TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
「なんで!!!!!!」
──通りに響いた叫びに、全員が視線を向けました。
お開きになった話し合い、一度情報を整理する為にとIGPの拠点に戻る事にしたのですが……
「タクミくん……?」
仮面を付けていない素顔の彼は……泣いていました。
しかし、その目は悲しみというよりも……怒りに満ちていて、憎悪の色が酷く濃かった。
「なんで、アンタここにいるんだよ!!」
「彼は……確か、ユギト氏の所の」
「……
「僕の事、無視すんなよ!!!」
完全に癇癪を起こしている彼を宥めようと、近づこうとしますが……
「来るな!!!!」
"ギアスディスク"を構え、臨戦態勢の彼にその足を止めざるを得ませんでした。
「……先ずは、大人しくさせないといけませんね」
対応する為に、私も"ギアスディスク"を起動させ……
「アンタだけは、絶対に許さない……」
「先ずは落ち着いてほしいですね、タクミくん……」
「「"ギアスファイト"レディセット!!」」
ユギト 【無貌と愉快な仲間たち】
VS
今回、
あのカードは加減が効かない……私は、彼を叩き潰したい訳ではないのです。代わりに"ギアスモンスター"としてセットしたのは新たに手に入れたカードの一枚……桃色の長髪に混じった白の髪、灰色の仮面は口元以外を覆い隠していて、不敵に笑う笑みだけが伺えます。様々な色の布が重ねられた、ポンチョのようにも見える動きづらそうな衣装も相まってその印象は……道化師。
私に瓜二つな外見の彼が、今の
対するタクミくんの傍らに有るのは白い卵……それも、鳥の卵というよりも丸く白い……爬虫類の物です。
【六限列車ハイランドーラ
タクミくんのような、賢い人でないと扱いきれないのが【ハイランドーラ
「「スタートアップ!!」」
「先行は私です。ドローフェイズ、カードを引かずにカウンターブーストです」
ユギト 第一ターン
ライフ:10
手札:5 ターンカウンター:2
さて、どうしましょうかね。
手札には【
……取り敢えずは墓地肥やしと行きましょう。
「【
『メェ』という可愛らしい鳴き声と共に丸々としたシルエットの白い羊が私の足元に擦り寄ります。
モフモフの体毛の触り心地は素晴らしくて、枕にしたくなっちゃいます。
「これでターン終了です」
「僕のターン、カウンターブースト!!」
タクミ 第一ターン
ライフ:10
手札:5 ターンカウンター:2
赤:0 青:0 緑:0 黄:0 白:0 黒:0
「アーティファクト【プリズムラインターミナル】を発動!」
赤・青・緑・黄・白・黒 コスト:1 アーティファクト・虹
一ターンに一度発動出来る。自分の手札を一枚破棄し、デッキから破棄したカードと同じ色を持つカードを一枚手札に加える。この効果を使用したターン終了時まで、自分は破棄したカードと同じ色を持つカードを使用出来ない。
地響きと共に、真っ白な神殿のようにも見える建造物がせり上ります。その神殿に接続するように六本のレールが空を巡るように張られています……ハイランダー構成で八割で初手に引いてくるのは、やはりカードに愛されているからでしょうね。
「効果発動!手札の赤と黒のカード【
赤と黒の二色に染められた列車が【プリズムラインターミナル】から出発します。中に乗っているのはリュックサックを背負った鼻に絆創膏を貼った少年ですね……リュックサックから一枚のカードが落ち、それを拾ったのは黒い結晶に右腕が侵食されている少女のような可愛らしい顔の騎士──【ガレス
彼は拾ったカードをタクミくんに手渡すと、ニッコリと笑って彼の手札に加わりました。
「さらに、【
氷で出来た蝶のような妖精──【
そのまま、その暴風雪が哀れな【
「これでターン終了」
「良い回りですね……私がいない間も、
返事の代わりに、憎悪の視線を向けられました……異常なまでに向けられる憎悪、
……かつて、あのような視線を向けられた事が一度だけありました。
もしも、予想通りならば……自分が動けないから、代わりに配下を動かしているのでしょうかね、あの
コピーデッキを使うという事で、主要キャラのカードは大半を所有しているタクミ