TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
「アタシの先行だ!ドロー!!」
レイカ 第一ターン
ライフ:10
手札:6 ターンカウンター:1 残りデッキ枚数:43
先行をもぎ取ったのはアタシだ。
背後の"ギアスモンスター"は頼れる相棒の進化形態【
「こうなったらしゃあねぇ……速攻でケリつけてやるよ!【
【
「ターン終了だ!【
「俺の……ターン。カウンター、ブースト」
ライフ:10
手札:5 ターンカウンター:2 残りデッキ枚数:44
詰まりがちな言葉と裏腹に
デッキ破壊というゴール地点が明確な戦術をずっと使い続けているからこそ、相手のデッキタイプに応じて、どのカードを先ずは使うべきかの優先順位が明確になっている。
アイツの目には怯えが残っているけれど……それぐらいじゃあ、そのカードの冴えは曇らない。
「アーティファクト【衰退の
キノコが無数に生えた鬱蒼とした熱帯雨林、そこにポコポコと白いキノコが新たに生えてくる。
アタシと"ギアスファイト"する時のいつもの初動だ。攻撃を繰り返して、手札のモンスターを入れ替えるのが【
ここまではいつもの流れだけど……
「……アーティファクト【
緑・黒 コスト:1 衰退・アーティファクト
相手のカードが破棄される度に、このアーティファクトに衰退カウンターを乗せる。
場の衰退カウンターの数だけ、相手の場のモンスター全ての
相手の場からモンスターが破棄された時に発動する。自分の場の衰退カウンターを全て取り除く。
キノコたちの隙間に、卒塔婆が何本も突き刺さる……あの事件以降、
知らないカードだけど、
けど、そんなのにしり込みしていられない。アタシは攻めて攻めて攻めまくる事でしか勝てないのだから。
「……ターン、終了」
「アタシのターン、ドロー!こっから、アタシの新しい攻めを見せてやんよ!」
レイカ 第二ターン
ライフ:10
手札:6 ターンカウンター:2 残りデッキ枚数:41
「アーティファクト【
赤・黒 コスト:2 炎・アーティファクト
自分の場の
自分の場にこのアーティファクトと【
キノコが生え、繁栄している熱帯雨林を地震が襲う。
地獄の底から出張してきたのは
「さらに!スペルカード【
赤・黒 コスト:2 炎・冥王・スペル
自分の場にモンスターが存在しない時に発動出来る。カードを二枚ドローし、相手の場に
「アタシの場にカードが無い時に発動出来る!カードを二枚ドローして、アンタの場にサンドバッグトークンを置かせてもらうよ!」
「……
「そういう事さ!ついでに、モンスターがいるからアンタのキノコもろくに出せないだろ?行くよ!【
赤・黒 コスト:3 炎・冥王
A:2 B:2
自分の場の
メガネを掛けた青年──【ソウテイ】がノートパソコンで連絡し、呼び出したのは
筋骨隆々とした肉体を黒の長ランに包み、頭部に白いハチマキを巻いて木刀を提げた姿は、暴走族っていうか番長の類いだ。
「……【
「関係ないね!!アタックフェイズだ!!行きな、【ソウテイ】!!」
「攻撃は……止めない」
思う存分にサンドバッグを痛めつけ、満足そうに【ソウテイ】がアタシの手札に戻ると同時に、闘技場の中から歓声が響いて観客が投げたらしいレンチが流れ弾として飛んでくる。
「【ソウテイ】は破棄される代わりに手札に戻るから、その卒塔婆の効果は発動しないよ!手札に戻ったことで【
「それだけじゃ……ないだろ」
「そりゃそうさ!自分の場の
「【餓鬼道】に……衰退カウンターを、乗せる」
「まだまだ行くよ!!【シンコウ】と【エンマ】でサンドバッグトークンを攻撃!!」
「……【エンマ】の攻撃に、【シロテングタケ】の……効果を、使う。デッキトップを破棄し、そのコストだけ、互いのライフを……回復する」
「ほんと、良い所狙いやがって……破棄されたのはコスト:0の【十王決議】だから、回復は無しだ。【シンコウ】を手札に戻して、一ダメージと一ドローだよ」
「ここでスペルカード【
黒 コスト:1 スペル・復讐
自分のカードが破棄されたターンに発動出来る。
墓地から自分の場のモンスターの最大コスト以下のモンスター一体を場に出す。
そのモンスターの効果は無効になる。
地面に亀裂が走り、そこから石を詰め込んだ袋を抱えた女性──【ビョウドー】がエナジードリンク片手に這い出てくる。
赤・黒 コスト:2 炎・冥王
A:1 B:1
このモンスターが攻撃していない時に発動出来る。
相手の場のモンスターまたは相手プレイヤーに一ダメージを与える。この効果は、このターン中に自分のモンスターが攻撃した回数まで発動出来る。
この効果を使用したターン、このモンスターは攻撃出来ない。
「【ビョウドー】でサンドバッグトークンに攻撃!効果で手札に戻して一ダメージと一ドロー!!」
「……デッキ破壊、相手に……よくドローを、し続けるな」
「そりゃそうさ、ここで臆して攻めるのを辞めたらそれこそ負けしかないからね!!」
「手札の【シンコウ】の効果発動!再度場に出して【ビョウドー】を引っ張り出すよ!!」
雄叫びにも似た奇声を上げながら場に飛び出る半裸の男性──【シンコウ】の隣でガンギマリの目でエナジードリンクを投げ捨てる【ビョウドー】
これで、一気に終わらせてやる!
「【シンコウ】と【ゴドウ】でサンドバッグトークンを攻撃!!それぞれの効果が起動して二ダメージと一ドロー!もう一度手札に戻った【シンコウ】を場へ!」
「【ビョウドー】の効果発動!!攻撃権を放棄し、相手モンスターまたは相手プレイヤーに一ダメージ!このターン中に五回攻撃したから、この効果を五回発動する!!全てのダメージを
石を袋の中から取り出し、それを
勢いよく投げつけられた石は、空中で摩擦により発火して火の玉となる。
「…………手札から、スペルカード【
緑・黒 コスト:1 スペル・衰退
自分の場に【
互いの場のモンスター全てを破棄し、その元々の
降り注ぐのは……真っ白な灰のような粉。それがサンドバッグトークンやアタシの【シンコウ】と【ビョウドー】【エンマ】に降り掛かると、ボコボコに全員が膨れ上がって破裂した。
「【
「嘘だろ……クソが!!」
レイカ ライフ:10→24
【ビョウドー】の効果でダメージは入るけども……ライフがアレだけ増えてしまえば問題ない。
アタシのライフも増えたが……
「【餓鬼道】は……場のモンスターが、破棄された時に……場の衰退カウンターを、全て……取り除く」
「効果の補足ありがとね、クソッ!!……アンタ、アタシに【ゴドウ】の効果でドローさせまくる為に今まで使わなかったんだね」
「……ああ、あのタイミングが……一番、効く」
「ほんと!やなタイミングで使ってくれたよ……!アタシはこれでターン終了!でも、次のターンには轢き倒してやるからね!!」
「俺の、ターン……ドロー」
ライフ:18
手札:3 ターンカウンター:3 残りデッキ枚数:42
「【衰退の
「チッ……」
「……アーティファクト【
淡々と最適なアーティファクトを置いていくプレイングは地味だが、堅実で……強い。
【コガネテングタケ】の効果で、【
でも、
( ˇωˇ )