TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
「小官のターン、ドローであります!!」
レジーナ 第一ターン
ライフ:10
手札:6 ターンカウンター:1
あの
手札からモンスターが出せないという事は、向こうの戦術はスペルかアーティファクトが中心になるであります……久しぶりに"ギアスモンスター"として置いている【モンザエモン】のカウンターを八個取り除いた時の、手札からのスペル発動制限効果が間違いなく刺さる。
先ずは初動だ。
「アーティファクト【
わっせわっせと巨大なゼンマイを運んでくる玩具の兵隊たち。そのまま地面に刺し、ぐるりと一周させる。
「さらに【
「ふーん?堅実な動きねぇ……嫌いじゃないわぁ」
「コツコツと数を揃えていく事こそが、小官に合っているのであります!ターン終了であります!」
「貶しているわけじゃないのよ?うふふ……あたしのターン、カウンターブーストよ」
マリリン 第一ターン
ライフ:10
手札:5 ターンカウンター:2
「じゃ、
軽い口調とは裏腹に放たれる
「アーティファクト【
青・黒 コスト:2 アーティファクト・夢・使徒
このアーティファクトが存在する限り、互いのモンスターは場に出たターンは攻撃出来ない。
自分のターン終了時に発動する。手札を一枚捨てる。捨てない場合、このアーティファクトを破棄する。
淡い桃色の霧が地面から溢れ、辺りに甘い花の匂いが満ちる。その匂いにうっとりした様子だった【エイプリル壱式】たちであったが、ハッとした様子で自分の頬を両手で張って気を取り戻す。
「【
「遅延効果……
「うふふ、勘がいいわぁ。その通りよ♡だって、あたしはモンスターを出せないもの」
背後で手足を縛られている誘黒神が微妙な表情でマリリン・アヴァロニアを見ているでありますが……今は気にしている時間が無いであります。
「さ、次行くわよ。手札を一枚破棄して、スペルカード【
青 コスト:1 スペル・妖精・夢
自分の手札を一枚破棄して発動出来る。相手の場のモンスター全ては次のターンの終わりまで攻撃も防衛も行えない。
響き渡るのは妖精の子守唄……どこか物悲しい穏やかな曲調に誰かのハミングが乗る。うつらうつらと【エイプリル壱式】たちの頭部が揺れ、遂にはその場に倒れ込んで眠ってしまう。
「きれい……」
「……あたしのお気に入りなのよ、このカード。効果で次のターンの終わりまで、ソコロワちゃんのモンスターは攻撃も防衛も出来ないわ」
ぽつりと思わず出た言葉に、マリリン・アヴァロニアが懐かしむように目を細める。
何故か……彼がとても悲しんでいるようにも見える。
「これでターン終了よ。ターン終了時に【
「小官のターン!ドローであります!」
レジーナ 第一ターン
ライフ:10
手札:5 ターンカウンター:2
「【KITERETU】の効果でネジマキカウンターを一つ増やすであります!そしてアーティファクト【
夢の霧をかき分け、土木作業員の格好をした玩具の兵隊たちがトンカチ片手にハイスピードで築き上げるのは大天才が作り上げた巨大な遊園地。
そのメインの位置にある和風の城のてっぺんに巨大なゼンマイが運ばれて突き刺さる。
「【HIRAGA】の効果発動!【エイプリル一号トークン】を破棄し、デッキから【
真っ赤な鎧を纏い、【エイプリル一号】トークンに支えてもらいながら歩いてくる【エイプリル参式】は定位置に着くと、両肩の砲門をマリリンに向ける。
「場に【
「モンスターが増えてきたわねぇ……」
「【
まだ展開自体は出来るけども……息切れをする方が今はマズイ。攻めるべき時はまだ先なのだから。
「ふーん……そう、ちゃんと戦術眼も備わってて良いじゃない。でも、これでも物足りないのだからこの先は怖いわよねぇ……あたしのターン、カウンターブースト」
マリリン 第二ターン
ライフ:10
手札:1 ターンカウンター:4
手札一枚でカウンターブースト……?何か、おかしい……何かを見落としている……っ!破棄されたカード!!
「うふふ……
青・黒 コスト:2 夢・使徒・獣
A:1 B:2
このモンスターは墓地からサモン出来る。
自分の場に【
「あたしの場にモンスターが出たので【
再度
「墓地のスペルカード【
青・黒 コスト:4 スペル・夢・使徒
手札または墓地から使徒モンスター一体を場に出す。そのモンスターのコストは8として扱い、ターン終了時まで効果は無効となる。
墓地からこのスペルをデッキの一番下に戻して発動する。次に自分がサモンするモンスターのコストを-8し、ターン終了時に破棄する。
「8も減らすでありますか!?」
「そうよ♡でも、ターン終了時に破棄されるから、その場しのぎでしかないわねぇ」
だとしても、間違いなく場を荒らされる……十中八九、さっき落とされたモンスターが出てくる!!
小官の予想が当たっているのを肯定するように、マリリン・アヴァロニアが薄く笑う。
「
青・黒 コスト:6 夢・妖精
A:2 B:4
このモンスターは墓地からもサモン出来る。
一ターンに一度発動出来る。自分の手札を一枚破棄し、墓地のスペルの効果を発動出来る。
墓地からサモンしたこのモンスターは以下の効果を得る。
・一ターンに一度発動出来る。自分の場のモンスター一体を破棄し、そのモンスターのコスト分だけ自分のターンカウンターを戻し、相手のターンカウンターを減らす。
再度、あのハミングが聞こえた。
桃色の霧の彼方から、その魔女が姿を表す。
薄紫色のドレスは淡く光を放ち、その裾が溶けるように消えている。その手にはヒビだらけの黄金の剣と水晶を模した白銀の杖が握られている。
流れるような長髪は水と同じ色で、同じ色の瞳は……見ているだけで、不安を煽ってくる。
「あたしの場にモンスターが出たから、【
【
二度目の旋律に抵抗しようとするけれども、遊園地建設の重労働が堪えたのか……玩具の兵隊たちは再び、眠りについてしまう。
「厄介な……!」
「それだけじゃないわよ?墓地の【バイコーン】をサモン!」
今しがた落とされたであろう【バイコーン】が場に出て、【ニムエ】に擦り寄る。
「以下省略で【
【ニムエ】が指示を出すと同時に、【バイコーン】が小官の場まで走ってきたかと思うと、地面を掘って光の玉を二つ飲み込む。そのまま、マリリン・アヴァロニアの所まで戻ってその光の玉を渡して、墓地に戻って行った。
「ランデス効果……いや、それよりもまたターンカウンターが……!?」
「うふふ、ご名答♡墓地から【バイコーン】をサモンして、これで
「……小官のターン!!」
「ターン開始時に【
場に満ちる青い光は、きれいなのに……寒々しくて、恐ろしさも感じられる。
"ギアスファイト"で神が出てくるのは観測されている中ではこれが
「
なんちゃって♡」