TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話   作:木津 吉木

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第二章、四度目の正直

虚構魔人(ゼロギアス)()舞姫(インヴィディア)ミカエリス】

赤・白 コスト:6 使徒・虚無・レゾナンス

A:3 B:3

 

神聖なる使徒(エンジェリル)ミカエリス】と【邪聖天の嫉妬(デモリエル・ヴァーチェ)レヴィアタン】を使用したD(デュアル)R(レゾナンス)でのみ場に出せる。

このモンスターは場に存在する限り、赤・白のモンスターとして扱わず相手プレイヤーは自分のデッキのカードを、自分のカード効果で確認出来ない。

一ターンに一度発動できる。自分のデッキの上から五枚を確認し、任意の順番に入れ替える。その後、自分の手札を任意の枚数デッキの一番下に送り、送った枚数だけカードをドローする。

このモンスターは一度のアタックフェイズで二回までバトル出来る。

相手モンスターとバトルする時に発動する。このモンスターのA(アタック)分のダメージをその相手モンスターに与える。

 

 

 

真の姿を取り戻した【ミカエリス】はするりとタクミくんにその身を絡ませます。

 

 

『妬ましい、羨ましい、憎たらしい……さあ、解き放って?貴様の中のその憎しみを、()()()()()を』

 

「うるさい!僕に命令するな!!ターン終了!!」

 

 

そんな彼女を乱暴に振り払うタクミくん。振り払われた方の【ミカエリス】は、クスクスと笑っていて楽しそうですね……このターン【七つの虚罪(ヴォイドコール)】のデメリットで私はダメージを受けません。

互いに"ギアスモンスター"を失っていて、後はデッキのカードによる削り合いになりますが……次のターンには【カマエイドス】を呼び戻されて、覚醒されるでしょうねこれ。

そうなれば、黒主体のこのデッキは詰みです……困りました。

 

 

「私のターン、ドローです」

 

 

ユギト 第五ターン

ライフ:8

手札:4 ターンカウンター:8

 

 

引いたカード、そして墓地に落ちているカードを組み合わせれば……タクミくんの手札は3枚、その内一枚は【悪夢の序章(バッドエンド・ストラテジー)】なので飛んでくる妨害札は最大でも二枚ですから……終わり、ですね。

 

 

「【混織誘黒旅団(ノーフェイスブリゲード)()守護者(ガード)Mr.B(ベリアル)】を手札から破棄し、効果発動です!ゲーム外から【亡き神との送葬】を手札に加え、私自身、そして私の場のカードはこのターン、相手からの効果を受けずにダメージも受けません!」

 

 

轟音と共に地面に突き刺さるハルバード、遠くからそれを投げたであろう人影がスっと姿を消します……最低限の仕事をしたらすぐに帰る、彼は本当に仕事人ですね。

 

 

「続けていきますよ、スペルカード【亡き神との送葬】を発動します。私の墓地からコスト:8の【ネクロノミコン】を取り除き……コストの合計がそのコスト以下となるように好きな枚数のカードを墓地から場に出します」

 

「っ!(場に出されたら先に使われた【Mr.B(ベリアル)】の効果に守られて止められなくなる……なら、止めるなら今しかない!)カウンタースペル【揺蕩う停滞】!!」

 

 

【揺蕩う停滞】

白 コスト:2 スペル

 

相手がスペルカードを発動した時に発動出来る。

そのスペルの発動を無効にし、相手の手札に戻す。このターンの終わりまで、相手は同名のスペルカードを使用出来ない。

 

 

乳白色の甘ったるい香りの霧が視界を阻み、私が発動しようとしたカードの輝きが失せます……これで残りは一枚ですね。

 

 

「このカードは私の墓地のカードが八枚以上の時に、コスト:8のモンスターとしてサモン出来ます!天翔ける詐欺師、今宵は戒めていた暴力を解き放ちなさい!【混織誘黒旅団(ノーフェイスブリゲード)()詐術師(フィクサー)Mr.O(オニテング)】!!」

 

 

混織誘黒旅団(ノーフェイスブリゲード)()詐術師(フィクサー)Mr.O(オニテング)

緑・黒 コスト:4 無貌

A:0 B:4

 

自分の墓地にカードが八枚以上ある時、このモンスターの本来のコストを8として扱う。

一ターンに一度、発動出来る。自分の墓地のアーティファクトの数だけ、自分と相手のデッキのカードを破棄する。

このモンスターのコストが8の時、このモンスターは以下の効果を得る。

・自分のアタックフェイズ時、このモンスターのA(アタック)は自分の墓地のカードの枚数だけ上昇し、このモンスターがバトルを行い、勝利した時にこのモンスターのA(アタック)が相手のモンスターのB(バイタル)を超えている分だけ相手のライフにダメージを与える。

 

 

空から、黒い鳥の羽根が何枚も落ちてきます。その落し物の持ち主は、鬼を模した仮面を被った鼻の長い男性。高下駄に袈裟を羽織った姿はまさに天狗と言えるでしょう……【Mr.O(オニテング)】はふわりと重力を感じさせない動きで私の隣に立つと、私に丁寧に一礼をしてきます。

 

 

『これはこれは、我輩のような若輩者をご用命とは光栄の極みですぞ団長殿……で、我輩に何をさせたいのです?』

 

「取り敢えずは攻撃ですね。アタックフェイズです。【Mr.O(オニテング)】でタクミくんを攻撃です」

 

『純粋な打点要員!!!シンプルな運用ですなー!!!』

 

 

そういうと、メキメキと筋肉が軋む音を響かせながら【Mr.O(オニテング)】が空を駆けます。

天狗の知恵だけではなく、鬼としての暴力性も持ち合わせているのが彼です。

空を駆けるうちに、(カラス)の翼と長い鼻は消え失せ……代わりに側頭部には捻れた黒い角が二本、口内に収まりきらない程に巨大化した鋭そうな牙を持つ姿は鬼そのものです。

 

 

「コスト:8のモンスターとなっている【Mr.O(オニテング)】はアタックフェイズ時、そのA(アタック)を私の墓地のカード枚数だけ上昇させます!私の墓地のカード枚数は……10!!さらに、貫通効果も得ます!!」

 

「やらせるか!!!スペルカード【差し水】を発動!!」

 

 

【差し水】

赤 コスト:1 スペル・火

 

モンスターの攻撃時に発動出来る。

手札を一枚破棄して、アタックフェイズを終了する。

 

 

凶相を見せる【Mr.O(オニテング)】が拳を振り上げた瞬間に、タクミくんの手にいつの間にか握られていた赤いバケツの中身……冷たい水が【Mr.O(オニテング)】の顔面に掛けられます。

文字通りの差し水で、呆然とした様子の【Mr.O(オニテング)】はそのまま私の場に戻ってきます。

 

 

「僕の手札を一枚破棄し、アタックフェイズを終了させる!!残念でしたー!モンスターに効果を使えなくても、フェイズに干渉してしまえばいいんだよ!!」

 

「確かに、その通りですねタクミくん……ですが、キミはこのターンで終わりです」

 

「何言ってんだよ!!もう攻撃出来ないアンタはもう僕にターンを渡すしか無いんだよ!そしたら【カマエイドス】を出してそのまま詰みだ!アンタの負けなんだよ!!!」

 

「いいえ?ターンを渡す前に、私には出来ることがまだ有りますよ」

 

 

ニコリと微笑み……初手に来ていた汎用札、その最後の一枚を切ります。

 

 

「スペルカード【紅煉散華(クリムゾン・ヘルファイアワークス)】を発動します」

 

「……………え?」

 

「このスペル、赤の決戦火力のイメージが強いですが……黒のカードも対象なのですよね」

 

 

パチパチと火花が【Mr.O(オニテング)】の周りで弾けます。

選んだカードのコスト分のダメージを与えるこのカードは、平均コストが高めのこのデッキには相性が良い。

火の玉となり、哄笑を上げながら燃え上がる彼には……【Mr.UNKNOWN(正体不明)】から特別手当が出るでしょうね。

 

 

 

 

タクミ ライフ:7→-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




( ˇωˇ )やっと勝負をこのカードで決める事が出来ました……個人的、不憫カードNo1なのです【紅煉散華(クリムゾン・ヘルファイアワークス)
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