお前の妹すっげー可愛いからクラスの野郎どもはみんなそっち向いてたぞ。もう血眼になってた」

「うちのいろはは可愛いぞ」

「シスコンが」

 

 確かにクラスの視線が1度僕の方に向いたのは痛いほどわかった。でも何故かずっと僕を見つめている人がいたような感じがした。まあ気のせいだろう

 

 

 

「柊!パスちょうだい!」

「おうよ!」

 

 スパッ

 

「いやー風真のスリーポイントはよく決まるな」

「もちろんだ」

「珍しく自信ありげだな。もしかして隣に女子がいるから張り切ってるのか?」

「まさか、柊こそ今日は女子にアピールしといた方がいいんじゃないか?」

「そうかもな!」

 

 今日の体育の授業はバスケットボールだった。隣にクラスの女子がいるのもあって今日の男子の気合いはいつもの5倍増しくらいあったように感じた。もちろん現役バスケ部の柊もそのうちの1人でいつもよりプレイが派手なように感じた。

 

「お前バスケ部入んないのかよ。今なら歓迎するぜ」

「いや僕はいいよ。高校に入ってからはやらないって決めてたから」

「そのくせにたまに助っ人には来てくれるじゃねーかよ」

「たまにバスケしたい時ってあるじゃん、つまりそういうこと」

「まあ気が向いたらいつでも歓迎するからよ、ホロライブ学園バスケ部一同心から待ってるぜ」

 

 僕はあくまでも平穏に学園生活を送りたいため、帰宅部の道を選んだ。女子に人気のあるバスケ部に入ったりしたらいやでも目立ってしまうと思ったからだ。小中とバスケをやってきたため、今でも勧誘が来るが毎回断っている。しかし情が湧いてしまうため、たまに助っ人として参加することで罪悪感を晴らしている。

 

「最後の試合だな。行くぞ相棒」

「相棒になった覚えはないんだけどな」

 

 スパッ

 

 今日トータル6本目のスリーポイントを決めたところだった。隣でバレーボールをやっている紫咲さんと目が合った。しかし紫咲さんは直ぐに目線を逸らしてしまった。おかしい。

 

 次はジャンプシュートを決めた後だった。また紫咲さんと目が合った。今度は目線を逸らさない。何もしないのはあれなので、手を振ってみる。そしたら紫咲さんも笑顔で振り返してくれた。僕をからかった時に出る笑顔では無い、また違う笑顔。何故だろうか、僕は思いのほかドキッとしてしまった。

 

「おい、風真!」

 

 僕は無惨にも相手に得点を許してしまった。

 

「どうした、もしかして隣の女子に見惚れてたか?らしくないな」

「まさか。ボールちょうだいよ、取り返してくるから」

 

 周りの雰囲気に乗せられて、僕の心にも火がついてしまった。

 

 

 

 

「今日珍しくファイアーしてたな」

「僕はいつもあんな感じだよ」

「いいや違うね、あんなにガツガツいく風真は初めてだ。お前も遂に女子にモテたいって年頃になったか?」

「...ああ、そうかもしれないな」

「まじか!!」

 

 あの笑顔、忘れられないなぁ

 

 

 

 




なんとなくスバル喋らせるの難しいなって思いました
あと、オリキャラのスペックを記載しときます

風真 遥(かざま はるか)身長180cm
風真いろはの兄。のほほんとしている。実は隠れ女子人気

柊 真琴(ひいらぎ まこと)身長185cm
遥の友達。モテてもいいスペックなはずなのに何故かモテない。意外と良い奴

このホロメン出して欲しい等あったらいつでも待ってます!

サブキャラの話を番外編に載せるのはありか

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